ビューホットで効果なしと感じる原因と正しく効果を出すための対処法
- コラム丸山院長監修

「ビューホットを受けても効果がないのでは?」と不安に感じていませんか?
切らないわきが治療として人気のビューホットですが、実は状況によって期待した結果が得られないケースもあります。
本記事では、ビューホットで効果なしと言われる医学的な原因や、後悔しないための対処法について詳しく解説します。
- ビューホットは「切らないわきが治療」であり、ダウンタイムが短く傷跡が残りにくい
- 効果なしと感じる主な原因には、汗腺の破壊不足や照射範囲の取り残しなどが挙げられる
- ビューホットの効果が安定するまでには術後3〜6ヶ月の経過観察が必要
- 効果が得られなかった場合は症状を再評価し、自分の症状に合った治療法を改めて検討する
- 知識や経験が豊富な医師が在籍し、複数の治療選択肢を提示してくれる医療機関を選ぶことが大切
丸山院長
ビューホットとは

ビューホットは、専用の医療機器を使用して、わきがの原因となる汗腺を熱で破壊する「切らないわきが治療」の一種です。
ここでは、ビューホットの基本的な仕組みとメリットについて以下のとおり解説します。
ビューホットの仕組み
ビューホットは、「ラジオ波(高周波)」技術を用いて、皮下にある汗腺を熱凝固させる施術方法です。
施術には、スタンプ状のハンドピースの先に付いた極細のニードル(針)を使用し、これを皮膚に挿入して内部でエネルギーを放出します。

エネルギーが放出される範囲は針の先から直径0.5mm度に限定されており、エネルギーが放出される深さを0.1mm単位で精密に調節可能です。
そのため、ターゲットとなるアポクリン汗腺やエクリン汗腺が存在する層へ効率的に熱を届けられる点が特徴です。

また、施術中は皮膚表面を冷却装置で冷やす仕組みになっており、表皮へのダメージを抑えながら汗腺を熱凝固させることが可能です。
熱によって破壊された汗腺は、汗や臭いの発生源としての機能を失うため、一度の施術でも一定の効果が期待できます。
丸山院長
ビューホットのメリット
ビューホットのメリットの一つが、メスを使用しないために傷跡がほとんど残らない点です。
施術後に残るのは針の跡だけであり、早い方で1ヶ月以内、通常は3ヶ月以内に目立たなくなるとされており、周囲に治療を受けたことを知られる心配も少ないでしょう。
また、施術時間は準備・麻酔を含めて40~50分程度であり術後の圧迫固定も不要なため、施術直後から日常生活を送れます。
痛みも局所麻酔によって抑えられており、肉体的な負担が少ない治療法として、忙しい学生や社会人でも利用しやすいでしょう。
丸山院長
ビューホットが「効果なし」と言われる主な原因

ビューホットに関しては、「全く効果なし」「すぐに戻ってしまった」と感じられるケースも残念ながらあります。
なぜこのような結果になってしまうのか、ここでは主な原因について解説します。
アポクリン汗腺の破壊が不十分である
ビューホットで十分な効果が得られない要因としてまず考えられるのが、汗腺の破壊不足です。
アポクリン汗腺は皮下の深い層に密集していますが、機器の設定や回数などが適切でない場合、汗腺が生き残ってしまいます。
照射にあたっては、以下のような要素を適切に組み合わせなくてはいけません。
- 照射の出力(強さ)
- 照射の深さ
- 照射の回数
最適な組み合わせは患者様の皮膚の厚みや汗腺の密度によって異なるため、画一的な照射では十分な効果が得られない可能性があります。
丸山院長
照射範囲が狭く汗腺の取り残しがある
施術時のマーキングや照射範囲の設定が不適切だと、汗腺が残っている部分を撃ち漏らしてしまう可能性があります。
わきの臭いの原因となるアポクリン汗腺は、有毛部だけでなく、その周辺の広範囲に広がっていることがあるのです。
照射された中心部は臭いが減っても、周辺部から臭いが発生し続けるため、患者様は「効果が半分くらいしか感じられない」といった印象を抱くことになります。
広範囲にわたって丁寧に、かつ隙間なく重ねて照射を行う精緻な技術が、効果を左右する重要なポイントとなるでしょう。
丸山院長
成長期の子供への照射で汗腺が再発達した
近年では小学生や中学生などの子供のわきが治療としてビューホットが選ばれるケースも増えていますが、ここで注意が必要なのが第二次性徴による汗腺の成長です。
成長期に施術を行った場合、その時点で存在していた汗腺を破壊できても、その後の成長に伴い、新たな汗腺が発達することがあります。
これは「再発」というよりも「成長による変化」ですが、患者様側からは「せっかく治療したのにまた臭いが出てきた(効果がなかった)」と捉えられてしまいます。
子どもの治療においては、こうした将来的な再発リスクについても十分に理解した上で施術を計画しなくてはいけません。
丸山院長
効果の判定時期が早すぎた
術後すぐに「効果がない」と判断してしまうケースがありますが、実は判定時期が早すぎることが原因である場合も少なくありません。
ビューホットの施術直後は、組織が腫れたり一時的な炎症が起きたりすることで、かえって臭いを強く感じることがあります。
また、熱によって汗腺が完全に死滅し、組織として安定するまでには時間が必要です。
一般的に、ビューホットの最終的な効果を判断するには、術後3〜6ヶ月程度の経過観察が必要とされています。
この期間を待たずに「失敗だ」と決めつけてしまうのは、時期尚早と言えるでしょう。
丸山院長
施術者の技術・知識が不足していた
どのような優れた機器であっても、それを使用する施術者のスキルが不足していれば、本来の性能は引き出せません。
ビューホットはニードルの挿入角度や、皮膚の厚みに合わせた出力調整、重ね打ちのタイミングなど、細かな調整が求められる施術です。
わきがの病態を深く理解していない施術者が、マニュアル通りの照射しか行わなかった場合、個々の患者様に適した最適なアプローチができず、結果として「効果なし」という事態を招きます。
解剖学的な知識が豊富な医師が自ら施術しているクリニックを選ぶことが、失敗を回避するためには大切でしょう。
丸山院長
ビューホットのデメリット・注意点

手軽に受けられるビューホットですが、検討する際には必ずデメリットや注意点についても理解しておく必要があります。
ここでは、ビューホットのデメリットや注意点について以下のとおり解説します。
重度のわきがには効果が不十分な場合がある
ビューホットは「切らない治療」として魅力的ですが、重度のわきが(重症度が高いケース)に対しては、1回で満足のいく結果を出すのが難しいケースがあります。
アポクリン汗腺が大きく、密度も高い場合、一度の施術だけではすべての汗腺を完全に凝固されません。
「臭いをゼロにしたい」「どんなに暑い日でも完全に無臭でいたい」と考える方にとっては、ビューホット単独では期待外れだと感じてしまうリスクがあるのです。
丸山院長
根本的な解決には複数回の施術が必要になる
一度の施術で期待通りの効果が得られなかった場合、2回、3回と複数回の施術が必要になることがあります。
ビューホットは「1回で完了」と言われることもあるでしょうが、実際には1回で破壊できる汗腺には限界があるためです。
複数回の施術を行えば、それだけ破壊できる汗腺の総量は増えますが、その分トータルの費用や通院の負担も増大してしまいます。
丸山院長
ビューホットで効果が出なかった場合の対処法

もしビューホットを受けて「効果がなかった」と感じた場合、どのように行動すべきでしょうか。
感情的に落ち込んだり、すぐに別のクリニックへ駆け込んだりする前に、冷静に現状を整理するためのステップをご紹介します。
効果判定に十分な期間が経過しているか確認する
前述の通り、ビューホットの効果が安定するまでには術後3〜6ヶ月ほどの時間が必要です。
もし施術を受けてからまだ1ヶ月や2ヶ月しか経っていないのであれば、焦って「失敗だ」と結論づけるのは早すぎます。
組織が完全に修復され、炎症が引くにつれて、徐々に臭いが軽減されていくのを実感できる可能性があります。
まずは半年ほどじっくりと様子を見る、あるいは施術を受けた医師に経過を相談し、組織の状態をチェックしてもらうことが大切です。
丸山院長
症状を再評価してもらう
十分な期間を待っても効果を感じられない場合、次にすべきことは現在の症状の再評価です。
そもそも「自分のわきがは本当にビューホットで治る状態だったのか」を、セカンドオピニオンも含めて検討し直しましょう。
特に重症の方は、ビューホットによる非侵襲的な治療の限界を超えてしまっている可能性があります。
治療方針の見直しも含めて、クリニックに相談してみてください。
丸山院長
他の施術方法も検討する
ビューホットで満足できなかった場合、同じ治療を繰り返すのではなく、異なるアプローチの治療法へ切り替えることも検討しましょう。
たとえば、ワキガの程度が重度である方には、切開によって医師が直接汗腺を除去する「剪除法(せんじょほう)」がおすすめされるケースもあります。
それぞれの治療法には一長一短がありますので、以下の比較表を参考に、ご自身のライフスタイルや求める効果に合わせて選んでみてください。
| 治療法 | ビューホット | ミラドライ | 剪除法(手術) | キューサー法 |
|---|---|---|---|---|
| 特徴 | 針による高周波治療 | マイクロ波による加熱 | 切開による汗腺除去 | 超音波を活用した剪除法 |
| 臭いの除去 | 中程度 | 中〜高程度 | 高い | 高い |
| 傷跡 | ほとんどなし | なし | 数センチ残る | 1.5〜2cm (半年〜1年で目立たなくなる) |
| ダウンタイム | 1週間程度 | 1週間程度 | 2週間〜(固定あり) | 圧迫期間:3日以内 抜糸:1週間〜10日 |
| 承認状況 | 未承認 | 厚労省・FDA承認 | 保険適用あり | 国内の薬事承認あり(機器) |
再発を絶対に防ぎたい、重度の方には剪除法がおすすめされることもあります。
丸山院長
わきが治療のクリニック選びのポイント

「効果なし」の結果を避けるためには、クリニック選びが大切です。
以下の3つのポイントを基準に、信頼できる医療機関を選定しましょう。
日本専門医機構認定の形成外科専門医が在籍しているか
日本専門医機構認定の形成外科専門医が在籍しているかどうかは、ビューホットの施術を依頼するうえで大切なポイントの一つです。
わきが治療では、皮下組織の層構造をしっかりと把握した上で汗腺にアプローチする必要があるためです。
形成外科専門医(日本専門医機構認定)であれば、皮膚の構造や解剖学に精通しており、豊富な技術と経験を備えていると期待できます。
丸山院長
症状に応じて治療の選択肢を複数提示しているか
「わきが治療=ビューホット」と一択しか提示しないクリニックには注意が必要です。
ボトックス注射からビューホット、そして剪除法など、幅広い選択肢を用意しているクリニックの方が、自分に合った治療を受けられる可能性が高まります。
患者様の状態を客観的に評価したうえで、複数の選択肢から提案してくれるクリニックを選ぶことが望ましいでしょう。
丸山院長
カウンセリングでリスクやデメリットを誠実に説明しているか
「100%確実に治ります」「絶対に臭わなくなります」といった甘い言葉だけを並べるのではなく、治療の限界やリスクなどについても包み隠さず説明するクリニックを選ぶことも大切です。
どのような施術方法においても、医療行為である以上は一定のリスクやデメリットがあります。
ネガティブな情報を事前に伝え、万が一効果が感じられなかった場合のアフターフォローについても明確に答えてくれるクリニックであれば、信頼して施術を依頼しやすいでしょう。
丸山院長
ビューホットの施術は銀座マイアミ美容外科へ

ビューホットの施術をご検討中であれば、銀座マイアミ美容外科へぜひお気軽にご相談ください。
当院はメーカーから認定を受けたビューホット認定施設であり、院長・丸山はビューホットが国内に導入された初期の頃から、照射の強さ・深さ・時間といった照射条件の研究を継続してきました。
培ってきた知見はメーカーへのフィードバックを通じて機器の改良にも反映されており、論文発表・学会発表のほか、医師向けセミナーの講師としても活動しています。
「他院でビューホットを受けたが効果がなかった」という方のセカンドオピニオンや再治療のご相談も承っておりますので、お一人で悩まずにまずは気軽にご相談ください。
丸山院長
ビューホットに関するよくある質問

ビューホットの施術を検討されている方、または効果について不安をお持ちの方からよく寄せられる質問をまとめました。
ビューホットで効果を実感できるまでどのくらいかかりますか?
個人差はありますが、施術後数日から1週間程度で汗や臭いの減少を実感し始める方が多いです。
ただし、前述の通り術後しばらくは組織の状態が安定しないため、本当の意味で治療の効果が確定するのは、炎症が完全に引く3〜6ヶ月後となります。
この期間は、焦らずに組織の回復を待つことが重要です。
丸山院長
2回目の施術を受けても効果がないことはありますか?
ビューホットを2回受けても、効果が十分に出ないケースは残念ながらあるといえます。
1回目の施術で汗腺が十分に破壊されなかった場合、2回目の施術で効果を補完することは可能です。
しかし、2回受けても全く変化がないという場合は、「根本的な不適応」の可能性が考えられます。
その場合は3回目を検討するよりも剪除法に切り替えた方がよいと判断されるケースもあるでしょう。
丸山院長
難しいケースや他院施術後でも相談できますか?
他院での施術後の修正やセカンドオピニオンも承っております。
「ビューホットを受けて効果がなかった」「手術を受けたが再発した」といった症例に対しても、事前のカウンセリングや診断を行い、最適と考えられるプランを提示いたします。
わきの状態を拝見し、現在の汗腺の残り具合や組織の硬さを評価したうえで、再治療が可能かどうかを判断いたしますので、お気軽にご相談ください。
丸山院長
【まとめ】ビューホットで効果なしと悩む前にクリニックへ相談を

ビューホットは、傷跡を残さず手軽に受けられる優れたわきが治療ですが、万能ではありません。
「効果なし」と感じてしまう原因には、汗腺の破壊不足や判定時期の誤りなど、さまざまな要因が考えられます。
もしあなたが今、ビューホットの結果に満足できず悩んでいるのであれば、それは「自分に最適な治療法」に出会えていないだけかもしれません。
わきが治療は、単なる機器の操作ではなく、医師の診断力と技術力が試される医療行為です。
まずは、クリニックで現在の状態を正しく評価してもらうことから始めてみるとよいでしょう。
丸山院長
このコラムを監修したドクター

経歴
-
- 1978年
- 愛知県豊橋市生まれ
-
- 2004年
- 昭和大学医学部卒業
-
- 2004年
- 聖隷浜松病院 勤務
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- 2007年
- 昭和大学形成外科学教室 入局
-
- 2013年
- 昭和大学藤が丘病院形成外科 講師
-
- 2014年
- 他院 大手美容外科 入職
-
- 2015年
- 同院 統括院長就任
-
- 2017年
- 銀座マイアミ美容外科 開院
-
- 2018年
- 医療法人社団形星会 理事長就任
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