オトガイ形成後のたるみ(魔女顎)とは?原因と予防・改善方法
- 丸山院長監修

「オトガイ形成(顎の骨切り)を受けると、将来的にたるみが出ないか心配」という方は少なくありません。
実際に、骨格を小さくすることで皮膚が余り、いわゆる「魔女顎」と呼ばれるたるみが生じるリスクは存在します。
しかし、事前のシミュレーションや同時施術(脂肪吸引・糸リフトなど)によって、たるみを予防することは十分に可能です。
本記事では、オトガイ形成後にたるみが生じる原因や予防のためのクリニック選びのポイント、万が一たるんでしまった場合の改善方法について詳しく解説します。
術後のフェイスラインに不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
- 魔女顎は、骨格と軟部組織のバランスが崩れることで生じる
- 原因は、余剰皮膚・筋肉の支持力低下・術後の拘縮と癒着の3つ
- 術前シミュレーションと軟部組織への配慮があるクリニック選びが重要
- たるみが生じた場合は、脂肪吸引・糸リフト・顎肉切除で改善が期待できる
- 脂肪が多い方は、骨切りと脂肪吸引の同時施術でたるみを予防できる場合がある
丸山院長
オトガイ形成後のたるみ(魔女顎)とは

オトガイ形成後の代表的なたるみの症状として、「魔女顎(まじょあご)」と呼ばれる状態があります。
魔女顎とは、顎先のお肉(軟部組織)が下垂し、顎の骨のラインよりも下に垂れ下がって魔女のように見える状態です。
オトガイ形成後には、顎先の軟部組織や筋肉の支持が弱くなることで、魔女顎が生じることがあります。[注1]
横から見たときに、顎先のお肉だけがぽっこりと垂れ下がり、不自然な段差ができているように見えます。
正面から見ると二重顎のように見えたり、フェイスラインがぼやけて老けた印象を与えたりすることもあり、悩むケースも少なくありません。
丸山院長
オトガイ形成後にたるみが生じる原因

オトガイ形成後にたるみが生じる原因は、一つではありません。
主に以下のような要因が絡み合って発生します。
ここでは、それぞれの原因について詳しく解説します。
骨格の縮小による余剰皮膚
オトガイ形成(中抜きなど)で骨を短くしたり削ったりすると、その分だけ土台となる骨格が小さくなります。
しかし、骨を覆っている皮膚や脂肪などの軟部組織はそのまま残るため、相対的に余ってしまいます。
風船の空気を抜いたときに表面がシワシワになるのと同じ原理で、余った皮膚や脂肪が重力に従って垂れ下がる可能性があります。
特に、顎の短縮量や後退量が多いほど、皮膚が余る割合も増えるためたるみが目立ちやすくなる点に留意が必要です。
丸山院長
筋肉の切離による支持力の低下
筋肉の切離による支持力の低下も、たるみの原因の一つです。
顎の周辺には、オトガイ筋や顎舌骨筋など、組織を下から支える役割を持つ筋肉が存在します。
オトガイ形成の手術では、骨にアプローチするために筋肉を一時的に骨から剥がす必要があります。
そのため、筋肉を切離することで組織をハンモックのように支えていた力が弱まり、たるみが生じやすくなる可能性があるのです。
術後に筋肉を正しい位置でしっかりと縫合し直す処置が不十分な場合、魔女顎の原因となります。
丸山院長
術後の皮膚・筋肉の拘縮と癒着
オトガイ形成後の回復過程では、切離された皮膚や筋肉が元の位置に戻ろうとする際に、組織が硬く縮む「拘縮」や、本来くっつくべきでない部位同士がくっついてしまう「癒着」が生じることがあります。
拘縮や癒着が顎下の組織に起こると、皮膚や筋肉が下方に引き寄せられた状態で固定され、たるみとして定着してしまう可能性があります。
特に骨の移動量が多かったケースや、軟部組織への負担が大きかった場合に、拘縮・癒着によるたるみが目立ちやすくなります。
完成形の判断は術後3〜6ヶ月を目安に行うことが一般的であるため、経過中に気になる変化があれば早めに担当医へ相談することが大切です。
丸山院長
オトガイ形成後のたるみ予防のためのクリニック選びのポイント

オトガイ形成を成功させ、たるみを防ぐためには、クリニック選びが最も重要です。
具体的には、以下の4つのポイントに注目してクリニックを選ぶことをおすすめします。
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
骨の切除量・方向を術前にシミュレーションしているか
オトガイ形成でたるみを防ぐうえで、術前のシミュレーションは重要なステップの一つです。
CT画像などを用いて骨格の構造を把握し、どの方向にどの程度骨を切除するかを事前に計画することで、過剰な骨切りによるリスクを抑えることが期待できます。
カウンセリングの際に、骨の切除量や移動方向についての計画を具体的に説明してもらえるクリニックを選ぶことが大切でしょう。
丸山院長
軟部組織の処理まで考慮した術式提案があるか
美しいフェイスラインを作るには、骨格だけでなく、その上の皮膚や脂肪、筋肉(軟部組織)のバランスが大切です。
骨だけを見て手術を行うクリニックでは、たるみや魔女顎のリスクを見落としてしまう可能性があります。
軟部組織の取り扱いには、一定の解剖学的知識と技術が求められます。
骨を切った後に余る皮膚をどう処理するか、切離した筋肉をどう縫合するかまで、具体的に説明してくれる医師を選びましょう。
丸山院長
同時施術(脂肪吸引・糸リフト・顎肉切除)の適応を判断できるか
たるみが強く予想される場合には、オトガイ形成と同時にたるみ予防の施術を行うのが効果的です。
具体的には、余分な脂肪を取り除く「顎下脂肪吸引」、組織を引き上げて固定する「糸リフト」、口腔内から顎先の余分な軟部組織を切除する「顎肉切除」などが挙げられます。
特に顎肉切除は、笑った時に顎先が突き出して見える現象や魔女顎の改善を目的として行われることが多く、骨切りとの同時施術との相性がよい施術です。
患者様の皮膚の弾力や脂肪量、軟部組織の状態を見極め、これらの同時施術が必要かどうかを的確に判断できるクリニックであることが大切です。
不要な施術を無理に勧めるのではなく、医学的な根拠に基づいて必要性を説明してくれる医師を信頼しましょう。
丸山院長
術後フォローの体制が整っているか
術後フォローの体制も、オトガイ形成のクリニック選びにおいてはチェックしておきましょう。
輪郭形成の手術は、手術が終わればすべて完了というわけではありません。
術後のダウンタイム中の経過観察や、万が一のトラブルへの対応など、フォローアップの体制が重要です。
たるみを予防するための適切なフェイスバンドの着用指導や、術後の不安にいつでも対応してくれるクリニックを選びましょう。
また、完成後にたるみが気になった場合でも、修正治療や改善提案に責任を持って対応してくれるかどうかも確認すべきポイントです。
手術のメリットだけでなく、リスクと術後のケアについて包み隠さず説明する医師を選ぶことが大切です。
丸山院長
オトガイ形成でたるみが生じた場合の改善方法

もし、すでにオトガイ形成を行ってたるみが生じてしまっている場合でも、改善する方法はあります。
症状の程度に合わせて、以下の3つの方法から適切なものを選択します。
それぞれの改善方法の特徴について解説します。
脂肪吸引
骨切り後に顎下の脂肪が重力によって垂れ下がることで、たるみが目立つケースがあります。
このような場合、顎下の脂肪を直接取り除く脂肪吸引が有効な選択肢です。
脂肪の重みそのものを減らすことで、フェイスラインのもたつきを改善できる可能性があります。
骨切りと同時に行うことでダウンタイムを一度にまとめることもできますが、術後にたるみが気になる場合には単独で行うことも可能です。
丸山院長
糸リフト
皮膚の余りや下垂が見られる場合に、糸リフトによる引き上げを併用することがあります。
特殊なトゲ(コグ)のついた医療用の糸を皮下に挿入し、たるんだ組織を引っ掛けて引き上げます。
ただし、糸リフト単独では魔女顎の根本的な改善が難しいケースも多く、脂肪吸引との併用によって一定の効果が期待できるでしょう。
切開を伴う手術には抵抗があるものの、脂肪吸引と組み合わせてフェイスラインの改善を目指したい方に向いている選択肢の一つです。
丸山院長
顎肉切除
顎肉切除は、口腔内から顎先の余分な軟部組織を切除する施術です。
骨切りで骨格を整えるだけでなく、その上の軟部組織にも直接アプローチすることで、魔女顎の改善が期待できます。
笑った時に顎先がニョキっと突き出して見える現象や、顎先のたるみが気になる方に適している施術です。
口腔内からのアプローチのため、顔の表面に傷跡が残らないのも特徴の一つです。
丸山院長
オトガイ形成の症例

ここでは、銀座マイアミ美容外科におけるオトガイ形成とたるみ治療の症例をご紹介します。
中抜きオトガイ形成顎肉取り小顔セット

顎の長さを短くするのはもちろん、突出感をなくすように骨切りしました。
顎肉取りも加えることでさらに顎の突出感はなくなったと思います。
顎肉切除(口腔内法):220,000円(税込)
小顔セット:330,000円(税込、麻酔代込み)
血液検査:11,000円(税込)
オトガイ中抜き形成、顎肉切除口腔内法
面長感を改善させたい、顎先のしゃくれた感じ、特に笑った時に顎先が出るのを改善させたい』
というお悩みで受診されました。
自然な範囲内で、その中でもしっかり短くというご本人様のご希望に沿うよう骨を切除させていただきました。
また、今回は顎先の突出感の改善をご希望されました。
顎肉切除口腔内法により、顎先のボリュームを削り、突出感が改善しました。
顎肉切除は顎先がしっかりつまめる方、笑った時などににゅっと突出感が増す方にすごくいい適応となります。
術後3ヶ月で腫れも引いてきておりしっかり輪郭に変化が出ています。
ここからもっとスッキリして術後半年で完成します。
顎肉切除口腔内法:330,000円(税込、麻酔代込)
血液検査:11,000円(税込)
オトガイ形成、あご肉切除の症例(術後1ヶ月)
お悩み:『顎の突出感をなくしたい。』
顎先の骨だけでなく、骨の上の筋肉も顎の突出感の原因となる場合、顎肉切除、オトガイ形成(後退)の手術の適応となります。
顎肉切除の有無を決める際は、診察にて笑った時の突出感、無表情の時に筋肉をしっかりつまめるかどうかで判断しております。
顎先を下げる幅には歯槽骨(歯の根本の骨)が存在するため、限度があります。
また下げることで顎の脂肪が気になる場合には、顔の脂肪吸引も相性がいいです。
本人様の悩み、ご予算に合うコストパフォーマンスの良い美容医療を提供します。
痛みは3から4日は痛み止めを飲んで生活。1週間くらいすると押さえると痛い程度になります。
内出血は平均2週間くらいで目立たなくなります。顎先や下唇の痺れが出ることがあります。
多くは通常1ヶ月以内に改善します。稀に感染がありますが、そのような際は責任を持って当院で治療します。
仕上がりには個人差があるので、手術を受けた人全員がこの写真の様な変化をするわけではありませんのでご注意下さい。
カウンセリングにて、診察させていただいた上でその方一人一人の状態をふまえて、アドバイスさせていただきたいと思います。
顎肉切除(口腔内法):275,000円〜330,000円(税込、麻酔代込)
血液検査:11,000円(税込)
丸山院長
オトガイ形成のたるみに関するよくある質問

オトガイ形成のたるみについて、患者様からよくいただく以下のご質問にお答えします。
それぞれ詳しく解説します。
オトガイ形成後のたるみはいつまで続きますか?
術直後は腫れやむくみによってたるんでいるように見えますが、これは時間とともに改善していきます。
むくみが完全に引いて組織が定着するまでには、おおよそ3ヶ月〜半年程度かかります。
半年経過してもフェイスラインのもたつきや魔女顎のような段差が残っている場合は、自然には解消されないたるみである可能性が高いです。
その場合は、改善のための治療(脂肪注射や糸リフト、顎肉切除など)を検討することをおすすめします。
丸山院長
たるみ予防のフェイスバンドはいつまで着用するべきですか?
たるみを予防し、組織を正しい位置で癒着させるためには、術後のフェイスバンドによる圧迫が重要です。
クリニックによって指示は異なりますが、一般的には術後数日から2週間程度は装着を指示されるケースがあります。
自己判断で早く外してしまうと、組織が下に垂れ下がった状態で定着し、たるみの原因となります。
必ず担当医の指示を守って着用を続けてください。
丸山院長
元々顔に脂肪が多いとたるみやすくなりますか?
顎下やフェイスラインに元々脂肪が多い方は、骨を削ることで脂肪の重みが影響し、たるみが出やすくなる傾向があります。
骨格という土台が小さくなる一方で、重りとなる脂肪の量は変わらないため、重力に負けて下垂してしまうのです。
そのため、脂肪が多い方のオトガイ形成では、脂肪吸引の併用を推奨することも考えられます。
事前のカウンセリングで、ご自身の脂肪の量とたるみのリスクについてしっかりと診断してもらいましょう。
丸山院長
【まとめ】オトガイ形成のたるみには事前の対策と術後のケア

今回は、オトガイ形成後のたるみ(魔女顎)の原因や、予防・改善方法について解説しました。
今回のポイントは、以下のとおりです。
- オトガイ形成後のたるみ(魔女顎)は、骨格と軟部組織のバランスが崩れることで生じる
- たるみの主な原因は、骨格の縮小による余剰皮膚や筋肉の切離による支持力の低下など
- たるみを予防するには、クリニック選びが重要
- 万が一たるみが生じた場合でも、顎下脂肪吸引・糸リフト・顎肉切除によって改善が期待できる
- 顎下に脂肪が多い方は、骨切りと脂肪吸引の同時施術でたるみを予防できる場合がある
オトガイ形成は骨格に変化をもたらす魅力的な施術方法ですが、たるみのリスクを理解し、事前に対策を講じることが重要です。
骨の切除量のシミュレーションや、脂肪吸引・顎肉切除などの同時施術を適切に行うことで、たるみは十分に予防できます。
また、万が一たるみが生じた場合でも、脂肪吸引や外科的修正などで改善が可能ですのでご安心ください。
銀座マイアミ美容外科では、骨格と軟部組織のトータルバランスを考慮したご提案を行っております。
オトガイ形成をご検討の方や、他院でのお手術後にお悩みの方は、ぜひ一度無料カウンセリングにお越しください。
丸山院長
このコラムを監修したドクター

経歴
-
- 1978年
- 愛知県豊橋市生まれ
-
- 2004年
- 昭和大学医学部卒業
-
- 2004年
- 聖隷浜松病院 勤務
-
- 2007年
- 昭和大学形成外科学教室 入局
-
- 2013年
- 昭和大学藤が丘病院形成外科 講師
-
- 2014年
- 他院 大手美容外科 入職
-
- 2015年
- 同院 統括院長就任
-
- 2017年
- 銀座マイアミ美容外科 開院
-
- 2018年
- 医療法人社団形星会 理事長就任
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こちらのサイトに当院が紹介されました。
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当院の脂肪豊胸に関する論文がアメリカ形成外科医師会の刊行するPRSグローバルオープンに掲載されました。
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こちらの記事監修を丸山医師が行いました。
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