脂肪吸引で傷跡は残る?消えやすくする対処法を解説
- 丸山院長監修
脂肪吸引に関心を持ちつつも「傷跡ができるのが怖い…」と迷っている方は多く存在します。
脂肪吸引ではわずかな傷跡は必ずできるものの、施術が正しく行われていれば、術後の一定期間で目立たなくなる傾向があります。
本記事では、このような脂肪吸引でできる傷跡について正しく理解していただけるよう、傷跡ができる原因や傷跡を作らないための対策、できてしまった場合の対処法などを解説します。
「傷跡を残さないように脂肪吸引の施術を受けたい」とお考えの方は、ぜひ参考になさってください。
目次
脂肪吸引で傷跡ができる原因
脂肪吸引で傷跡ができる原因は、以下の通りです。
- 吸引部位の皮膚の切開を行うから
- 吸引機器の熱でやけどの症状が起こったから
それぞれの原因について詳しく解説していきます。
吸引部位の皮膚の切開を行うから
脂肪吸引では、脂肪を吸引するための細い管(カニューレ)を挿入する施術です。
このカニューレを挿入するために、数mm程度皮膚を切開する必要があり、この部分がわずかに傷跡となります。
ただ、ごく小さい切開であるためほとんど目立たず、施術から一定期間が経過すると、その傷跡もさらに目立ちにくくなります。
吸引機器の熱でやけどの症状が起こったから
脂肪吸引の機器の中には、超音波や熱エネルギーを用いる種類もあります。
このような機器の場合、その熱によってやけどの症状が起きてしまうこともあるため、注意が必要です。
また、熱を用いないカニューレによる吸引でも、カニューレを前後に動かす際の摩擦によって、わずかに熱が発生します。
熱を出す機器と比較すると確率は低いものの、カニューレによる吸引でもやけどのリスクはゼロではありません。
脂肪吸引で傷跡が残った時の対処法
脂肪吸引で傷跡が残った時の対処法は、以下の通りです。
- アフターケアを欠かさずに行う
- ダウンタイム後の完成形になるのを待つ
- 修正施術を検討するために担当医へ相談する
- セカンドオピニオンも検討する
それぞれの対処法について詳しく解説します。
アフターケアを欠かさずに行う
脂肪吸引の施術後に傷跡を残さないためには、アフターケアの徹底が重要です。
すでに傷跡が残ってしまった場合も、それ以上悪化させないために、アフターケアを徹底する必要があります。
脂肪吸引のアフターケアで行うことは、主に以下の通りです。
- 施術部位を冷やす・保護する
- 圧迫固定する
- 水分を十分に摂取する
- 身体を温める
- マッサージやストレッチをする
詳しいアフターケアの内容は、施術部位や施術の内容によって異なります。
ダウンタイム後の完成形になるのを待つ
脂肪吸引で傷跡が残ったと感じた場合も、実はダウンタイムの症状として珍しくないレベル、ということもあります。
そのため、まずはダウンタイムの症状が全て治まり、完成形になるのを待ちましょう。
完成形になることには傷跡も目立たなくなっている可能性があり、気にならないこともあります。
ダウンタイム期間が過ぎてもまだ傷跡が目立つようであれば、担当医に相談しましょう。
修正施術を検討するために担当医へ相談する
「明らかに傷跡がこれより薄くならない」「仮に薄くなっても十分に目立つ」という場合、傷跡を目立たなくさせるためには、修正手術が必要です。
この場合は、まず施術を担当した医師に相談しましょう。
担当医であれば施術の詳細を把握しており、修正をしやすい場合が多いためです。
しかし、明らかにその担当医の経験不足で失敗したと思われる場合や、その担当医を信頼するのが難しい場合は、他院で他の医師に相談しましょう。
セカンドオピニオンも検討する
担当医に相談しても「一般的な傷跡である」「目立たないので修正手術の必要はない」などの意見をもらうこともあるでしょう。
その意見が正しい可能性もありますが、100%納得できない場合は、他院で他の医師からのセカンドオピニオンを受けることも、一つの選択肢です。
セカンドオピニオンについては、対応の可否がクリニックによって分かれます。
当院ではセカンドオピニオンにも対応しており、専門の「セカンドオピニオン外来」も設けています。
外来の特徴や対応できる内容などの詳細については、以下のページをご覧ください。
脂肪吸引で傷跡が目立たないようにするためのポイント
脂肪吸引で傷跡が目立たないようにするためのポイントは、以下の通りです。
- 細いカニューレを使用できるか
- 目立ちにくい部位から脂肪を吸引できるか
- 皮膚の切開部位をできるだけ少なくできるか
- 皮膚の摩擦ややけどを防ぐ保護機器を使用するか
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
細いカニューレを使用できるか
脂肪吸引で切開による傷跡ができるのは、カニューレを挿入する部分です。
カニューレが細ければこの傷跡も小さくなるため、細いカニューレを使用できることは重要なポイントです。
具体的な太さについては、数mm程度であれば傷跡が目立ちにくいといえます。
顔の脂肪吸引では、1mm程度などのより細いカニューレを用いることもあります。
目立ちにくい部位から脂肪を吸引できるか
同じ大きさの傷跡でも、部位を工夫することでより目立ちにくくなります。
例えば二の腕の脂肪吸引であれば、肘のシワの中から吸引すれば、傷跡をシワの線に隠すことが可能です。
また、お腹の脂肪吸引であれば、おへそ部分や太ももの付け根のシワ部分(股関節部分)から吸引することで、傷跡を隠せます。
このような部位からの吸引を行えるクリニックであれば、傷跡もより目立ちにくくなると期待できます。
皮膚の切開部位をできるだけ少なくできるか
同じように細いカニューレを使う場合も、医師の知識や経験が不足していると、十分な吸引を行うために多めの切開が必要となることもあります。
逆に、医師の知識や経験があれば、不必要に大きく切開することがないといえます。
そのため、ただ細いカニューレを用いているというだけでなく、医師が十分な経験を持っていると判断できるクリニックを選ぶようにしましょう。
皮膚の摩擦ややけどを防ぐ保護機器を使用するか
例えばカニューレを用いる施術の場合、カニューレの摩擦によって傷跡が残ることがあります。
この摩擦を防ぐために開発された専用の保護器具を使用している場合、摩擦による傷跡が目立ちにくくなると期待できます。
超音波や熱エネルギーを用いるタイプの吸引器でも、やけどを防ぐためにそれぞれ同様の保護器具が開発・提供されていることが多いです。
こうした器具の使用情報は公式サイトに掲載されていないことも多いため、情報の掲載がない場合はカウンセリングで尋ねていただくと良いでしょう。
脂肪吸引で傷跡を残さないようにするための当院の特徴
脂肪吸引で傷跡を残さないようにするための当院の特徴は、以下の通りです。
- シリンジ法を使用している
- 根こそぎ脂肪を吸わない
- 日常生活を考えたプランの提案
それぞれの特徴について詳しくご紹介します。
シリンジ法を使用している
シリンジ法とは、脂肪吸引専用の注射器型の吸引器であるシリンジを用いる施術です。
シリンジには様々な製品がありますが、当院では日本の厚生労働省による薬事承認を受けているチューリップ社の製品と、キッズメディカル社の製品を採用しています。
シリンジ法の特徴は、機械による自動施術ではなく、経験を積んだ医師が人の手によって施術を行うことです。
機械による吸引と比較して吸引圧が低いため、血管損傷のリスクが少なく、手術後の痛みも軽いことが特徴です。
また、医師の手による細かな調整を行えるため、繊細なデザインを施しやすいことも利点といえます。
根こそぎ脂肪を吸わない
脂肪は大別すると「浅い脂肪・深い脂肪」に分かれます。
浅い脂肪は皮膚の近く、深い脂肪は筋肉の近くに位置します。
このうち、浅い脂肪は一定量を残すべき脂肪です。
理由は、浅い脂肪を全て根こそぎ除去してしまうと、皮膚との間に空白ができ、皮膚がボコボコした状態になりやすいためです。
深い脂肪は多めに除去しつつも、浅い脂肪は残すというメリハリをつける必要があります。
日常生活を考えたプランの提案
脂肪吸引の手術計画を立てる上で重要なことは、無理をしないことです。
当院では、ダウンタイムの期間中もできる限り日常生活を通常どおり送れるような、無理のないプランをご提案しています。
例えば圧迫下着の装着は、術後1週間は長い時間、1週間後〜1カ月後までは半日程度の装着を推奨しています。
しかし、この装着がお仕事にどの程度影響するかは、営業職やデスクワークなどのお仕事内容によって異なるでしょう。
このような患者様のお仕事内容や日常生活での行動パターンなども配慮し、無理が生じないプランを提案させていただきます。
以上が当院の脂肪吸引の特徴ですが、より詳しい内容は以下のページでご説明していますので、ぜひご覧ください。
なお、当院では、医師による無料カウンセリングを実施しております。
まずは気軽に当院にご相談ください。
脂肪吸引の傷跡に関してよくある質問
脂肪吸引の傷跡に関してよくある質問は、以下の通りです。
- 脂肪吸引の傷跡はいつまで残りますか?
- 脂肪吸引の傷跡が気になる場合はどうしたらいい?
- 脂肪吸引の傷跡を目立たなくする方法はありますか?
それぞれの質問に詳しくお答えします。
脂肪吸引の傷跡はいつまで残りますか?
脂肪吸引の傷跡が目立つ期間は、施術部位によって異なります。
太ももやウエスト、おしりの場合は、1か所3mm程度の傷ができるため、半年〜1年で目立たなくなります。
顔など、特に傷跡が目立たないように配慮する部位の場合は1〜2ヶ月程度など、やや期間が短くなります。
脂肪吸引の傷跡が気になる場合はどうしたらいい?
脂肪吸引の傷跡が気になる場合は、修正手術によって状況を改善できる可能性があります。
当院で手術を担当する医師は、全員が日本専門医機構が認定する「形成外科専門医」です。
大学病院や総合病院で、大怪我や大病によって失われた体の機能を取り戻す「再建治療」に携わった経験を持ちます。
このノウハウは傷跡の修正にも密接につながるため、脂肪吸引の傷跡が気になる場合も、ぜひご相談いただけたらと思います。
当院のこのような修正手術は、専門の「美容外科トラブル外来」で対応しているため、興味をお持ちいただけたら、以下のページをご参照ください。
美容外科トラブル外来のページはこちら
脂肪吸引の傷跡を目立たなくする方法はありますか?
施術をこれから行うのであれば、ここまで解説してきた通り「切開跡を小さくする」「目立ちにくい部位から吸引する」などの方法が挙げられます。
逆に、すでに施術を行った後で残っている傷跡を目立たなくしたい場合は、以下のような方法があります。
- まず担当医に相談する
- ダウンタイム中のケアを徹底する
- 修正手術を受ける
最も重要なことはまず担当医に相談することです。
その後の修正手術などを受けるにしても、先に担当医に相談している方がスムーズであるため、まず相談するようにしてください。
そして、通常のダウンタイム中の症状であれば、ケアを徹底することで傷跡が目立たなくなっていくと期待できます。
ダウンタイムが明けてもまだ傷跡が目立つ場合は、修正手術が有効な選択肢です。
【まとめ】脂肪吸引の傷跡が気になるかたはご相談ください
脂肪吸引の傷跡は、医師が正しく施術を行っていれば、術後の一定期間でほとんど目立たなくなる傾向があります。
ダウンタイム中のケアも重要であるため、医師や看護師からの指示をよく守るようにしてください。
施術後に傷跡が残ってしまった場合、当院では傷跡修正の手術によってご対応可能です。
脂肪吸引も含めた全ての傷跡修正と直接関わる分野である、形成外科の領域で経験を積んだ医師のみが、当院の手術を担当しています。
手術を担当する医師が全員、日本専門医機構が認定する「形成外科専門医」の資格を保有していることも当院の特徴です。
カウンセリングは手術を担当する医師がじっくり時間をかけて丁寧に行い、より良いと考えられる治療をご提案させていただきます。
「脂肪吸引の傷跡を消したい、目立たなくしたい」とお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。
このコラムを監修したドクター
経歴
-
- 1978年
- 愛知県豊橋市生まれ
-
- 2004年
- 昭和大学医学部卒業
-
- 2004年
- 聖隷浜松病院 勤務
-
- 2007年
- 昭和大学形成外科学教室 入局
-
- 2013年
- 昭和大学藤が丘病院形成外科 講師
-
- 2014年
- 他院 大手美容外科 入職
-
- 2015年
- 同院 統括院長就任
-
- 2017年
- 銀座マイアミ美容外科 開院
-
- 2018年
- 医療法人社団形星会 理事長就任
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