チチガの対策と治し方|原因・セルフケア・クリニック治療まで解説
- コラム幸地先生監修

「ブラジャーを外した時に、胸周りからツンとしたニオイがする…」「もしかして、これってチチガ?」と、デリケートな悩みを一人で抱え込んでいる方もいるのではないでしょうか。
胸元のニオイは相談しづらく、誰にも言えないまま悩んでいる方もいるでしょう。
チチガは適切な対策と治療を行えば、改善を期待できる症状です。
まずはご自身でできる対策を取り入れつつ、必要に応じてクリニックでの治療も視野に入れることが大切です。
本記事では、チチガの原因からセルフチェック方法、今日からできる対策、そしてクリニックでの治し方までを詳しく解説します。
- チチガは乳輪周りのアポクリン汗腺から出る汗と常在菌の繁殖が原因
- ワキガ体質の方はチチガやすそわきがを併発している可能性もある
- 下着の工夫や清潔の保持などのセルフケアは一時的な対策であり、根本解決には医療機関での治療が必要
- クリニックでの治療には、ボトックス注射と切らない高周波治療(ビューホットなど)などの選択肢がある
- プライバシーへの配慮があり、チチガ・ワキガ治療の経験が豊富なクリニックを選ぶことが重要
幸地医師
チチガとは

チチガ(乳輪のニオイ)について、その定義や特徴、他の部位との違いなどを以下のとおり詳しく解説します。
まずはご自身の症状と照らし合わせてみましょう。
チチガの定義と特徴
「チチガ」とは、乳輪周りからワキガと同じような特有のニオイが発生する症状の俗称です。
医学的な正式名称ではありませんが、原因はワキガと同様に「アポクリン汗腺」から分泌される汗にあります。
乳房周辺は下着で覆われているため湿気がこもりやすく、ニオイが強くなりやすいという特徴があります。
また、チチガは特定の人にだけ起こる珍しい症状ではありません。
自覚しにくいケースも多く、パートナーや家族の指摘で初めて気づく方も少なくないでしょう。
幸地医師
チチガはどんな臭い・どんな味?
チチガのニオイは、ワキガのニオイと同じ種類のものです。
アポクリン汗腺から分泌された汗が皮膚の常在菌によって分解されることで発生するため、人によって表現は異なりますが、以下のように言われることが多いです。
- ツンとした酸っぱいニオイ
- 玉ねぎやネギのようなニオイ
- 鉛筆の芯のようなニオイ
- 古い洗濯ばさみのようなニオイ
これらのニオイは、汗をかいた後や、下着を脱いだ瞬間に特に感じやすくなります。
下着で密閉された環境では汗が蒸発しにくく、ニオイが凝縮されやすいためです。
「味」については、汗そのものに味があると医学的に裏付けされているわけではありません。
しかし、授乳中やパートナーとの接触時に「苦味やえぐみがある」と指摘されて、初めてチチガに気づくケースはあります。
これもアポクリン汗腺由来の成分が影響していると考えられています。
幸地医師
ワキガ・すそわきがとの違い
いずれもニオイの発生源となる汗腺は同じアポクリン汗腺ですが、症状が現れる部位によって呼び名が異なります。
脇の下で発生すれば「ワキガ」、デリケートゾーンで発生すれば「すそわきが」、そして乳輪周りで発生すれば「チチガ」と呼ぶのが通常だといえます。
これらは併発することが多く、ワキガ体質の方はチチガやすそわきがを同時に持っている可能性が高いです。
特に、わきの下・乳輪・陰部はアポクリン汗腺が集中しやすい部位として一直線に連なっているため、わきのニオイが気になる方は、チチガやすそわきがにも目を向けてみるとよいでしょう。
なお、3つの症状の中で最も自覚しにくいのがチチガだといえます。
ワキガやすそわきがと比較して、下着で覆われた部位であることや、日常生活でニオイを感知されにくい状況にあることが主な理由です。
幸地医師
複数の部位が気になる場合は、まとめてカウンセリングでご相談ください。
チチガの主な原因

ここでは、チチガの根本的な原因と、体質・生活習慣との関わりについて以下のとおり解説します。
ニオイの原因となる「アポクリン汗腺」の働き
人間の汗腺には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類があり、ニオイの原因になるのはアポクリン汗腺です。
エクリン汗腺から出る汗はほぼ水分で無臭ですが、アポクリン汗腺から出る汗にはタンパク質や脂質が含まれています。
この成分を皮膚の表面にいる常在菌が分解する際に、あの独特なニオイが発生します。
アポクリン汗腺は全身に分布するわけではなく、特定の部位に集中しています。
その分布を理解するうえで参考になるのが「ミルクライン」という概念です。
ミルクラインとは、わきの下から乳頭を通り陰部へとつながるラインのことで、このライン上には乳腺が存在しやすいとされています。
乳腺とアポクリン汗腺は発生的に近い組織であるため、乳腺が集まる乳輪周辺にはアポクリン汗腺も多く存在します。
これが、チチガ・ワキガ・すそわきがという3つの症状がいずれもミルクライン上の部位に発生する解剖学的な理由です。
幸地医師
ワキガ体質との関連性と遺伝的な要因
アポクリン汗腺の数や大きさは、生まれつきの体質によって決まります。
この体質は遺伝的な要因が大きく関係しており、両親のどちらかがワキガ体質である場合、その体質が受け継がれる可能性が高いとされています。
チチガも同様に、ワキガ体質の方に発症しやすい傾向があります。
「家族にワキガの人がいる」という方は、チチガやすそわきがを併発している可能性も念頭に置いておくとよいでしょう。
なお、遺伝的な体質が根本にある場合、セルフケアでニオイを完全に抑えることが困難な可能性があります。
気になる症状がある場合は、クリニックへの相談をお勧めします。
幸地医師
ホルモンバランスや生活習慣による影響
アポクリン汗腺の働きは、性ホルモンの分泌に影響を受けます。[注1]
そのため、思春期以降にニオイが気になり始めることが多いでしょう。
また、ストレスや睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ、肉類など動物性脂質に偏った食生活は、アポクリン汗腺を刺激し、ニオイを強める要因となります。
幸地医師
チチガのセルフチェック方法

自分がチチガかどうか不安な方は、以下の項目をチェックしてみてください。
いずれかに当てはまる場合は、チチガの可能性を確認してみるとよいでしょう。
- 外したブラジャーからツンとしたニオイがする
- ブラジャーのカップ部分に黄ばみができる
- 耳垢が湿っている(キャラメル状・ドロドロしている)
- 家族にワキガやチチガの人がいる
- 乳輪周りに毛が生えている(産毛程度でも可)
特に「耳垢が湿っている」ことは、アポクリン汗腺が多いことを示すわかりやすいサインの一つです。
耳の中にもアポクリン汗腺が存在するため、耳垢の状態は体質を把握するうえでの重要な手がかりになります。
ただし、セルフチェックはあくまで目安であり、「当てはまる項目が少ないから大丈夫」とは言い切れません。
少しでもニオイが気になる場合は、クリニックへの相談をおすすめします。
幸地医師
チチガのセルフケア対策・対処方法

ここでは、自分でできるチチガの対策・対処法を以下のとおり解説します。
ただし、上記はニオイを抑えるための「一時的な対策」であり、根本的に解決するにはクリニックなどの医療機関での治療が必要であることを理解しておいてください。
通気性と吸水性の良い下着への変更
胸周りは下着で密閉されているため、汗が蒸発しにくく雑菌が繁殖しやすい環境です。
ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は避け、通気性と吸水性に優れた綿(コットン)やシルクなどの
天然素材の下着を選ぶことで、蒸れを防ぎニオイを軽減できます。
下着の素材だけでなく、フィット感にも注意が必要です。
締め付けが強すぎる下着は通気性をさらに低下させる恐れがあるため、適度なゆとりのあるサイズを選ぶようにしましょう。
また、汗をかきやすい季節や運動後は、できるだけ早めに下着を交換することで、雑菌の繁殖を抑えられます。
幸地医師
清潔な状態の維持
胸元を清潔に保つことも、チチガ対策においては重要だといえます。
汗をかいた後は、ニオイの原因となる雑菌が繁殖する前にこまめに拭き取ることが大切です。
除菌タイプのウェットティッシュや汗拭きシートを活用しましょう。
ただし、ここで注意が必要です。ニオイを消そうとして過度な洗浄や強い摩擦を加えることは避けてください。
乳輪周りの皮膚は薄く敏感なため、ゴシゴシ洗うと乾燥や肌トラブル(黒ずみや色素沈着など)の原因となります。
幸地医師
ワキガ・チチガ用デオドラント剤の活用
市販の制汗剤やデオドラント剤(クリームタイプなど)を乳輪周りに塗ることで、一時的に汗とニオイを抑えることが期待できます。
使用する際は、デリケートゾーンにも使える肌に優しい成分のものを選び、清潔な状態の肌に塗布してください。
継続して使用する場合は、肌に合っているかどうかを確認しながら使うことが大切です。
幸地医師
クリニックでのチチガの治し方(治療法)

セルフケアでは限界を感じる場合や、根本的にニオイの悩みを解消したい場合は、医療機関での治療を検討しましょう。
ここでは、代表的な治療法を以下のとおりご紹介します。
ボトックス注射
メスを使わず、乳輪周りにボトックス(ボツリヌストキシン)を注射することで、汗腺の働きを一時的に抑制し、汗の量とニオイを軽減する治療です。
施術時間が短く、ダウンタイムがほとんどないため、日常生活への影響を最小限に抑えながら受けられるのがメリットです。
メスや特殊な機器を使用しないために治療へのハードルが低く、まず試してみたい方にも向いています。
ただし、効果は永続的ではなく、持続させるには数か月に一度の定期的な施術が必要です。
根本的なニオイの解消を希望する場合は、次に紹介する高周波治療や外科的手術などの治療法も検討するとよいでしょう。
幸地医師
高周波治療(ビューホットなど)
専用の医療機器を使用し、極細の針から高周波(ラジオ波)を照射して、ニオイの原因となるアポクリン汗腺を熱エネルギーで破壊する治療です。
メスを使わないため傷跡が残りにくく、日常生活への影響が少ないのが特徴です。
乳輪の面積は狭いため、施術時間も比較的短く終わることが多いです。
ビューホットの場合、施術後は照射した部分にしばらくかさぶたが生じますが、時間の経過とともに目立たなくなっていきます。
ボトックス注射と比較して、より長期的な効果が期待できる治療法だといえるでしょう。
幸地医師
チチガ治療を受けるクリニック選びのポイント

チチガの治療を成功させるためには、クリニック選びが重要です。以下のポイントを基準に検討しましょう。
デリケートな悩みやプライバシーへの配慮があるか
デリケートな悩みやプライバシーへの配慮があるかどうかは、チチガ治療を受けるクリニック探しにおいて重要です。
チチガは、女性にとってデリケートな悩みであるためです。
完全個室でのカウンセリングや、他の患者様と顔を合わせにくい動線など、プライバシーが守られる環境が整っているクリニックを選ぶことで、心理的な負担を減らすことができます。
また、受付や会計の際にも配慮が行き届いているか、スタッフの対応が丁寧かどうかも、安心して通い続けられるクリニックかどうかを判断する大切なポイントでしょう。
幸地医師
チチガ・ワキガ治療の実績が豊富か
チチガの治療経験が豊富な医師が在籍しているかどうかも、事前に確認することが大切です。
乳輪周りは皮膚が薄く、デリケートな部位であるためです。
ワキガ治療の実績は豊富でも、チチガ治療の経験が少ないクリニックもあります。
チチガに特化した治療実績や、対応できる治療法の種類についても、カウンセリング時に確認しておくと安心でしょう。
また、形成外科や美容外科を専門とする医師が在籍しているかどうかも、クリニック選びにおけるポイントになります。
幸地医師
デメリットやリスクも丁寧に説明してくれるか
カウンセリングの場で、治療の効果だけでなく起こりうる副作用や注意事項についても丁寧に説明してくれるクリニックを選ぶことが大切です。
どのような治療にも、メリットだけでなくダウンタイムやリスクが存在します。
十分な説明を受けたうえで、自分自身が納得して治療を選択できる環境が整っているかどうかを、カウンセリング時に確認しましょう。
患者様のほうから、疑問や不安を遠慮なく質問できる雰囲気かどうかも重要です。
「心配なことがあっても相談しにくい」と感じさせないクリニックかどうかも、信頼できる医療機関を選ぶ際の欠かせない判断基準でしょう。
幸地医師
チチガの治療は銀座マイアミ美容外科へ

チチガのニオイにお悩みの方は、銀座マイアミ美容外科にご相談ください。
当院では、乳輪・乳頭のチチガ治療に特化した「ちちがビューホット」をご提供しています。
ビューホットによるチチガ治療は、メスを使わず極細の針から高周波(ラジオ波)を照射し、ニオイの原因となるアポクリン汗腺にダメージを与える治療です。

施術時間は約15分と短く、長期的な効果が期待できます。
乳輪部位はワキと比較して面積が狭く、凹凸のある繊細な部位です。
当院では、チチガ治療に適した出力・照射時間・深さの設定にこだわる「ちちがビューホット」治療を提供しています。
施術後は軟膏を塗布してガーゼで保護して終了となり、局所麻酔で行う場合は施術後すぐにご帰宅いただけます。
痛みが心配な方には、静脈麻酔での施術も対応しています。
幸地医師
チチガの対策・治し方に関するよくある質問

チチガの治療に関して、患者様からよくいただくご質問にお答えします。
チチガ治療は誰にもバレずに受けられますか?
誰にも知られることなく、チチガ治療を受けることは可能です。
当院のちちがビューホットは、メスを使わない治療であるため、目立つ傷跡が残る心配はほとんどないといえます。
かさぶたが目立たなくなる時期については個人差がありますが、早い方で1か月以内、通常は3か月以内には気にならなくなるケースがほとんどです。
当日の入院も不要であり、局所麻酔で施術を受けた場合は、施術後すぐにご帰宅いただけます。
手術一週間後の通院は必須ですが、日常生活へ影響を出さずに施術を受けていただくことは十分に可能でしょう。
幸地医師
チチガの治療中や治療後に痛みはありますか?
当院のちちがビューホットは、施術前に局所麻酔を行うため、治療中に強い痛みを感じることはほとんどありません。
乳輪・乳頭周辺はデリケートな部位であるため、痛みが不安な方には静脈麻酔での施術も対応しており、その場合はほぼ痛みを感じることなく治療を受けていただけます。
施術後については、照射部分に軽い赤みや違和感が生じることがありますが、日常生活に支障をきたすほどの強い痛みが出るケースは少ないでしょう。
局所麻酔で施術を受けた場合は施術後すぐにご帰宅いただけて、静脈麻酔の場合でもリカバリールームで休憩後にご帰宅いただきます。
幸地医師
将来の妊娠や授乳に影響は出ませんか?
チチガ治療の照射や処置が乳腺に到達する可能性は、解剖学的に考えにくいとされています。
チチガ治療で対象となるアポクリン汗腺は真皮深層に位置しており、母乳を産生する乳腺組織は前胸壁の筋膜内に存在する深部組織であるためです。[注2]
ただし、治療のタイミングや将来の影響については、受診の際に必ず医師に確認するようにしましょう。
なお、妊娠中や授乳期間中の方への施術は、安全性の観点からお断りしているケースがほとんどです。
[注2]
ScienceDirect Topics. "Apocrine Gland."
Bhimji SS. "Anatomy, Thorax: Mammary Gland." StatPearls [Internet]. NCBI Bookshelf.
Kim M, et al. "Efficacy of fractional microneedle radiofrequency device in the treatment of primary axillary hyperhidrosis: a pilot study." Dermatology, 2013. PubMed PMID: 24107595
【まとめ】チチガにお悩みの方は一人で抱え込まず銀座マイアミ美容外科へ相談を

今回は、チチガの原因やセルフチェック方法、自宅でできる対策から、クリニックでの治し方まで詳しく解説しました。
今回のポイントは、以下のとおりです。
- チチガの原因は、アポクリン汗腺から分泌される汗と常在菌の繁殖によるもの。
- 清潔を保ち、食生活を改善するセルフケアは有効だが、あくまで一時的な対策である。
- 過度な洗浄や摩擦は肌トラブルを引き起こすため注意が必要。
- 根本的にニオイを解消するには、ボトックス、高周波治療などの医療機関での治療が必要。
チチガは、美容医療による改善が期待できる症状です。
銀座マイアミ美容外科では、患者様のプライバシーに配慮し、お一人おひとりの症状やライフスタイルに合わせた治療法をご提案しています。
一人で抱え込まず、まずは無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。
幸地医師
このコラムを監修したドクター

経歴
-
- 2011年
- 琉球大学 卒業
-
- 2012年
- 昭和大学藤が丘病院 初期臨床研修
-
- 2014年
- 昭和大学形成外科教室 入局
-
- 2015年
- 昭和大学病院形成外科 助教
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