二重の幅が左右で違うのはなぜ？揃える方法も詳しく紹介

2022.11.17

コラム小野寺院長監修

「二重なのはいいけど、左右で二重の幅が異なるのが気になる……」と、コンプレックスに感じている人もいるかもしれません。二重の幅が左右の目で違っていると、顔の釣り合いが崩れて見えるため、どうしても気になりがちなようです。

そこで今回は、二重の幅が左右の目で異なる理由について考え、両方の目の二重の幅を揃えるやり方について解説します。
また、二重の幅を揃えるやり方としておすすめの二重整形について、手術やメリット、注意点についてもあわせて解説します。

二重の幅が左右で異なる理由

二重の幅が左右で異なる理由には、遺伝が関係している場合や日常の生活習慣によるもの、寝不足や疲れなどさまざまなものが挙げられます。
ここでは、二重の幅が左右で変わってくる主な原因を4つ取り上げ、解説します。

1. 遺伝によるもの

左右で二重の幅が異なる理由として、遺伝が関係していることが挙げられます。
ご両親のうちどちらかが同じような左右差があったら、その性質は遺伝する可能性はあります。
また、遺伝によって、むくみやすく寝起き時に一重になるという人も、二重の幅に影響する要因と考えられます。

2. 生活習慣によるもの

日頃の生活習慣も、二重の左右差に関係する要因です。その理由として、日常的にとっている姿勢や習慣から体のゆがみが発生していることが挙げられます。体のゆがみは、二重の幅の釣り合いにも大きく影響しており、結果的にまぶたの二重幅に異なる点が見られるケースがあります
とくに、日頃から足を組んで座ったり、頬づえを付いたりする癖のある人は、二重の幅が左右で変わってくることも多いので気をつけなければいけません。
体のゆがみがあると、片方の目だけを使うようになり、結果として使わないまぶたの筋力が衰えていくことにもなり、二重の幅に左右差が生じてしまうこともあります。
また、このほかにも、左右の視力に差があったり、睡眠時に片方の目だけが圧迫されるような体勢の場合にも、まぶたの筋力に影響を及ぼして、二重の幅が左右で異なってくることもあります。

3. 睡眠不足や疲れによるもの

睡眠不足や疲れも二重の幅に関係する場合があります。
もし睡眠不足によるむくみが二重幅のズレの原因である場合は、適切な水分補給を行うと、まぶたの左右差は元に戻ります。
また、疲労がたまってくるとまぶたの筋力低下やたるみによって二重の幅に釣り合いの乱れが出てくる恐れがあります。この場合、疲れの解消に伴って、元のような二重に戻る可能性があります。

4. まぶたの皮膚のたるみによるもの

まぶたの皮膚がたるむと、二重の左右差に影響します。
皮膚のたるみの原因には、老化や二重のりの使いすぎのほか、まぶたのこすりすぎなどが挙げられます。
まぶたがたるんでしまうと、眼瞼下垂を発症する可能性もあります。
眼瞼下垂の症状が進むと、目が開けづらくなる可能性もあるため、気をつけなければいけません。
また、花粉症やアトピーなどのアレルギー性疾患で瞼の皮膚が痒くなってしまい、瞼を擦ってしまうことが原因で皮膚がたるむことがあります。そのようなかたは、皮膚科でアレルギーの治療をすると良いでしょう。

二重の幅を揃えるやり方

二重の幅が左右で異なっていることでお悩みの方の中には、目の大きさが違って見えることで日常生活に影響を及ぼしている可能性を疑いましょう。
ここでは、左右の二重の幅を揃えるやり方について解説します。

専用のりで二重に見せる

二重に見せるやり方として、専用のりを使って人工的に二重を作るやり方が利用されます。
専用のりを使うやり方では、メイクをすると両目を即二重に見せることができますが、あらかじめまぶたへのダメージなど、リスクについて理解しておかなければいけません。
なお、このやり方は、両目が二重になったときのイメージを確認しておく意味では有効です。
少しでもまぶたへのダメージを減らしたい場合には、夜寝る前にだけでも二重のりを使って二重の癖を付けてみるやり方もおすすめです。

メイクで二重に見せる

両方の目に異なるメイクをすると左右の二重幅を均等に見せることができます。
たとえば、アイシャドウやアイラインの使い方に次のような工夫をしてみてもよいでしょう。

【アイシャドウ】
アイシャドウを付けるときには、二重幅が狭いほうの目も、二重幅が広いほうの目に合わせてミディアムカラーを付けていきます。二重幅が狭いほうの目は、二重幅からはみ出すイメージで色を付けていくとよいでしょう。
ダークカラーとハイライトについては、二重幅が広いほうと狭いほう、同じような釣り合いで付けていき、最後にグラデーションを作ると、左右の二重幅を同じように見せることができます。

【アイライン】
アイラインを引くときは、二重幅が広いほうは自然な感じで、二重幅が狭いほうは強調する感じで使用してみましょう。二重幅が狭いほうにはブラック、二重幅が広いほうはブラウンを使ってみるなど、色でアクセントを付けてみるのもおすすめです。
また、左右の二重幅の釣り合いや目の大きさ次第で、アイラインを使用しないという選択肢もあります。その場合には、暗めのアイシャドウだけを上手に使って仕上げてみるとよいでしょう。

マッサージで改善する

マッサージで両目二重に改善したい場合、一部だけを二重にすることはできます。
ただし、まぶたの構造がそもそも二重になりにくい体質であった場合、マッサージだけで二重にするのは難しいと考えておきましょう。
マッサージが二重まぶたへの改善につながる条件としては、一重まぶたであってもまぶたの脂肪が薄めで、すでにうっすら二重の線が出ていることなどが挙げられます。しかし、マッサージでの改善はどうしても時間はかかるため、根気強く続けなければいけないと覚えておきましょう。
なお、マッサージでの改善は、まぶたを押す力や摩擦力が強すぎると、皮膚にダメージを与えるため、注意して行ってください。
また、目の周りの皮膚をお手入れしながらマッサージしたい場合には、マッサージクリームを利用するとよいでしょう。
このやり方は、クリームなどを使用した場合でもほかの改善方法と比べて手軽に試せるため、少しでもコストをかけずに両目を二重にしたいという場合にぴったりです。

二重整形をする

二重整形をすると、二重の幅を両目で揃えることができます。
二重整形は、片目のみで行うことも、また両目で行うことも可能です。
片目のみの二重整形は、二重の左右差を揃えるのに有効で、目の大きさや二重の幅を調整するのに適しています。
たとえば、片方の目だけが一重だったり、二重の片方の幅が狭かったりする場合などは、片目だけ二重整形を受けるとよいでしょう。片方だけ二重整形を受ける場合、二重の幅が広いほうに合わせることになるため、左右の差も揃いますし、はっきりしたイメージの目元を作れます。
一方、両目での二重整形は、二重の左右差を調整するだけでなく、二重の幅を広くしたいという場合にぴったりのやり方です。
通常、両目での二重整形をする際には、二重がつきにくい側の目で二重幅を決定し、もう片方の二重の線を決めていきますが、実際のまぶたの状態によってはこの限りではありません。なお、両目での二重整形をした場合でも、釣り合いの乱れが出る可能性について覚えておきましょう。

二重の幅を揃える整形のやり方

二重の幅を揃える整形を行う際には、埋没法と切開法の2つのやり方があります。
ここでは、それぞれのやり方について解説します。

埋没法

二重の幅を揃える整形で利用される埋没法は、まぶたの数カ所を糸でしばって、二重の線を作る手術です。
手術自体はメスを使わず行うことができ、10分から15分程度で終了します。また、手術後から通常の生活に戻るまでのダウンタイムも短く、翌日からメイクをすることもできます。
また、腫れも少なく、なかなか時間が取れないときでも気軽に受けやすい手術ともなっています。
ただ、まぶたに厚みがある場合は手術を受けた際の糸が取れやすく、二重の線がつきにくいこともあります。

切開法

切開法は、まぶたを切開し、二重の線を作る手術です。埋没法とは異なり、ある程度厚みのあるまぶたでも二重を作ることができるため、効果も持続しやすいという特徴があります。
ただ、メスを使った手術となるため、ダウンタイムが長めとなっており、基本的に抜糸が終わるまではメイクをすることはできません。薄いメイクであれば場合によってはできることがあるので、メイクの可否については、執刀する先生に聞きましょう。
通常、抜糸を行うのは手術後5から7日で、抜糸後も傷がしばらく残ります。傷がほぼ目立たなくなるまでには、3カ月から6カ月程度かかると考えておきましょう。
手術後の腫れが完全に落ち着くまでには早くて1、2週間程度。稀ですが、体質的に浮腫みやすい方は長くて3カ月程度かかる場合もあります。
そのため、切開法での二重整形を行う場合には、計画的なスケジューリングが重要です。

二重の幅を揃える整形によるメリット

二重の幅を揃える二重整形をすることによって得られるメリットには、次の3つがあります。

1. 二重の幅が狭いほうを広いほうに合わせられる

二重整形により、二重の幅が狭いほうを広いほうに合わせることができます。とくに片方の目だけが一重の場合は、片方の目の二重が狭い場合には、二重整形がおすすめです。
二重の幅の左右差も整いますし、はっきりとしたイメージの目元に仕上げることもできます。

2. 二重の幅の左右差を合わせて二重の幅を広くできる

二重整形で、二重の幅の左右差を合わせる際に、二重そのものの幅を広くすることができます。
目をより大きく見せたい場合や、ぱっちりとした印象の目元に仕上げることも可能です。

3. たるみや脂肪を除去できる

二重の幅が異なる原因にまぶたのたるみが影響している場合には、二重整形によりまぶたを引き上げてたるみを解消することができます。
たるみの解消により、若々しい目元を演出することも可能です。
また、まぶたに脂肪がついて重いイメージとなっている場合は、脂肪除去を行ったうえで二重整形を行うと、すっきりとした目元に仕上げることもできます。

二重の幅を揃える整形を受けるときの注意点

ここまで二重整形のやり方について解説してきましたが、二重の幅を揃えるための二重整形を希望する場合には、次の3点に気をつけなければいけません。

1. 片方の目だけ腫れるケースもある

二重整形の手術をした場合、埋没法・切開法のいずれのやり方をとった場合でも、手術をした片方の目だけが腫れるケースがあります。
埋没法を希望した場合には、腫れる期間が短く、メイクも翌日からできる可能性があります。しかし、埋没法を行った場合でも、手術をした片方の目がまったく腫れないとはいい切れません。ダウンタイムが短めとはいえ、思ったよりも腫れが目立って慌てることの無いよう、埋没法でもある程度余裕をもったスケジューリングが重要です。
また、切開法で手術する場合には、どうしても埋没法より腫れる期間が長くなりやすいため、手術後数日間は様子を見なければいけません。手術をした側の目の腫れが引かない場合は、なるべく早めに医師へ相談しましょう。

2. 左右のラインに釣り合いの乱れが出ることもある

二重の幅を揃える整形を受ける前にしっかり準備をしたつもりでも、実際手術をしてみると左右の二重の線に釣り合いの乱れが出る場合もあります。
その理由は、手術後の時間の経過によるもののほか、日常生活における癖や目の筋肉量など、人によって異なる要素による影響だと考えられます。

3. 事前にしっかりと説明を受けておく

二重整形は、担当する医師の技術によっても仕上がりは異なります。手術前に思い描いていたどおりにはならない場合もあるでしょう。
そのため、手術の内容に関することは事前にしっかり説明を受け、疑問があれば納得できるまで確認しておくことが大切です。
また、担当医師から希望する手術の内容を聞かれたときには、その詳細について具体的に伝えられなければいけません。二重の線を作りたい場所を細かく伝え、理想の二重に近づけましょう。

二重の幅の釣り合いの乱れが気になるなら美容外科で相談しよう！

左右の二重の幅の釣り合いの乱れには、遺伝だけでなく生活習慣や寝不足や疲れなど、さまざまな原因があります。専用のりやメイク、マッサージなど身近なもので解消するやり方のほか、医師による二重整形を受けるやり方があります。
もし、気になってお悩みであれば、美容外科などの専門家に相談することも検討してみましょう。
美容外科での適切なアドバイスにより、左右の二重幅が整った美しい目元を作り上げることも可能です。

まとめ

左右の二重幅の釣り合いの乱れはさまざまな要因から起こりえますが、マッサージによるセルフケアなどである程度の改善は見込めるものの、やはり限界があるのも事実です。二重の幅の左右での釣り合いの乱れを解消し、できるだけ長持ちさせたいと考えるなら、二重整形を検討するとよいでしょう。
なお、二重整形には、埋没法と切開法の2つのやり方があります。短時間で腫れの少ない手術を希望するなら埋没法、より長い効果を期待したいなら切開法がおすすめです。
二重整形を受ける際には、あらかじめ注意点についてしっかりと認識しておくことも重要です。事前に医師からの説明を十分に受け、納得のいくやり方で手術に挑みましょう。