小鼻縮小だけでは変になる?|綺麗な形を目指す対処法を紹介
- 新井先生監修
小鼻縮小だけでは変なバランスになってしまうのではないかと気にされる患者様もいます。小鼻が広がっている方や、鼻孔が大きくて悩んでいる方にとって、小鼻縮小だけで改善できれば嬉しいでしょう。
小鼻縮小だけでは変なバランスになるリスクがあるのは確かです。しかし、小鼻縮小の施術だけでもきれいな形に整えられている事例もあります。
ここでは小鼻縮小だけで変になる理由と対策を紹介します。
目次
小鼻縮小とは?
小鼻縮小とは、小鼻の一部を切除して鼻の形を整える美容施術です。鼻の形や大きさに悩みがある方に適している施術の一つです。ここでは小鼻縮小について以下の観点から紹介します。
- 小鼻縮小で期待できる効果
- 小鼻縮小の施術方法
施術について詳しく理解して、小鼻縮小だけだと変になる原因や対処法の理解を進めましょう。
小鼻縮小で期待できる効果
小鼻縮小は小鼻部分の切除によって鼻を小さくできる施術です。以下のような点が気になっているときに悩みの解消が期待できる方法です。
- 鼻の穴が広がっていて目立つ
- 鼻の幅が広くてバランスが悪い
- 左右の鼻の形に違いがある
- 鼻を少し小さくしたい
- 笑うと小鼻が膨らむ
小鼻縮小は顔全体を見たときに、鼻が主張していることが悩みの方に適しています。小鼻縮小では切り取る小鼻の場所や大きさによって形を調整できるので、好みの鼻の形に整えることが可能です。
小鼻縮小では、鼻をできるだけ小さくして「忘れ鼻」にしたいという方にも効果が期待されます。鼻の存在感がなくなった状態が忘れ鼻です。
ただし、小鼻縮小をやり過ぎてしまうと鼻の幅が狭くなりすぎてバランスが崩れます。鼻の穴が小さくなってコンセント鼻になり、呼吸がつらくなるリスクもあるので、注意が必要です。
基本的には、小鼻縮小は鼻の存在感の強さを軽減する効果を期待できます。顔全体のバランスを考えたときに鼻が目立っている場合には、小鼻縮小で悩みを解消できる可能性があります。
小鼻縮小の施術方法
小鼻縮小の施術方法には主に内側法と外側法があります。どちらも鼻の一部にメスを入れて切開する必要がある施術です。内側法と外側法の違いは切除する部分です。
施術方法 | 切除する部分 | 傷跡 |
---|---|---|
内側法 | 鼻腔底 | 目立ちにくい |
外側法 | 小鼻の根本 | 目立ちやすい |
内側法は鼻の内側にある鼻腔底を切除する方法で、鼻内法とも呼ばれます。小鼻の幅を狭める目的で用いられる方法です。内側法の手術の傷は大半が鼻の内側にあるので、あまり目立ちません。
外側法は小鼻の根本に当たる部分を切除する方法で、鼻外法とも言われます。張り出している小鼻の悩みを解消する方法として用いられます。切り取る小鼻の範囲を最小限にすることで傷を小さくして目立たなくすることが可能です。
内側法と外側法を組み合わせたり、特殊な方法で小鼻縮小をしたりする施術も可能です。小鼻縮小では今の鼻の状態と、鼻の悩みや理想とする鼻のバランスに合わせて方法を選びます。
小鼻縮小は他の施術と組み合わせられるため、併用療法もよく用いられています。
小鼻縮小だけだと変になる原因と対処法
小鼻縮小は主張力のある鼻を目立たなくできる施術ですが、小鼻縮小だけでは見た目が変になるリスクもあります。
違和感のある結果になってしまう主な原因は以下の3つです。
- 鼻先の太さが際立ってしまう
- 小鼻の根本が下垂してしまう
- 段差のある傷跡が残ってしまう
原因の種類ごとに詳細な内容と対処法を紹介します。
小鼻縮小で後悔してしまう原因や失敗事例については下記の記事で解説しているので、あわせてご参考ください。
鼻先の太さが際立ってしまう
小鼻縮小の施術を受けた後に鼻先の太さが際立って形が変になる場合があります。小鼻縮小だけでは鼻の幅や鼻の穴を小さくできても、鼻先の大きさは変わらないからです。小鼻縮小によって鼻先が太くなったわけではありません。
小鼻縮小では小鼻の根本や鼻腔底を切り取るだけで、鼻先には手を入れません。鼻先の太さや高さを調節する施術によって全体のバランスを整えて対処する必要があります。
小鼻の根本が下垂してしまう
小鼻縮小だけでは小鼻の根本が下に垂れてきてしまって、バランスが崩れるリスクがあります。小鼻は鼻全体を支える役割を果たしている部分です。小鼻の根本を外側法で切り取ると支えが弱くなるため、全体的に鼻が下がったような形になる可能性があります。
鼻を手で押さえて鏡で見ると小鼻縮小の施術後のイメージがわかります。鏡に映った形が理想的なら小鼻縮小だけで問題ないでしょう。もし不満があるなら、他の施術を併用して対処する必要があります。
段差のある傷跡が残ってしまう
小鼻縮小で切開した傷跡が段差のような形で残る場合があります。内側法では傷跡が目立ちにくいですが、外側法では小鼻の根本部分に傷跡ができることは避けられません。
段差のある傷跡ができるリスクは小鼻縮小の技術によって低減できます。小鼻を切除する場所の選び方、切り取る量や方法などを患者様ごとに適切に組み合わせれば、目立たない治療が可能です。
小鼻縮小の症例経験が多くて技術と経験のある医師による施術を受けることが対処法です。
小鼻縮小と人中短縮の併用もおすすめ
小鼻縮小は人中短縮と併用すると相乗効果が期待できるのでおすすめです。
ここでは以下の項目にしたがって人中短縮について紹介します。
- 人中短縮とは?
- 小鼻縮小と人中短縮を併用するメリット
小鼻縮小と人中短縮を併用すると何が良いのかも詳しく説明します。
人中短縮とは?
人中短縮とは、人中(鼻と唇の間にある白唇の部分)の皮膚を一部だけ切除する美容施術です。人中の皮膚を一部除去すると皮膚によって唇が引っ張り上げられて鼻下の部分が狭まります。皮膚の自然な力でリップリフトを実現できる施術です。
鼻の下が伸びていると老け顔に見える可能性があります。加齢に伴って筋力が低下し、口周りの支えが衰えてしまうからです。人中短縮を施術をすれば、鼻の下の人中を切除して引き締まった顔立ちにできます。
小鼻縮小と人中短縮を併用するメリット
小鼻縮小と人中短縮を併用すると、小鼻縮小だけでは形が悪くなる悩みに対処可能です。人中短縮の施術をすると小鼻の根本の位置が高くなり、小鼻縮小によって下垂してしまった状態を解消できる可能性があります。鼻柱との位置関係を整えて全体のバランスを美しくすることが可能です。
人中短縮は小鼻縮小の傷跡を目立たなくする効果も期待できます。人中を切除した結果として小鼻縮小の傷跡が鼻の内側に引き上げられる可能性があるからです。段差のある傷跡ができてしまう対策として、人中短縮を併用する方法が一つの選択肢になります。
それから、人中短縮のデメリットを小鼻縮小で補える点もメリットです。人中短縮の手術後は、鼻が皮膚を介して下に引っ張られる影響で鼻の穴が見えやすくなったり、広がったりする場合があります。
また、人中短縮で切開した皮膚を縫い合わせたときに小鼻が持ち上がったのが原因で横に広がることもあります。小鼻縮小の施術を行うと、人中短縮によって起きた鼻の穴の広がりや小鼻の広がりのトラブルに対処可能です。
鼻や口の形のバランスを整えたいときには、小鼻縮小と人中短縮を併用するとお互いのメリットを引き出し、デメリットをカバーできるので、併用するのは選択肢の一つです。
小鼻縮小だけにするかはカウンセリングで相談しよう
小鼻縮小だけでも、理想とする鼻のバランスによっては希望を叶えられる可能性があります。
ただ、鼻や口元の悩みを小鼻縮小だけで解決できるとは限りません。小鼻縮小だけでなく、人中短縮のように他の美容施術を併用した方が良い場合もあります。
施術の内容で悩んだときには、まずは美容クリニックでカウンセリングを受けてみましょう。カウンセリングでは医師に鼻のバランスの悩みを説明し、小鼻縮小に興味を持っていると伝えます。医師による問診や検査を受けた後、詳しい説明と提案を受けられます。
小鼻縮小の施術がそもそも合わない症状の場合もあります。理想とするバランスによっては他の施術が適している場合もあるため、説明を聞いて納得の施術を選びましょう。
カウンセリングを受けるときには1つのクリニックにこだわる必要はありません。医師の経験や技術によって提案できる施術内容が異なる場合があります。セカンドオピニオンを聞いて比較し、客観的に判断するとより良い施術を受けられるでしょう。
当院の小鼻縮小の特徴
当院では患者様が希望する鼻のバランスを実現するために、内側法と外側法を組み合わせた小鼻縮小をしています。フラップ法やあんこ抜き処理を併用するなど、小鼻縮小だけにこだわらずに理想を追求できる施術をしていることが特徴です。
フラップ法は鼻腔底を切り離さずに鼻の中心で縫い合わせる方法です。あんこ抜き処理は皮下脂肪や皮脂腺を抜いて厚みを減らせます。
当院では、小鼻縮小だけで鼻のバランスを整えられるかどうかをカウンセリングの時点で丁寧に確認しています。小鼻縮小だけでは難しいと判断されたときには、他の施術との併用を提案することも可能です。
小鼻縮小だけでバランスが悪くなる不安はもちろん、傷跡や後戻りのリスクの悩みにも誠実に対応しています。
小鼻縮小以外の施術が適切な場合にも専門的な観点から説明をして、別の施術を提案しています。
当院の小鼻縮小については、以下のページでご紹介しているので、ぜひご覧ください。
小鼻縮小に関するQ&A
小鼻縮小の施術を検討する際に患者様からよく寄せられている悩みについてまとめました。
- 小鼻縮小のダウンタイムや傷跡の経過は?
- 小鼻縮小の施術後の通院回数はどのくらい?
- 団子鼻をスッキリさせるにはどうしたらいい?
美容施術を受けるときには不安を解消することが大切です。もし不明点がありましたら当院にお問い合わせください。
小鼻縮小のダウンタイムや傷跡の経過は?
小鼻縮小のダウンタイムは5日程度が平均的です。小鼻縮小の施術を受けた後は、患部に腫れやむくみが生じる場合があります。うずくような痛みが起きることが多いですが、痛み止めを服用することで抑えることが可能です。
なお、小鼻縮小の施術では皮膚にメスを入れるので、糸で縫合をして傷跡を塞ぎます。鼻腔の傷は自然に溶解する性質の糸で縫合します。皮膚の縫合に使用する糸は溶解しないため、後日来院して抜糸することが必要です。
小鼻縮小の施術後の通院回数はどのくらい?
小鼻縮小の施術後に1回~2回は通院が必要です。追加でアフターケアとして1回~2回の検診を推奨しています。
当院では施術の状況によっては、施術後の状態を確認するために翌日の来院をお願いしています。また、小鼻縮小の施術後には抜糸が必要なので、1週間から2週間後に抜糸のための通院が必要です。
アフターケアについては施術の1ヶ月後、3ヶ月後の2回が標準的です。当院では遠方から来院された方のためにLINEなどによるオンライン検診にも対応しています。
団子鼻をスッキリさせるにはどうしたらいい?
鼻先が丸い団子鼻の解消には小鼻縮小は適していません。団子鼻の方が小鼻縮小をすると鼻先が目立ってしまうリスクがあります。
団子鼻をスッキリさせるには以下の方法があります。
- 鼻尖形成
- 脂肪溶解注射
- 糸による鼻先形成
鼻尖形成は、両方の鼻翼軟骨を中央に寄せることで鼻先を尖らせる施術です。小鼻縮小と同様に切開が必要な手術ですが、術後にはすぐにシャープな鼻先になります。
脂肪溶解注射は、脂肪を溶解させる作用がある成分を注射して、小鼻と鼻先の皮下脂肪を溶解させることで団子鼻の原因を除去します。1週間から2週間ごとに注射をすることで、希望する鼻のバランスに近づけられる施術です。
糸による鼻先形成の施術は、鼻柱と鼻先から鼻背をつなぐようにして糸をかけて支えることで鼻先を上げる方法です。半年を目安にして糸を入れ直すことが必要ですが、物理的に鼻先を糸で引き上げるので即効性があります。
【まとめ】小鼻縮小だけだと変になる原因と対処法
小鼻縮小だけだと変になる原因は、小鼻の内側または外側の一部を切除するだけで、全体を整える施術ではないからです。
小鼻縮小は鼻の幅や鼻孔が大きくて主張していることが悩みの場合には、直接的な解決策になります。ただ、小鼻縮小では鼻先と根本のバランスがずれたり、小鼻の根本が下垂したりしてバランスが崩れる場合があります。
小鼻縮小だけで十分かどうかは患者様によって異なるため、クリニックでカウンセリングを受けて、鼻の悩みの内容や希望するバランスを伝えましょう。小鼻縮小だけでもバランスを整えられる場合もあります。
当院では患者様に合わせた施術を提案していますので、気軽にご相談ください。
このコラムの共同監修者
東郷美容形成外科 院長
東郷 智一郎 Tomoichiro Togo
日本形成外科学会 専門医 / 日本美容外科学会 正会員
経歴
-
- 2007年
- 群馬大学医学部卒業
-
- 2009年
- 初期臨床研修課程修了後、昭和大学藤が丘病院形成外科入局
-
- 2014年
- 形成外科専門医資格取得、同大医局長就任
-
- 2016年
- 大手美容外科クリニック院長に就任
-
- 2019年
- 東郷美容形成外科 福岡 を開院
このコラムを監修したドクター
経歴
-
- 2013年
- 昭和大学医学部卒業
-
- 2013年
- 藤枝市立総合病院 初期研修医
-
- 2015年
- 昭和大学病院 形成外科入局
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