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【医師監修】顎プロテーゼの名医や上手い先生の基準について丸山先生にインタビュー

【医師監修】顎プロテーゼの名医や上手い先生の基準について丸山先生にインタビュー

この記事では、銀座マイアミ美容外科の丸山院長に顎プロテーゼに関して、「どういう医師を上手いと考えるか」という判断の基準をお聞きし、患者さんご自身で見極められる形にまとめました。

顎プロテーゼは、症例写真を見るポイントも、手術で差がつく工程も、患者さんからは見えにくい施術です。横顔のどこを見て上手さを判断するのか、プロテーゼを入れる位置で何が変わるのか、入れ替えや抜去に至る原因は何かまで伺いました。

顎プロテーゼの名医を見極める3つの基準

  • 横顔のオトガイ唇溝のカーブが再現できているか、前から見て顎先だけが強調されていないかを症例写真で見る
  • 症例数よりも、顎先の骨や筋肉の解剖を理解して正しい場所にプロテーゼを入れられるかどうかで差が出る
  • プロテーゼだけでなく、ヒアルロン酸や骨切りによるオトガイ形成もできる医師でなければ、適応を正しく判断できない

この記事でお話を伺った医師

銀座マイアミ美容外科 院長 丸山直樹

銀座マイアミ美容外科 院長

丸山 直樹 Naoki Maruyama

日本専門医機構 形成外科領域専門医 / 医学博士 /
昭和大学藤が丘病院 形成外科兼任講師

輪郭形成

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顎プロテーゼの名医とは|症例を見て「上手い」と感じるポイント

顎プロテーゼを受けた方の症例を見て「これを施術した医師は上手い」と感じるとき、どこを見てそう感じますか。

横顔の「オトガイ唇溝」のカーブが再現できているか

丸山先生

横顔を評価するときに「オトガイ唇溝」という溝があって、それがきちんと再現できていて、下唇から一回下って顎先に向かうカーブが綺麗に再現できていると、上手な医師だなというふうに思います。

オトガイ形成という骨を切る手術だと、比較的このオトガイ唇溝の理想的なラインをきちんと作成しやすいのですが、顎プロテーゼの場合は、きちんとプロテーゼを顎先の骨の最突出部に挿入しないと、この綺麗な仕上がりができないんです。

オトガイ唇溝とEライン

前から見て、顎先だけが強調されていないか

丸山先生

前から見たときも、フェイスラインが顎先だけ強調されないように、調和の取れた入れ方をしているのを見ると上手だなと思います。

小さい顎に対して大きすぎるものを入れると、この調和が乱れて、顎先だけが目立ったりしてしまいます。

症例写真で見るポイント

  • 横顔 ── 下唇から顎先へ向かうオトガイ唇溝のカーブが綺麗に出ているか
  • 正面 ── 顎先だけが強調されず、フェイスラインと調和しているか

症例数と資格は、顎プロテーゼの上手さとどう関係するのか

顎プロテーゼを含めた形成外科の施術は、やはり症例数が多い医師の方が施術は上手ですか。

症例数よりも、解剖学的な理解があるかどうか

診察の様子を説明する丸山院長

丸山先生

当然、症例数がある程度多くないと手術は上達しないのですが、症例数よりももっと大事なのは、解剖学的な理解に立って正しい場所にプロテーゼを入れられるかどうかということです。

そのため、顎先の骨や筋肉、脂肪などの解剖をきちんと理解できている医師の方が、手術は上手です。

形成外科専門医などの資格や肩書は、顎プロテーゼの上手さとどう関係しますか。資格を持っている医師の方が施術が上手いと判断しても大丈夫ですか。

資格だけでは判断できない。どんな手術に携わってきたか

丸山先生

形成外科専門医は美容外科の手術をする医師の資格として必須だと思いますが、だからといって専門医資格を持っている医師の方が手術がうまいと、短絡的に判断はできません。

形成外科医として今までどのような手術に携わってきたかということも、大事な判断材料になります。

例えばカウンセリングで、顎先の治療に関してどのような治療法を今まで実践してきたり、経験してきたりしているか、といったようなことを尋ねてみるのも良いかと思います。

上手さが出る工程|デザインと挿入位置

顎プロテーゼのなかでも、仕上がりを分けるのはどこですか。

既製のプロテーゼを、手術中に削って輪郭に合わせる

丸山先生

まずはデザインですね。顎の骨の小ささに対して大きすぎるものを入れた場合、顎先だけが悪目立ちしてしまうので、周りの骨と調和する形やサイズを作らなければいけません。

プロテーゼはある程度サイズが分かれているのですが、最終的には実際の患者さんに合わせて、医師が手術中に削って適正な調整をしていかないといけません。

患者さんの輪郭との調和が取れるように、顎先から下顎骨・フェイスラインの方へスムーズに移行するきれいなラインを作れるよう、プロテーゼを加工するというのはとても大事な点です。

プロテーゼは「皮質骨」のある部分に乗せる

丸山先生

もう一つは挿入する位置です。プロテーゼというのは、髄質骨の部分に置くと骨をどんどん凹ませてしまいます。

皮質骨が多い部分に挿入すると、凹みはするものの程度が少ないですから、顎先の皮質骨のある部分に乗せないといけません。

また、歯根がある場所の上にプロテーゼが乗ってしまうと、最悪の場合、歯根を傷めてしまうことがあります。まずは正しい場所にプロテーゼを入れないといけません。

顎プロテーゼの適切な設置位置

ずれないように、必要最小限のポケットを作る

丸山先生

正しい場所に入れたとしても、その後ずれてしまうようなことが起こっては元も子もありません。

そのため、プロテーゼを入れるための空間は、動きづらいように必要最小限でポケットを作成する必要があります。

かつ、なるべく骨に対する影響を防ぐために、骨膜の上にプロテーゼを入れるということも大事になってきます。

仕上がりを分ける3つの工程

  • デザイン ── 周りの骨と調和する形とサイズに、手術中に削って合わせる
  • 挿入位置 ── 顎先の皮質骨のある部分に乗せる(髄質骨や歯根の上は避ける)
  • ポケット ── 動きづらいよう必要最小限に作り、骨膜の上に入れる

中抜きオトガイ形成骨切り・他院顎プロテーゼ抜去の症例

顎プロテーゼの症例(術前・術後)

【施術内容】中抜きオトガイ形成骨切り・他院顎プロテーゼ抜去 【費用】1,045,000円(税込、麻酔代込) 【リスク・副作用】はれ、むくみ、内出血、痛みのダウンタイムが1から2週間全員に起こります。 痛みは3から4日は痛み止めを飲んで生活。1週間くらいすると押さえると痛い程度になります。 内出血は平均2週間くらいで目立たなくなります。 顎先や下唇の痺れが出ることがあります。多くは通常1ヶ月以内に改善します。 稀に感染がありますが、そのような際は責任を持って当院で治療します。 仕上がりには個人差があるので、手術を受けた人全員がこの写真の様な変化をするわけではありませんのでご注意下さい。

プロテーゼの形とサイズの決め方

プロテーゼの形やサイズは、何を見て決めていますか。上手い医師ほど見ているものはありますか。

まず顎の骨の大きさを見る

丸山先生

プロテーゼの形やサイズですが、まずその人の顎の骨の大きさがどれくらいあるかを見て決めます。

小さな顎に大きなサイズのプロテーゼを入れると不自然な形になってしまいますし、場合によっては大きすぎて入りません。

仮に入ったとしても、歯茎を縫うところがキツキツになってしまって、手術後の創離開や感染のリスクが増してしまったりするからです。

形は患者さんの希望も含めて決める

丸山先生

形に関しても患者さんの希望によりますが、あまりに尖らせたような形のものを使用すると不自然さが出てしまうという弊害があります。

もちろん患者さんの希望もあり、割と不自然なぐらい尖らせたいと思っている方もいますので、一概に自然なプロテーゼが良いとも言えません。

最終的な形やサイズに関しては、患者さんの希望を伺って、例えばビフォーアフターのシミュレーションなどをして決めていくようにしています。

医師の力量差が出やすいケース

顎プロテーゼのなかでも、どのような顎の方の場合に医師の力量の差が出やすいですか。上手い医師でないと難しいケースはあるのでしょうか。

顎が短い方は、入れる位置の余裕がない

丸山先生

難しいケースを挙げると、下唇から顎先までの距離が極端に短い「顎が短い人」です。

まず、歯の根っこと顎先までの距離がありません。歯の根っこがあるところの先にプロテーゼを入れると、歯の根っこを傷めてしまう可能性があります。

加えて、骨がなるべく吸収されないためには、なるべく先端に近いところに入れないといけません。つまり、顎先の硬い皮質骨の部分にピンポイントで入れる必要があり、幅もあまり出せません。

そういう方はもともと顎が後退している場合も多く、ある程度大きいプロテーゼを入れないといけないのですが、大きいプロテーゼは入れにくい。そこがジレンマになります。

そのため、サイズの見極めや、削って合わせるといった調整が必要になります。

後ろに長い顎の方は、プロテーゼでは形が作りにくい

丸山先生

逆に、極端に顎が長い方もいます。長いといっても後ろに長い方です。

こういう方にプロテーゼを入れると、さらに伸びて三日月のような形になってしまったりするので、難しいと思います。

本来は短くしつつ、骨を前に出して前後のバランスを整えるべきケースですので、骨を切るオトガイ形成のほうが向いています。

力量差が出やすい顎の形

  • 下唇から顎先までの距離が極端に短い ── 歯根を避けつつ先端の皮質骨にピンポイントで入れる必要がある
  • 後ろに長い顎 ── プロテーゼでは三日月のような形になりやすく、骨切りのほうが向いている

入れ替えや抜去に至る原因

実際に入れ替えや抜去に至るケースは、最初の手術のしかたに原因があることが多いのでしょうか。また、最初にどの医師が手術したかによって、後から入れ替えるときのやりやすさに差は出ますか。

一番の原因は「ずれ」

丸山先生

入れ替えたい方や抜去したい方の一番の原因は、やはりずれです。

入れた時はいいのですが、生活していく中で上にずれてきてしまう方もいますし、最初から正しい位置に入っていなくてずれてしまう方もいます。

顎のサイズに対して無理な大きさのものを入れると、皮膚が元の位置に戻ろうとする力で、常にプロテーゼを押し戻すような力がかかります。そうするとプロテーゼの行き場がなくなって、上の方にずれたりします。

また、プロテーゼを入れる時は必要最小限のポケットを掘ってそこに入れるのですが、その穴掘りが左右で不均一だったり、例えば左に広く掘りすぎたりすると、左にずれやすくなります。

プロテーゼは動いてほしくないので、ジャストのサイズではめ込まないといけません。入れたいエリアだけをきちんと剥がしてポケットを作るというのが大事です。

長年入っている場合は、骨の状態を確認してから決める

丸山先生

長年入っているプロテーゼは入れ替えしづらいですね。骨に埋もれかけているものだと、プロテーゼが入っていたところの骨が変形したりするんです。

入れ替えの時は、その骨があまりにいびつだったら、そこをなだらかに整えてから入れたりということも必要になります。

あまり長年入っているものは、CTを撮るとどれくらい骨に埋もれているかが見えるので、それから入れ替えのやり方を検討します。場合によっては、入れ替えずに骨を切ってそのまま作ってしまった方が良いこともあります。

患者さんが顎プロテーゼの名医を見極める方法

症例写真や口コミで上手い医師を見分けるとしたら、どこに注目すべきですか。

症例写真は「手術後半年以上」のものかを見る

丸山先生

症例写真に関しては、ビフォーアフターのアフターが手術後半年以上経過したものであるかどうかに注目すべきです。

手術直後は良くても、半年以上時間が経ったときにプロテーゼがずれてしまったり、骨に埋まっていってしまって手術直後の形から変わってしまう場合があるからです。

一般的には手術をして半年ほどで完成と言われていますので、症例写真を見るときも「手術後いつの時期のものなのか」を気にするといいと思います。

プロテーゼと骨切りの両方を行っている医師を選ぶ

丸山先生

プロテーゼだけを扱っている先生を選ぶよりは、プロテーゼによるオトガイ形成も、自分の骨の骨切りによるオトガイ形成も両方行っている先生に依頼する方が良いと思います。

プロテーゼしかできない先生は何でもプロテーゼで解決しようとしがちですが、骨切りの手術も行っている先生であれば、プロテーゼと骨切り、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で手術の適応を決めることができるからです。

プロテーゼが希望だったとしても、理想の形がプロテーゼでは作れない場合もあります。その場合、骨切りでなければ作れない形もあります。両方の術式ができて初めて、顎先の手術の適切な適応を決めることができると私は思っています。

もし自分が顎プロテーゼを受ける立場にあったとした時に、何を基準に医師やクリニックを選びますか。

丸山先生

もし自分が受ける立場だったら、一番は、プロテーゼ以外にもヒアルロン酸注入や骨切りによるオトガイ形成ができるところですね。

顎の形成をするのに「これしかやれない」というところは絶対にダメです。顎の形成に関わる治療をすべてできた上で、患者さんを見たときに何が適切かを判断してくれる先生でないと、正しい医学的な判断はできません。

カウンセリングで必ず確認すべき3つのこと

顎プロテーゼにおいて上手い医師かどうかを見極めるために、カウンセリングで必ず確認すべきことを3つ挙げるとしたら、何ですか。

丸山先生

まず、どういう理由でプロテーゼが適応なのかというところを説明してもらってください。プロテーゼ以外の方法、例えばオトガイ形成の適応はあるのかないのか、といったことです。

次に、プロテーゼが手術後にずれないために、何か工夫をしていることがあるのかを聞いてみてください。そうすると、その先生がプロテーゼの手術に対してどのように注意を払っているかが分かるかと思います。

最後に、どのような合併症があるかということと、合併症が生じた場合のリカバリーや、その後の形成手術に関してどのような見解を持っているかを聞いてみてください。合併症の種類やその対策について詳しくお話ししてくださる先生ほど、知識や経験があると思っていただいて大丈夫です。

カウンセリングで聞くべき3つの質問

  • 「なぜプロテーゼが適応なのですか」── 他の方法の適応はあるのかまで説明できるか
  • 「ずれないためにどんな工夫をしていますか」── 手術にどう注意を払っているかが分かる
  • 「合併症が起きたらどう対応しますか」── 種類と対策を詳しく話せる医師ほど経験がある
銀座マイアミ美容外科のカウンセリングルーム

カウンセリングルームの一つ。形成外科専門医(日本専門医機構認定)が無料でカウンセリングを行っています。

顎プロテーゼの名医選びでよくある質問

症例数が多い医師を選べばよいのでしょうか。
ある程度の症例数がないと上達しないものの、それ以上に大事なのは解剖学的な理解に立って正しい場所にプロテーゼを入れられるかどうかとのことでした。顎先の骨や筋肉、脂肪の解剖を理解している医師のほうが上手いと語られています。
症例写真は、どの時期のものを見ればよいですか。
アフターが手術後半年以上経過したものかどうかに注目すべきとのことでした。手術直後は良くても、半年以上経つとずれたり骨に埋まったりして形が変わる場合があり、一般的には半年ほどで完成と言われているためです。
プロテーゼの入れ替えや抜去は、なぜ起こるのですか。
一番多い原因はずれとのことでした。顎のサイズに対して無理な大きさのものを入れると皮膚が戻ろうとする力で押し出されること、ポケットの掘り方が左右で不均一だと片側にずれやすいことが挙げられています。
プロテーゼだけを扱っている医師では駄目なのでしょうか。
プロテーゼしかできない医師は何でもプロテーゼで解決しようとしがちなため、骨切りによるオトガイ形成も行っている医師のほうが良いとのことでした。両方の術式ができて初めて、顎先の手術の適切な適応を決められるという見解です。

形成外科専門医(日本専門医機構認定)が無料でカウンセリングを行っています

本記事は自由診療に関する情報です。効果には個人差があり、リスク・副作用が生じる可能性があります。

このコラムを監修したドクター

丸山 直樹

銀座マイアミ美容外科 院長

丸山 直樹 Naoki Maruyama

日本専門医機構 形成外科領域専門医 / 医学博士 /
昭和大学藤が丘病院 形成外科兼任講師

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経歴

  • 1978年
    愛知県豊橋市生まれ
  • 2004年
    昭和大学医学部卒業
  • 2004年
    聖隷浜松病院 勤務
  • 2007年
    昭和大学形成外科学教室 入局
  • 2013年
    昭和大学藤が丘病院形成外科 講師
  • 2014年
    他院 大手美容外科 入職
  • 2015年
    同院 統括院長就任
  • 2017年
    銀座マイアミ美容外科 開院
  • 2018年
    医療法人社団形星会 理事長就任

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