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目の下のたるみが年々ひどくなっていきます
両目の下がたるんできました。 多分このままいくと、ぷっくりと巨大な涙袋ができてしまうんだと思います。 まぶたの若返りのページを読んでみたのですが、何が自分の目にちょうどいい解決方法なのかよくわからないです。 結膜を切る手術、下まつ毛のキワを切る手術、脂肪を取る手術、色々あるようですが、ダウンタイムが一番短くて済むのはどれでしょうか?40代 | 女性
医師の回答
目の下のたるみ、クマの治療として以下の方法があります。
1 脂肪溶解注射
2 脱脂
3 クマへの脂肪注入
4 ハムラ法
5 裏ハムラ法
1 脂肪溶解注射
こちらの方法が一番ダウンタイムが短い方法です。眼窩脂肪を溶解することで目袋やクマを改善させます。1週間から2週間あけて3回から5回くらいすると効果がでてきます。当院では、BNLSを使用しています。また、ケナコルトというステロイド注射でもっと強力な減量をすることも可能です。この方法で解決できるクマは、眼窩脂肪が多いことによってできるクマのみです。
2 脱脂
結膜から眼窩脂肪を抜き去る方法です。ダウンタイムは1から2週間です。1回の施術できちんと脂肪をなくすことができます。白目に内出血をすることが稀にあり、その場合は内出血が消えるまで2から長くて3週間くらいかかることもあります。この方法単独で治療するケースは、眼窩脂肪が多く、目の下のクマ部分の凹みが軽度までのケースです。中程度以上の凹みがあるときは3の脂肪注入も併用することになります。
3 クマへの脂肪注入
この方法は、目の下のクマの凹みやゴルゴ線に脂肪注入をすることでクマをめだたなくする方法です。目袋の膨らみは治らないのでこの方法は目袋の膨らみが中度程度までのクマに適応ということになります。眼窩脂肪が多いケースでは2の方法と組み合わせることになります。ダウンタイムは1週間くらいです。ヒアルロン酸注入と同じようなダウンタイムとなりますので、ダウンタイムとしては軽いほうです。脂肪注入は入れた量全てが定着するわけではないので、場合によっては2から3回の注入が必要なこともあります。その場合は2ヶ月以上あけて行うこと良いです。
4 ハムラ法
下瞼のまつ毛の生え際を切開して、余った眼窩脂肪を脂肪の足りないクマのところに生きたまま移動する方法です。クマ治療としては一番確実にクマを目立たなくできる方法です。デメリットとしては、切開するため傷跡がまつ毛の生え際に残るということです。半年くらいピンク色のスジの傷となりますが半年したらどこを切ったかわからなくなるくらいの傷になり、目立たなくなります。メリットとしては、皮膚を切る方法なので皮膚のたるみも同時に解消できるということが挙げられます。ダウンタイムは1から2週間です。白目のところに赤く内出血することがありますがこちらは脱脂のときと同じです。
5 裏ハムラ法
結膜から切開して、脂肪の移動を行う方法です。ダウンタイムはハムラ法と変わりません。メリットとしては皮膚表面に傷ができないですが、デメリットとしては皮膚のたるみが取れないということになります。比較的、皮膚のたるみが軽度の若めの患者さんに適応となることが多いです。
このように、クマ治療にはいろいろな方法があります。それぞれのニーズや症状の程度によって適切な方法を選択する必要があります。カウンセリングでは患者さんそれぞれの状態を見極めて適した方法をご提案いたします。