他院で眼瞼下垂の手術を受けました

若返り治療
眼瞼下垂

60代・女性

他院で眼瞼下垂の手術を受けましたが。

割と大きな病院で、保険適応で両目の眼瞼下垂の手術を受けました。
成功かどうかは半年経たないとわからない、と言われていますが、
術後の腫れが引いた時点から5か月後の現在にいたるまで、左右差がはっきりと出たまま治らなくて、とても困っています。
その病院にはもう相談したくありません。
この修正手術というものはできるでしょうか?

先生からの回答

眼瞼下垂手術後のはっきりとした左右差は修正可能です。左右差の出る原因としては、重大な原因として5つ、以下のように挙げられます。
1:もともとの瞼の左右差が目立っていた場合
2:二重の切開線の位置に左右差があった場合
3:挙筋短縮のやり方に左右差があった場合
4:眼窩脂肪の処理に左右差が生じた場合
5:二重の作成時に左右差が出てしまった場合

1:もともとの瞼の左右差が目立っていた場合
生まれつきの左右差です。微々たる差の場合は、手術で補正しながら左右を合わせることが可能ですが、もともとの程度が激しい場合は、手術でもなかなか合わせることが難しいです。
手術を工夫することで、他人には気づかれないくらいの軽微な左右差に仕上げられるのが普通です。

2:二重の切開線の位置に左右差があった場合
このケースは、完全に執刀をした医師に責任があると言わざるをえません。
このタイプの修正に関しては、幅の広い方に合わせるやりかたと、幅の狭い方に合わせるというやりかたがありますが、前者の方が簡単です。

幅の狭い方の二重の線の眉毛側を切りなおして幅の広い方に合わせたら良いからです。後者のように、広い二重を狭くするというのは少し難しいです。
広さを狭くするやり方は、さらに2パターンあります。皮膚の余りが多い場合、この場合は合わせたい方の目の二重の距離を測ってそれと同じ距離に狭くする二重の線を描きます。そして、前回手術の二重の線ごと皮膚を切除してしまいます。そうすることで、狭い二重の線が作れます。
皮膚の余りが無い場合は、狭めたいところで二重の線を書きます。その線で切開して皮膚の下を剥がします。消したい二重の線の皮下をしっかり剥がしたら新しい線のところで二重を作り直すのですが、前の手術の癖が強いようならば、剥がした箇所に脂肪を入れたり、眼輪筋同士を結びつけたりして再びくっついて癖がつかないようにします。最後に新しく作った線を癖づけるようにしつけ糸をしておしまいです。

3:挙筋短縮のやり方に左右差があった場合
眼瞼下垂というのは、まぶたを開ける筋肉が正しい箇所から外れていってしまうことが原因で起こります。
したがって、正しい箇所に再び、上眼瞼挙筋とミュラー筋を縫い付けることが治療になります。この、縫い付ける操作のことを挙筋短縮と呼んだり挙筋前転と呼んだりします。
この、短縮操作の時に左右の縫い付け具合が異なってしまうと、術後の左右差の原因になります。単純に考えてもそうですよね。右を5ミリ短くしたのに、左を7ミリ短くしたら、手術後に2ミリの差になってしまいます。
この場合の修正の手術は、引き上げすぎになっている方の目を治すパターンと、引き上げ不足の方を治すパターンに分かれますので、患者さんご本人の希望に合わせて修正することになります。例えば、左が調度よくて、右が上げ不足ならば、右を増し締めするかたちで修正します。

4:眼窩脂肪の処理に左右差が生じた場合
このケースの修正は比較的簡単です。除去不足により膨らみが目立つ場合がほとんどですので、追加切除をすれば修正が終了します。
稀に、眼窩脂肪が取られ過ぎてしまっているというケースもあります。その場合は、お尻やお腹などから脂肪をいただ瞼に注入することで修正が出来ます。

5:二重の作成時に左右差が出てしまった場合
眼瞼下垂の手術の最後の段階で、二重を固定するという操作をします。あえて、二重を作らないというクリニックもあるようですが、目の左右差は、ある程度二重を固定した方が出にくいので、二重作成をしない方が左右差が出ます。
二重を作らなかったケースの左右差は、奥二重でもいいので二重にすると差が無くなることが多いです。また、挙筋短縮をして二重作成をしなかった場合三重や四重まぶたになってしまうこともあります。皮のタルミのせいでそのようになっている場合は、眉毛下皮膚切除をすることで改善するケースがあります。
二重を作成したのに左右差が出てしまっている場合は、二重の作成の時に皮膚を固定する位置が左右で異なってしまったことに起因します。再び、二重の線で切開をして、左右差を合わせるように固定をしなおせば修正可能です。

このように、手術後の瞼の左右差は様々な原因があり、それらの原因がいくつも合わさって起こることも少なくありません。どの段階で、左右差を作ってしまっているのかということをまず診断してからの治療になります。