人中短縮の失敗例や原因・事前の対策や術後の対処法も解説!
- コラム丸山院長監修

鼻の下を短くすることで、若々しい印象をプラスできる「人中短縮術」。
しかし、実際に人中短縮を検討するにあたっては、失敗例についても気になるものではないでしょうか。
美容医療の検討にあたっては、魅力だけでなくマイナス面についても理解したうえで判断する姿勢が大切です。
そこで本記事では、人中短縮の失敗例や主な原因、失敗したと感じた場合の対処法などについて解説します。
丸山院長
人中短縮で起こりうる失敗例

人中短縮で起こりうる失敗例としては、以下が挙げられます。
- 傷跡が目立つ
- 小鼻が広がる・鼻の穴が目立つ
- 左右非対称になる
- 唇の形が不自然になる(めくれすぎ・ガミースマイル)
- 思ったより効果がない
- 麻痺や感染などが起こる
ここでは、上記それぞれの失敗について詳しく解説します。
傷跡が目立つ
人中短縮では皮膚を切開するので施術後に傷跡が残ることがあり、境界線を正確に見極めて切開しなければ傷跡が目立ちやすくなってしまいます。
特に外側人中短縮と呼ばれる方法では上唇の外側部分の皮膚を切開するため、唇の先端に傷跡ができて目立つ可能性があるでしょう。
傷跡を目立ちにくくするためには、境目を正確に確認して真皮縫合などの形成外科的で繊細な縫合技術を用いることが重要です。
銀座マイアミ美容外科では、ルーペや顕微鏡を使用して上唇の外側部分の境界線を正確に確認したうえで手術を実施しています。
丸山院長
小鼻が広がる・鼻の穴が目立つ
人中短縮の施術により、鼻の穴が広がって見えたり小鼻が目立つようになったりするケースもあります。
主に、斜め上方向に小鼻が引き上げられてしまう場合や人中の中央部分が下方向に引っ張られてしまう場合に、鼻の穴が広がったり目立ったりしてしまいします。
また、短縮する量が元々の人中の長さに対して多すぎると、小鼻や鼻の穴が下に引っ張られてしまったり上唇が上がりすぎたりする可能性があるでしょう。
こうしたトラブルを避けるために、当院では口輪筋を前鼻棘(ANS)という部分にしっかりと縫い付けて固定することで、皮膚同士の引っ張り合いを起こさないように工夫しています。
丸山院長
左右非対称になる
人中短縮では、皮膚を切除する際のデザインや縫合の仕方によって、鼻の横幅が変わってしまったり左右が非対称になったりすることがあります。
左右非対称になってしまう主な原因としては、皮膚を縫う際に左右の幅をきちんと合わせて縫っていないことが挙げられるでしょう。
切除する時に目印をつけて正確に縫い合わせる工夫が重要であり、縫合時に皮膚を左右にずらさないよう細心の注意を払う必要があります。
丸山院長
唇の形が不自然になる(めくれすぎ・ガミースマイル)
人中短縮により、唇の形が不自然になるケースもあります。
たとえば、もともと唇が厚かった方の場合は上唇がさらに厚くなってしまい、中央部分だけが幅広くなって富士山のような形の唇になることがあります。
人中を短くすると上唇が小さくなるため、笑った時に施術前よりも唇が上がってしまい、歯茎が強調される「ガミースマイル」になる可能性もあるでしょう。
もともとガミースマイルの悩みがある方にとっては、人中短縮により症状が悪化するリスクがあるため注意が必要です。
また、1回であまり多くの量を切除すると、口が閉じにくくなったり口を閉じているつもりでも少し開いたままになってしまったりする恐れもあります。
丸山院長
思ったより効果がない
人中短縮の施術を受けた結果、期待していたほどの効果を感じられないケースもあります。
1回で安全に切除できる量は4〜5mm程度であり、人によっては7mm程度の切除も可能です。
しかし、もともとの人中の長さや皮膚の状態によって実現可能な短縮量が異なるため、患者様の元々の特徴によっては思ったほどの変化が得られないこともあります。
大幅に切除したい場合は2回に分けての実施もでき、期間を開けて少しずつ切除することでリスクを抑えつつ幅を取ることが可能です。
施術の効果について気になる方は、カウンセリングの段階でどの程度の変化が期待できるのかを医師にしっかり確認しておくことが重要でしょう。
丸山院長
麻痺や感染などが起こる
人中短縮は切開を伴う手術であるため、他の手術と同様に以下のようにさまざまな合併症や副作用が起こる可能性があります。
- 腫れやむくみ
- 痛み
- 内出血
- 出血
- 細菌感染
ただし、出血や細菌感染を伴うケースは極めて稀です。
腫れやむくみは通常1〜2週間程度で改善し、内出血が出た場合も2週間程度で引いていきます。
丸山院長
人中短縮で失敗してしまう主な原因

人中短縮で失敗してしまう主な原因としては、以下が挙げられます。
- 医師の技術不足と経験の浅さ
- 自分に合わない術式で行った
- カウンセリング不足によるデザインのミスマッチ
ここでは上記の原因についてそれぞれ解説するので、一緒にチェックしてみてください。
医師の技術不足と経験の浅さ
人中短縮の失敗の大きな原因の1つが、医師の技術不足と経験の浅さです。
人中短縮は切除した部分を元に戻すことができない施術であるため、理想的な形になるようにデザインして切除する必要があります。
切開前の状態を見て「どの部位をどの程度切除すれば良いか」と適切に判断するには、十分な経験が求められるでしょう。
また、デザインには形成外科的な感覚が必要になるため、形成外科での施術経験と人中短縮の施術両方の経験が豊富にある医師に任せることが重要です。
丸山院長
[注] 一般社団法人 日本形成外科学会:形成外科 専門医制度
自分に合わない術式で行った
患者様の状態や希望に適さない術式で施術を行うことも、人中短縮術における大きな失敗の原因になります。
人中短縮術には以下のようにいくつかの術式が存在しており、患者様の状態や希望を確認したうえで選択することが大切です。
- 外側人中短縮術
- 内側人中短縮術
- 口腔内切開人中短縮(切らない人中短縮術)
また、患者様が人中短縮を希望していても、別の施術の方がお悩みの解決や理想の実現に適しているケースもあります。
さらに、患者様のお悩みを解決するためには、複数の美容医療を組み合わせて対処する選択肢も検討すべきです。
人中短縮で失敗を避けるためには、必要に応じて別の手術や施術の提案を行える医師に相談することが大切でしょう。
丸山院長
カウンセリング不足によるデザインのミスマッチ
施術前のカウンセリングが不十分なまま施術を受けると、医師と患者様の間でイメージのすり合わせができず、デザインのミスマッチが起こる可能性が高まります。
人中短縮の施術では、カウンセリングで希望を具体的に伝えて医師と共通のイメージを持つことが非常に重要です。
理想とする口元の仕上がりや今抱えている悩み、施術によって実現したいことを明確に伝えることで、医師も具体的な施術方針を検討しやすくなります。
患者様に寄り添い時間をかけて丁寧に相談に乗ってくれるクリニックであれば、十分なすり合わせができて後悔せずに納得のいく施術を受けられる可能性が高まるでしょう。
丸山院長
人中短縮で失敗しないための対策

人中短縮で失敗しないためには、以下のような対策が考えられるでしょう。
- 人中短縮の症例実績・経験が豊富な医師を選ぶ
- 人中短縮のデメリットやリスクについて確認しておく
- ダウンタイム中の過ごし方に気をつける
- 術後のアフターフォロー体制を確認しておく
ここでは、上記の各対策について解説します。
人中短縮の症例実績・経験が豊富な医師を選ぶ
人中短縮のデメリットやリスクを最小限に抑えるには、経験が豊富で技術力のある医師に施術をしてもらうことが重要です。
人中短縮で切除してしまった部分は元に戻せず、理想的な形になるようデザインしてもらうためには形成外科的な感覚が求められます。
形成外科での施術経験と人中短縮の施術経験を豊富に持つ医師がいるクリニックでカウンセリングを受け、希望する姿に近づけるよう治療計画を立ててもらいましょう。
日本専門医機構認定の形成外科専門医の資格を持つ医師であれば、形成外科での施術経験が十分にあると判断できます。
丸山院長
人中短縮のデメリットやリスクについて確認しておく
人中短縮の施術を受ける際には、事前にどのようなデメリットやリスクがある施術なのかをある程度理解しておくことも大切です。
人中短縮のデメリットやリスクを事前に理解していれば、カウンセリングにて相談することで代替案や改善策を提案してもらえる可能性があります。
場合によっては、カウンセリングを受ける中で「理想に近づけるためには〇〇の施術の方が良い」と判断してもらえる可能性もあるでしょう。
また、カウンセリングでは人中短縮の特徴やメリットだけでなく、デメリットやリスクについても納得いくまで説明してもらうことが大切です。
丸山院長
ダウンタイム中の過ごし方に気をつける
ダウンタイムの過ごし方に気をつけることで、人中短縮の術後における回復を早めることができ、傷跡もより目立ちにくくなることが期待できます。
人中短縮のダウンタイムは通常で術後1〜2週間程度ですが切開を伴う施術であるため患部が痛む場合もあり、傷が回復するまでは安静にして回復を早めることが大切です。
具体的には、以下のようなポイントに気を付けてダウンタイムを過ごすようにしましょう。
- 患部を刺激しないようにする
- 過度な運動を控える
- 長時間の入浴を避ける
- 飲酒を避ける
- 口を大きく開けないようにする
- 施術部位を清潔に保つ など
また、手術後は医師の助言や指示は守り、できる限り安静にして過ごしてください。
丸山院長
術後のアフターフォロー体制を確認しておく
人中短縮で失敗しないためには、術後のアフターフォロー体制を確認しておくこともおすすめします。
人中短縮に限らず手術には後遺症や合併症などのリスクが伴うため、万が一の事態に備えたアフターフォローの体制が整っているかどうかも、クリニック選びの大きなポイントです。
人中短縮の後に仕上がりをきちんと確認したうえで納得できない場合、追加施術によるアフターフォローをしてくれるクリニックであれば依頼しやすいでしょう。
当院では、手術後は時間外電話やLINEを通じて医師との直接連絡が24時間できる体制を整えています。
丸山院長
人中短縮で失敗したと感じたら

人中短縮で失敗したと感じた場合、以下のような対処法が考えられます。
- ダウンタイムの症状が治まるまで待つ
- 修正手術を検討する
- セカンドオピニオンを検討する
人中短縮の手術後に「失敗したかもしれない」と不安に感じたら焦らず冷静に対応することが大切であるため、事前に基本的な対処法を把握しておきましょう。
ダウンタイムの症状が治まるまで待つ
人中短縮の手術後に失敗したと感じても、ダウンタイムの症状が治まるまでは待ってみるのも1つの対処法です。
人中短縮の施術直後は腫れやむくみなどダウンタイムの症状が出るのが自然であり、正常な経過であれば「失敗した」と判断するのは早すぎるかもしれません。
人中短縮の傷跡は術後1週間程度で化粧で隠せる程度に傷跡が目立たなくなり、術後半年程度も経てば化粧をしなくても傷跡が目立たなくなります。
ただし、「本当に大丈夫かな」と不安な気持ちのまま過ごすのは避けるべきですので、気になる点があれば医師へ遠慮せずに相談できるクリニックを探すことが大切です。
丸山院長
修正手術を検討する
ダウンタイムが終わっても仕上がりに納得できない場合や明らかな失敗があった場合は、修正手術も検討できます。
人中短縮の傷跡が残ってしまった場合や仕上がりに問題がある場合、完全に手術前の状態に戻すことは困難ですが傷跡が目立ちにくくなる修正は可能です。
ただし、修正の場合は通常の手術よりもダウンタイムが強く出たり長くなったりするケースがあり、合併症も出やすい傾向がある点は事前に理解しておきましょう。
また、元々手術を受けたクリニックには相談しにくい・できればしたくないと感じる場合、他のクリニックに相談して修正してもらう選択肢もあります。
丸山院長
セカンドオピニオンを検討する
施術を受けたクリニックの対応に不安を覚えている場合や他の専門家の意見も参考にしたい場合は、別のクリニックでセカンドオピニオンを受けることも有効な選択肢です。
信頼できるクリニックを見つけて改めて医師からの話を聞き、納得したうえで対処法を決定する姿勢は、後悔しないために大切です。
状況に合わせて人中短縮以外の方法や併用する施術についても考えて説明を受けられると、より納得して施術を受けやすいでしょう。
当院でもセカンドオピニオン外来を設けており、患者様が気になっている点や心配している点に対して専門的かつ中立的な立場から見解をお伝えしています。
丸山院長
人中短縮の失敗に関するよくある質問

人中短縮の失敗に関してはよくいただく質問は、以下のとおりです。
- 人中短縮で切りすぎたら元に戻せますか?
- 人中短縮でたらこ唇になる人は?
- 人中短縮は何回までできますか?
ここでは、上記の各質問に対する回答を紹介します。
人中短縮で切りすぎたら元に戻せますか?
人中短縮では不要な皮膚や組織を切除してしまうため、完全に元の状態に戻すことはできません。
完全に元に戻すことはできないものの、見た目を元の状態に近づける修正手術は可能です。
しかし、皮膚だけでなく組織も切除する術式の場合、修正手術は行えるものの元に戻ることはないと考える必要があります。
そのため、最初の手術を受ける段階で、美しく自然な仕上がりと傷跡が目立たない適切な処置を期待できる医師・クリニックを選ぶことが大切でしょう。
丸山院長
人中短縮でたらこ唇になる人は?
人中短縮の手術を受けた際に、たらこ唇のように唇が厚く見えてしまいやすいのは、元々唇が厚い方です。
人中短縮を受けると上唇がカールし、ボリュームが出ます。
程よい程度の厚みであれば魅力的な仕上がりになりますが、厚くなり過ぎれば下唇や顔全体とのバランスが悪くなってしまうでしょう。
人中短縮術が適しているかどうかは元々の顔全体のバランスによって異なるため、まずはカウンセリングを受けて医師の見解を聞いてみるのがおすすめです。
丸山院長
人中短縮は何回までできますか?
人中短縮は、条件によっては2回に分けて行うことも可能です。
たとえば、7mmを超える大幅な切除を希望される場合は、「1回手術して半年後に2回目をする」方法をとれます。
1回目の結果を見ながら2回目の切除量を調整できるため、より理想の仕上がりに近づけやすいでしょう。
ただし、複数回施術を行う場合は、それぞれの施術でダウンタイムが発生することや、費用面での負担も考慮する必要があります。
また、複数回に分けるのが最適かどうかは患者様の状態や希望によって異なるため、医師とよく相談して決めることが大切です。
丸山院長
【まとめ】人中短縮で失敗しないように

本記事では、人中短縮術の失敗例や原因、失敗したと感じた場合の対処法について紹介してきました。
人中短縮の手術における主な失敗例は、以下のとおりです。
- 傷跡が目立つ
- 小鼻が広がる・鼻の穴が目立つ
- 左右非対称になる
- 唇の形が不自然になる(めくれすぎ・ガミースマイル)
- 思ったより効果がない
- 麻痺や感染などが起こる
当院では、日本専門医機構認定の「形成外科専門医」がカウンセリングから執刀、アフターフォローを担当しており、人中短縮に関しても豊富な実績があります。
丸山院長
このコラムを監修したドクター

経歴
-
- 1978年
- 愛知県豊橋市生まれ
-
- 2004年
- 昭和大学医学部卒業
-
- 2004年
- 聖隷浜松病院 勤務
-
- 2007年
- 昭和大学形成外科学教室 入局
-
- 2013年
- 昭和大学藤が丘病院形成外科 講師
-
- 2014年
- 他院 大手美容外科 入職
-
- 2015年
- 同院 統括院長就任
-
- 2017年
- 銀座マイアミ美容外科 開院
-
- 2018年
- 医療法人社団形星会 理事長就任
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