両顎手術で後悔する理由とは?対策とクリニックの選び方を解説
- 丸山院長監修

「面長な顔」「口元が前に出ている」などのお悩みにアプローチする両顎手術。
悩みの解決を期待する一方で、手術後に後悔しないか不安を感じる方もいるでしょう。
そこで本記事では、両顎手術を受けて後悔する理由や対策やクリニックの選び方について解説します。

目次
両顎手術を受けて後悔する理由
両顎手術を受けて後悔する理由は以下にあります。
- 左右差を感じる
- 顔面神経の麻痺が起こった
- ダウンタイムが長期化した
- 期待していた効果が見られなかった
それぞれの理由を紹介していきます。
左右差を感じる
両顎手術では、骨を移動させて左右差を補正し、骨切りも左右差を確認しながら左右対称になるように調整します。
できる限り左右差がないように調整はしますが、1ミリもずれることなく左右対称に仕上げることは難しい手術です。
手術前の顎の左右差が大きい場合には大きく変化するため、左右差が改善した印象を期待できるでしょう。

顔面神経の麻痺が起こった
顔には多数の神経があり、その一部は頬や顎先まで走行しています。[注]
両顎手術では顔面神経の近くをアプローチするため、神経に影響を与える可能性があります。
その場合、手術後に痺れや表情筋の動きが鈍くなるなど神経の麻痺が起こるかもしれません。
徐々に改善する傾向にありますが、個人差があるため、場合によっては症状が長く続くケースもあるでしょう。
[注] 昭和医学会雑誌:顔面表情筋(眼輪筋および口輪筋)の支配神経に関する研究
ダウンタイムが長期化した
両顎手術の術後は、数週間腫れて時間の経過とともに徐々に落ち着いていきますが、腫れが完全に落ち着くまでには数ヶ月かかります。
また、食事も飲み物から始まり、通常の食事が食べられるようになるまで数週間かかることもあるでしょう。
ただし、医師の手技や手術の大きさによって、ダウンタイムが長期化する場合があります。
さらに、手術後の診察やアフターケアを怠った場合も、症状の持続や感染など状態が悪化する可能性があるでしょう。

期待していた効果が見られなかった
両顎手術は、保険が使える範囲内の内容であれば、見た目の変化もある程度期待できるかもしれません。
ただし、保険適用外のケースであると、手術による変化がごくわずかで見た目の変化が感じられない可能性があります。
また、両顎手術は「骨を切って動かす」手術ですが、骨を動かした分だけ顔つきがそのまま変わるわけではありません。
特に、「中顔面(目の下~口のあたり)」の骨を動かしても、その上にある筋肉や脂肪の影響で変化が外見に出にくいことがあります。

両顎手術で後悔したときの対処法
両顎手術で後悔したときの対策は以下になります。
- ダウンタイムが終わるまで様子を見る
- 指示されたアフターケアは徹底して行う
- 修正施術を検討する際は医師へ相談する
- セカンドオピニオンも検討する
それぞれ詳しく解説します。
ダウンタイムが終わるまで様子を見る
両顎の手術後は、腫れの症状が強く出やすい傾向があります。
そのため、手術後すぐはイメージしていた顎の形と違いを感じるかもしれません。
時間の経過とともに腫れは落ち着き、それに伴い顎の形が少しずつ変化します。
ダウンタイムが終了までは仕上がりの状態がわからないため、様子を見ることが大切です。

指示されたアフターケアは徹底して行う
両顎手術のアフターケアは、手術後の仕上がりを左右する大事なケアです。
術後は合併症が起こる可能性もあり、ダウンタイム期間は顎が不安定になりやすい状態になっています。
手術が問題なく終了したとしても、アフターケアを怠ることで理想とは違った仕上がりになる恐れがあります。

修正手術を検討する際は医師へ相談する
両顎手術を受けた後に期待したイメージと違っていて、修正施術を行いたい場合には、まずは担当医に相談することが大切です。
手術前から手術後の経過まで、顎の状態をよく知っているのは担当医師です。
ただし、施術を受けた医師以外の第三者の意見を聞きたいケースがあるかもしれません。
その場合は、専門的な知識を持ち両顎手術の経験がある医師に相談しましょう。

セカンドオピニオンも検討する
美容医療は自由診療であり、治療費は高額になる場合があります。
両顎手術で後悔しないためにも、手術前にセカンドオピニオンを受けて慎重に検討することをおすすめします。
以下のような場合は、セカンドオピニオンを受けて他院の医師に相談するようにしましょう。
- 手術後も悩みがあり、修正をするか検討している
- 手術後、担当医に相談したけど対応してもらえなかった
- 提案された手術が悩みの解決につながるか第三者の意見も聞きたい

両顎手術で後悔しないための対策
両顎手術で後悔しないための対策は以下の通りです。
- 両顎手術の経験が豊富な医師を選ぶ
- 仕上がりのイメージを医師と共有する
- ほかの手術との併用や変更も検討する
- アフターケアの内容を確認しておく
それぞれ詳しく解説します。
両顎手術の経験が豊富な医師を選ぶ
両顎手術では動脈や神経の近くを施術するため、手技によっては合併症を引き起こすリスクがあります。
また、全身麻酔を行う手術で術後の腫れに影響を与えたり、輪郭を変えるだけでなく噛み合わせも考慮する必要があるなど、技術力が必要な施術です。
そのため、専門的知識がある経験豊富な医師を選ぶことは、両顎手術で後悔しないためにも重要なポイントとなるでしょう。

仕上がりのイメージを医師と共有する
自分が理想するイメージが共有できていないと、医師が考えるイメージとのズレが生じて仕上がりに納得できず後悔する可能性があります。
骨を切りすぎた場合に、追加して戻すなどの処置は簡単にはできません。
自分が納得いく仕上がりのイメージのすり合わせができるまで入念に話し合うことが大切です。
また、「こんな風にはなりたくない」などなりたくないイメージを伝えて、より詳細にイメージを共有するようにしましょう。

ほかの手術との併用や変更も検討する
両顎手術は見た目を大きく変える手術ではないため、自分の悩みが必ず解決するとは限りません。
場合によっては、ほかのアプローチ方法が適していることもあります。
理想とする仕上がりや全体のバランスを考えてプランを提案するため、想定していたプランと違う提案がされることがあることを理解しておきましょう。

アフターケアの内容を確認しておく
手術後の副作用やダウンタイムの経過で、症状の悪化を起こさないためのアフターケアが大切です。
アフターケアを怠ることで、最終的な仕上がりが変化する可能性もあります。
アフターケアについては、以下のような内容を確認しておくと良いでしょう。
- 手術後の診察の有無
- 手術後の注意点について説明の有無
- 手術後トラブルがあった時の対応
- 緊急連絡先の有無

両顎手術で後悔しないためのクリニックの選び方
両顎手術で後悔しないためのクリニックの選び方は以下になります。
- 患者様ファースト
- 担当医がカウンセリングを行う
- 形成外科専門医が施術の担当をする
- 提示された治療法以外の代替手段の有無を聞いてみる
- 手術後に充実したアフターケア対応が受けえられる
それぞれ詳しく解説します。
患者様ファースト
クリニックによっては、「医師が得意とする」または「医師がすすめたい手術」などの患者様が希望していない施術を提案されることがあるでしょう。
手術を受けるのは患者様であり、施術は医師のために行うのではありません。
患者様の悩みに最適な方法を提案できる「患者ファースト」のクリニックを選ぶことが大切です。
以下のようなクリニックや医師は、患者ファーストで提案してもらえるでしょう。
- 迷っている段階の場合、検討する時間をもらえる
- 悩みに関して最適な方法やほかの代替治療の提案がある
- 手術のデメリット・リスクの説明があり、不要な手術を勧めない
医師から言われるがまま慌てて決めてしまうと、期待した仕上がりにならないリスクにもつながります。
迷っているときは、一度冷静に考える時間を設けてくれるクリニックを選び、納得したうえで施術を受けるようにしましょう。

担当医がカウンセリングを行う
クリニックによってはカウンセラーを設けて、カウンセリングを行うところもあるでしょう。
美容医療は医療行為のひとつですので、医師によるカウンセリングを受けるべきです。
自分に適した治療について根拠を踏まえた説明を受けるためにも、医療知識を持った医師からカウンセリングを受けることが大切でしょう。
疑問点や不安などの質問もその場で説明を受けることができるため、検討した上で納得して治療を受けることにつながります。

形成外科専門医が施術の担当をする
両顎手術は顎の手術だけでなく、噛み合わせも含めて施術プランを考えなければなりません。
輪郭や噛み合わせの対応ができる医師の判断材料のひとつに、日本専門医機構認定の「形成外科専門医」の資格を持っていることが挙げられます。[注]
形成外科専門医は、形成外科についての専門的知識と経験が一定以上あると認定された医師ですので、クリニックを選ぶ際の指標にすると良いでしょう。

[注] 一般社団法人 日本形成外科学会:形成外科 専門医制度
提案された治療以外の代替手段の有無を確認する
理想とする顎の大きさや形にするためには、両顎手術を行えば全て解決するわけではありません。
抱える悩みによっては、両顎手術以外の方法で顔の印象を変えることができる可能性もあります。
医師には、「手術で期待できること」「メリット・デメリット」などを患者様に説明を行う義務があります。[注]
提案された両顎手術が適している根拠の説明を必ず受けて、「代替手段の有無」も確認しましょう。
手術後に充実したアフターケア対応が受けられる
両顎手術は手術したら終わりではありませんので、ダウンタイムの経過をみながらアフターケアを続けることが大切です。
クリニックによっては、アフターケアの対応が不十分な場合もあります。
カウンセリングの段階で、以下の点も確認しましょう。
- 手術後も定期的な診察が受けられる
- 自宅でのケアについてアドバイスがある
- トラブルや気になることをいつでも聞ける
上記のようなアフターケアの体制が整っていれば、手術後の疑問や不安を軽減することにつながります。

あご整形の症例
今回ご紹介する「当院で施術したあご整形の症例」は以下の通りです。
- 腫れにくい工夫をしている両顎手術
- 前に出た下唇の改善
- 口ゴボの改善
それぞれ紹介していきます。
腫れにくい工夫をしている両顎手術
口ゴボの改善と顎の無さに悩みがあり、両顎手術を受けた患者様です。
上顎骨切り、下顎骨切り、オトガイ形成を行った手術後3日目と半年後の状態と横顔です。
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下顎骨切り
オトガイ形成
痛みは3~4日は痛み止めを飲んで生活し、1週間くらいすると押さえると痛い程度になります。
内出血は平均2週間くらいで目立たなくなります。
顎先や下唇の痺れが出ることがありますが、多くは通常1ヶ月以内に改善します。
稀に感染がありますが、そのような際は責任を持って当院で治療します。
仕上がりには個人差があり、手術を受けた人全員がこの写真の様な変化をするわけではありませんのでご注意下さい。
[※全身麻酔込み]
前に出た下唇の改善
前に出ている下唇が気になり、手術後半年が経過した患者様です。
セットバックとオトガイ形成を行うことでEラインが整い、横顔にメリハリがつけることができました。
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オトガイ形成
痛みは3~4日は痛み止めを飲んで生活し、1週間くらいすると押さえると痛い程度になります。
内出血は平均2週間くらいで目立たなくなります。
顎先や下唇の痺れが出ることがありますが、多くは通常1ヶ月以内に改善します。
稀に感染がありますが、そのような際は責任を持って当院で治療します。
仕上がりには個人差があり、手術を受けた人全員がこの写真の様な変化をするわけではありませんのでご注意下さい。
[※全身麻酔込み]
口ゴボの改善
口ゴボの改善を希望し、手術後1週間が経過した患者様です。
奥歯の噛み合わせがあっていたため上下セットバックを行いました。
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下顎骨切り
中抜き
痛みは3~4日は痛み止めを飲んで生活し、1週間くらいすると押さえると痛い程度になります。
内出血は平均2週間くらいで目立たなくなります。
顎先や下唇の痺れが出ることがありますが、多くは通常1ヶ月以内に改善します。
稀に感染がありますが、そのような際は責任を持って当院で治療します。
仕上がりには個人差があり、手術を受けた人全員がこの写真の様な変化をするわけではありませんのでご注意下さい。
[※全身麻酔込み]
今回ご紹介したもの以外にも、当院で施術した症例は以下のページで掲載しております。
両顎手術に関してよくある質問
両顎手術に関してよくある質問は以下になります。
- 両顎手術では何が変わりますか?
- 両顎手術は保険診療でできますか?
- 両顎手術をすると後戻りする可能性はありますか?
両顎手術では何が変わりますか?
両顎手術では、以下のような変化が期待できます。
- 歯並びや噛み合わせ
- 面長な印象を変える
- 輪郭の歪みを整える
- 前に出た口元の改善する
- Eラインが整い横顔の印象を変える

両顎手術は保険診療でしょうか?
両顎手術は、必ずしも保険診療でできるわけではありません。
保険診療の両顎手術が可能になるケースは、以下のような症状が診断された場合になります。
- 顎変形症状
- 下顎が突出している
- 上顎の成長が乏しい
保険診療で両顎手術をする場合には、手術の前に矯正治療が必要になります。
ただし、審美的な理由である自由診療の範囲では保険診療で手術を受けることはできません。
両顎手術で後戻りする可能性はありますか?
両顎手術の術後、周りの筋肉や脂肪などの軟部組織と歯が元の形に戻ろうとする力が加わることで、後戻りする恐れがあります。
ただし、骨を移動させた量や方向、戻ろうとする力の強さには個人差があるため、後戻りする度合いは異なるでしょう。
【まとめ】両顎手術で後悔する理由
本記事では、両顎手術で後悔する理由や対処法について紹介してきました。
治療方法やメリット・デメリットをよく理解したうえで、自分に適した方法を検討するようにしましょう。
銀座マイアミ美容美容外科では、以下の取り組みで患者様に適した治療プランをご提案いたします。
- 精密なCT検査で3D画像を作成してイメージの共有する
- 実寸大のモデルを作成して仕上がりのシュミレーションを行う
- 歯科・口腔外科と連携して噛み合わせを考慮した治療を行う

このコラムを監修したドクター

経歴
-
- 1978年
- 愛知県豊橋市生まれ
-
- 2004年
- 昭和大学医学部卒業
-
- 2004年
- 聖隷浜松病院 勤務
-
- 2007年
- 昭和大学形成外科学教室 入局
-
- 2013年
- 昭和大学藤が丘病院形成外科 講師
-
- 2014年
- 他院 大手美容外科 入職
-
- 2015年
- 同院 統括院長就任
-
- 2017年
- 銀座マイアミ美容外科 開院
-
- 2018年
- 医療法人社団形星会 理事長就任
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