顎プロテーゼで後悔してしまう理由や対処法を解説!
- コラム丸山院長監修

シリコン素材を顎の骨の上に挿入して理想の輪郭に近づける「顎プロテーゼ」。
骨を切りたくない方や骨が足りない方に適した美容医療ですが、切開を伴う点や体内にプロテーゼを挿入することから「後悔しないかな」と心配されている方もいるでしょう。
そこで本記事では、顎プロテーゼで後悔したと感じてしまう理由や対処法などについて詳しく解説します。
顎プロテーゼの手術をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
丸山院長
顎プロテーゼで後悔したと感じてしまう理由

顎プロテーゼで後悔したと感じてしまう主な理由は、以下のとおりです。
- 顎が大きくなってしまった
- プロテーゼがズレて不自然さが生じた
- 感覚の鈍麻(しびれ)や異物感が続いている
- 理想と違う仕上がりになった
- 感染症が起こってしまった
ここでは、上記の各理由について詳しく解説します。
顎が大きくなってしまった
顎プロテーゼの手術を受けた結果、顎が大きくなってしまったと感じるケースがあります。
顎が大きくなったと感じてしまう主な理由は、患者様の顎の大きさや特徴に合わせた調整ができていないことです。
顎プロテーゼの手術をする際には通常、カウンセリングにて患者様の顎の大きさや状態をチェックしたうえで、挿入する素材のサイズを調整します。
しかし医師が患者様の顎の状態を把握できていなかったり、把握できていても適切なサイズ・形状に加工できていなければ、手術後に患者様が違和感を覚えてしまう可能性があるでしょう。
また、カウンセリングでのコミュニケーションが不十分で患者様と医師がイメージを共有できていない場合にも、手術後の後悔につながる恐れがあります。
丸山院長
プロテーゼがズレて不自然さが生じた
プロテーゼがズレてしまい不自然になってしまった場合も、後悔につながります。
顎に入れたプロテーゼが意図した仕上がりの位置とズレてしまえば、見た目に違和感が出てしまったり顔が非対称になってしまったりする恐れがあります。
顎プロテーゼの施術を受けた後は、プロテーゼがズレてしまわないように2~3日程度テーピングをして固定することが通常です。
もしプロテーゼがズレてしまったら、ズレを修正するために再手術が求められるケースもあります。
経験豊富でしっかりとした技術を持っている医師であれば、プロテーゼがズレてしまうリスクの低減が期待できるでしょう。
丸山院長
感覚の鈍麻(しびれ)や異物感が続いている
顎プロテーゼの手術を受けた結果、感覚の鈍麻(しびれ)や異物感が続いて後悔してしまうケースもあります。
顎プロテーゼによって感覚の鈍麻やしびれが出てしまう原因は、下顎の骨から出ている知覚神経の損傷です。
損傷の程度によっては今後回復する可能性もありますが、まれではあるものの、状態次第では完全には元に戻らないケースもあります。
神経の損傷を避けるためにも、経験豊富で信頼できる医師に手術を依頼することが大切でしょう。
丸山院長
理想と違う仕上がりになった
顎プロテーゼの手術における後悔の理由としては、理想と異なる仕上がりになるケースも挙げられるでしょう。
以下のような要素において患者様が思っていたものと異なれば、理想と違う仕上がりになることも考えられます。
- プロテーゼの大きさ
- プロテーゼの形
- プロテーゼの挿入位置 など
顎プロテーゼの手術を理想の仕上がりにするためには、医師にカウンセリングをしてもらって状況や理想をしっかりと共有することが大切です。
また、加齢によって顔のバランスが少しずつ変化することで、プロテーゼが入っている顎の印象が変化してしまうケースもあります。
丸山院長
感染症が起こってしまった
顎プロテーゼの手術を受けた結果、感染症が発生してしまい後悔するケースも考えられます。
プロテーゼには医療用のシリコンやゴアテックスといった人工素材を使用するため、挿入にあたっては感染リスクがあるのです。
顎プロテーゼ手術の後に腫れや痛みなどが出てきた場合は抗生剤による治療を行い、それでも症状が改善しないようであれば一旦プロテーゼを抜く必要があるケースもあります。
プロテーゼの素材は生体適合性が高いために感染リスク自体は非常に低いのですが、それでも一定の可能性があることは理解しておくとよいでしょう。
丸山院長
顎プロテーゼで後悔しないための対処法

顎プロテーゼの手術を受けて後悔しないためには、以下のポイントを押さえておくことが大切です。
- 形成外科専門医・頭蓋顎顔面外科の知識がある医師を選ぶ
- 顎プロテーゼの症例実績が豊富な医師を選ぶ
- 骨格に合うプロテーゼを使用する
- 術後の詳細なシミュレーションをしておく
ここでは、上記の各ポイントについて詳しく解説します。
形成外科専門医・頭蓋顎顔面外科の知識がある医師を選ぶ
顎プロテーゼの手術で後悔しないためには、形成外科専門医・頭蓋顎顔面外科の知識がある医師を選ぶことが大切です。
顎プロテーゼの手術では骨と骨膜の間にスペースを作りプロテーゼを挿入する必要があり、剥離する部分がプロテーゼより狭いとプロテーゼが挿入できず、余裕がありすぎるとプロテーゼが安定しません。
患者様に合わせたプロテーゼを用意して適切なサイズの剥離を行うには、頭蓋骨や顔面の構造に関して高い専門性が求められるでしょう。
各クリニックのホームページやSNSを事前にチェックし、形成外科専門医や頭蓋顎顔面外科の知識がある医師が在籍しているかどうかを確認してみてください。
丸山院長
顎プロテーゼの症例実績が豊富な医師を選ぶ
顎プロテーゼの症例実績が豊富な医師を選ぶことも、後悔を避けるためには大切なポイントです。
患者様の顎の状態や希望を踏まえて適切な手術プランを柔軟に考えるためには、顎プロテーゼに対する十分な経験が求められます。
豊富な症例経験を持つ医師であれば、患者様一人ひとりの状態や希望に応じた最適な手術プランの提案が期待できるでしょう。
特に、症例写真を確認できるクリニックであれば、自分の理想とする仕上がりに近いかどうかを感覚的に確認できます。
当院・銀座マイアミ美容外科では、顎プロテーゼを含む輪郭形成に関しても豊富な症例実績があります。
丸山院長
骨格に合うプロテーゼを使用する
顎プロテーゼ手術では、患者様の骨格に適合したプロテーゼを使用することが非常に重要です。
骨格や筋肉、脂肪の付き方など、私たちの顔には一人ひとりに異なる個性があり、理想としている顔の造形や雰囲気にも少しずつ違いがあります。
そのため、患者様の以下のような要素の違いに合わせて、適応するプロテーゼを用意しなくてはいけません。
- 顎骨の大きさ
- 顎骨のライン
- 理想とする顎のデザイン など
当院では、既製品のプロテーゼが適合しない患者様に対して、オーダーメイドプロテーゼの選択肢をご用意しています。
丸山院長
術後の詳細なシミュレーションをしておく
顎プロテーゼ手術の前には、術後の仕上がりを具体的に確認できるシミュレーションを実施しておくと、後悔を減らせます。
具体的なシミュレーションを通じて医師と患者様が術後のイメージを視覚的に共有できれば、「何か思っていたのと違う」といった後悔を減らせるでしょう。
当院では、3D画像で術後の仕上がりをシミュレーションできる最新のシミュレーター「Morpheus3D」を完備しています。
手術後半年間の様子をシミュレーションできるので、「どのような雰囲気になるのか知りたい」と思っている方も気軽にお越しください。
丸山院長
顎プロテーゼで後悔してしまったら

もし顎プロテーゼの手術を受けて後悔してしまったら、以下のような選択肢が考えられるでしょう。
- 施術を受けたクリニックに相談する
- セカンドオピニオンを検討する
- 修正手術を検討する
ここでは、上記の各選択肢について詳しく解説します。
施術を受けたクリニックに相談する
顎プロテーゼの手術後に後悔や不満を感じた場合は、まず施術を受けたクリニックに相談することが基本的な選択肢です。
施術を受けたクリニックであれば手術内容やこれまでの経過を把握しているため、スムーズに対処法を提案してもらえる可能性が高いでしょう。
当院では、手術を受けた患者様が正常経過でキズが癒えてゆくようにしっかりとサポートしています。
手術後は時間外電話もしくはLINEを通じて、24時間医師と直接連絡を取っていただくことが可能です。
また、定期的な検診も実施しており、心配ごとがあればいつでも医師にご相談いただけます。
丸山院長
セカンドオピニオンを検討する
セカンドオピニオンの検討も、顎プロテーゼの手術で後悔した場合の選択肢の1つです。
手術の疑問点は執刀医に聞くのが基本ではありますが、医師の見解を信じてよいのか分からない、相談しにくいなどの事情があるケースも考えられます。
複数のクリニックで意見を聞くことでより客観的な判断をしやすくなり、自分に適した対処法を見つけられる可能性が高まるでしょう。
元々の執刀医の意見とセカンドオピニオンが同じ内容であったとしても、複数の専門家の意見を聞くことで納得感は高まります。
当院ではセカンドオピニオン外来を設けており、患者様が疑問に思っているポイントや心配している点に対して専門的・中立的な立場から見解をお伝えしています。
丸山院長
修正手術を検討する
「顎プロテーゼの仕上がりに満足できない」「後悔している」などと感じている場合には、修正手術の選択肢もあります。
ただし修正手術は初回の手術よりも難易度が高く、複数回の手術歴や重度の合併症などがある場合は実施できない場合もある点には注意が必要です。
そのため、修正手術を検討する際には経験豊富な医師にカウンセリングしてもらい、リスクや費用について詳しく説明を受けて十分に理解したうえで判断するようにしましょう。
当院では、他院で挿入されたプロテーゼの抜去手術や顎の整形手術の修正手術にも対応しています。
さまざまな事情から元々のクリニックには相談できない・しにくいと感じている場合は、お気軽にお問い合わせください。
丸山院長
顎プロテーゼに関するよくある質問

顎プロテーゼの手術に関しては、以下の質問をよくいただきます。
- 顎プロテーゼのデメリットは?
- プロテーゼは将来入れ替えが必要ですか?
- プロテーゼを除去したら元の顔に戻れますか?
ここでは、上記の質問それぞれに対する回答をご紹介します。
顎プロテーゼのデメリットは?
顎プロテーゼのデメリットは、主に以下のとおりです。
- 口の中に傷ができる
- プロテーゼの位置がずれる可能性がある
- 手術後に腫れや内出血が起きる可能性がある
- 術後数日間はテープ固定が必要になる
- 骨吸収の可能性がある
- ごくまれに感染症や神経損傷のリスクがある
顎プロテーゼは口の中の粘膜を切開して挿入するので口の中に傷ができ、術後1週間程度は刺激物の飲食を避ける必要があります。
切開を伴うために、手術直後は腫れや内出血が強く出てしまう可能性があるでしょう。
また、プロテーゼが適切に挿入されていない場合、骨吸収が発生して骨密度が減少する可能性もあります。
顎プロテーゼの手術を依頼するなら、経験豊富で高い技術力を持った医師を探すことが大切です。
丸山院長
プロテーゼは将来入れ替えが必要ですか?
顎プロテーゼの入れ替えの必要性については、適切に挿入されたプロテーゼであれば基本的に不要です。
患者様の顎の形状や大きさに合わせたプロテーゼを適切に挿入すれば、半永久的な効果を期待できます。
ただし、患者様に合わないサイズ・形状のプロテーゼを使用したり正確に挿入できなかったりした場合には、抜去や再手術が必要になるケースもあるでしょう。
また、感染症が発生して抗生剤でも治らないようなケースでも、一度プロテーゼを抜かないといけないことがあります。
当院では、既製品のプロテーゼが合わない患者様に対して「オーダーメイドプロテーゼ」をご提供可能です。
丸山院長
プロテーゼを除去したら元の顔に戻れますか?
顎プロテーゼを除去した場合、基本的には元の状態に近づきますが、完全に元の顔に戻れないケースも多々ある点は理解しておくべきでしょう。
たとえば、大きなサイズのプロテーゼを挿入していた場合、皮膚がたるんでしまう可能性があります。
また、長期間にわたってプロテーゼが入っていた部分の周辺組織や骨に何らかの影響を及ぼしている可能性も否定できません。
しかし、プロテーゼのことが気になったまま過ごし続けるようであれば、早期に医師へ相談して選択できる手段について相談するのが望ましいでしょう。
丸山院長
【まとめ】顎プロテーゼで後悔しないようにしよう

本記事では、顎プロテーゼの手術後に後悔する主な理由や対処法などを紹介してきました。
顎プロテーゼの手術を受けた後に後悔してしまう主な要因は、以下のとおりです。
- 顎が大きくなってしまった
- プロテーゼがズレて不自然さが生じた
- 感覚の鈍麻(しびれ)や異物感が続いている
- 理想と違う仕上がりになった
- 感染症が起こってしまった
顎プロテーゼの手術で後悔しないためには、症例実績が豊富な形成外科専門医に相談し、詳細なシミュレーションをしながら自分に合ったプロテーゼを制作してもらうことが大切でしょう。
丸山院長
このコラムを監修したドクター

経歴
-
- 1978年
- 愛知県豊橋市生まれ
-
- 2004年
- 昭和大学医学部卒業
-
- 2004年
- 聖隷浜松病院 勤務
-
- 2007年
- 昭和大学形成外科学教室 入局
-
- 2013年
- 昭和大学藤が丘病院形成外科 講師
-
- 2014年
- 他院 大手美容外科 入職
-
- 2015年
- 同院 統括院長就任
-
- 2017年
- 銀座マイアミ美容外科 開院
-
- 2018年
- 医療法人社団形星会 理事長就任
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