ピーリング後に肌荒れする原因とは?対処法やクリニックとの違いも解説
- コラム幸地先生監修
目次
シミや毛穴など、幅広い肌トラブルに効果を発揮するピーリングですが、術後のケアを怠ると赤みや肌荒れを招いてしまいます。また、家庭用ピーリング剤は成分の濃度が薄く手軽である反面、間違った使い方はトラブルの元です。そのため、安全に効果を実感したいなら、クリニックのピーリングを受けるとよいでしょう。
ピーリング後に肌荒れする原因や注意すべき人、トラブルの対処法、セルフとクリニックのピーリングの違いをご紹介します。
ピーリング後に肌トラブルが起こる原因
ピーリングは肌の角質を除去するケアのため、どうしてもトラブルが起こりやすいものです。術後の適切なケアが必要となり、保湿や紫外線対策を怠ると、赤みや乾燥、痛みなどが発生する恐れもあるため注意しましょう。
そもそもトラブルは起こってしまうケースが多い
ピーリングとは毛穴のつまりや古い角質を取り除き、ターンオーバーの正常化を促すケアのことです。刺激の低い成分を使うとはいえ、肌の角質を取り除くというケアの性質上、以下のようなトラブルが起こりやすくなります。
・ピーリング中にピリピリとした刺激を感じる
・肌荒れや赤み、乾燥がある
・一時的にニキビが増える
・肌が乾燥する、皮が剥ける
ただし、これらのトラブルはほとんどが一時的で、通常2~3日程度で徐々に落ち着きます。
なお、次に紹介するように肌の状態が敏感なときや、誤った方法でピーリングをすると、赤みや痛み、腫れなどが出てしまう恐れがあるため注意しましょう。
肌が敏感な状態でピーリングをしてしまった
ピーリングを受ける前は顔そりやスクラブ洗顔、フェイスパックなど肌に負担のかかることをしないようにしましょう。生理前で肌が敏感なときや、肌荒れや傷がある状態もピーリングには適していません。
また、クリニックでケミカルピーリングを受けた直後(2〜4週間程度)も肌が敏感になっているため、基本的にピーリングはできません。
注意事項を無視してセルフピーリングを実施した
家庭用のピーリング剤も、使い方を間違えると肌荒れの原因となってしまいます。セルフピーリングを行う際は、事前に使用する製品の注意事項をよく確認しましょう。
石けんタイプなら長時間泡でパックする、拭き取りタイプならゴシゴシ擦るなどすると、肌の負担になってしまいます。また、1日に何度もセルフピーリングを繰り返すのも肌トラブルの原因です。
適切な保湿を実施しなかった
ピーリング後の肌は、いつもよりも刺激に敏感です。そのため、化粧水でしっかり保湿するのはもちろん、乳液やクリームで油分を補うようにしましょう。
古い角質が除去され、化粧水が染み込みやすくなっているので、手のひらでパッティングすればしっかり水分が浸透します。化粧水も、敏感肌用などの刺激の少ないものを使うとよいでしょう。
日焼け止めをつけていない
ピーリング後の肌はいつも以上に紫外線に敏感になっています。外出時はもちろん、室内にいるときも紫外線対策を行いましょう。
特に、クリニックのケミカルピーリングを受けたときは、1週間は直射日光を避け、1カ月は入念な紫外線対策が必要です。紫外線対策を怠ると、肌荒れやシミの原因になってしまいます。
ピーリング後の肌トラブル対処法
ピーリング後の肌トラブルは放置せず、適切な方法で対処しましょう。もし、対処法を行っても改善が見られない場合は、速やかにピーリングを受けたクリニックや皮膚科に相談が必要です。
ほてりや赤みがひかない場合の対処法
ほてりや赤みのひかない部分に、氷水で冷やしたタオルを絞ったものや、氷嚢(ひょうのう)をあてるようにしましょう。あまりにも赤みが強い場合、放置すると色素が残ってしまう恐れもあります。
赤みが長く残るときや、かゆみがあるときなどは、早めにピーリングを受けたクリニックや皮膚科に相談しましょう。
ニキビが増えてしまった場合の対処法
ケミカルピーリングを行った後は、一時的にニキビが増えることがあります。とはいえ、複数回ピーリングを続けるうちに、ターンオーバーが整い、自然と改善していくでしょう。
まずは、ピーリング後に適切な保湿を続け、同時に食生活や睡眠時間など、生活習慣も見直しましょう。なお、ピーリングを複数回行ってもニキビに改善の兆しが見えないなら、ピーリング剤を変えるなど、治し方自体を変更しなければならないケースもあります。
ピーリングをする際に注意したい人
ピーリングは施術後だけでなく、施術前にも注意が必要です。特にピーリング前に大量の紫外線を浴びるのは厳禁のため、レジャーシーズンは避けたほうが賢明かもしれません。
気になる症状があるなら、事前に医師に相談するようにしましょう。
日焼け後など紫外線を大量に浴びた
ケミカルピーリングを受ける1カ月以内に、登山や海水浴などで大量の紫外線を浴びた人は、担当医に一度相談しましょう。紫外線を浴びることで、肌のバリア機能が低下し、必要以上に皮膚がピーリングされてしまう恐れがあるためです。
乾燥肌や敏感肌など肌に悩みを抱えている
肌が乾燥しやすかったり、低刺激の化粧品を使っても赤くなったりする人は、カウンセリング時に伝えるようにしましょう。
敏感肌であっても、ピーリングは受けられるケースが多いものの、ピーリング剤の種類や頻度の調整が必要な場合もあります。どのような化粧品を使って炎症が起きたかなど、過去の状態を具体的に説明しましょう。
治療中や妊娠・授乳中である
直近でレーザー脱毛など何かしらの治療を受けた人、現在治療中の人も、ピーリングを受けられない可能性があります。体質的に傷跡が残りやすい人も相談が必要です。妊娠中、授乳中の女性も、ピーリングを受けて問題がないか確認しましょう。
セルフピーリングとクリニックで施術する際の違い
ピーリング剤は以下のように市販品も多く流通しているため、自宅で行うこともできます。
・ピーリングジェル
・ピーリング石けん
・拭き取りタイプのピーリング剤
・洗い流さないタイプのピーリング剤
・ウォーターピーリング
どのタイプも手軽で簡単にピーリングができ、使用感も異なるため、気に入ったものを選べる点もメリットです。
しかし、クリニックの施術で使う薬剤とはピーリング成分の濃度が違うため、効果を実感したいなら専門機関でのピーリングがおすすめです。また、クリニックなら自分の肌の状態に合わせた施術が受けられるため、トラブルを未然に防ぎやすくなります。
薬剤の濃度が違う
ピーリングに使う成分は、サリチル酸やグリコール酸などが一般的です。特に、サリチル酸は低刺激で高い効果が期待できる反面、国内の市販ピーリング剤への配合濃度は0.2%以下に制限されています。[注1]
市販のピーリング剤は「化粧品」や「医薬部外品」に分類され、医薬品医療機器等法により規制が設けられているためです。
クリニックの場合、医師の指導の元、30%など高濃度のピーリング剤が使えるため、より高い効果を実感しやすくなるでしょう。
[注1]厚生労働省:化粧品基準
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/keshouhin-standard.pdf
肌に合わせた施術やアドバイスをもらえる
セルフピーリングの場合、穏やかな効果が期待できるとはいえ、利用者の肌の状態によっては肌荒れなどが起きる恐れもあります。また、自宅で手軽にできるからこそ、ピーリングをしすぎれば、かえって肌を傷つけてしまうでしょう。
クリニックでピーリングを受ける際は、事前にカウンセリングを行い肌の状態を確認し、その後、パッチテストを行い、肌に合うピーリング剤や濃度を決定します。また、ピーリング後の注意点や必要なケアも理解できるため、トラブルを未然に防ぐことが可能です。万が一、痛みや腫れなどがあっても、担当医師がいるため、すぐに相談できます。
肌状態に合わせた施術をしてくれる美容外科への相談も検討しよう
以上のように、セルフピーリングを行っても効果を実感できなかったり、ピーリング後に赤みが出てしまったりしたときは、一度専門の美容外科に相談もしてみましょう。
過去にピーリングに失敗したことが悩みであれば、そのときの状況も含めて専門の医師に相談するのがおすすめです。カウンセリングを重視するクリニックを選べば、当時の状況を考慮したうえで、より適切なケアを受けられる可能性があります。
まとめ
ピーリングは肌のターンオーバーを促し、ニキビやニキビ跡、シミ、シワなど多くの肌トラブルの改善が期待できる治し方です。ただし、市販のピーリング剤は成分濃度が低く、十分な効果を期待できません。また、自己流のケアにより肌荒れを招く可能性もあります。
ピーリングで安全に高い効果を実感したいなら、美容外科のケミカルピーリングを検討してみましょう。
このコラムを監修したドクター
経歴
-
- 2011年
- 琉球大学 卒業
-
- 2012年
- 昭和大学藤が丘病院 初期臨床研修
-
- 2014年
- 昭和大学形成外科教室 入局
-
- 2015年
- 昭和大学病院形成外科 助教
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