麻酔

当院では、以下の麻酔を取り扱っています。

1 テープ麻酔
2 クリーム麻酔
3 点眼麻酔
4 局所麻酔
5 静脈麻酔
6 笑気麻酔
7 全身麻酔

1 テープ麻酔（表面麻酔）
一時的に痛みを伝える神経を抑制するリドカインなどの局所麻酔薬を主成分とした貼るタイプの麻酔剤です。治療の1～2時間前に貼っておくと、針の刺入部や皮膚に浸透して痛みを緩和することができます。

2 クリーム麻酔（表面麻酔）
レーザー照射などの施術前に皮膚の表面に塗って使用するタイプの局所麻酔です。有効成分にリドカインなどが含まれており、皮膚の感覚を鈍らせたり、神経を麻痺させたりすることで痛みを和らげます。

3 点眼麻酔（表面麻酔）
液体状の麻酔薬を眼球の表面に点眼して行う表面麻酔の一種です。目薬なので負担が少なく、注射のように眼に傷をつけることもありません。

4 局所麻酔
局所的に麻酔をかけることを指します。ですので1〜3も局所麻酔に含まれます。小さな部位の切開・縫合手術などの場合は、麻酔薬を手術部位に直接注入することによってその部分だけ痛みをなくします。局所麻酔を用いて意識や呼吸は保たれており、薬の効いていない場所の感覚や周りの音や声も聞こえます。

5 静脈麻酔
点滴をして、眠る薬を注入すると数十秒で入眠します。眠っているので恐怖感や痛みを感じません。手術中は、鎮静剤を追加して眠った状態を保ちます。当院では、この静脈麻酔を多用しています。脂肪豊胸、脂肪吸引、オトガイ形成や中抜きなどの骨切り術など、殆どの美容外科の手術がこの静脈麻酔で可能です。

6 笑気麻酔
笑気麻酔とは、亜酸化窒素（N₂O）と呼ばれるガスを吸入することで、鎮静作用と鎮痛作用を得る麻酔方法です。当院では、の場合に使用することが多いです。
吸入後すぐに効果が現れ、ガスの吸入を停止すると数分以内に効果が消失します。リラックスするので不安感が軽減されますが、意識は保たれています。軽度〜中程度の痛みであれば笑気麻酔で緩和できます。

7 全身麻酔
手術中に痛みを感じないように意識を一時的に失わせる麻酔方法です。全身麻酔は当院では主に、顔面骨の骨切り手術、重度の肥満のかた、大掛かりな手術のかた、気道の確保が大変なかたに行っています。当院では美容外科の麻酔に精通した麻酔科医が全身麻酔を担当します。
麻酔薬（静脈麻酔薬や麻酔ガスなど）を点滴から流して眠らせ、呼吸が弱くなるため、指の太さほどのチューブ（気管挿管）を口から気管に入れて呼吸を補助します。マスクを顔にぴったりと当てて酸素を吸入することも行われます。