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真皮線維芽細胞移植とNK細胞移植術は同時にできますか?
「頬や目元などの皺治療として直接注射する真皮線維芽細胞移植などの再生医療とは異なる」ということですが、同時にすればさらに効果的なのでしょうか? または逆に、これらは同時にはしない方がいいのでしょうか。
医師の回答
真皮線維芽細胞移植とNK細胞移植は、目的が異なりますので、同時にしてもしなくても効果は変わりません。同時にしてもしなくてもどちらでも同じです。
真皮線維芽細胞移植は、真皮に線維芽細胞を増やす治療法です。線維芽細胞はコラーゲンを作り出す細胞です。年齢とともに線維芽細胞の数が減ることで真皮のコラーゲンが減少します。コラーゲンが減少すると皮膚のハリがなくなって、シワやタルミの原因となります。真皮線維芽細胞移植はご自身の線維芽細胞を取り出して増殖させ皮膚に戻すことで皮膚の若返りをはかる治療です。
NK細胞というのはナチュラルキラー細胞という細胞です。NK細胞は、体に侵入してきた細菌やウイルス、がん細胞を攻撃する細胞です。NK細胞移植は、ご自身の血中からNK細胞を取り出して増殖させ再びからだに戻す治療で行うことによって細菌やウイルスはてはがん細胞を攻撃してそれらの悪い細胞を体外へ排除する力を促進します。