わきが・多汗症

アポクリン腺やエクリン腺の分泌物が原因で、実際に匂いが生じているかどうかを客観的に検査する方法はいくつかあります。

1. クロミッド汗腺刺激試験（QSART）：この検査は、神経障害や発汗異常などの診断に使用されます。被験者には、足や手の裏などの特定の部位にクロミッドという薬剤を塗布し、一定時間後にその部位から出る汗を採取して分析します。
2. ニオイ検査：この検査は、臭いがどの程度強いかを客観的に測定するために使用されます。被験者の特定の部位から汗を採取し、専用の臭い計器で測定されます。
3. アポクリン腺刺激試験：この検査は、アポクリン腺がどの程度活発に働いているかを調べるために使用されます。被験者には、ストレスや運動、食事などの刺激を与え、その後に採取した汗を分析します。

これらの検査により、アポクリン腺やエクリン腺から分泌される汗が、どの程度匂いを生じるかを客観的に評価することができます。

当院では、ガーゼテストという方法をワキガの匂いの程度や湿り具合の診断に用いています。20分くらい脇の下にガーゼを挟んでいただいて、その匂いを嗅ぐという単純な試験ですが、ワキガの程度や汗の量を診断することが可能です。