口元が下がってきた時の手術(口角挙上)について

口の整形
唇の整形

50代・女性

口元が下がってきた時の手術(口角挙上)について

加齢で口元が下がってきたのですが、口角挙上という手術があると聞きました。
これは糸を入れて引っ張るものですか?それとも、どこかを切ったり引き寄せたりするものですか?

先生からの回答

年齢とともに口元、特に口の両端が下がってしまったかたや、若い方でもへの字口になりがちなかた、不機嫌にみられやすいかたに口角挙上という手術がお勧めです。

口角挙上にはこの図↓のように、唇を下に下げる筋肉を切除して、唇を上に引き上げる筋肉を短縮するという筋肉に操作を加える方法と


この図↓のように口の中の粘膜をZ形成という方法で入れ違える方法で口の角を引き上げる方法があります。


当院では、口の中から粘膜をZ型に切開して入れ違えるように縫い合わせて、口の角を引き上げるとともに、口輪筋という筋肉にも操作を加えて引き上げる方法を組み合わせて行っています。
手術は口の中だけで解決するので外に傷ができない利点があるのと、しっかりと筋肉にも操作を加えるので後戻りがありません。すこしマニアックな話になってしまいますが、このZ形成術をすることで、唇の両端に粘膜の高まりができるのでそのせいで、アヒル口のように両端がキュッと引き上がったように形成することができます。手術中に調整をすることで、極端に形成することも、少し微笑んだだけでキュッと上がるようにも仕上がりの具合を調節可能です。
これは、Z形成による粘膜の移動とそれに伴ってできるドッグイヤーという現象を上手に取り入れた方法だと思っています。形成外科のテクニックと美容外科的思想が融合した優れた手術法です。手術は決して大掛かりなものではなく、30分から40分で終了します。局所麻酔で、歯科治療のような感じでできます。ダウンタイムは3日くらい痛みがあって軽く腫れますが、痛み止めの内服で問題なく過ごせます。粘膜を縫う糸は溶ける糸なので抜糸も必要ありません。

余談ですが、年齢と共に口輪筋という筋肉が緩んできてしまいます。そのせいで、白唇部という人中がある場所が長くなる方がいらっしゃいます。いわゆる、鼻の下が伸びた状態ということになります。そのような場合は、人中短縮という手術も口角挙上に合わせて行うとより若い印象になりますのでお勧めです。