まぶたのくぼみの脂肪注入で起こる失敗例や原因・対策を徹底解説！

まぶたのくぼみに脂肪を注入することで、若々しい印象や優しい雰囲気の目に近づける「まぶたのくぼみの脂肪注入」。

施術時間が15～20分程度で局所麻酔だけでも施術できるなど魅力的な美容医療の1つです。

しかし、目元にアプローチする施術であることから、実際に検討するにあたっては「失敗のケースについても把握しておきたい」と思う方は多くいるのではないでしょうか。

美容医療を検討するにあたっては、施術のポジティブな面だけでなくマイナス面についても把握しておくことが大切です。

そこで本記事では、まぶたのくぼみの脂肪注入の失敗例や失敗してしまう主な原因、対処法について詳しく解説します。

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まぶたのくぼみの脂肪注入で起こり得る失敗例

まぶたのくぼみの脂肪注入において起こり得る失敗例としては、以下が挙げられます。

まぶたのくぼみへの脂肪注入を検討するにあたっては、施術のリスクについても把握しておくことが大切です。

そのため、ここで主な失敗例を確認しておきましょう。

表情が不自然・左右差がある

まぶたのくぼみへの脂肪注入を受けた結果、表情が不自然になったり左右差が出たりしてしまうケースがあります。

脂肪の注入量や注入位置のバランスが適切でない場合、片方のまぶただけがふっくらしすぎたり、反対にボリュームが足りなかったりすることで、顔全体のバランスが崩れてしまう恐れがあるでしょう。

また、左右で脂肪の定着率が異なると、非対称な仕上がりになってしまう可能性もあります。

ただし、ダウンタイム中のむくみや腫れが原因となって表情の不自然さや左右差が出ている場合は、時間の経過とともに改善すると考えられます。

目元が不自然になることで、術前よりも老けた見た目になる恐れもあるため注意しなくてはいけません。

まぶたの表面に凹凸ができる

注入した脂肪が均一に定着せず、まぶたの皮膚表面に凹凸ができてしまうケースもあります。

凹凸は脂肪を皮膚の浅い層に入れ過ぎた場合や、注入技術の問題で脂肪が一箇所にかたよって固まってしまった場合に起こり得るでしょう。

特に、まぶたの皮膚は非常に薄いため、わずかな不均一さでも目立ちやすいという特徴があります。

もともと脂肪量が少ない人ほど、凹凸が目立ちやすいため注意が必要です。

まぶたにしこりや塊ができる

まぶたへの脂肪注入時に起こり得るトラブルとしては、しこりや塊の発生も挙げられます。

注入された脂肪に血流がうまく回らないと適切に生着せず、壊死して固まってしこりになってしまうのです。

特に、注入する脂肪の量が多すぎた場合に、周辺組織の血流が悪くなってしこりや塊になるリスクが高まります。

また、採取した脂肪に不純物が混ざってしまった場合にも、しこりの原因になる可能性があるでしょう。

まぶたにできたしこりや塊には異物感があり、大きさ次第では突起や腫れに見えて目立ってしまう可能性もあります。

脂肪が定着するまでの流れで発生する一時的なしこりの可能性もありますが、痛みを伴ったり時間が経っても改善しない・悪化する場合には、早期に医師への相談が必要です。

腫れや痛みがなかなか引かない

まぶたのくぼみに脂肪注入をした結果、腫れや痛みがなかなか引かず「失敗した…」と感じる方もいます。

脂肪注入は切開を伴う施術と比較してダウンタイムが短い傾向があり、正常な経過であれば1～2週間程度で大きな腫れは引いていくことが多いでしょう。

しかし、数週間経過しても腫れや痛みが治まらない場合、炎症が起きていたりリンパ循環が悪化していたりする可能性があります。

腫れや痛みが引かないと感じた場合や自分は大丈夫なのか心配になった場合は、無理をせず医師に相談することが大切です。

感染症が出る

まぶたのくぼみへの脂肪注入の失敗例としては、感染症の発生も挙げられます。

施術時の衛生管理が不十分だった場合や術後のケアが適切でなかった場合に、傷口から雑菌が侵入してまぶたに細菌感染が起こる可能性があるでしょう。

感染が生じると、赤みや熱感、強い痛み、膿が出るなどの症状が出てくる可能性があります。

感染症が発生するケースはまれですが、放置すると切開による対処が必要になる可能性もあるため、早急な対処が必要です。

すぐに効果がなくなる

まぶたに脂肪注入をして一定の効果を確認できたものの、すぐ元に戻ってしまったという方もいます。

すぐに効果がなくなった場合、注入した脂肪が体内でうまく定着せず、大半が吸収されてしまったのが理由であると考えられるでしょう。

注入した脂肪が体内にうまく定着しない原因としては、以下のようなものが挙げられます。

脂肪注入の効果を長期間持続させるためには、施術実績が豊富な医師に依頼する、CRF（コンデンスリッチファット）をはじめとする質の良い脂肪を使用するなどの方法があります。

思うような効果が出ない

まぶたのくぼみに脂肪注入をした結果、思うような効果が出ずに失敗したと感じる方もいます。

注入量が不足していた、脂肪の吸収率を考慮した調整がうまくいかなかったなどの理由から、患者様が希望していたほどのボリューム感が出ない可能性があるのです。

注入した脂肪の定着率には、個人差があります。

同じ内容の脂肪注入術を受けても、70～80％定着する方もいれば定着率が50％を割ってしまう方もいるのです。

その患者様に適した脂肪の注入量を完全に予測することは難しいため、施術前にはカウンセリングを受けて、身体の状態を医師にしっかりと把握してもらうことが大切だといえます。

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まぶたのくぼみの脂肪注入で失敗してしまう主な原因

まぶたのくぼみへの脂肪注入で先ほどご紹介したような失敗をしてしまう原因は、主に以下のとおりです。

失敗のリスクを減らすためには、これらの原因を理解しておくことが大切です。

医師の技術・経験不足

まぶたの脂肪注入で失敗してしまう原因としてまず挙げられるのが、医師の技術・経験不足です。

まぶたの皮膚は顔の中でも薄く、目元は複雑な構造をしているため、脂肪注入は高度な技術を要する施術です。

そのため、医師の技量によって仕上がりは大きく左右されます。

注入する脂肪の量や位置、深さの調整には繊細な判断が求められ、経験の浅い医師が施術を行うと、左右のバランスが崩れたり凹凸ができたりするリスクが高まるでしょう。

また、脂肪の扱い方や精製技術も定着率に影響するため、医師の知識や経験が不十分な場合は期待した効果が得られない可能性が考えられます。

患者様の体質

同じ施術を受けても、患者様の体質によって結果が異なるケースがあります。

脂肪の定着しやすさには個人差があり、体質的に注入した脂肪が吸収されやすい方は、効果が早く失われてしまう可能性があるでしょう。

また、皮膚の厚みや脂肪の質、まぶたの血流状態なども人それぞれ異なり、脂肪注入の仕上がりに影響を与えます。

ダウンタイムの過ごし方

まぶたの脂肪注入の施術を受けた後の過ごし方も、結果を左右する重要な要素です。

ダウンタイム中の過ごし方によっては、血行が促進されて腫れが長引いたり脂肪の定着が妨げられたりする恐れがあります。

また、施術部位を強く触ったりこすったりすることで、注入した脂肪の位置がずれたり感染症が起きたりしてしまうことも考えられるでしょう。

具体的には、以下のような行動に注意が必要です。

まぶたのくぼみの脂肪注入で失敗しないための対策

まぶたのくぼみの脂肪注入で失敗しないための対策方法は、以下のとおりです。

適切な対策をとることでリスクを軽減し、満足のいく結果を得られる可能性が高まるでしょう。

まぶたのくぼみの脂肪注入の実績が豊富な医師に依頼する

まぶたの脂肪注入を依頼する際には、施術実績が豊富な医師に依頼することをおすすめします。

まぶたは皮膚が薄く複雑な構造をしているため、注入には極めて繊細な技術が求められるためです。

症例数が多い医師であれば、幅広いケースに対応した経験があり、個々の状態に応じた適切な判断が期待できます。

解剖学的な知識に基づき、脂肪を注入する層や量を的確に見極められる専門性の高い医師に任せることが、凸凹やしこりを防ぐ最大の近道です。

クリニックの公式サイトやSNSで医師の経歴や専門分野をチェックするだけでなく、症例写真を確認できると仕上がりの良さを直感的に把握しやすいでしょう。

まぶたの脂肪注入の症例写真はこちら

丁寧なカウンセリングを受ける

施術前の丁寧なカウンセリングは、患者様が理想とする目元の仕上がりに近づけるために欠かせないプロセスです。

どんなに経験豊富で優れた技術を持っている医師であっても、患者様の状態や希望を把握できていなければ最適な治療計画を提案できません。

自分の希望や悩みをしっかりと伝え、医師と認識を共有する姿勢が非常に大切であるといえます。

また、施術方法や術式のメリットだけを確認するのではなく、起こりうるリスクや副作用、ダウンタイムの期間などについてもしっかりと説明を受けるようにしましょう。

疑問や不安な点があれば遠慮せずに質問し、納得したうえで施術を決断することが重要です。

アフターフォロー体制を確認しておく

まぶたのくぼみへ脂肪注入を検討するにあたっては、候補に挙げているクリニックのアフターフォロー体制を確認しておくとよいでしょう。

施術後に何らかの問題が生じた場合、迅速に対応してもらえる体制が整っているかは重要なチェックポイントです。

クリニックの術後の検診やケアに関する方針、トラブル時の連絡方法などを事前に確認しておきましょう。

当院では、施術を受けた患者様のキズが正常な経過で癒えていくようにサポートをしています。

時間外電話もしくはLINEを通じて24時間いつでも医師と直接連絡できる体制を整えているため、万が一の際でもすぐにご相談いただけます。

ダウンタイム中の過ごし方に注意する

施術後のダウンタイムの過ごし方は、脂肪注入の仕上がりを左右する大きな要因です。

医師から指示された注意事項を守り、安静に過ごすことが求められます。

注入された脂肪が組織に定着するまでの期間は、患部を強く擦ったりマッサージしたりするなど、刺激や圧力を与える行為は控えなければなりません。

また、過度な運動や飲酒、喫煙などは、血行が急激に促進されてダウンタイムの症状を強めてしまう恐れがあるため、できる限り避けるようにしましょう。

処方された薬があれば指示通りに服用し、少しでも異常を感じた場合はすぐにクリニックに連絡することが大切です。

美容医療を始めて検討している方へ

まぶたのくぼみの脂肪注入で失敗した際の対処法

まぶたのくぼみの脂肪注入で失敗した際の対処法としては、主に以下が考えられます。

まぶたへの脂肪注入後に思うような結果が得られなかった場合や何らかのトラブルが生じた場合には、適切な対処が必要です。

焦らず冷静に対応することで、状況を改善できる可能性があるでしょう。

ダウンタイムの症状が治まるまで待つ

まぶたのくぼみへの脂肪注入で失敗した際の対処法としてはまず、ダウンタイムの症状が治まるまで待つことが挙げられます。

施術直後は腫れやむくみ、内出血などが生じるため、仕上がりを正確に判断できません。

腫れが完全に引くまでには数週間程度かかることもあり、施術直後の見た目だけで判断せず、ダウンタイム期間中は医師の指示を守りながら経過を見守ることが大切です。

ただし、気になる症状がある場合や心配な点がある場合は、「ちょっと待った方が良いかな」と我慢をせず、施術を受けたクリニックに相談しましょう。

修正手術について相談する

ダウンタイムが落ち着いた後も希望通りの結果にならなかった場合や、明らかな左右差や凹凸などの問題が残っている場合は、修正手術を検討しましょう。

まずは施術を受けたクリニックに状況を伝え、修正が可能かどうか相談してみてください。

修正手術の方法や時期、費用などについて詳しく説明を受け、納得したうえで決断することが重要です。

また、クリニックによっては施術後の異常に対して無料で修正に対応してくれる可能性もあります。

当院においても、施術後に正常な経過から外れそうな場合は無料で適切な処置を実施しています。

セカンドオピニオンを受けてみる

施術を受けたクリニックでの対応に不安がある場合や別の医師の見解を聞きたい場合は、他のクリニックで「セカンドオピニオン」を受けてみることも選択肢の1つです。

異なる医師の視点から現在の状態を評価してもらうことで、より適切な対処法が見つかることがあります。

また、もし元々の執刀医の見解とセカンドオピニオンの医師の見解が同じであったとしても、施術の納得感が高まる点で十分に意義があるでしょう。

セカンドオピニオンを受ける際は、これまでの経緯や施術内容を正確に伝えられるよう、施術に関する資料や写真などをできる限り用意しておくことをおすすめします。

当院では「セカンドオピニオン外来」を設置し、専門的で中立的な立場から意見をお聞きいただけます。

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まぶたのくぼみの脂肪注入に関するよくある質問

まぶたのくぼみの脂肪注入に関しては、以下のような質問をよくいただきます。

ここでは、上記の質問それぞれに対する回答をご紹介します。

目の上の脂肪注入の定着率はどれくらいですか？

注入した脂肪がまぶたに生着する割合は個人の体質や施術方法によって異なり、30～70％程度と幅が大きいといえます。

体内で吸収されてしまう量を見越して、必要量よりもやや多めに注入することも多くあるでしょう。

定着率を高めるためには、脂肪の扱いや精製、そして注入に関する医師の技術が大切です。

そのため、経験豊富な医師による施術を受けることで、より高い定着率を期待できるでしょう。

まぶたの脂肪注入を修正するにはどうしたらいいですか？

脂肪注入後の仕上がりに満足できない場合、修正を行うことは可能です。

まぶたの脂肪注入の修正方法としては、状態に合わせて以下のようなものが考えられます。

修正のタイミングや具体的な方法については、現在の状態を診察したうえで医師が判断します。

まずは施術を受けたクリニックで状況を確認してもらい、どのような修正方法が適しているか相談しましょう。

また、施術を受けたクリニックに相談しにくい事情がある場合や信頼できないと感じた場合は、他のクリニックでセカンドオピニオンを受けることも1つの選択肢です。

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ヒアルロン酸と脂肪注入のどっちがいいですか？

ヒアルロン酸注入と脂肪注入にはそれぞれ特徴があり、どちらが適しているかは患者様の希望する効果や体質によって異なります。

ヒアルロン酸注入と脂肪注入のメリット・デメリットは、以下のように整理可能です。

	ヒアルロン酸注入	脂肪注入
メリット	・身体から採取する必要がない ・脂肪注入よりもダウンタイムが短め ・費用がリーズナブルなケースが多い	・定着すれば長期的な効果の持続が期待できる ・自分の脂肪を注入するのでアレルギー反応のリスクが低い ・自然な仕上がりになりやすい
デメリット	・効果の持続期間が脂肪注入よりも短め ・効果の持続には定期的な注入が必要	・使用する脂肪を自分の身体から採取する必要がある ・ヒアルロン酸注入よりもダウンタイムが長め

【まとめ】まぶたのくぼみの脂肪注入で失敗しないために

本記事では、まぶたのくぼみの脂肪注入の失敗例や失敗してしまう原因、対処法などについて詳しく解説してきました。

まぶたのくぼみの脂肪注入の失敗例としては、以下が挙げられます。

まぶたの脂肪注入において失敗を避けるためには、信頼できる医師に依頼して丁寧なカウンセリングを受けることが大切です。

術後は医師の指示をしっかりと守り、安静にして過ごすようにしましょう。

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このコラムを監修したドクター

銀座マイアミ美容外科 SALONE 院長

小野寺 剛慧 Takaaki Onodera

日本専門医機構 形成外科領域専門医

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経歴

• 2006年

  和歌山県立医科大学卒業

• 2006年

  東京医科歯科大学附属病院 勤務

• 2008年

  昭和大学形成外科教室 入局

• 2013年

  昭和大学病院形成外科 助教

• 2015年

  他院 大手美容外科入職

• 2018年

  船橋眼瞼下垂クリニック 院長

• 2019年

  銀座マイアミ美容外科SALONE
  院長就任

• 2019年

  医療法人社団形星会 理事就任