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鼻中隔延長のデメリットは?切る&切らない方法のリスクと対策を解説!

鼻中隔延長のデメリットは?切る&切らない方法のリスクと対策を解説!

鼻を高くしたり、斜め下方に延ばすことで理想の鼻に近づくことを期待できる「鼻中隔延長」。

「鼻を高くしたい」「アップノーズを治したい」という方にとって魅力のある施術ですが、デメリットも理解した上で施術を受けることが重要です。

鼻中隔延長の施術には「切る方法」と「切らない方法」があり、デメリットもそれぞれ異なります。

今回は、そのような「切る鼻中隔延長」と「切らない鼻中隔延長」の、それぞれが持つデメリットを解説します。

切る鼻中隔延長のデメリット

切る鼻中隔延長のデメリット
切る鼻中隔延長のデメリットは、以下の通りです。

  • ダウンタイムが1〜2週間程度と長い
  • 麻酔を行うため血液検査が必要
  • 軟骨を採取する必要がある
  • オープン法の場合は鼻柱部分に傷跡が残る
  • クローズ法の場合は細かな調整ができず修正手術も難しい

それぞれのデメリットについて解説します。

ダウンタイムが1〜2週間程度と長い

切る鼻中隔延長の施術は切開を伴うため、切開を行わない鼻中隔延長と比較すると、当然ダウンタイムが長くなります。

切る鼻中隔延長のダウンタイムは、一般的に1〜2週間程度です。

この期間のうち、1週間程度はギプスを鼻に貼り付ける必要があります。

また、鼻だけでなく軟骨を採取した部位も、1週間程度のダウンタイムがあります。

これらの期間は痛みを感じることもありますが、内服の痛み止めによって、痛みのコントロールは可能です。

麻酔を行うため血液検査が必要

切る鼻中隔延長の手術では、局所麻酔や静脈麻酔などの麻酔を行います。

これらの麻酔を行うために、事前の血液検査が必要です。

血液検査では、ヘモグロビン・血小板数・肝機能・腎機能などをチェックします。

軟骨を採取する必要がある

切る鼻中隔延長では、基本的に自身の軟骨の採取が必要です。

採取しない場合は保存軟骨(寄贈軟骨)や豚の軟骨、吸収性プレートなどを使用するケースも見られます。

しかし、これらの人工物や軟骨は長期的な安全性が確認できていないとされています。

そのため、切る鼻中隔延長では自家組織(自身の軟骨)を用いるのが一般的です。

自家組織の軟骨の中でも、切る鼻中隔延長で採取するのは、鼻中隔軟骨・肋軟骨・耳介軟骨のいずれかです。

オープン法の場合は鼻柱部分に傷跡が残る

切る鼻中隔延長の手法は、オープン法とクローズ法の2通りに分かれます。

一般的に用いられる手法は、下記のようなオープン法です。

オープン法

オープン法では、鼻の穴の中の切開に加えて、鼻柱の部分の切開も加えます。

鼻柱とは、鼻の穴の間にある壁のような部分です。

この鼻柱の付け根あたりに切開を加えます。

この傷跡は半年程度ピンク色ですが、次第に目立たなくなります。

最終的に目立たなくなるものの、一時的に傷跡が目立つことがオープン法のデメリットです。

なお、鼻の中の傷跡については、外からは見えません。

クローズ法の場合は細かな調整ができず修正手術も難しい

クローズ法は、下記のように鼻の穴の中を切開して手術をする方法です。

クローズ法

様々な鼻の整形で用いられますが、鼻中隔延長では一般的に用いられません。

クローズ法は傷跡が外から見えないことがメリットですが、細かな調整が難しく、仕上がりに満足できないリスクや、手術に失敗してしまうリスクも、オープン法と比較すると高くなります。

そして、万が一そのような状態になってしまった場合の修正手術も、オープン法の後で行う修正手術と比較して困難です。

これらの理由から、当院の切る鼻中隔延長の手術では、オープン法を採用しています。

オープン法とクローズ法の違いについては、以下のQ&Aで詳しくお答えしています。

クローズ法/オープン法はどんな手術ですか?メリットやデメリットを教えてください

切らない鼻中隔延長のデメリット

切らない鼻中隔延長のデメリット

切らない鼻中隔延長のデメリットは、以下の通りです。

  • 半永久的な効果は得られない
  • 稀に糸が切れて戻ることがある
  • 皮膚から糸が飛び出る可能性がある

それぞれのデメリットについて解説します。

半永久的な効果は得られない

切らない鼻中隔延長では、糸リフトの施術でも用いられる吸収糸を用います。

吸収糸とは、時間の経過とともに体内で吸収され、消失する糸です。

溶けるようなイメージで消失するため「溶ける糸」とも呼ばれます。

この糸にはコグ(棘)が付いており、このコグを引っ掛けて皮膚を引っ張ったり、持ち上げたりすることが可能です。

その仕組みを活かし、鼻の先端を前方や下方に引っ張り、鼻を高くする手法が「切らない鼻中隔延長」です。

このように「溶ける糸」を用いている以上、半永久的な効果は当然得られません。

繰り返しの施術が必要であることに加え、後戻りと再施術を繰り返す過程で、施術を受けたことが周囲にバレるリスクもあります。

稀に糸が切れて戻ることがある

切らない鼻中隔延長は、吸収糸で皮膚を強く引っ張る施術です。

強く引っ張るということは、それだけ大きな力が吸収糸にかかっています。

このため、稀に糸が切れて戻ってしまうことがあります。

切れなくても糸が溶ければ戻るのですが、それよりも前に戻ってしまうケースもあるわけです。

耐久性の低い糸を使用した場合や、施術した医師が経験不足であった場合、患者様が無理に大幅な鼻中隔延長を希望された場合などに、このような後戻りが起きやすくなります。

皮膚から糸が飛び出る可能性がある

切らない鼻中隔延長では、糸のコグ(棘)を皮膚に引っ掛けます。

この引っ掛かり部分が皮膚から出てきてしまうケースもあります。

溶ける糸が「出てくる」といわれるケースは、大別すると以下の2通りです。

  • ①:皮膚の中にあるままで、皮膚が盛り上がって突起のようになる
  • ②:皮膚の外まで糸が露出してしまう

大部分のケースは①で、まだ皮膚の中にあるため、糸は時間とともに吸収されていきます。

吸収されれば突起やボコつきは治まりますが、吸収されるまでは目立つことがあります。

②は①よりは少ないものの、一定の割合で起こるケースです。

糸が露出した状態が続くと感染症などのリスクがあるため、早めに医師に相談し、修正の施術を受ける必要があります。

鼻中隔延長のデメリットの影響を小さくするポイント

鼻中隔延長のデメリットの影響を小さくするポイント

鼻中隔延長のデメリットの影響を小さくするポイントは、以下の通りです。

  • 傷跡が残らないような工夫をしているクリニックを選ぶ
  • 術後のアフターケアが充実しているクリニックで手術を受ける
  • ダウンタイムが長引かないよう医師のアドバイスは守る

それぞれのポイントについて解説します。

傷跡が残らないような工夫をしているクリニックを選ぶ

切る鼻中隔延長の場合、傷跡が残らないような工夫をしているクリニックを選ぶことで、傷跡が目立つデメリットを小さくできる可能性があります。

具体的には、形成外科で用いられる手法である「真皮縫合」などの縫合を行っているクリニックは、傷跡を目立ちにくくできる可能性があるでしょう。

また、日本専門医機構が認定する形成外科専門医は、縫合だけでなく切開などのあらゆる過程で、十分な知識と経験を有していると期待できます。

そのような医師が施術を担当しているクリニックであれば、傷跡が残りにくくなるでしょう。

当院・銀座マイアミ美容外科では、切る鼻中隔延長の全ての施術を、上述の形成外科専門医のみが担当しています。

また、鼻柱の切開する場所はなるべく目立たないところで行い、小三角弁という切り方をして傷が目立たないような配慮もしています。

当院の切る鼻中隔延長について詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。

鼻中隔延長の施術ページはこちら

術後のアフターケアが充実しているクリニックで手術を受ける

手術後に正常な経過で傷跡が癒えていくような、充実したアフターケアを提供しているクリニックで手術を受けることも重要です。

具体的には、万が一合併症などの副作用が起きた場合に、24時間体制で医師が対応できるクリニックが望ましいといえます。

例えば当院の場合、手術後は時間外電話やLINEによって、24時間医師と直接連絡を取れる体制を整えております。

具体的な体制はクリニックによって異なりますが、そのクリニックでどのようなアフターケアを提供しているかを、カウンセリングや診察で確認するようにしましょう。

無料のご相談はこちら

ダウンタイムが長引かないよう医師のアドバイスは守る

術後のダウンタイムを長引かせないためには、医師のアドバイスを正しく守ることが重要です。

切る鼻中隔延長の場合、ダウンタイムは1〜2週間程度です。

この期間は安静に過ごし、激しい運動や飲酒・喫煙は控える必要があります。

こうしたダウンタイムの過ごし方の注意点を正しく守っていただくことで、ダウンタイムが長引くリスクを下げ、正常な回復を期待しやすくなります。

鼻中隔延長のデメリットに関連するQ&A

鼻中隔延長のデメリットに関連するQ&A

鼻中隔延長のデメリットに関してよく見られる質問は以下の通りです。

  • 鼻中隔延長はしないほうがいいですか?
  • 鼻中隔延長を受ける際に注意することは?
  • 鼻中隔延長をしたら将来どうなりますか?
  • 切る鼻中隔延長と切らない鼻中隔延長はどちらがいいですか?

それぞれの質問にお答えします。

鼻中隔延長はしないほうがいいですか?

「鼻中隔延長はしない方がいい」といわれる理由は、以下の5つです。

  • 鼻先が硬くなるリスクがある
  • 軟骨が浮き出るリスクがある
  • 長期の経過で鼻が曲がるリスクがある
  • 鼻先の皮膚が薄くなるリスクがある
  • 感染のリスクがある(移植軟骨を用いる場合)

それぞれのリスクについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

鼻中隔延長をしない方がいいと言われる理由|リスクや施術を受けるポイントを解説

鼻中隔延長を受ける際に注意することは?

鼻中隔延長を受ける際に注意すべきことは、以下の通りです。

  • ①:施術の内容を事前によく理解しておく
  • ②:カウンセリングや初回の診察で迷ったら即決しない
  • ③:医師が推奨しない過度な延長はしない

①については、事前に施術についてよく理解することで、鼻中隔延長が自身に本当に適した施術であるかどうかを見極めやすくなります。

また、どのようなクリニックや医師に手術を依頼すべきかの判断もしやすくなるでしょう。

②については、カウンセリングで契約を急かされるようなことがあっても、迷っている場合は即決せず、一度自宅に帰ってからゆっくり考えるようにしましょう。

③については、ほとんどの医師は過度な延長を推奨しません。

そのため、患者様が過度な延長を希望された場合は、反対することがほとんどです。

しかし、患者様がどうしてもご希望を変えず、その医師による手術を強く希望された場合、医師は手術を行うケースもあります。

このような手術は、通常よりも失敗するリスクが高いため、過度な延長は希望しないようにしましょう。

鼻中隔延長をしたら将来どうなりますか?

以下の条件の一つ、あるいは複数に当てはまる場合、鼻中隔延長を行うと「将来鼻が曲がる」というリスクがあります。

  • ①:もともと鼻の骨格が曲がっていた
  • ②:過度な延長を強行した
  • ③:自家組織でない軟骨を使用した
  • ④:医師の技術・経験が不足していた

①については、鼻中隔湾曲症などの症状に元々該当する場合、その状態で鼻中隔延長を行うと、将来鼻が曲がるリスクが高くなります。

②については、無理な延長は土台となる鼻中隔軟骨に過大な負担をかけてしまうため、鼻中隔軟骨が曲がり、鼻も曲がってしまうことがあるため注意が必要です。

③については、自家組織でない軟骨は異物であるため、体内で吸収されて消失するケースや、消失せずとも劣化してしまうケースがあります。

人工物を使用する場合も、その人工物が劣化して曲がってしまうリスクがあるため、一般的には推奨されていません。

④については、医師の技術や経験が不足していれば、ここまで説明した問題や、その他のミスなどの問題も起こりやすくなります。

これらの条件に該当すると、将来鼻が曲がってしまうリスクがあるため、注意が必要です。

切る鼻中隔延長と切らない鼻中隔延長はどちらがいいですか?

どちらの施術が良いかは、患者様ご自身の希望やお鼻の状態によって異なります。

以下のような方には、切る鼻中隔延長が適しています。

  • 半永久的な変化が欲しい
  • 可能な限り大きな変化が欲しい
  • 何度も施術を受けたくない
  • トータルの費用を安くしたい

費用については、初回は切る鼻中隔延長の方が高いです。

しかし、繰り返し施術を受ける必要がないため、トータルの費用は切る鼻中隔延長の方が安くなる可能性があります。

逆に、以下のような方には切らない鼻中隔延長が適しています。

  • 傷跡を残したくない
  • 万が一失敗した場合は元に戻れるようにしたい
  • トレンドの変化に対応できるようにしたい
  • 初回の費用を安くしたい

切らない鼻中隔延長は後戻りすることがデメリットですが、逆に「失敗しても元に戻れる」「顔のトレンドが変わっても対応できる」というメリットがあります。

最終的にどちらが良いかは、患者様自身のご希望やお悩み、お鼻の状態などによって異なります。

どちらが良いか迷う場合は、施術を受けようと考えているクリニックで相談していただくのが良いでしょう。

【まとめ】鼻中隔延長のデメリット

【まとめ】鼻中隔延長のデメリット

鼻中隔延長は、切る方法と切らない方法でそれぞれのデメリットがあります。

これらのデメリットが許容できるものかどうかは、患者様のご希望やお鼻の状態によって異なります。

そのため、施術を受けるべきかどうか、どちらの施術を受けるべきかで悩んだら、一度クリニックに相談していただくのが良いでしょう。

そして、どちらの鼻中隔延長を行う場合も、その施術で十分な知識と経験を有するクリニックや医師を選ぶことが重要です。

特に切る鼻中隔延長の手術では、形成外科の知識や経験が必要となるため、これらの要素を満たしていると期待できる医師に、施術を相談すべきです。

前述の通り、日本専門医機構認定の形成外科専門医の資格を持つ医師であれば、この条件に当てはまることが多いといえるでしょう。

当院・銀座マイアミ美容外科では、そのような形成外科専門医のみが切る鼻中隔延長の施術を担当しています。

医師による丁寧なカウンセリングや24時間体制のアフターケア、リカバリールームの完備など、患者様により満足していただける施術を、あらゆる面で追求しています。

鼻中隔延長に興味があるものの、不安を抱えているという方は、ぜひ当院までご相談ください。

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このコラムを監修したドクター

丸山 直樹

銀座マイアミ美容外科 院長

丸山 直樹 Naoki Maruyama

日本専門医機構 形成外科領域専門医 / 医学博士 /
昭和大学藤が丘病院 形成外科兼任講師

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経歴

  • 1978年
    愛知県豊橋市生まれ
  • 2004年
    昭和大学医学部卒業
  • 2004年
    聖隷浜松病院 勤務
  • 2007年
    昭和大学形成外科学教室 入局
  • 2013年
    昭和大学藤が丘病院形成外科 講師
  • 2014年
    他院 大手美容外科 入職
  • 2015年
    同院 統括院長就任
  • 2017年
    銀座マイアミ美容外科 開院
  • 2018年
    医療法人社団形星会 理事長就任

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