【顔の脂肪吸引の麻酔ガイド】局所・静脈・全身麻酔の違いと選び方を徹底解説!
- 丸山院長監修

顔の脂肪吸引では痛みの軽減を図るために、さまざまな種類の麻酔を選択できます。
しかし、麻酔の特徴がわからず、どの麻酔を使用したら良いかわからない人も多いでしょう。
そこでこの記事では、「顔の脂肪吸引で使用される麻酔の特徴や選び方」を紹介します。

目次
顔の脂肪吸引で用いられる麻酔の種類
顔の脂肪吸引で用いられる麻酔には、以下の種類があります。
- 局所麻酔
- 静脈麻酔
- 全身麻酔
麻酔の特徴がわからなければ麻酔を選べないのも当然です。
次項の内容をしっかりとチェックして、麻酔の特徴を確認しましょう。
局所麻酔
局所麻酔とは、顔の脂肪吸引を行う部位に直接注入して、手術範囲だけを部分的に鎮痛する方法です。
局所麻酔の特徴は、以下の表でまとめました。
特徴 | |
---|---|
使用場面 | 手術範囲が狭く、時間がかからない場合 |
手術中の意識 | あり |
メリット | 身体への負担が少ない 脂肪の下の筋肉を貫くリスクが軽減できる |
デメリット | 意識があるため手術中の恐怖感を感じる可能性がある |
顔の脂肪吸引では、局所麻酔に「チューメント液」が使われる傾向があります。
チューメント液とは、生理食塩水に麻酔薬や止血剤を混ぜた液体で、狙った脂肪層だけを麻痺させる特徴があります。
脂肪の下の筋肉が弛緩しないため、深部の組織を傷つけにくいです。

静脈麻酔
静脈麻酔は、点滴で静脈に麻酔薬を注入する方法です。
意識が朦朧とした状態ながら、自発呼吸はできるレベルで施術を行えます。
静脈麻酔の特徴は、以下にまとめました。
特徴 | |
---|---|
使用場面 | 比較的範囲が広く、時間のかかる手術 手術中の恐怖感が強い人に対しても使用可能 |
手術中の意識 | なし |
メリット | 意識がない状態で施術可能 起きたら手術が終わっている状態 |
デメリット | 目覚めてから回復するまで、一定時間が必要 重度の肥満の場合には使用不可能 |
静脈麻酔の最大の利点は、意識がない状態で手術を受けられることです。
痛みもなく寝て起きたら手術が終わっているので、手術が怖い人向けの麻酔でしょう。

全身麻酔
全身麻酔とは、静脈麻酔よりもさらに深い睡眠状態にする麻酔です。
身体の活動レベルが著しく下がるため、人工呼吸器などで呼吸や血圧の管理を入念にしなければいけません。
全身麻酔の特徴は以下でまとめました。
特徴 | |
---|---|
使用場面 | 手術の範囲が広範で、時間も長くかかる手術 静脈麻酔の効果が出にくい重度な肥満にも使用可能 |
手術中の意識 | なし |
メリット | 意識がない中で手術ができる 重度の肥満にも使用可能 |
デメリット | 静脈麻酔よりも回復に時間がかかる 麻酔専門医が必要で費用が高額になりがち |
深く眠り意識がなくなるため、手術中の痛みを感じることはありません。
重度の肥満などによる呼吸困難のリスクがある場合には、顔の脂肪吸引でも使用されることがあります。

顔の脂肪吸引で麻酔を選ぶポイント
顔の脂肪吸引に使用する麻酔を選ぶポイントは、以下の通りです。
- リスクや副作用を把握する
- 手術の切開範囲や時間で選ぶ
- 術中の快適さと術後の回復を考慮する
これらは麻酔を選ぶ際に重要なポイントです。
快適に顔の脂肪吸引を受けるためにも、ぜひ抑えておきましょう。
リスクや副作用を把握する
麻酔を選ぶ際は、それぞれのリスクや副作用を理解しておくことが大切です。
事前に把握しておくことで、合併症のリスクを最小限に抑えることにつながります。
麻酔の種類ごとのリスクや副作用は、以下の表にまとめました。
麻酔の種類 | リスク・服作用 |
---|---|
局所麻酔 | ・不安感や緊張 ・注入部位の腫れやむくみ ・しびれ・めまいなどの中毒症状 |
静脈麻酔 | ・吐き気、だるさ ・過鎮静による呼吸抑制 ・まれに低血圧や不整脈 |
全身麻酔 | ・吐き気、頭痛、のどの痛み ・アレルギー反応や心停止などの稀な合併症 |
基本的に、麻酔の作用が強くなるほどリスクも重くなります。
そのため、自分の体質や健康状態に合わせて麻酔方法を選ぶことが重要です。
必ず医師と相談し、納得したうえで施術に臨みましょう。

手術の切開範囲や時間で選ぶ
手術の切開範囲や手術時間も、麻酔選びで重要なポイントです。
手術の切開範囲が広くなって時間が長くなるほど、強い麻酔を用いる必要があります。
顔の脂肪吸引による切開範囲や時間が決まる要因は、以下の3点です。
- 使用する吸引法
- 吸引する脂肪の量や部位
- 希望する仕上がりのデザイン
特に、脂肪の吸引量や部位が増えると、その分麻酔の量も多く必要になります。
どの麻酔が適しているのかを判断するためにも、手術内容について医師としっかり相談することが欠かせません。

術中の快適さと術後の回復を考慮する
麻酔を選ぶうえで最後に大切なのが、身体への負担を最小限に抑えることです。
そのうえで、「手術中の快適さ」と「術後の回復」は重要でしょう。
身体への負担を軽減する観点からも、以下のポイントを意識して選択することが重要です。
以下のポイントで麻酔を選択してください。
- 手術への恐怖心があるか
- 高血圧や肥満などの既往歴があるか
- ダウンタイム期間をきちんと確保できるか
麻酔は心臓や血管にも影響を及ぼすため、既往歴によっては副作用リスクが高まる可能性があります。
また、むくみや腫れなどダウンタイムの症状にも影響するため、術後に十分な休養が取れるかどうかも含めて検討しましょう。

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顔の脂肪吸引に関するQ&A
「顔の脂肪吸引に使用する麻酔」でよくある質問は、以下の通りです。
- 顔の脂肪吸引の麻酔の方法は?
- 顔の脂肪吸引の麻酔は痛いですか?
- 顔の脂肪吸引の麻酔は寝てやりますか?
顔の脂肪吸引をご検討されている人は、知っておくべき麻酔の知識をご紹介しています。
最後までチェックして麻酔の知識を確かめてみましょう。
顔の脂肪吸引の麻酔の方法は?
顔の脂肪吸引に使用する麻酔は、以下の3種類です。
- 局所麻酔
- 静脈麻酔
- 全身麻酔
それぞれの特徴は、「顔の脂肪吸引で用いられる麻酔の種類」でご紹介しています。
それぞれ特徴や使用できる人が異なるため、チェックしてみましょう。

[注] 一般社団法人 日本形成外科学会:形成外科 専門医制度
顔の脂肪吸引の麻酔は痛いですか?
結論からいえば、顔の脂肪吸引に使用する麻酔の痛みはほとんどありません。
麻酔による痛みは以下の表をご参照ください。
麻酔の種類 | 痛み方 |
---|---|
局所麻酔 | 手術部位に注射針を刺したときにチクっとした痛み 薬剤を注入したときに圧迫感 |
静脈麻酔・全身麻酔 | 点滴針を刺したときにチクっとした痛み |
上記のように、注射針を刺したときの痛み程度であるため、強い痛みは感じにくいでしょう。
顔の脂肪吸引の麻酔は寝てやりますか?
寝てから顔の脂肪吸引をするのではなく、麻酔の種類によっては麻酔の作用で眠ってしまいます。
寝る麻酔と寝ない麻酔は以下の表をご参照ください。
麻酔の種類 | |
---|---|
寝る麻酔 | 静脈麻酔・全身麻酔 |
寝ない麻酔 | 局所麻酔 |
寝る麻酔でも、「静脈麻酔」は睡眠が浅く「全身麻酔」は深い眠りにつく特徴があります。
どちらも眠っている間に手術が終わるため、手術の恐怖が強い方におすすめです。

【まとめ】顔の脂肪吸引の麻酔はどう選ぶ?
今回は、顔の脂肪吸引に使用する麻酔の選び方について解説しました。
「顔の脂肪吸引の麻酔を選ぶポイント」は以下の通りです。
- リスクや副作用を把握する
- 手術の切開範囲や時間で選ぶ
- 術中の快適さと術後の回復を考慮する
それぞれの麻酔には、メリットもデメリットもあります。
重要なことは、それぞれの麻酔の特徴を理解したうえで「必要な麻酔を選ぶこと」です。
もし自身で麻酔選びが難しいようであれば、「手術前カウンセリング」で医師としっかり相談しましょう。

[注] 一般社団法人 日本形成外科学会:形成外科 専門医制度
このコラムを監修したドクター

経歴
-
- 1978年
- 愛知県豊橋市生まれ
-
- 2004年
- 昭和大学医学部卒業
-
- 2004年
- 聖隷浜松病院 勤務
-
- 2007年
- 昭和大学形成外科学教室 入局
-
- 2013年
- 昭和大学藤が丘病院形成外科 講師
-
- 2014年
- 他院 大手美容外科 入職
-
- 2015年
- 同院 統括院長就任
-
- 2017年
- 銀座マイアミ美容外科 開院
-
- 2018年
- 医療法人社団形星会 理事長就任
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