セットバック整形手術で後悔する理由は?失敗しないクリニックの選び方
- 丸山院長監修

「口元の突出感をなくしたい」「横顔のバランスを整えたい」などの悩みにアプローチできるセットバック整形手術。
理想のフェイスラインを目指せる一方で、手術後に後悔するケースも存在します。
本記事では、セットバック整形で後悔する主な理由や、失敗を防ぐクリニックの選び方について詳しく解説します。

目次
セットバック整形手術で失敗や後悔する理由
セットバック整形手術で失敗や後悔する理由は、以下に挙げるようなものがあります。
- 施術後の修正ができない
- 噛み合わせが悪くなった
- 仕上がりに満足できなかった
- ダウンタイムの症状が大変だった
- 感染症や神経麻痺などの後遺症が起きた
これらはセットバック整形手術を受ける前に知っておくべき情報です。
セットバック整形手術を検討している人は必ず最後までチェックしてください。
手術後の修正ができない
セットバック整形手術で失敗や後悔につながる大きな理由のひとつが、手術後の修正が難しいという点です。
この手術は、歯を抜いたり顎の骨を切ったりして骨格そのものを矯正するため、一度切った骨を元に戻すことができません。
具体的な手術内容は以下の通りです。
- 前から4番目の歯を抜歯する
- 顎の骨を一部切り取る
- 切り取った骨を後ろに下げて固定する
抜いた歯や切り取った顎の骨を元に戻すことは困難です。
万が一、仕上がりに納得できなかった場合は、大きな後悔につながることもあるでしょう。

噛み合わせが悪くなった
セットバック整形手術で歯を抜くことによる「歯並びの変化」で、噛み合わせが悪くなるリスクがあります。
歯の位置のズレは、噛み合わせに大きな影響を与えるため、注意が必要です。
実際に、術後に噛みにくさや違和感を感じるケースもあります。
このように、噛み合わせの乱れはセットバック手術の代表的な失敗例のひとつです。
仕上がりに満足できなかった
セットバック整形手術では、仕上がりに満足できず後悔する事例もあります。
仕上がりに満足できない原因として、以下のような要因が挙げられます。
- 仕上がりが理想と違った
- 口ゴボが解消されなかった
- 整形手術後顔のバランスが崩れた
これらの問題は、「医師とのコミュニケーション不足」や「技術面の差」によって起こる傾向があります。
そのためにも、信頼できる医師・クリニックを慎重に選ぶことが重要です。

ダウンタイムの症状が大変だった
セットバック整形手術では、ダウンタイムの症状がつらくて後悔する事例もあります。
手術後に現れる主なダウンタイム症状は、以下のとおりです。
- 痛み
- 腫れ
- むくみ
- 内出血
これらの症状は、セットバック整形手術を受けた人すべてに起こるもので、避けることはできません。
ただし、症状の重さや回復スピードには個人差があるため、場合によっては「手術が失敗した」と感じる人もいます。

感染症や神経麻痺などの後遺症が起きた
感染症や神経麻痺などの後遺症は、セットバック整形手術を後悔する理由のひとつです。
感染症や神経麻痺のリスクをまとめると以下のとおりです。
リスク | 内容 |
---|---|
感染症 | メスを使う手術には常に感染症のリスクがある。 術後のケアが不十分だと炎症や腫れを引き起こすこともある。 |
神経麻痺 | 下顎にあるオトガイ神経を傷つける可能性がある。 しびれや感覚麻痺が残ることもある。 |
特に神経を傷つけた場合、しびれや感覚麻痺が残ることもあるため、顔の構造を熟知した医師による執刀が重要です。

セットバック整形手術で後悔しないポイント
セットバック整形手術で後悔しないためのポイントは、以下のとおりです。
- 輪郭形成の経験が豊富な医師を選ぶ
- セットバックに向いているか確認する
- カウンセリングで理想を医師へ明確に伝える
- アフターケアをしっかりと行う
これらのポイントを知らずにセットバック整形手術を受けると、手術を後悔するかもしれません。
セットバック整形手術を検討している人は、最後まで目を通すことをおすすめします。
輪郭形成の経験が豊富な医師を選ぶ
セットバック整形手術で後悔しないためには、輪郭形成の経験が豊富な医師を選びましょう。
具体的には、日本専門医機構が認定している「形成外科専門医」の資格を所有している医師への依頼がおすすめです。
形成外科専門医の資格を所有していれば、セットバック整形手術に対する知識や経験がある可能性が高いでしょう。
手術後に後悔しないためにも、セットバック整形手術を含む「輪郭形成の経験が豊富な医師」に手術を依頼してください。

セットバックに向いているか確認する
セットバック整形手術を受ける前に、ご自身がセットバック形成手術に向いているか確認してください。
セットバックに向いていなければ、「理想のイメージを実現できない」可能性があります。
具体的に、セットバック整形手術に向いている人には、以下のような特徴があります。
- 口ゴボが気になる人
- Eラインを整えたい人
- 歯列矯正で効果がなかった人
- 上顎と下顎のずれが大きい人
このような特徴がない人がセットバック整形手術を受けると、後悔する原因になりかねないため注意しましょう。
カウンセリングで理想を医師へ明確に伝える
カウンセリングで自身の理想を医師へ明確に伝えることは、手術を後悔しないために大切です。
医師に自身の理想をしっかりと伝えることで、医師は理想を叶えられるように手術してくれるでしょう。
具体的に、以下のような内容を整形前のカウンセリングで医師に伝えてください。
- セットバック整形手術後の理想の姿
- セットバック整形手術を受けたい理由
- セットバック整形手術に対する不安・疑問
このように、理想や手術前の不安をしっかりと伝えておけば、納得して手術を受けられて整形手術後に後悔しないでしょう。
アフターケアをしっかりと行う
丁寧なアフターケアもセットバック形成手術で後悔しないために重要です。
アフターケアを丁寧に行えば、腫れや痛みといったダウンタイム症状が緩和される可能性があります。
具体的には、以下のようなアフターケアが重要です。
- 消炎鎮痛剤を使用する
- シャワーなどで体温を上げない
- 専用の歯ブラシで歯磨きを行う
このようなアフターケアで、ダウンタイム症状を軽減できればセットバック整形手術で後悔しにくいでしょう。

セットバック整形手術で後悔しないクリニックの選び方
セットバック整形手術で後悔しないクリニックの選び方として、以下の点を意識してください。
- 症例実績を公開している
- 形成外科の手術経験が豊富な医師がいる
- セットバック以外の方法も提示してくれるか
- 万が一の失敗時の対処方法の説明できるかどうか
- 手術後のアフターフォロー体制が充実しているか
これらのポイントを押さえておけば、セットバック整形手術で後悔せずに満足できる可能性が高まります。
セットバック整形手術を検討している人は、最後までチェックしてください。
症例実績を公開している
症例実績を公開しているかどうかは、セットバック整形手術で後悔しないクリニック選びに大切です。
症例実績を公開していれば、医師の技術力が目で見て判断できるでしょう。
また、症例実績が多ければ、セットバック整形手術の経験を多く積んでいることが判断できます。
セットバック整形手術を受ける前に、症例実績や症例写真をしっかり確認してください。

形成外科の手術経験が豊富な医師がいる
クリニックを選ぶ際には、形成外科の手術経験が豊富な医師がいるかどうか調べましょう。
手術経験が豊富かどうかは、日本専門医機構認定の「形成外科専門医」の資格で判断できます。
日本専門医機構認定の「形成外科専門医」の資格は経験がないと取得できないためです。
そのため、セットバック整形手術を受けるクリニックを探す際は、日本専門医機構認定の「形成外科専門医」の資格を持つ医師が在籍しているかチェックしましょう。

セットバック以外の方法も提示してくれるか
手術前のカウンセリングで、セットバック以外の方法を提示してくれるクリニックも良いクリニックといえるでしょう。
本当に患者様のことを考えてくれるクリニックであれば、「患者様にとってベストな選択肢を考えてくれているから」です。
残念ながら、美容外科クリニックのなかには、以下のような理由から1つの選択肢しか提示しないクリニックも存在します。
- 医師が楽をしたい
- 高額で儲けが大きい
- 他の手術を行う技術がない
- セットバック整形手術の症例を増やしたい
もし他の手術方法の提示がない場合には、他の選択肢があるかどうか聞いてみましょう。

万が一の失敗時の対処方法の説明できるかどうか
「万が一の失敗時の対処方法の説明があるかどうか」は、良いクリニックを見分けられる判断材料となります。
カウンセリングの際に、以下2点は必ず質問するようにしてください。
- どのような失敗例があるか
- 万が一失敗したときにはどうすれば良いか
執刀する医師に経験や技術がしっかりと備わっていれば、「手術で得られる効果や万が一の失敗でどのような結果になるか」を説明できるでしょう。

手術後のアフターフォロー体制が充実しているか
手術後のアフターフォロー体制が充実しているかの確認も大切です。
本当に良いクリニックであれば、手術後も責任を持って患者様のアフターフォローに努めてくれます。
そのため、「アフターフォロー体制が整っているかどうか」について、以下2点を確認してください。
- 手術後にどのようなアフターフォロー体制があるか
- 医師によるアフターフォローを受けたい時にはどうすれば良いか
セットバック整形手術で後悔しないためにも、手術前カウンセリングで必ず聞いておきましょう。

セットバック整形手術の症例
ここからは、当院でセットバック整形手術を受けられた以下3名の症例をご紹介します。
- 口ゴボの解消
- 受け口の解消
- 口ゴボとゴツゴツした輪郭の改善
セットバック整形手術の仕上がりや当院の実力を判断する材料になるはずです。
セットバック整形手術を検討されている人は、ぜひチェックしましょう。
口ゴボの解消
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下顎骨切り
中抜き
痛みは3~4日は痛み止めを飲んで生活し、1週間くらいすると押さえると痛い程度になります。
内出血は平均2週間くらいで目立たなくなります。
顎先や下唇の痺れが出ることがありますが、多くは通常1ヶ月以内に改善します。
稀に感染がありますが、そのような際は責任を持って当院で治療します。
仕上がりには個人差があり、手術を受けた人全員がこの写真の様な変化をするわけではありませんのでご注意下さい。
[※全身麻酔込み]
受け口の解消
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中抜き
痛みは3~4日は痛み止めを飲んで生活し、1週間くらいすると押さえると痛い程度になります。
内出血は平均2週間くらいで目立たなくなります。
顎先や下唇の痺れが出ることがありますが、多くは通常1ヶ月以内に改善します。
稀に感染がありますが、そのような際は責任を持って当院で治療します。
仕上がりには個人差があり、手術を受けた人全員がこの写真の様な変化をするわけではありませんのでご注意下さい。
[※全身麻酔込み]
口ゴボとゴツゴツした輪郭の改善
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下顎骨切り
中抜き
痛みは3~4日は痛み止めを飲んで生活し、1週間くらいすると押さえると痛い程度になります。
内出血は平均2週間くらいで目立たなくなります。
顎先や下唇の痺れが出ることがありますが、多くは通常1ヶ月以内に改善します。
稀に感染がありますが、そのような際は責任を持って当院で治療します。
仕上がりには個人差があり、手術を受けた人全員がこの写真の様な変化をするわけではありませんのでご注意下さい。
[※全身麻酔込み]
今回ご紹介した症例以外にも、当院で施術した症例は以下のページで掲載しております。
セットバック整形手術に関するQ&A
セットバック整形手術でよくある質問は以下のとおりです。
- セットバックの副作用は?
- セットバックは保険適用ですか?
- セットバック整形手術のデメリットは?
これらの内容は、セットバック整形手術を受ける前に知っておくべき知識と言えます。
セットバック整形手術を検討している人はぜひチェックしてください。
セットバックの副作用は?
セットバック整形手術には、以下の副作用(ダウンタイム症状)があります。
- 痛み
- 腫れ
- むくみ
- 内出血
これらの症状は誰にでも起こるものですが、人によって個人差があるものです。
詳しくは記事上部の「ダウンタイムの症状が大変だった」でも解説しているので、チェックしてください。

セットバックは保険適用ですか?
セットバック整形手術は保険適用ではありません。
美容整形は病気や怪我を治すための治療ではないためです。
医療保険は基本的に、病気や怪我の治療を目的とした医療行為に適用されます。
そのため、美容目的のセットバック整形手術には保険は適用されません。
セットバック整形手術のデメリットは?
セットバック整形手術には、以下のデメリットがあります。
- ダウンタイムの症状
- 施術後の修正ができない
- 噛み合わせが悪くなる可能性
- 感染症や神経麻痺などの後遺症
これらのデメリットは医師の技術に左右されやすいものです。
少しでもデメリットを緩和するためには、技術・経験が豊富な医師へ依頼しましょう。

【まとめ】セットバック整形手術で後悔すること
セットバック整形手術で後悔することについてまとめました。
セットバック整形手術で後悔する理由や対処方法は、以下のとおりです。
- 手術後のダウンタイム症状が強い
- 手術後の修正ができないなどのデメリットがある
- 医師の技術不足などで仕上がりに満足できなかった
- セットバック整形手術を受ける前にクリニック選びが大切
セットバック整形手術は難易度の高い骨切りをする手術であり、仕上がりや満足度は医師の技術に大きく左右されます。
もし後悔せずに満足できる手術を受けたい場合には、しっかりとこの記事を読み直したうえで、適切なクリニックを選んでください。

このコラムを監修したドクター

経歴
-
- 1978年
- 愛知県豊橋市生まれ
-
- 2004年
- 昭和大学医学部卒業
-
- 2004年
- 聖隷浜松病院 勤務
-
- 2007年
- 昭和大学形成外科学教室 入局
-
- 2013年
- 昭和大学藤が丘病院形成外科 講師
-
- 2014年
- 他院 大手美容外科 入職
-
- 2015年
- 同院 統括院長就任
-
- 2017年
- 銀座マイアミ美容外科 開院
-
- 2018年
- 医療法人社団形星会 理事長就任
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