口角挙上のデメリットは?リスクと合わせて形成外科医が徹底解説!
- 新井先生監修

- 今から口角挙上を受けようと思っているんだけど・・・
- デメリットが気になって一歩が踏み出せない
- 事前に対策方法を知っておきたい!
上記のお悩みにお答えできるよう、今回は『口角挙上を受けるとほぼ全員に生じる「デメリット」』と『生じる可能性がある「リスク」』を紹介していきます。
クリニックでカウンセリングを受ける前に知識として知っておきましょう。

目次
口角挙上のデメリット
口角縮小術の主なデメリットは、以下の通りです。
- 口角が引きつる
- 左右非対称になる
- 口角が上がりすぎる
- 一度手術したら元に戻らない
- 目立つ傷跡が残る可能性がある
口角挙上を受ける際にはメリットだけではなく、これから解説するデメリットをよく把握したうえで検討しましょう。
傷跡が残る
口角挙上では、切開部に傷跡(瘢痕)が残る可能性があります。
なお、体質やデザイン、縫合、術後ケアによって目立ち方が変わります。
「傷跡が目立ちやすくなる要因」は次の通りです。
- 体質(肥厚性瘢痕・ケロイド傾向)
- 感染や炎症の遷延
- 切開線の位置や長さが不適切
- 縫合のテンション不均一や段差
- 紫外線や摩擦などの術後ケア不足
時間の経過で薄くなる傾向はありますが、完全に消えるとは限りません。
また、メイクでのカバーが必要になる場合もあります。
術後に異変があれば、施術を受けたクリニックへ早めに受診することが重要となります。
元に戻せない
口角挙上は皮膚や粘膜を切除し、組織の位置関係を変える手術です。
いったん切除・縫合した部位は、完全に元の形へ戻すのが難しくなります。
「口角挙上の術後に戻しにくくなる主な理由」は以下にまとめました。
- 皮膚・粘膜を切除しているため欠損が再生しない
- 口角挙上筋など支持組織の処理で力学が変化する
- 瘢痕収縮が進み形状が固定化する
- 再手術でも切除・縫合の調整幅が小さい
- 感覚変化や拘縮が残ると完全再現が困難
修正で改善できる場合はありますが、限界もあります。
元に戻せない前提で、デザインと切除量を慎重に検討しましょう。
また、迷う場合はヒアルロン酸注入など可逆的な施術方法から検討してください。
ダウンタイムが生じる
口角挙上のデメリットとして、ダウンタイムが避けられない点も挙げられます。
代表的なダウンタイム症状は以下の通りです。
- 腫れ
- むくみ
- 内出血
なお、ダウンタイムの期間は「1〜2週間程度」です。
日常生活に支障が出るケースもあるため、仕事やイベントに合わせてスケジュールを調整することが大切です。
あらかじめダウンタイムを見越した準備をしておきましょう。

口角挙上のリスク
口角縮小術の主なリスクは、以下の通りです。
- 左右非対称になる
- 口角が上がりすぎる
- 感染症を引き起こす
口角挙上を受けるとほぼ全員に生じる「デメリット」とは異なり、生じる可能性があるものになります。
重症化や再手術が必要になる恐れもあるため、必ず確認しておきましょう。
左右非対称になる
口角挙上のリスクとして、施術後に左右非対称になってしまうことが挙げられます。
術後に左右差が生じる代表的な原因は、以下の通りです。
- 術前デザインが不十分であった
- 片側の腫れや内出血が強く出た
- 元々の骨格や口角の位置に左右差があった
- 縫合時の皮膚や筋肉のバランス調整が不適切だった
なお、完全に左右対称を作るのは難しく、自然な範囲での調整が基本となります。
仕上がりに納得できるよう、術前に「どの程度の対称性を目指せるのか」を医師としっかり話し合っておくことが重要です。
口角が上がりすぎる
口角挙上のリスクのひとつに、口角が上がりすぎてしまうケースもあります。
笑っていないのに笑顔のように見えたり、不自然な表情になってしまうのが代表的な症状です。
術後に口角が上がりすぎてしまう原因は、以下の通りです。
- 縫合で強く引き上げすぎた
- 切除デザインが過剰であった
- 術後の拘縮や瘢痕による引きつれ
- 元々の口角の形や位置とのバランス不足
このような不自然な仕上がりを避けるには、術前に「どの程度の上がり具合を目指すのか」を医師と明確に共有することが重要です。
「実際のシミュレーション」や「症例写真」を参考にすることで、理想の仕上がりをイメージしやすくなります。
感染症を引き起こす
口角挙上では、術後に感染症が発生するケースもリスクとしてあります。
術後の傷口に細菌が侵入すると炎症を起こし、治癒が遅れるだけでなく「再手術」が必要になるケースもあるため注意が必要です。
感染症が起こりやすい原因は以下の通りです。
- 体質的に免疫力が低下している
- 抜糸前に強い刺激や摩擦を与えた
- 手術部位の衛生管理が不十分だった
- 喫煙や飲酒により血流が悪化している
感染を予防するためには、医師から処方された抗生剤や軟膏を指示通り使用することが大切です。
また、術後は患部を清潔に保ち、刺激を避ける生活を徹底しましょう。
口角挙上のデメリットを軽減する方法
口角挙上のデメリットを軽減する方法は、以下の通りです。
- 事前に症例写真を確認する
- 理想の仕上がりを明確にする
- 形成外科出身の医師を選ぶ
- 執刀医がカウンセリングを行う
- 他の手術との併用も検討する
費用や時間のかかる手術ですので、リスクやデメリットはできるだけ避けたいとお考えではないでしょうか?
口角挙上を検討している方は、これから解説する方法をお役立てください。

事前に症例写真を確認する
口角挙上をお考えの際は、一度クリニックが掲載している症例写真を確認しましょう。
症例写真は、医師に具体的な仕上がりイメージを伝える参考材料になります。
また、医師が十分な技術と知識を有しているかも判断できるため、カウンセリング前の確認を怠らないようにしましょう。

理想の仕上がりを明確にする
ご自身の理想をカウンセリング前に明確にしておくと、口角挙上のデメリットを避けやすくなります。
医師は患者様の希望を入念にヒアリングした上で手術内容を提示するべきですが、すり合わせが不十分だと仕上がりに満足できない可能性があります。

形成外科出身の医師を選ぶ
美容整形の担当医は、日本形成外科学会認定の「形成外科専門医」の資格を持つ医師を選ぶことがおすすめです。[注]
銀座マイアミ美容外科が形成外科専門医を推奨する理由は、YouTubeにて公開しています。
美容整形のベースは形成外科分野ですので、デメリットや失敗が少ない医師を探す判断材料になるでしょう。
口角挙上はセンスが問われる手術なため、事前に「医師の経歴や資格の有無」を確認してください。

執刀医がカウンセリングを行う
執刀医が直接カウンセリングを行うクリニックを選ぶことも重要なポイントです。
カウンセラーがカウンセリングする場合、アップセールスや高額な治療計画を提示される危険性があるでしょう。
執刀医がカウンセリングから手術まで一貫して行うメリットとして、以下が挙げられます。
- 必要に応じて手術の変更や併用を提示してもらえる
- 医師と患者さまが直接繋がることで、信頼関係が生まれる
- 経験や知識に基づいた医学的なシミュレーションができる
- リスクや副作用、デメリットなどの詳細を医師から直接聞ける

他の手術との併用も検討する
口角挙上を検討する際は、単体ではなく「他の手術との併用」も検討しましょう。
患者様によっては、口角挙上だけでは理想の仕上がりにならないケースがあります。
医師とのカウンセリング時に、手術の併用や変更が必要かどうかを尋ねてみましょう。

口角挙上のデメリットは?回避するための対策を美容外科医が解説
口角挙上の症例
当院で口角挙上をされた患者様の症例をご紹介します。

口角挙上の症例①
出血や血種:極まれに起こり、追加で処置が必要になります。
腫れ、浮腫み:1から2週間程度で改善しますが稀に月単位で続くこともあります。
痛み:痛み止めを内服して暮らせる程度で7日程で楽になって押えたら痛い程度です。
感染:ごく稀に細菌感染がおこることもあり抗生剤の投与や洗浄をすることが必要になる場合があります。
局所麻酔:55,000円(税込)
口角挙上の症例②
はれ、むくみ、内出血、痛み。感染がたまに起こることがあります。
口腔内の粘膜の膨らみが気になることもあります。
局所麻酔:55,000円(税込)
そのほかの症例写真はInstagramでも掲載しています。

銀座マイアミ美容外科では「人中口元フルコース」を提供しています
本記事をご覧のあなたは、このような不安をお持ちではないでしょうか?
- 口角以外にも口元の悩みがある
- 口角挙上だけで理想の仕上がりになるか不安
- 口角を上げつつ顔全体のバランスも整えたい
当院では、口角挙上を含む口元・人中の手術が一度で完結する「人中口元フルコース」をご提供しております。
口角が下がっている原因は、人中の長さや唇の形など様々な要因が絡み合っている傾向があります。

口角挙上についてよくある質問
口角挙上によくある質問をご紹介します。
- 口角挙上はどんな手術ですか?
- 口角挙上の傷跡は目立ちやすいですか?
- 口角挙上の名医を見分けるコツはありますか?
上記の質問内容はこれから手術を検討する方にとって重要な基礎知識となりますので、どうぞご一読ください。
口角挙上はどんな手術ですか?
口角挙上術は、下がった口角をキュッと引き上げるための手術です。
口角挙上には以下の手法があり、当院は【2】のZ形成術を採用しています。
【1.唇を下方向へ引っ張る筋肉を切除し、同時に上方向へ引っ張る筋肉を短縮する方法】
【2.口腔内の粘膜をZ型に切り取り、方向を変えて再縫合する方法】
【1】の場合は皮膚表面に傷跡が残ることがデメリットとして挙げられるため、当院では口の中で切除・縫合を完結させる【2】の方法を採用しています。
粘膜の縫合は溶ける糸を使用しますので抜糸は不要であり、手術時間は30~40分程度、ダウンタイムは3日程度を目処にお考えください。

口角挙上の傷跡は目立ちやすいですか?
当院では「口角挙上口腔内法」を採用しているため、傷跡が外から見えません。
口角挙上は大きく分けて2つの手術方法があります。
手術方法 | 特徴 |
---|---|
口角挙上口腔外法 | 口元の皮膚表面を切る方法 |
口角挙上口腔内法 | 口の中からメスを入れる方法 |
口腔外法は皮膚を切るため口角を大きく上げる効果を期待できますが、傷跡が目立ってしまうリスクを避けられないでしょう。

口角挙上の名医を見分けるコツはありますか?
口角挙上の名医は、以下のチェック項目を参考にお探しください。
- 日本形成外科学会認定の専門医である
- カウンセリングをカウンセラーではなく担当医が行う
- 必要に応じて手術方法の併用や変更を提示してくれる
- 術後の仕上がりが理想と違った場合の保証制度がある
美容整形は医師の技術や知識、患者さまの意向を正確に汲み取るなどの高度なスキルが求められます。
そのため、まずは複数のクリニックでカウンセリングを受け、ご自身の気持ちや理想に向き合ってくれる医師を探すのが良いでしょう。

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【まとめ】口角挙上のデメリットを避ける方法
本記事では、口角挙上のデメリットや回避する方法をご紹介しました。
口角挙上のデメリットを回避する方法は、おおむね以下のとおりです。
- 事前に症例写真を確認する
- 理想の仕上がりを明確にする
- 形成外科出身の医師を選ぶ
- 執刀医がカウンセリングを行う
- 他の手術との併用も検討する
下がりがちな口角には、口角挙上が含まれている「人中口元フルコース」がおすすめです。
当院の口角挙上術であれば、一度の手術で、口元のお悩みにアプローチ可能です。

このコラムを監修したドクター

経歴
-
- 2013年
- 昭和大学医学部卒業
-
- 2013年
- 藤枝市立総合病院 初期研修医
-
- 2015年
- 昭和大学病院 形成外科入局
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