人中短縮は傷跡が残る?残さない・目立たせないための対策を解説!
- 沖野先生監修
人中短縮の施術に関心があるものの「傷跡が残るのが怖い…」と不安に感じている方は少なくありません。
「人中短縮は傷跡が残る」という噂を聞いた際、多くの方が知りたいのは「どの程度残るのか」「傷跡が残らない方法はあるのか」という点でしょう。
人中短縮では最低限の傷跡は残るものの、それを極力目立たせないようにすることが可能です。
今回は、そのための対策も含めて「人中短縮の傷跡」に関する情報を、詳しくまとめました。
「傷跡が目立たないように人中短縮を受けたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
人中短縮は白唇と鼻の境目を見極めて切開しないと傷跡が残りやすい
人中短縮の手術では、白唇と鼻の境目を見極めて切開しないと、傷跡が残りやすくなります。
白唇とは、鼻の下から赤い唇(赤唇)までの間の部分です。
そして、この白唇の中央の凹凸(溝と山の部分)を人中といいます。
人中短縮の傷跡が目立たないようにするためには、下図のように「白唇と鼻の境目」で、切開と縫合を行うことが重要です。
右の「施術後」の図のように、縫合のラインを白唇と鼻の境目に合わせれば、傷跡が目立ちにくくなります。
また、この部分を正確に切開・縫合したとしても、ダウンタイム中の注意事項を守らなければ、傷跡が残りやすくなってしまいます。
このため、ダウンタイム中は患部に強い刺激を与えないなど、医師から伝えられる注意事項をよく守るようにしてください。
人中短縮の傷跡はいつまで残る?
人中短縮の傷跡はいつまで残るのか、ポイントをまとめると以下の通りです。
- 術後1週間程度で化粧で隠せる程度
- 術後半年程度で化粧をしなくても目立たなくなる
それぞれのポイントについて解説します。
術後1週間程度で化粧で隠せる程度
術後1週間程度経過すると、メイク(お化粧)で隠せる程度に、傷跡が目立たなくなります。
術後1週間は、施術直後で傷跡が目立つことに加え、そもそも患部のメイクもできません。
そのため、この期間の傷跡はどうしても目立ちやすいため「マスクで隠す」「人と会う用事を減らす」などの対策が必要となります。
1週間程度メイクができない理由は、この期間は縫合の糸が残っているためです。
1週間程度で抜糸を行ったら、その後はメイクをできるようになります。
また、患部以外のメイクであれば、施術の翌日から行ってかまいません。
例えばアイメイクや下唇のリップメイクなどは、当日から問題なく行なえます。
術後半年程度で化粧をしなくても目立たなくなる
術後半年程度経過すると、メイクをしなくても傷跡が目立たなくなります。
もちろん、メイクをすればさらに目立たなくなるため、手術が成功していれば、この時期からは傷跡が気になることは少ないといえるでしょう。
傷跡が目立たなくなるこの時期でも、人中短縮のやり方自体が不自然だった場合、手術をしたことが周囲からばれやすくなります。
こうしたケースの例としては「唇が富士山型になる」「鼻の穴が目立ってしまう」「ガミースマイルになる」などが挙げられます。
このような失敗を避けるため、傷跡が目立たないようにすることだけでなく、形自体を自然に仕上げられるクリニックや医師を選ぶことが重要です。
人中短縮の傷跡が残らないようにする対策
人中短縮の傷跡が残らないようにする対策は、以下の通りです。
- 人中短縮の経験が豊富な医師に手術してもらう
- 切らない人中短縮も検討する
- ダウンタイムの過ごし方に気をつける
それぞれの対策について解説します。
人中短縮の経験が豊富な医師に手術してもらう
人中短縮の手術経験が豊富な医師であれば、より傷跡が目立ちにくい施術を期待できます。
傷跡を目立たせないためには、形成外科で用いられる真皮縫合などの繊細な縫合技術が必要です。
また、切る前の口元の状態を見て「どこをどの程度切れば良いか」を判断するには、経験が求められます。
傷跡が目立たないデザインのためにも、形自体が美しくなるデザインのためにも、形成外科的な感覚が必要です。
そのため、形成外科での施術経験と人中短縮の施術経験が十分にある医師が在籍するクリニックを選ぶようにしましょう。
形成外科での施術経験については、日本専門医機構認定の形成外科専門医であれば、その条件を満たしているといえます。
切らない人中短縮も検討する
「切らない人中短縮」の場合、切開を行わないため、傷跡が残ることもほとんどありません。
この施術では、上唇にヒアルロン酸や脂肪を注入します。
これによって上唇のボリュームをアップさせ、鼻との距離を近くすることで、人中の短縮を図る施術です。
ヒアルロン酸や脂肪の注入を行うため、注入によるわずかな傷跡(針穴の赤み)は、一定期間残ります。
また、唇が若干浮腫みますが、こちらは5日程度でおおむね改善される症状です。
ヒアルロン酸でなく脂肪を注入する場合、脂肪を採取した箇所の青あざが1〜2週間程度残り、筋肉痛のような痛みがあります。
こうしたダウンタイムの症状は見られるものの、傷跡が残ることはほとんどないことが、切らない人中短縮のメリットです。
この手法は白唇を切らないため、人中を短くできる度合いに限度があります。
しかし、上唇の薄さが原因で人中が長くなっている方には、適した施術です。
ダウンタイムの過ごし方に気をつける
ダウンタイムの過ごし方に気をつけることで、術後の回復を早めることができれば、傷跡もより目立ちにくくなります。
人中短縮のダウンタイムは術後1〜2週間程度です。
この期間は運動や入浴を控え、患部を刺激しないように注意しましょう。
患部のメイクや洗顔は1週間後から可能で、患部以外のメイク・洗顔は手術の翌日から可能です。
また、施術後1カ月程度は大笑いをしたり、大きく口を開けたりしないようにしましょう。
その他、ダウンタイムの過ごし方で気になることがあれば、医師に相談して指示を仰ぐようにしてください。
人中短縮の傷跡が残ってしまった場合は修正も可能
人中短縮の傷跡が残ってしまった場合、修正手術も可能です。
完全に手術前の状態に戻すことはできませんが、傷跡が目立ちにくくなる修正を行なえます。
修正の方法は「傷跡を綺麗に切り直して縫い直す」というやり方が基本です。
この基本に加えて、口輪筋を寄せるなどの形成外科的な技術も用いて修正を行います。
土手部分が切り取られてしまった方でも、限界はあるものの、土手部分の再建も可能です。
銀座マイアミ美容外科の人中短縮は傷跡が残らないように配慮
当院・銀座マイアミ美容外科の人中短縮では、傷跡が残らないように様々な配慮を行っています。
まず、ルーペや顕微鏡などの器具を用いて、白唇と鼻の境目を正確に同定します。
さらに通常、縫い合わせの傷の一部を、鼻の穴の中に隠す工夫を凝らしていることも、当院の施術の特徴です。
傷の一部を鼻の穴の中に隠すことで、縫合跡のラインが飛び飛びになります。
同じ濃さ・太さの傷跡でも、ラインが繋がっている場合と飛び飛びの場合では、後者の方が目立ちにくいのです。
また、当院で人中短縮の施術を担当する医師は、全員が日本専門医機構認定の形成外科専門医です。
このため、人中短縮に必要な形成外科での施術経験を十分に持っており、患者様の理想のデザインになるような工夫や心がけを徹底しています。
以上のような特徴も含め、当院の人中短縮については以下のページで詳しくご紹介しているため、興味をお持ちいただけたら、ぜひこちらもご参照ください。
銀座マイアミ美容外科での人中短縮の他院修正の症例
当院で実際に行われた人中短縮の他院修正の症例を紹介します。
他院修正を希望される方も、通常の人中短縮を希望される方も、ぜひ参考にしてください。
出血や血種:極まれに起こります。追加で処置が必要になります。
腫れ、浮腫み:1から2週間程度で改善します。 稀に月の単位で続くこともあります。
痛み:痛み止めを内服して暮らせる程度です。7日程で楽になり、押えたら痛い程度。
感染:ごく稀に、細菌感染がおこることもあります。その際は、抗生剤の投与や洗浄をすることが必要になる場合があります。
他院修正の場合は、通常の手術よりもダウンタイムが強くでたり長くなったりすることもあります。傷跡は半年くらいピンク色でその後白から肌色に変化します。
局所麻酔:55,000円(税込)
血液検査:11,000円(税込)
※上記以外に必要な費用はありません。
人中短縮の傷跡に関するQ&A
人中短縮の傷跡に関して、よく見られる疑問点は以下の通りです。
- 人中短縮のデメリットは?
- 人中短縮は元に戻せますか?
- ケロイド体質の人は傷跡が目立ちやすいですか?
それぞれの疑問点にお答えします。
人中短縮のデメリットは?
人中短縮のデメリットは以下の通りです。
- ①:施術後に痛みを感じる
- ②:術後1週間程度入浴ができない
- ③:術後は鼻や口元のメイクが制限される
- ④:元の状態に戻すのは難しい
①については、術後1〜2週間程度ダウンタイムが続き、この期間は痛みを感じることが多いです。
②については、施術当日からシャワーを浴びることは可能です。
③については、術後1週間程度で抜糸を行うまでの間、メイクをできなくなります。
④については、完全に元に戻すことはできないものの、見た目を元の状態に近づける修正手術は可能です。
人中短縮のデメリットは以上の通りですが、より詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
人中短縮は元に戻せますか?
人中短縮は、不要な皮膚や組織を切除する手術であるため、完全に元の状態に戻すことはできません。
しかし、見た目を自然な状態に近づけてカバーする修正手術は可能です。
同じ人中短縮の手術でも、皮膚だけを切除する術式の場合、土台となる筋肉などの組織が残っているため、徐々に後戻りするケースがあります。
逆に皮膚だけでなく組織も切除する術式の場合、修正手術は行えるものの、元に戻ることはありません。
「元に戻らない」ことは人中短縮の手術のメリットでもあります。
このため最初の手術の段階で、美しく自然な仕上がりと、傷跡が目立たない適切な処置を期待できる医師とクリニックを選ぶことが重要です。
ケロイド体質の人は傷跡が目立ちやすいですか?
ケロイド体質とは、傷跡にケロイドができやすい体質のことです。[注1]
[注1] 傷跡の治療について|日本創傷外科学会
ケロイドとは、傷が治る段階で生じる皮膚のできもの(肥厚性瘢痕)が、さらに濃く・大きく残り続けるものです。[注2]
[注2] ケロイドと肥厚性瘢痕とはどうちがうのでしょうか?|日本皮膚科学会
このケロイドができやすい体質ということは、当然手術の傷跡も目立ちやすい傾向があります。
ケロイド体質の方に配慮した手術を行うことも可能ですが、どの程度傷跡が目立ちそうかを、事前に医師とよく話し合うようにしましょう。
ケロイドができた後の修正手術も行えますが、完全に元の状態に戻すことは難しいといえます。
そのため、ケロイド体質の方が人中短縮の手術を受ける場合は、ケロイドができるリスクをどこまで許容できるかを、事前に考えることが必要です。
【まとめ】人中短縮の傷跡が残らないか不安な方は当院にご相談ください
人中短縮の傷跡が目立たないようにするためには、白唇と鼻の境目を正確に見極め、切開と縫合を行う必要があります。
そのような確かな施術のためには、形成外科と人中短縮の双方の分野における、十分な手術経験が必要です。
当院では、人中短縮の施術を担当する医師は、全員が日本専門医機構認定の形成外科専門医の資格を保有しています。
そのため、形成外科と人中短縮の双方の施術経験が十分にあり、人中短縮の傷跡が目立ちにくいよう、細部まで配慮した手術が可能です。
デザインについても、傷跡を目立ちにくくすることはもちろん、全体の仕上がりが美しく自然に見えるような形をご提案させていただきます。
人中短縮の傷跡が残らないか不安な方や、傷跡が目立ちにくく美しい人中短縮の仕上がりを希望する方は、ぜひ当院にご相談ください。
このコラムを監修したドクター
経歴
-
- 2014年
- 昭和大学卒業
-
- 2016年
- 田附興風会北野病院後期レジデント
-
- 2018年
- 昭和大学形成外科入局
-
- 2022年
- 昭和大学藤が丘病院 副医局長、ブレストセンター所属
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