50代でもバストアップは目指せる|よくある悩みの原因や対策を解説
- 幸地先生監修
50代になると、鏡に映る自分のバストを見てため息をついてしまうことも多いでしょう。
「バストが昔より小さくなった…」「ハリがなくなった…」「垂れて形が悪くなった…」と悩んでいる50代女性は少なくありません。
しかし、50代でもバストアップのための正しい努力を継続することで、十分に美しいバストラインと、豊かなボリュームを取り戻すことが期待できます。
この記事では、そのような50代女性のためのバストアップの方法を解説します。
目次
50代のバストに関する悩み
50代女性のバストに関するお悩みは、主に以下の4点です。
- バストの下垂
- バストのしぼみ
- バストが外側に流れる
- デコルテのボリュームが減る
それぞれのお悩みについて解説していきます。
バストの下垂
バストの下垂は俗にいう垂れ乳(たれ乳)で、医学的には乳房下垂といいます。
バスト自体は大きくても、垂れ下がっている場合は見た目で小さく見えてしまいます。
また、バストの下垂は年齢を感じさせるため、サイズが小さく見えることよりそちらを気にする女性も多いでしょう。
垂れ乳を改善する方法や原因については以下の記事でもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
バストのしぼみ
バストのしぼみと下垂は、両方とも一緒に起こることが多いお悩みです
例えば出産ではバストが2カップほど大きくなりますが、約1年で元のサイズに戻るとされています。その際、伸びた皮膚やクーパー靭帯が元に戻らず、バストがしぼみながら垂れることが多いです。
片方だけ起こるパターンとしては、例えば「バストは大きくてしぼんでいないのに、形が悪くて垂れている」などのケースが挙げられます。
この原因は姿勢が悪いことや、ブラジャーの着け方が間違っていることなどです。
逆にしぼみだけが起きることは少なく、バストがしぼめば下垂も起こることが多いといえます。
バストが外側に流れる
バストが外側に流れる現象は「離れ乳」といいます。
50代になると、バストの形を支える大胸筋やクーパー靭帯、乳腺などのあらゆる組織が衰えることが多く、離れ乳が起こりやすくなります。
離れ乳の原因は、バストの下垂やしぼみの原因と共通するものが多いです。
異なる原因を挙げると、小胸筋が疲労などで緊張して固まると、バストが外側に引っ張られた状態で固定されるため、離れ乳になりやすくなります。
また、生まれつき胴体の形が「丸胴」の方は、普通の形の方と比較して、離れ乳になりやすいといえます。
デコルテのボリュームが減る
デコルテとは首筋から肩周りと胸元までを合わせたゾーンのことです。特に鎖骨周りからバスト上部のボリュームが失われた状態を「そげ胸」といいます。
そげ胸はバストが小さく見えるだけでなく、全体的にげっそりとして見える状態です。スレンダーに見えることもありますが、貧相に見えてしまうこともあります。
50代のバストの悩みが起こる原因
50代女性のバストの悩みが起こる原因は、主に以下の5点です。
- 筋力の低下
- ホルモンバランスの変化
- クーパー靭帯が伸びている
- ブラジャーのサイズ・着け方が正しくない
それぞれの原因について解説していきます。
筋力の低下
バストは大胸筋によって支えられていますが、この大胸筋の力が衰えると、バストの下垂が起きやすくなります。
大胸筋が衰える主な原因は腕を中心とした運動不足です。しかし、それ以外の原因として「上部僧帽筋の過活動」も挙げられます。
上部僧帽筋とは肩こりに関わる筋肉で、肩が凝った時にほぐす部分が、ちょうど上部僧帽筋です。ここが過度に活動している状態(凝っている状態)では、僧帽筋が縮こまっています。
その分、大胸筋が伸びてゆるんでいる状態です。試しに首をすくめてみると、胸の筋肉がゆるむことがわかるでしょう。
運動不足だけでなく、このように上部僧帽筋が過活動を起こしている状態(肩に不必要な力が入った状態)も、バストに必要な筋力の低下につながります。
ホルモンバランスの変化
50代も含め、女性の更年期にはホルモンバランスが変化し、女性ホルモンの分泌が減少します。[注1]
[注1]厚生労働省:女性は一生にわたって女性ホルモンに影響を受ける?! | 女性特有の健康課題 | 働く女性の心とからだの応援サイト
この女性ホルモンの中のエストロゲンとプロゲステロンは、乳腺を増やしたり発達させたりする働きを持つホルモンです。これらのホルモンが減少すると、乳腺が縮んでしまいます。
女性のバストはおおよそ「乳腺1割:脂肪9割」という比率で構成されています。この比率は変わらないため、乳腺が縮んだ分脂肪の部分も縮み、バスト全体がサイズダウンしてしまうのです。
クーパー靱帯が伸びている
クーパー靭帯とは、バストの内部でバストを支えている靭帯です。具体的には、バストを包む薄い膜である大胸筋膜と乳腺を繋いでいます。
バストがお椀型の形状を保てる理由は、このクーパー靭帯と大胸筋膜が、乳腺を吊り上げて支えているためです。
そのため、このクーパー靭帯が伸びてしまうと乳腺が下がり、釣られて脂肪部分も垂れ下がります。これによってバスト全体が下垂し、サイズダウンしてしまいます。
ブラジャーのサイズ・着け方が正しくない
ブラジャーのサイズが間違っている場合、大き過ぎても小さ過ぎてもバストの縮小の原因になりうるため、注意が必要です。
まず大きすぎる場合は、バストを支えられず形が崩れるため、バストが垂れ下がることでサイズダウンに繋がります。
小さすぎる場合は、バストのサイズを決定づける乳腺の発達を妨げるため、加齢によるサイズダウンを防ぎにくくなります。
着け方が正しくない場合も、同じように形が崩れる、乳腺の発達を妨げるなどの理由で、サイズダウンの原因になってしまう可能性があるため、正しい着け方を意識しましょう。
50代のバストアップの対策
50代女性のバストアップの対策は、以下の6点です。
- 正しいブラジャーのサイズを選ぶ
- 正しくブラジャーを着ける
- バストアップマッサージを行う
- バストアップの筋トレを行う
- 姿勢を改善する
- 栄養バランスに気を配る
それぞれの対策について解説していきます。
胸のサイズが気になる方は、「胸を大きくする方法」でも詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
正しいブラジャーのサイズを選ぶ
正しいブラジャーのサイズを知るためには、アンダーバストとトップバストの2箇所の採寸が必要です。アンダーバストはバストの膨らみのすぐ下の胴囲で、トップバストはバストの一番高い部分(乳頭がある部分)の胴囲です。
ブラジャーのカップは、アンダーバストとトップバストのサイズ差で決まります。たとえば、差が12cmであればBカップです。
カップが決まった後は、アンダーバストのサイズを見ます。例えば71cmであれば、分類は「サイズ70」です。先ほどのBカップと合わせ、この場合のサイズは「B70」となります。
正しくブラジャーを着ける
正しいブラジャーの付け方の基本は「後ろ手でホックを留める」ことです。
当たり前のようですが、ワコールが4,800名の女性を対象に行った調査では、この方法でブラジャーを着用していた女性は、73%に留まりました。[注2]
25%の女性は「前でホックを留めて後ろに回す」という方法で着用していたということです。この理由は「体が硬くて後ろに手が回らない」「後ろ手ではホックをうまく止められない」などです。
この方法では、ブラジャーを強引に後ろに回す際に、バストの形が崩れてしまいます。そのため、回した後で体を前に倒し、ワイヤーをバージスラインに合わせて、カップの中にバストを収めるようにしましょう。
バストアップマッサージを行う
バストアップマッサージは、主に以下の4つのアプローチによってサイズアップを図ります。
- 乳腺を刺激する
- リンパと血液の流れを改善する
- 背中のコリをほぐす
- 脂肪をバストに寄せて形を整える
1.については、乳腺に適度な刺激を与えることで、乳腺の発育を促すことができるとされています。
2.については、リンパと血液の流れを改善することで、女性ホルモンの分泌が促される可能性があります。
3.は、肩や背中の筋肉の使いすぎや、胸の筋肉を使っていない(緩んでいる)状態を修正するアプローチです。
4.については、バスト周辺の脂肪と筋肉の癒着を剥がし、それらの脂肪をバストの位置に移動させることで、サイズアップを図ることが可能です。
バストアップの筋トレを行う
たくましい大胸筋を持つ男性は、女性のような脂肪がなくとも、バストのサイズが大きくなります。これは女性も同じで、バストの土台である大胸筋が厚みを増せば、その分バストも底上げされます。
ただし、脂肪が減るほどの激しいトレーニングを行ってしまうと逆効果です。
しかし、脂肪を保ちながら大胸筋を鍛えれば、バストアップ効果を期待できます。
大胸筋のトレーニングには、基本となるプッシュアップ(腕立て伏せ)を始めとして、ダンベルトレーニングなど様々な方法があります。
姿勢を改善する
現代人の悪い姿勢の代表は猫背ですが、猫背は常にバストが垂れている状態です。
この状態で毎日の起きている時間を過ごせば、バストの形が崩れ、サイズも小さく不格好に見えてしまいます。
逆に姿勢を正すことで、このような日常生活の中でのバストの崩れを防ぎ、バストの形を保ちやすくなります。
また、姿勢の改善によってバスト周辺の血流を改善することも可能です。血流を改善すれば、バストに運ばれる栄養素や女性ホルモンも増え、バストアップをしやすくなります。
栄養バランスに気を配る
栄養バランスに気を配ることは、全身のあらゆる組織を成長・活性化させるための基本です。
これはバストも同じで、栄養バランスの取れた食生活を送ることで、バストアップに関わる乳腺・大胸筋・脂肪などの各組織の成長のプラスとなります。
具体的な栄養素については、特定の成分にこだわるのではなく、あくまでバランスを重視することが重要です。
強いて挙げるなら、女性ホルモンと同じ働きをもつ大豆イソフラボンや、エストロゲン(女性ホルモン)の分泌を増やす働きを持つボロンなどを積極的に摂取していただくと良いでしょう。
ボロンはりんご・梨・ぶどうなどのフルーツ類や、ナッツ類・海藻類などの食品に多く含まれています。
豊胸施術を受ける
短期間でバストを大きくしたい場合は、豊胸手術を受けることが有効です。
施術直後からバストが大きくなり、手術方法によっては長期間あるいは永久的にその形を維持できます。
脂肪注入であれば定着した脂肪は永久的に残り、シリコンバックであれば破損しない限り残り続けます。
ヒアルロン酸は約1年で吸収されますが、継続的に注入していただくことで、バストアップした後のサイズを保ち続けることが可能です。
銀座マイアミ美容外科での乳房吊り上げの症例
当院で実際に行われた乳房吊り上げの症例を紹介します。
理想とするイメージを伝える際にも役立つため、是非参考にしてください。
手術代金と静脈麻酔代金となります。その他、血液検査11,000円(税込)必要な場合があります。
手術代金と静脈麻酔代金となります。その他、血液検査11,000円(税込)必要な場合があります。
このように当院では乳房吊り上げを患者様の状況に応じながら、細やかな配慮をして施術をデザインしています。バストの状態でお悩みの際には当院にご相談ください。
50代のバストアップに関するQ&A
50代女性のバストアップに関して、よく見られる疑問点は以下の3点です。
- なぜ50代になると胸が垂れる?
- 何歳でもバストアップできる?
- 50代が豊胸施術を受けても問題ない?
それぞれの疑問点にお答えしていきます。
なぜ50代になると胸が垂れる?
50代になると胸が垂れる理由として、特に大きいのは「女性ホルモンの減少」です。
女性ホルモンは20〜30代をピークとして、年々分泌量が減っていきます。
しかし、特に減少スピードが速くなるのは、更年期を迎える45〜55歳前後の年齢です。
女性ホルモンが減少するとバストの形を支える乳腺が萎縮し、脂肪の割合が高まることで、バストが垂れやすくなります。
何歳でもバストアップできる?
バストアップに関わるエストロゲンの分泌量が大幅に減少していない場合、何歳でもバストアップは目指せます。
この場合は、生活習慣の見直しやバストアップのトレーニングを継続することで、一定の効果を期待できるでしょう。
逆に、エストロゲンが十分に分泌されていない状態では、上のような対策を行っても、バストを大きくすることは難しくなります。
50代でもバストアップを目指すことは可能ですが、エストロゲンが分泌されなくなると、豊胸施術以外の方法では大幅なサイズアップは難しいと考えてください。
50代が豊胸施術を受けても問題ない?
50代で豊胸手術を受けても、もちろん問題ありません。
年齢が上がるほど既往歴も増えることが多いですが、もし手術による合併症のリスクが高い既往歴があれば、その場合は施術をお受けいただけないこともあります。
しかし、そのような一部のケースを除けば、50代という年齢自体は全く問題ありません。
【まとめ】50代のバストアップの対策
今回は、50代でバストのお悩みが起こる原因や、バストアップの対策について解説してきました。
今回解説した対策を実践していただくことで、50代でもバストアップを期待できるでしょう。
様々な対策の中でも、短期間で大幅なバストアップを図りたい場合、豊胸手術が有効な選択肢の1つです。
当院では「ばれない豊胸」や「ビューティフィル豊胸」など、様々な豊胸治療のメニューをご提供しています。
「脂肪注入・シリコンバック・ヒアルロン酸注入」など、複数の方法での豊胸に対応しており、患者様お一人ごとのお悩みや希望に合わせた施術をご提案できます。
50代でのバストアップも含め、バストに関する様々なお悩みにお応えできるため、ぜひ無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。
このコラムを監修したドクター
経歴
-
- 2011年
- 琉球大学 卒業
-
- 2012年
- 昭和大学藤が丘病院 初期臨床研修
-
- 2014年
- 昭和大学形成外科教室 入局
-
- 2015年
- 昭和大学病院形成外科 助教
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