ホクロ・イボには種類がある?種類によってどんな病気が考えられるのか

ホクロやイボなどは病気とは無関係に思われがちですが、中には悪性なホクロやイボがあり、そのまま放置してしまうことで皮膚がんに発展してしまうことケースが確認されています。ホクロの形がいびつであったり、異常に大きくなっていたり、悪性のものを見抜くポイントは様々。今回はそんなホクロやイボが悪性なのか見分けるポイントと、悪性のものが引き起こすがんについてご紹介いたします。

コラム

体の様々なところにできるホクロやイボですが、気づけば増えているため、あまり気にしない方も少なくありません。
しかし、中にはがんの疑いがあるものも存在するのです。

今回はホクロとイボの見分けポイントやその特徴、悪性のものが引き起こすがんについてご紹介します。
本記事を参考にして良性と悪性の区別をご自身でチェックしてみましょう。

【目次】
*ホクロとイボの良性と悪性に注意しよう
*ホクロは色が混ざっている大きめのものが危ない
└「ホクロのがん」と言われるメラノーマ(悪性黒色腫)の可能性アリ
*ウイルスと紫外線によってイボは種類が異なる
└イボは稀に悪性になりがん化してしまう恐れがある
*ホクロやイボに違和感を抱いたらすぐに病院へ!

・ホクロとイボの良性と悪性に注意しよう
生まれつきや紫外線などで現れるホクロや生まれつきあるイボなど、多くの人間に存在するもので、ホクロやイボに対してあまり疑問を抱いていない方が多いのですが、どちらにも良性と悪性があり、悪性の場合は様々な症状があります。

・・ホクロは色が混ざっている大きめのものに注意を払おう
ホクロは皮膚下にあるメラニン色素などの細胞が他の皮膚より集まり出来る母斑の一種です。
ホクロを判断するには、以下の項目をチェックしましょう。

*Asymmetry:ホクロの対称性
*Border:ホクロと皮膚の肌色部分との境界がはっきりとしているか
*Color:ホクロの色
*Diameter:ホクロの大きさ(直径)
*Evolution:ホクロの進行、変化

これらはABCDEチェックと呼ばれ、肉眼で確認できる方法として知られています。[注1]

良性のホクロの場合は左右対称の綺麗な形をしていることが多いのですが、悪性のホクロの場合は左右非対称でいびつな形をしているものが見られがちです。
また、ホクロの色は良性なら黒や茶色などの単一色が大半で、悪性のホクロの場合は黒や茶色、または赤色など複数の色が混ざっていることがあります。時にはピンク色が混ざっていることもあるようです。

ホクロの大きさは個人や遺伝によって異なりますが、悪性のホクロほど大きなサイズになっており、短い期間の間に大きくなることがあります。
直径7ミリ以下のものは問題なしと考えても構いませんが、それ以上のものは一度病院で診察を考えましょう。[注2]

[注1]悪性黒色腫(メラノーマ)|北海道大学大学院医学研究院・医学部 皮膚科[pdf]
https://www.derm-hokudai.jp/textbook/pdf/22-12.pdf
[注2]No Really, This Is Why You Really Shouldn’t Ignore Your Moles|Woman’s Health[英文]
https://www.womenshealthmag.com/uk/beauty/skin/a708161/moles/

・・「ホクロのがん」と言われるメラノーマ(悪性黒色腫)の可能性アリ
メラノーマ(悪性黒色腫)は悪性な皮膚がんの1つで、ホクロを作る色素細胞ががん化してしまった腫瘍と医学的には考えられています。[注3]

日本人の場合、手足、爪の末端にできることが多いのですが、これらの他にも発症することがあります。まだ稀ながんと考えられていますが、その患者数は増加傾向に。
メラノーマはただのホクロと勘違いを招きやすく、転移すると治療が困難を極めます。気づいた時には皮膚がんを患ってしまっていたというケースがあるため、早い段階で判断しなければなりません。

上記のABCDEチェックに該当する場合はメラノーマの可能性を考え、一度専門医に受診してもらうのもひとつの手段です。

[注3]Q2メラノーマとはどんな皮膚がんですか?|公益社団法人日本皮膚科学会
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa12/q02.html

・ウイルスと紫外線によってイボは種類が異なる
イボとは皮膚上に出来てしまう出来物の一種であり、医学的には疣贅(ゆうぜい)と呼ばれ、主にウィルスや紫外線、加齢によってできる小さな突起物です。

イボにも様々な形があり、

*表面がざらついている丸いドーム状のイボ
*広く平たいイボ
*先端が尖っているイボ

は基本的に「ヒトパピローマウイルス」に感染して出来上がったイボになります。
また、紫外線や加齢によってできるイボなどもあり、こちらの場合はシミのような見た目に少し柔らかいでっぱりがあるなど様々な形をしています。

基本的にイボの色による違いはあまりありませんが、ヒトパピローマウイルスに感染して出来たイボより、紫外線や加齢により出来たイボの方が褐色や黒色に近い色をしたイボが多いです。

・・イボは稀に悪性になりがん化してしまう恐れがある
主にウイルス感染や加齢、紫外線が原因のイボですが、ウイルス感染と言いつつも大体のイボは良性腫瘍です。
ヒトパピローマウイルスは子宮頸がんの原因となるウイルスと言われていますが、イボを作るヒトパピローマウイルスは「上皮型」であり、子宮頸がんの原因とされるヒトパピローマウイルスは「粘膜型」です。性質が異なることを覚えておきましょう。

しかし、ごく稀にがん化するイボもあるため、いじったり、ご自身で取ってしまうなどの処理をしたりすると、傷口から何らかの感染やイボの増殖が考えられます。自身で切除などの判断はせずに皮膚科で適切な治療を受けることがおすすめです。

まとめ

・ホクロやイボに違和感を感じたらすぐに病院に行きましょう ホクロやイボだと思っても悪性の場合があるので、必ず経過観察をしながら適切な処置を行いましょう。 悪性だと皮膚がんの可能性も考えられますので、悪性の特徴であるいびつな形や短いスパンで大きくなっている場合などは一度病院に受診しましょう。形成外科への受診がオススメです。