セルライト除去は自分でできる?予防方法や消す方法を詳しく解説
- コラム丸山院長監修
気になるセルライトを「自力で除去したい」と考えることは多いかと思いますが、セルライトを自分で除去することはできず、自力で行えるのは予防のみです。
そこで本記事では、セルライトを自分で除去できない理由や、美容医療の施術でなくす方法をご紹介します。
ひどいセルライトが気になっている方やセルライトを無くしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
セルライト除去は自分でできる?
セルライト除去は自分でできるのか、ポイントをまとめると以下の通りです。
- 硬化したセルライトは自力では除去できない
- 自分でできる予防方法はある
それぞれのポイントについて解説します。
硬化したセルライトは自力では除去できない
セルライトの中でも、長い時間が経過し、肌表面にデコボコがはっきり現れている状態だと自力での除去はかなり難しいと考えましょう。
セルライトは時間が経つと、脂肪細胞にコラーゲン繊維が絡みつくため、この状態まで進行すると、美容クリニックで施術しないと除去できません。
なお、マッサージやローラーを使うと、一時的にセルライトが無くなったように見えるのは、脂肪細胞の位置が若干ずれるためです。
脂肪細胞自体が小さくなった訳ではなく、時間が経てばまた元の状態に戻ります。
ローラーで潰れるものでもないため注意しましょう。
さらに、ローラーやマッサージを強く行うと、皮下出血の原因にもなるためおすすめできません。
自分でできる予防方法はある
セルライトができる前であれば、マッサージやローラーは血行を促すため、予防方法として効果的です。
ほかにも、初期段階のセルライトは、有酸素運動や筋トレ、健康な食生活でも効果が期待できます。
詳しい方法は後ほど紹介します。
自分でできるセルライトの予防方法
自分でできるセルライトの予防方法は、以下の通りです。
- 食生活を改善する
- 有酸素運動を行う
- 筋力トレーニングを行う
- ストレッチを行う
- マッサージを行う
- 湯船に浸かる
- エステに通う
それぞれの予防方法について解説します。
食生活を改善する
太った結果、セルライトが目立っているなら、まずは食生活の改善からスタートしましょう。
現在の一日の摂取カロリー量(エネルギー量)を把握し、性別・年齢・活動量に応じた必要エネルギー量に収まるように調整します。
日本人の食事摂取基準(2020 年版)によると、一日の必要エネルギー量は、座り仕事が中心で軽い運動や散歩を行う、18~64歳の男性で2,400~2,650cal/日、女性で1,850~2,000kcal/日となります。[注1]
なお、上記で記載した一日の必要エネルギー量は、基礎代謝量や運動量などによって個人差があります。
以下のリンクでは、ご自身の情報を入力して一日の必要エネルギー量を計算することができますので、ご活用ください。
日本医師会:あなたの「1日に必要な推定エネルギー必要量」は?
合わせて、油っぽい食べものや加工食品、酒類などの嗜好品を控え、たんぱく質・炭水化物・ミネラルのバランスが取れた食事を心がけましょう。
また、むくみやすい人は野菜や海藻など、カリウムや食物繊維が多い食べ物を摂取すると、不用なミネラル類の排出を助けてくれます。
有酸素運動を行う
ウォーキングや水泳のように、一定の強度の運動を長時間行う有酸素運動は、体脂肪の燃焼を助ける働きがあります。
また、運動中は大量の酸素を消費し、心拍数も向上するため、血の巡りをよくし老廃物を排出しやすくする効果も期待できます。
心肺機能自体も向上するため、肥満を含む生活習慣病の予防にも効果的です。
脂肪の燃焼をさせたい場合、座りがちで身体活動の習慣がない人については、週3~5日、軽~中等度の自覚強度で、約20~30分継続する必要があります。[注2]
筋力トレーニングを行う
筋力トレーニングでは、繰り返し筋肉に強い負荷をかけることで、筋肉量の増強を目指します。
とくに、脂肪の燃焼にも関わる基礎代謝は、筋肉量が多いほど増えるため、適度な筋トレを実施しましょう。
有酸素運動と異なり、鍛えたい部位に適した方法でのトレーニングが大切です。
また、筋肉は損傷(筋肉痛)してから、48~72時間かけて回復し肥大します。
そのため、同じ部位であれば、週に2~3回程度トレーニングを行うとよいでしょう。
ストレッチを行う
ストレッチにより筋肉を伸ばすことで、血液やリンパ液の流れをよくし、老廃物を効率よく排出する効果が期待できます。
運動習慣を身に付けるのが難しい人は、簡単にできるストレッチだけでも、毎日の生活に取り入れるのがおすすめです。
そのようなストレッチの1つは「カーフレイズ」ですが、このやり方は以下の通りです。
- 全身の力を抜いてリラックスする
- 足を肩幅程度に開き、手は腰におき胸を張る
- 息を吐きながらつま先立ちになり、そのまま1~2秒キープする
- 息を吸いながらゆっくりと元の状態に戻す
上記を10~15回を1セットとし、2~3回程度行いましょう。
マッサージを行う
マッサージは血液やリンパ液の流れをよくしたり、筋肉の疲れを回復したりする効果があるため、セルライト予防にもおすすめです。
方法は手を使っても、専用の道具を使ってもよいものの、強く押しすぎないように注意しましょう。
マッサージをするときは、皮膚の摩擦を防ぎ滑りやすくするために、オイルやクリームを使います。
血行が促されているため、入浴後に行うとよいでしょう。
「太ももマッサージ」の場合は、以下のやり方で行います。
- 太ももにクリームやオイルを塗る
- 両手を膝の上に置き、手のひらで太ももをつかむ
- 太ももの付け根に向かって、軽く揉んでいく
- 太ももの表側が終わったら、外側・内側も同様にマッサージする
- 反対の太ももも表・外・内とマッサージする
回数は3~5回程度、痛みがでないように優しく行いましょう。
湯船に浸かる
湯船に浸かる入浴は体液全般の流れをよくし、老廃物を排出しやすくする効果が期待できます。
筋肉量が少なかったり、冷え性で汗をかきづらかったりする人は、シャワーだけで済ませず、入浴を習慣にしてみましょう。
セルライト予防で入浴をするときは、40℃以下の温めのお湯に20~30分程度ゆっくり入り、汗を流すのがおすすめです。
また、発汗効果のある入浴剤を使ってもよいでしょう。
熱いお湯に短時間入っても、体の表面しか温まらず、思うような循環効果を得られないため注意しましょう。
エステに通う
背中やお尻など、自分でマッサージしにくい部分のセルライトが気になるなら、エステに通うのもおすすめです。
気になる部分のみ、または全身コースから選べるため、セルライトの状況に応じて対応できます。
なお、エステサロンのなかには「セルライトを潰す」コースもあるものの、肌表面にデコボコが見えるほど発達したセルライトには、効果はほぼないと思ったほうがよいでしょう。
あくまでも、予防として活用するのがおすすめです。
セルライトを除去する美容医療
セルライトの除去を期待できる美容医療の施術は、以下の通りです。
- 脂肪吸引
- 脂肪溶解注射
- 超音波メソセラピー
それぞれの施術について紹介します。
脂肪吸引
脂肪吸引とは、カニューレという3ミリほどの管で、セルライトが気になる部分の脂肪を吸引し、美しいボディーラインを作る方法です。
局所麻酔と静脈麻酔を使うため体に負担がかかりにくく、日帰り手術もできます。
脂肪吸引では脂肪細胞自体を減らすため、リバウンドもしづらくなります。
また、顔・二の腕・お腹・お尻・太もも・ふくらはぎなど、部分的な施術も可能です。
全体のバランスを整えたいときは、全身コースで適度に吸引する方法もあります。
なお、脂肪吸引には機械を使い掃除機のように吸引する方法と、医師が手技で吸引を行う「シリンジ法」の2つがあります。
シリンジ法では機械での吸引と比べ血管などを損傷するリスクが少なく、細かなボディデザインが可能な点がメリットです。
手術後の痛みも軽くなります。
しかし、対応できる美容クリニックは少ない傾向です。
脂肪吸引の施術については、以下のページで詳しくご紹介しています。
脂肪溶解注射
脂肪溶解注射とは、脂肪を分解・溶解する薬剤の注射により、脂肪細胞自体を溶かして壊す方法です。
破壊された脂肪細胞は汗や尿とともに老廃物として排出されます。
メスを使わないためダウンタイムがほとんどなく、体への負担も少ないため日帰り施術も可能です。
また、使用する薬剤や本数によりセルライトの減らし方を調整できるため、ボディメイクもできます。
注射といっても、極細針を使うため穿刺時の痛みもほとんどありません。
脂肪溶解注射の施術については、以下のページで詳しくご紹介しています。
超音波メソセラピー
超音波メソセラピーは、脂肪溶解注射の前に行う施術です。
セルライトが気になる部分に超音波を当てることで、脂肪の分解を促進するだけでなく、痛みの軽減効果も期待できます。
脂肪溶解注射の効果をさらに安全に高めたい人におすすめです。
メソセラピーについては、以下のコラムで詳しくご紹介しています。
美容クリニックでセルライト除去をするときの注意点
美容クリニックでセルライト除去をするときの注意点は、以下の通りです。
- 事前に施術内容や理想のイメージを考えておく
- 施術経験が豊富な医師から施術を受ける
- リスクの説明やアフターケアがあるクリニックを選ぶ
- 医師や看護師から教示されたケア方法を守る
それぞれの注意点について解説します。
事前に施術内容や理想のイメージを考えておく
まず、どの施術によってセルライトを除去するのかという基本的な内容を、カウンセリングの前に考えておきましょう。
また、最終的にどのようなスタイルを目指したいのかという、理想のイメージも明確にしておくべきです。
事前にこれらの内容を明確にしておくことで、医師とのイメージのズレを減らすことができ、施術後に後悔するリスクが低くなると期待できます。
施術経験が豊富な医師から施術を受ける
どのセルライト除去の施術を受ける場合も、その施術の経験を十分に持つ医師に依頼するべきです。
施術の経験については、数字で記載されている症例件数よりも、公式サイトに掲載されている症例写真の方が、信頼性の高い情報といえます。
数字は事実であるかの確認が難しいのに対して、症例写真は実際に施術が行われたことを確認できるためです。
また、その施術の詳細や費用、副作用や担当医なども記載されているため、施術のイメージが明確になることもメリットです。
その他に施術経験を測れる要素としては、日本専門医機構が認定する「形成外科専門医」の資格の有無も挙げられます。
リスクの説明やアフターケアがあるクリニックを選ぶ
施術のリスクに関する説明がしっかりしており、アフターケアの体制が整っているクリニックを選ぶことも重要です。
セルライト除去に限らず、医療の施術は全て一定のリスクを抱えています。
そのため、万が一術後に合併症などが起きた場合にも、すぐに対応してもらえるクリニックを選ぶことが重要です。
当院・銀座マイアミ美容外科では、手術後は時間外電話やLINEによって、24時間医師に直接連絡できる体制を整えています。
「アフターケアの体制が明確なクリニックでセルライト除去をしたい」とお考えの方は、ぜひ当院までご相談ください。
医師や看護師から教示されたケア方法を守る
セルライト除去も含め美容医療の施術を受けた後は、医師や看護師から教示されたケア方法を守る必要があります。
この方法を守ることで術後の回復が順調に進み、効果もより現れやすくなると期待できます。
具体的なケア方法は、セルライト除去の施術の種類によって異なるため、カウンセリングで医師や看護師に確認するようにしてください。
セルライトとは?
セルライトとは何か、ポイントをまとめると以下の通りです。
- 肥大した脂肪細胞と老廃物が合わさって凝り固まったもの
- 脂肪がつきやすく血流が滞りやすい部分にできやすい
それぞれのポイントについて解説します。
肥大した脂肪細胞と老廃物が合わさって凝り固まったもの
セルライトとは、肥大した脂肪細胞と体外に排出されなかった老廃物が合わさり、凝り固まったものを指します。
代謝が正常であれば、老廃物は対外に排出されるため、セルライトのように目に見える形で肌の表面に現れることはありません。
しかし、脂肪細胞が肥大化すると血液やリンパの流れを圧迫し、滞ってしまいます。
流れが滞れば老廃物や水分などの余計なモノが脂肪細胞の周りに蓄積します。
流れが滞る→老廃物が溜まる、という悪循環を繰り返すうちに、やがて脂肪細胞の中に老廃物が蓄積し、表皮を押し上げて目に見える「セルライト」になって現れます。
セルライトが硬化して、何もしなくてもデコボコした肌の状態は、見た目が似ていることから「オレンジピールスキン」とも呼ばれています。
なお、セルライトは見た目が気になるものの、健康上の悪影響がある訳ではありません。
また、適度な皮下脂肪は体温維持など、体のエネルギーとしても大切です。
脂肪がつきやすく血流が滞りやすい部分にできやすい
セルライトは脂肪と老廃物が合わさることでできるため、体の中でも脂肪が付きやすく、血流が滞りやすい部分にできます。
具体的には以下のとおりです。
- お腹
- お尻
- 太もも
- ふくらはぎ
とくに、女性の場合、下半身に脂肪が付きやすいため、セルライトもできやすくなります。
太ももやふくらはぎは重力の関係でむくみやすく、運動不足なら血流を促すポンプの役割も低くなることからも注意が必要です。
なお、上半身は下半身と比べ心臓に近く血行がよいため、セルライトはできにくいといわれています。
しかし、肥満気味であったり、姿勢が悪かったりすると、二の腕や背中にセルライトができてしまいます。
セルライトができる原因
セルライトができる原因は、以下の通りです。
- むくみ
- 加齢
- 肥満
- 冷え・血行不良
- 生活習慣の乱れ
それぞれの原因について解説します。
むくみ
むくみは水分調整のバランスが崩れ、細胞と細胞の間に異常に水分が増加することにより生じます。
本来、細胞の内側や外側に含まれる水分は、老廃物を回収し、必要な栄養を細胞に届けるものです。
塩分の取りすぎや、ふくらはぎの筋肉の衰えなど、何らかの原因で細胞間の水分バランスが崩れたとします。
すると、重力の影響を受けやすい下半身に水分が溜まり、むくみが発生します。
むくみがあると、体内の老廃物がうまく除去されないため、脂肪細胞と結合しやすく、セルライトもできやすくなってしまいます。
加齢
年を取ると筋肉量が減り、トレーニングをしても筋肉が付きづらくなります。
筋肉量が減ると代謝も落ちるため、若いときと同量の運動をしても、痩せにくくなり、脂肪がつきやすい状態です。
また、筋肉量が減れば血液の循環も悪くなるため、老廃物が蓄積しやすく、結果としてセルライトもできやすくなります。
肥満
体脂肪が皮下組織に過剰に蓄積されると、リンパ腺などの周辺組織が圧迫されます。
その結果、体内の循環を妨げ、老廃物が溜まりやすくなってしまいます。
なお、長年肥満が続くときだけでなく、短期間の体重増加でもセルライトができるため注意しましょう。
脂肪細胞の急激な肥大は、周辺組織にも影響するためです。
冷え・血行不良
冷えや血行不良があると、体内に老廃物が溜まりやすくなることから、セルライトも発生しやすくなります。
なお、冷えや血行不良は、セルライトだけでなく、肩こりや倦怠感など、全身の不快感とも関係があるため注意しましょう。
冷えなどの原因は次に紹介する生活習慣の乱れと、筋肉量の低下に由来します。
思い当たる部分があれば改善するようにしましょう。
生活習慣の乱れ
不健康な食生活、運動不足、寝不足、喫煙、ストレス過多など、生活習慣の乱れはセルライトの主な原因につながります。
高脂肪・低栄養の加工食品を頻繁に食べていれば太りやすく、塩分が多ければむくみやすくもなってしまいます。
運動不足は筋肉量の低下や代謝の悪化につながり、老廃物が溜まりやすい状態です。
また、寝不足やストレス過多な状態では、自律神経が乱れ、交感神経が優位な状態が続くと血管の収縮を招きます。
最後に、喫煙ではニコチンの影響により、血管を傷つけ収縮させることから、血流が悪化しセルライトができやすい環境を作ってしまいます。
なお、生活習慣の乱れは「寝不足によりストレスを感じやすくなる」など、相互に影響する点にも注意が必要です。
セルライトの種類
セルライトには、以下の4種類があります。
- 脂肪型
- むくみ型
- 線維化型
- 筋肉質型
それぞれの種類について解説します。
脂肪型
脂肪型セルライトは、増えた脂肪と老廃物が結合してできる、単純で一般的なタイプです。
年代を問わずできる点が特徴で、10代でも発生します。
下腹部からお尻にかけてできることが多く、セルライトの半数が脂肪型ともいわれています。
運動不足であったり、菓子類を含む高カロリー・高脂肪の食べ物を頻繁に食べたりしている人は注意が必要です。
むくみ型
むくみ型セルライトは、冷えやむくみが原因でできるため、太ももやふくらはぎにできやすい点が特徴です。
また、脂肪型セルライトよりも、肌表面のデコボコが目立ちやすい点が見分けるポイントです。
デスクワークや立ち仕事など、同じ姿勢を長時間続ける仕事をしており、むくみを自覚している人は注意しましょう。
また、そもそもの筋肉量が少なかったり、体質的に冷えやすかったりする人も発症しやすいタイプです。
加齢で筋肉量がおちているときも、むくみ型ができやすくなります。
線維化型
線維化型セルライトとは、脂肪細胞にコラーゲン線維が結びつくことでできあがります。
脂肪型やむくみ型などのセルライトが時間をかけて結合組織となり、変化すると考えられています。
線維化型セルライトはさまざまな部分にできるため、部位での特定は難しいものの、肌表面にはっきりとしたデコボコが現れる点が特徴です。
なお、線維化セルライトにまでなると、予防方法での解消は困難です。
対処したい場合、美容外科で脂肪吸引などの施術を受ける必要があります。
筋肉質型
筋肉質型セルライトとは、元々スポーツしていたなどで筋肉量が多かった人が、太ることで生じるセルライトです。
運動を止めると、筋肉量が低下し、脂肪を蓄えやすくなり、セルライトも生じやすくなります。
他のセルライトよりも落としづらいともいわれるため、運動経験がある人は注意が必要です。
セルライト除去に関してよくある質問
セルライト除去に関してよくある質問は、以下の通りです。
- セルライトができやすい部分はどこですか?
- セルライトは自分で潰して問題ないでしょうか?
- セルライトの蓄積量を自力で判断する方法はありますか?
- 太もものセルライトが気になる場合はどうしたらいいですか?
それぞれの質問にお答えします。
セルライトができやすい部分はどこですか?
セルライトができやすい部分は、主に以下の通りです。
- 太もも
- お尻
- お腹周り
- 二の腕
これらの部位の共通点は「日常生活で動かす機会が少ない」ことです。
日常での運動量が少ないと血流が促進されず、老廃物が蓄積されやすくなります。
この老廃物が脂肪細胞と一体化することで、セルライトとなります。
セルライトは自分で潰して問題ないでしょうか?
セルライトを自分で潰すことは避けましょう。
自分で潰す方法として知られているのは「強い力でマッサージをすること」と「市販のセルライト除去グッズを用いること」です。
これらの方法はいずれも、血管や細胞にダメージを与える恐れがあります。
これらのダメージによって内出血・腫れ・あざなどの症状が起きる可能性もあるため、セルライトを自分で潰すことは避けましょう。
セルライトの蓄積量を自力で判断する方法はありますか?
セルライトのセルフチェック方法は「セルライトが気になる部分の肌をつまむ」ことです。
この際、肌表面がどのように見えたかを、以下の表から確認します。
セルライトの蓄積量 | 肌表面のデコボコの見え方 |
---|---|
なし | 肌の表面に変化はない |
とても少ない | 若干デコボコが見える |
少ない | はっきりとデコボコが見える |
多い | 肌をつままなくてもデコボコが見える |
とても多い | 肌にデコボコがありシワも見える |
肌をつままなくてもセルライトが見えるときは、相当量蓄積していると考えられます。
太もものセルライトが気になる場合はどうしたらいいですか?
太もものセルライトが気になる場合、除去については自力ではできないため、美容クリニックで治療を受ける必要があります。
予防の方法については、ここまで紹介してきた全身での予防方法と同じです。
ここまで紹介した方法以外では「筋膜リリース」も有効です。
筋膜リリースとは、筋肉のよじれやねじれを解消し、筋と筋膜の伸張性を正しくし、筋肉の活性化を促す手法です。
理学療法士などの専門家による施術も有効ですが、ストレッチのように日常生活の中で行うこともできます。
筋膜リリースより短期間で、太もものセルライトをピンポイントで除去したいという場合には、脂肪吸引などの美容医療の施術が適しています。
【まとめ】セルライトでお悩みの方は美容外科で相談しよう
セルライトの予防は自力でもできますが、除去のためには美容外科での施術が必要です。
そのため、セルライト除去の施術経験を十分に持つ、信頼できる美容外科を探して相談していただくのが良いでしょう。
当院では、形成外科の分野で一定の知識と経験を有している、日本専門医機構が認定する「形成外科専門医」がカウンセリングから施術まで行います。
カウンセリングも医師が直接ご対応しており、患者様のお悩みやご希望をじっくりとお聞きし、適した施術をご提案させていただきます。
「セルライトをなくして理想のスタイルに近づきたい」とお考えの方は、ぜひ当院までご相談ください。
このコラムを監修したドクター
経歴
-
- 1978年
- 愛知県豊橋市生まれ
-
- 2004年
- 昭和大学医学部卒業
-
- 2004年
- 聖隷浜松病院 勤務
-
- 2007年
- 昭和大学形成外科学教室 入局
-
- 2013年
- 昭和大学藤が丘病院形成外科 講師
-
- 2014年
- 他院 大手美容外科 入職
-
- 2015年
- 同院 統括院長就任
-
- 2017年
- 銀座マイアミ美容外科 開院
-
- 2018年
- 医療法人社団形星会 理事長就任
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