豊胸をやめた方がいい、おすすめできない方は?やめた方がいい人や年齢制限はありますか?

豊胸手術でコンプレックスを解消したい!今すぐカウンセリングを受けたい!と思っている人も多いと思います。

しかしすべての人が豊胸手術を受けるべきではありません。中には手術が相応しくない方や、リスクが大きすぎる場合もあり、その場合には豊胸手術をお断り、おすすめしないこともあります。「こういった人は手術に向かない・控えるべきだ」という点についてアドバイスをさせていただきます。

 

目次

豊胸手術をヤメた方が良い人とは?

  豊胸手術は痩せ型などの方でも大丈夫ですが、期待する効果がマッチしないなどの場合は、手術をしないことをおすすめします
どんな場合は手術しない方がいいのか例を挙げて説明していきます

手術直後の大きさを100%維持したいと思っているかた(シリコン除く)

絶対に術後の大きさを維持したいという方には向きません。
例えばシリコンバッグは、手術直後の大きさがそのまま維持されますが、脂肪豊胸とヒアルロン酸豊胸は、手術直後から大きさが小さくなります。
そのことを許容できない方は、脂肪豊胸とヒアルロン酸豊胸は向きません。

ちなみに、どのくらい小さくなってしまうのでしょうか?

 

脂肪豊胸の場合、どのくらい小さくなる?

脂肪豊胸の場合、手術直後を100とした際に、1週間くらいで90%くらいの大きさになります。
そして、萎んでゆき、1ヶ月から3ヶ月くらいで手術直後の大体80%くらいのバストアップ感で完成します。

ちょっと不思議なのが、脂肪は入れた量の半分くらいが定着すると言われているのですが、だからといって直後の半分くらいの大きさになるというわけではないということです。
実際に、注入した脂肪の半分が無くなったとしても見た目としては、直後の80%くらいの大きさに落ち着くのです。

それは、例えば当院では大きく見えるようにデザインして脂肪を注入しているということが関係しています。

つまり、乳房は形を綺麗にすると大きく見えるのです。
この考え方はとても大切な考え方で、サイズにこだわると何回も手術をしなくてはならなかったり、たくさん注入しすぎてシコリができてしまうということに繋がります。

綺麗に形を整えること例えば、デコルテをふっくらさせたり肋骨の浮き出た感じを緩和したり、脇乳に盛ったりということをすると大きく見える乳房が出来上がります。

 

ヒアルロン酸注入の場合、どのくらい小さくなる?

ヒアルロン酸豊胸の場合は、正しいヒアルロン酸の注入の仕方をしていると半年から1年くらいで注入前のサイズに戻ります。

ヒアルロン酸を正しく注入すると手術直後の大きさを半永久的に維持するというのは不可能です。
だいたい半年から1年くらいでゼロになるということです。

逆に、ヒアルロン酸を入れた直後の状態を100%維持するというのは危険が伴います。
つまり、その場合は100%シコリになるということです。

例えば、乳腺下などに塊で注入をするとヒアルロン酸の周りにカプセルができてヒアルロン酸を包み込むので、それ以上吸収されなくなり残ります。
しかしそれはヒアルロン酸のシコリを意味するのです。
100%を維持するのかもしれませんが、硬い塊として一生残ります。

 

完全なリスク0%を探しているかた

豊胸だけで無く、美容外科の手術全般に言えることですが、リスク0%の手術はありません。

でも、なるべくリスクは抑えたいですよね。

私たち美容外科医は、リスクを極力抑えるために知識と技術を総動員して手術に臨んでいます。

シリコンバッグ豊胸に関しては、まず適正なサイズを選択することから始めます。
まず、身体のサイズに合わないシリコンを選択すると、リップリングや不自然感などのリスク、肋骨が凹んでしまうなどのリスクが高くなります。
手術では、出血を極力抑えることや気胸になるリスクを極力抑えることをしています。

また手術後の瘢痕拘縮を抑えるために質の良いシリコンバッグを選択し、マッサージの指導もしています。

ヒアルロン酸リスクを極限までさげるためにはまずは注入量を抑えることです。
通常は1回の注入量は片胸50mlくらいが適切であると考えますが、最大でも片胸100mlまでにした方が良いでしょう。
それ以上のヒアルロン酸の注入はシコリを作ってしまう危険性があります。脂肪豊胸のリスクを減らすために当院ではまず麻酔方法を工夫しています。

静脈麻酔に加えて当院ではチューメセント法を行っています。

チューメセント法というのは、特殊な局所麻酔液のことで鎮痛効果と止血効果が得られる麻酔液です。

この麻酔液を吸いたい脂肪層に注入することで痛みなく出血が抑えられた状態での脂肪吸引が可能となります。

全身麻酔ではないので筋肉を緩めることなく手術ができます。

例えば、脂肪吸引をお腹からするときに腹筋を貫いてお腹の中に吸引管が刺さってしまったというような医療事故を聞くことがありますよね?

当院の麻酔法では筋肉を緩めずに脂肪吸引ができますので簡単には筋肉を管が貫かなくて安心です。
また脂肪注入法はコールマンテクニックという方法で行っています。

この方法は、脂肪を細かく、多層に注入することで定着率を良くしてシコリの発生リスクを抑えることができます。

以上のように、クリニック側が努力することで豊胸のリスクを下げることが可能です。

2017年から2022年4月末までの5年間で銀座マイアミ美容外科では4553件の脂肪豊胸をしてまいりましたが合併症の発生率は0.6%に抑えられています。

 

 

 

医師のアドバイスや意見をすべて無視する方

たまにいらっしゃるのですが、どうしても自分の思う通りにしたがるかた。やはりプロの意見は聞いた方がいいと思います。
医師の中には、本当は豊胸手術をやめた方がいのだけれども患者さんが希望される場合は、起こりうるリスクをきちんと説明して同意をしていただいた上で施術してくださる先生もいるかと思います。

しかし基本的には”お勧めしません”と言われた施術はしない方がいいでしょう。
でも、どうしてもしたいと思った場合は、複数の医師の意見を聞いてみてください。

また次の項目に該当する方も積極的にはおすすめできません

 

・成長途中の方

からだの成長が途中の方は、成長に影響を及ぼす可能性があるので豊胸はしない良いでしょう。
2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられたので、自分の意思だけで豊胸手術が受けられるようになりました。
一般的には18歳であれば成長がほとんど止まっていますので可能です

 

・高齢の方

特に豊胸術に年齢制限はありません。
しかし、腎臓や肝臓の機能が低下していると安全に麻酔をかけたり手術したりできません。
年齢が高いからといってできないというわけではありませんが手術前に行う血液検査で肝臓や腎臓機能の著しい低下があったり糖尿病、重度の貧血があったりするような場合は手術できないことがあります。

 

バレない豊胸なら「ほぼどなたでも対応可能」な理由

 

体型を問わないから

脂肪豊胸は、通常は痩せ型の方には向きません。

しかし、バレない豊胸というやり方であれば痩せているかたでも脂肪豊胸が可能です。

当院のやり方は、太ももなどから400mlの脂肪を採取してそれを200mlずつ胸に注入するという方法が基本です。
最低でも300ml脂肪を取り150mlずつ入れられれば豊胸をすることができます。

当院では、特殊な例ですが体脂肪率が5%くらいのボディービルをされている方にも脂肪豊胸をした実績があります。

一般的に痩せと言われるBMIが18未満のかたでも諦めずにご相談をいただければと思います。

また男性の場合でも豊胸が可能です。全く胸のない状態からでも乳房を作り出すことができるからです。

 

従来の脂肪注入に比べリスクが小さいから

日本の多くの美容外科は脂肪豊胸というとたくさん脂肪吸引をしてその大半を捨てて、胸には片胸200から300mlの注入をするということをしています。
その方法ですと、脂肪吸引をする量が多いので痛みや腫れ、内出血のリスクが少ない脂肪吸引の施術よりも高くなります。

当院では、胸に必要な最低限の脂肪吸引量ですみますので、脂肪吸引に伴うリスクが低下します。

脂肪注入に関しては、細かく丁寧に、皮下、乳腺下、筋肉内、筋肉下というように多層に分けて脂肪を散りばめる方法を行っています。
我々はこの方法を宇宙に星を散りばめるように脂肪注入することからスターダストインジェクションと呼んでいます。

このようにリスク対策をした結果、銀座マイアミ美容外科での、ばれない豊胸術後の合併症発生率は0.6%と2022年5月現在発表されている医学論文の中では一番低い数字になっています。

 

術後もサポートが万全だから

手術後も、当院では時間外でも医師につながる連絡先をお伝えしています。

夜でも困ったことがある際は電話をすると医師の時間外電話に繋がる仕組みをとっています。

また、メール相談やLINE相談もできます。遠方の方はオンライン診療を利用していただくことも可能です。

 

まとめ

必ずしも全員に豊胸術が可能であるとは言えません。

上記に当てはまるようなかたの場合は、よく考えてみてください。

そして、その上で豊胸術をもし検討する場合は、色々な状況、状態の患者さんに柔軟に対応できる医師やクリニックを選んでみてください。

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この記事を書いた人

「かしこい消費者になって欲しい」 騙されたり後悔して欲しくないと、自らカウンセリングも行い一人ひとりの患者様と向き合うことで、美容整形業界に存在するリスクや矛盾を無くすために日々奮闘しています! 医学博士・日本専門医機構形成外科領域専門医

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