逆ガミースマイルを人中短縮で治す方法｜適応するケースや原因を紹介

「逆ガミースマイルは人中短縮で治せる」という情報を見聞きし、興味を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

興味を持った時に知りたいのは、「どんな逆ガミースマイルでも治せるのか」「リスクやデメリットはないのか」などの点かと思います。

今回は、このような疑問や関心にお応えして「逆ガミースマイル治療の人中短縮」の施術について、詳しく紹介します。

逆ガミースマイルで悩んでいる方、人中短縮での治療に興味をお持ちの方は、ぜひ参考になさってください。

逆ガミースマイルとは笑った時に上の歯や歯茎が見えにくい状態

逆ガミースマイルとは、笑った時に上の歯が見えにくい状態・症状のことをいいます。

これとは逆に、上の歯が「見え過ぎてしまう」状態や症状を、ガミースマイルといいます。

逆ガミースマイルは、ガミースマイルの逆の形状であるため、逆ガミースマイルと呼ばれます。

この症状の原因については、次の項目で解説するので、ご確認ください。

逆ガミースマイルになる原因

逆ガミースマイルになる原因は、以下の通りです。

それぞれの原因について解説します。

遺伝による歯の大きさの異常や骨格的なアンバランス

遺伝によって「歯が小さい」「上顎だけが小さい」などのアンバランスが起こると、ガミースマイルの原因となる可能性があるでしょう。

このような歯や骨格に関する遺伝は、3割などの一定の確率で見られる傾向にあります。

歯ぎしりによる歯の磨耗で噛み合わせが深くなった

歯ぎしりによって歯が摩耗し、噛み合わせが深くなることも、逆ガミースマイルの原因の一つです。

歯ぎしりでかかる力は自分の体重の2〜5倍程度とされており、小柄な女性でも100kgを超える力がかかる可能性があります。

歯ぎしりで歯が摩耗することは、見た目以外の健康面の問題もあるため、可能な限り早めに解決すべき問題でしょう。

加齢による筋肉の衰えで口角が下がった

笑った時に上の歯を見せるためには、口角をある程度持ち上げる必要があります。

この口角を持ち上げる筋肉である「口角挙上筋」が衰えると、口角が上がりにくくなるでしょう。

口角が上がりにくくなることで、歯の大きさや骨格に異常がなくとも逆ガミースマイルになってしまうケースがあります。

また、口角挙上筋が衰える原因は加齢が多いで傾向にありますが、短期間で突然衰えた場合は何らかの症状が出ている可能性もあるため、早めに医師に相談しましょう。

逆ガミースマイルの治療「人中短縮」とは？

人中は「鼻と唇の間の部分」で、人中短縮はこの部分を短くする治療方法です。

※人中は上の前歯を隠すパーツですが、この人中を短くすることで上の前歯が見えやすくなります。

そのため、様々な原因の逆ガミースマイルに対して、改善の効果が期待できるでしょう。

人中短縮では鼻下の皮膚を切除し、唇を持ち上げるように縫い合わせます。

これにより、鼻と口の距離が短くなるだけでなく、上唇が上向きになり、横顔もすっきり引き締まった印象にできることもメリットです。

鼻の付け根のラインに合わせて切開を行い、真皮縫合などの手法を用いて縫合することで、傷跡も目立たないように配慮しています。

人中短縮の詳細は以下のページでまとめているため、ぜひこちらもご参照ください。
人中短縮の施術ページはこちら

逆ガミースマイルを人中短縮で治療するメリット

逆ガミースマイルを人中短縮で治療するメリットは、以下の通りです。

それぞれのメリットについて解説します。

施術後後戻りする可能性が低い

人中短縮の施術では、人中の余分な皮膚を切除し、傷跡が目立たないように縫合します。

縫合した部位は癒着して一体化するため、施術後に後戻りする可能性が低いことがメリットです。

切開を行わなず糸リフトなどを用いる「切らない人中短縮」と呼ばれる施術の場合は、1年程度で元に戻ってしまう傾向にあるため注意が必要です。

口元が強調されてメリハリのある顔にもできる

逆ガミースマイルが治るだけでなく、人中が短くなることで口元が強調され、メリハリのある顔を目指せることも、人中短縮を行うメリットです。

施術前の時点で理想的な人中の長さである場合は、それ以上短くしない方が良いでしょう。

しかし、そうでない方の場合は人中を短くすることで、多くの方々が理想とする人中のバランスに近づけることが期待できます。

面長な印象が改善されて小顔に見えるようになる

人中短縮は人中が美しくなるだけでなく、小顔に見えるようになるメリットもあります。

人中が伸びていれば、顔全体も伸びて面長に見えてしまいますが、その顔全体の長さも短くなる効果を期待できるでしょう。

前述の口元を美しくできる可能性に加えて、小顔も目指せる可能性があります。

人中短縮の概要や料金等は、以下のページで紹介していますので、合わせてご覧ください。
人中短縮の施術ページはこちら

逆ガミースマイルを人中短縮で治療するデメリット

逆ガミースマイルを人中短縮で治療するデメリットは、以下の通りです。

それぞれのデメリットについて解説します。

施術後に副作用や痛みがある

人中短縮の施術後は、腫れやむくみが1〜2週間程度見られます。

また、術後1週間程度は、口を大きく開いたり笑ったりすると痛みが出る可能性があります。

その後も、術後1ヶ月くらいは極端に大きく口を開けること、大笑いすることは控えた方が良いでしょう。

内出血が出た場合は、引くまでに2週間程度の時間がかかる傾向にあります。

しばらくの間傷跡が残ってしまう

人中短縮は切開を伴う施術であるため、術後しばらくの間傷跡が残ることもデメリットの一つです。

この傷跡は、時間の経過とともに徐々に目立たなくなっていきます。

特に切開ラインを、鼻と人中の境目（鼻の付け根）の部分に行えば、元々ある鼻の付け根のラインに傷跡が隠れます。

また、形成外科で用いる「真皮縫合」のような縫合法を取り入れることで、傷跡をより目立たなくする工夫が可能です。

真皮部分で縫合を行うことで、皮膚表面の表皮部分で縫合する場合と異なり、糸が皮膚表面に飛び出さず、糸が目立ちにくいメリットが期待できるでしょう。

メスを使う施術の場合は元に戻らなくなる

人中短縮には、メスを用いる「切る施術」と「切らない施術」があります。

切る施術の場合、物理的に余分な皮膚を切除する以上、元の形に戻らなくなることに注意が必要です。

もちろん、この点は「後戻りしない」というメリットでもあるといえるでしょう。

逆に切らない施術の場合、元に戻せることはメリットですが、1年程度で元に戻ってしまう可能性があることがデメリットです。

人中短縮の症例写真

当院で実際に行われた人中短縮の症例を紹介します。

理想とするイメージを伝える際にも役立つため、是非参考にしてください。

当院の人中短縮では、患者様の状況に応じながら、細やかな配慮をして施術をデザインしています。

人中短縮と関連の深い様々な口元・口周りの施術にもご対応しています。

人中短縮の他の症例は、以下のページで紹介していますので、合わせてご確認ください。

人中短縮の他の症例・施術詳細はこちら

逆ガミースマイルや人中短縮に関するQ&A

逆ガミースマイルや人中短縮に関してよくある質問は、以下の通りです。

それぞれの質問にお答えします。

歯の矯正で逆ガミースマイルは治りますか？

逆ガミースマイルになった原因によっては、歯の矯正で治る可能性があります。

歯の矯正で治るケースは、以下の2つです。

「歯が歯茎に埋もれている」ケースは、歯科用語では「萌出（ほうしゅつ）範囲が狭い」と表現されます。

歯の長さ自体は十分にあるため、歯茎から引き上げる矯正治療を行うことで、逆ガミースマイルの改善を期待できるでしょう。

「歯が前後どちらかに倒れている」ケースは、歯が倒れていることにより正面からの長さが短く見えてしまうパターンです。

この場合も、倒れた歯を起こす矯正を行うことで、逆ガミースマイルの改善を期待できます。

人中短縮以外でも逆ガミースマイルは治せますか？

人中短縮以外の方法でも、逆ガミースマイルの治療は可能です。

そもそも、人中短縮も含めてどの治療が適応かは、逆ガミースマイルになった原因によって異なります。

骨格が原因である場合は、骨格自体を治す「セットバック」の手術が有効です。

前述の通り、歯の埋没や前後への傾きが原因の場合、矯正治療が適しています。

口角挙上筋の衰えが原因の場合は、口角挙上や人中短縮などの施術が有効です。

このケースで人中短縮が有効である理由は、人中が短ければ、衰えた口角挙上筋でも唇を持ち上げやすいためです。

歯の小ささが原因の場合も、人中短縮や口角挙上などの施術が適しています。

人中が短いか、口角を持ち上げる力が強ければ、小さい歯でも露出しやすくなるためです。

そして、人中部分が長いことが原因であれば、当然人中短縮が有効です。

原因に適した治療を選択することで逆ガミースマイルの改善を図れますので、原因を知るためにも一度クリニックへご相談ください。

逆ガミースマイルとガミースマイルの違いはなんですか？

両者の違いは、前歯が「隠れるか見え過ぎるか」という点です。

隠れる症状が逆ガミースマイル、見え過ぎてしまう症状がガミースマイルです。

ガミースマイルも「粘膜切除」などの美容整形の施術によって、改善が期待できます。

当院のガミースマイル粘膜切除の症例は、以下のページでご覧いただけます。

ガミースマイル粘膜切除の症例写真はこちら

【まとめ】逆ガミースマイルの治療には人中短縮をご検討ください

今回紹介してきた通り、逆ガミースマイルの原因が歯の小ささや人中の長さ、口角挙上筋の衰えである場合は、人中短縮の施術が有効です。

人中短縮には切らない施術もありますが、後戻りしないことや大きな変化を出すことを考えると、切る施術の方が適しているでしょう。

そして、切る人中短縮の施術では、形成外科における十分な知識と施術の経験が要求されます。

そのような形成外科の知識と経験から医師を探す場合、日本専門医機構が認定する「形成外科専門医」の資格の有無を見ることが、一つの方法です。

形成外科専門医の資格を持つ医師であれば、人中短縮を行うのに十分な知識と経験を有していると判断できるでしょう。

当院・銀座マイアミ美容外科の人中短縮では、全ての施術を形成外科専門医の資格を持つ医師が担当していることが特徴です。

カウンセリングも医師がじっくりと行い、患者様の逆ガミースマイルの原因や、お口の形に適した施術をご提案させていただきます。

「逆ガミースマイルを治したい」「美しい口元を手に入れたい」とお考えの方は、ぜひ当院までご相談ください。

このコラムを監修したドクター

銀座マイアミ美容外科 院長

丸山 直樹 Naoki Maruyama

日本専門医機構 形成外科領域専門医 / 医学博士 /
昭和大学藤が丘病院 形成外科兼任講師

• プロフィールを見る

• 
• 
• 
• 

経歴

• 1978年

  愛知県豊橋市生まれ

• 2004年

  昭和大学医学部卒業

• 2004年

  聖隷浜松病院 勤務

• 2007年

  昭和大学形成外科学教室 入局

• 2013年

  昭和大学藤が丘病院形成外科 講師

• 2014年

  他院 大手美容外科 入職

• 2015年

  同院 統括院長就任

• 2017年

  銀座マイアミ美容外科 開院

• 2018年

  医療法人社団形星会 理事長就任