骨切りは老後にどう影響する?エラや輪郭の変化やリスクを解説
- 丸山院長監修

「骨切り手術を受けたら、老後はどうなるのだろう?」「将来的に後悔することはないか…」と不安を感じる方も少なくありません。
骨格を変えることで顔の印象を大きく変えられる骨切り手術ですが、年齢を重ねたときの影響も気になるでしょう。
そこで本記事では、骨切りによる老後のリスクや手術を受けるときの対策について解説します。

目次
骨切り手術を受けることによる老後のリスク
骨切り手術を受けることによる老後のリスクは以下の通りです。
- たるみが出やすい
- メンテナンスに費用がかかる
- 骨が萎縮することで見た目に変化が起こる
それぞれ詳しく解説します。
たるみが出やすい
骨切り手術は骨を削ったり、切ったりしても、上を覆っている「筋肉や脂肪」「皮膚」は変わりません。
骨を切った分、「筋肉や脂肪」「皮膚」にゆとりができるため、たるむ可能性があるでしょう。
皮膚の弾力性を期待して多少引き締まることもありますが、年齢を重ねることで表情筋や皮膚の弾力性が低下します。[注]
そのため、老後はたるみが起こりやすくなるでしょう。
[注] 日本香粧品学会誌:「見た目の老化」への化粧品領域の取り組み
メンテナンスに費用がかかる
前の項目で記述したように、骨切りの手術後にはたるみが出る可能性があります。
たるみはリフトアップで改善を期待できますが、効果が持続するわけではなく、時間が経つと戻ってくる傾向があります。
継続的な処置が必要になることで、手術後のメンテナンスに費用がかかる可能性があるでしょう。
骨が萎縮することで見た目に変化が起こる
骨密度は女性ホルモンと関係があり、加齢に伴いホルモンの分泌量が低下すると骨密度が低下します。[注]
骨密度が低下すると、骨が萎縮し、骨格に変化が見られるでしょう。
また、骨が萎縮した分、顔周りの「筋肉や脂肪」「皮膚」がたるみとなって現れる可能性があり、見た目に変化が起こるかもしれません。
骨切りによる老後の変化を防ぐための対策
骨切りによる老後の変化を防ぐための対策は以下の通りです。
- クリニックの選択は慎重に検討する
- 骨切り手術の経験が豊富な医師を選ぶ
- カウンセリングで疑問や不明点を解消する
- 老後の変化を踏まえたイメージの共有ができる
- 骨切り手術後のアフターケアは徹底して実施する
それぞれ詳しく解説します。
クリニックの選択は慎重に検討する
美容医療は自由診療であり、料金設定やアフターケアの内容などのシステムがクリニックによって異なります。
また、形成外科を専門的に学んでいない医師が施術するクリニックもあるでしょう。
医師の技術力は、ダウンタイムや副作用、手術後の仕上がりに関わります。
治療方針やシステムは様々ですので、クリニックの選択は慎重に検討しましょう。

骨切り手術の経験が豊富な医師を選ぶ
経験豊富な医師は、多くの症例を通して骨切りについての知識を高めています。
多くの患者様の悩みを汲み取ってきた経験を活かして、一人一人に合う適切な手術の提案を期待できるでしょう。
また、骨切りは神経や動脈の近くを手術するため、高度な技術が求められます。
医師の手技は手術後の仕上がりにも関係するため、経験豊富な医師を選ぶことが大切です。
カウンセリングで疑問や不明点を解消する
カウンセリングは手術の説明を聞くだけでなく、疑問や不明点を解消する場でもあります。
疑問や不明点を解決しないまま手術を受けると、仕上がりに不満が出るかもしれません。
そのため、限られた時間で医師の説明をより理解するには、骨切りについて事前に調べておくことが大切です。
また、緊張して質問ができないかもしれないことを考えて、疑問や不明点をまとめたメモを準備しておくこともひとつでしょう。

老後の変化を踏まえたイメージの共有ができる
イメージの共有は、手術後の仕上がりに左右するため大切です。
イメージの共有ができていないと、仕上がりがイメージとずれてしまい、不満や後悔が残るかもしれません。
イメージの共有をする際は、理想とする仕上がりだけでなく、なりなくない仕上がりについても伝えておくことでより詳細なイメージの共有が期待できます。
年を重ねることによる変化など、気になることは伝えておきましょう。
骨切り手術後のアフターケアは徹底して実施する
手術が問題なく終了しても、アフターケアによってダウンタイムや仕上がりに影響を与える可能性があります。
骨切り手術後に起こる可能性がある症状や副作用は、主に以下が挙げられるでしょう。
- 痛み
- 腫れ・むくみ
- 痺れ
- 感染
上記のほかにも、ダウンタイムの長期化や手術後の症状を悪化させるかもしれません。

骨切りの老後の変化を防ぐクリニックの選び方
骨切りの老後の変化を防ぐクリニックの選び方は以下まの通りです。
- 医師の症例実績を確認する
- カウンセリングは医師が対応
- 施術は形成外科専門医が担当
- アフターケアが充実している
- 骨切り以外の代替治療についての提案がある
それぞれ詳しく解説します。
医師の症例実績を確認する
担当医師の症例の実績・症例写真を確認することは、知識や技術において医師への信頼につながります。
また、「悩みに対してどんなアプローチをしたのか」症例を通して確認できると、術後のイメージがしやすくなるでしょう。
悩みや仕上がりのイメージの共有、不安なく手術を受けるためには医師との信頼関係が大切です。
手術後の経過や老後の変化も考え、医師の症例実績・症例写真を確認しておくと良いでしょう。

カウンセリングは医師が対応
クリニックによってはカウンセラーがカウンセリングを行うケースがあります。
しかし、美容医療も「医療」の一つであり、治療の説明には専門知識が必要です。
手術後のトラブルを防ぐためにも、医学的専門知識のある医師の説明を受けるのが望ましいでしょう。
また、医師がカウンセリングを担当することで、質問をした際もその場で対応してもらえるため不安の軽減にもつながります。

施術は形成外科専門医が担当
クリニックによっては、形成外科を専門的に学んでいない医師が担当するケースもあります。
しかし、美容医療は形成外科の領域であるため、専門的な知識と技術を持った日本専門医機構認定の「形成外科専門医」に担当してもらいましょう。
形成外科専門医とは、形成外科に関する十分な知識と経験を持っていると日本専門医機構で認められた医師のことです。[注]

[注] 一般社団法人 日本形成外科学会:形成外科 専門医制度
アフターケアが充実している
骨切りは、「手術が終わったらそれで完了」というものではありません。
骨切りはダウンタイムが長く、術後も定期的な経過観察が必要です。
また、アフターケアの内容次第で、回復の様子や仕上がりに影響する可能性もあります。
アフターケアの内容はクリニックによって異なるため、カウンセリング時に確認しておくことが大切です。

骨切り以外の代替治療についての提案がある
医師には、次のような説明義務があります。[注]
- 施術ごとのメリット・デメリットを説明する
- 患者にとって適した方法を提案する
- 提案内容の根拠をきちんと説明する
ただし中には、「やりたい手術をすすめる」「できない手術は提案しない」と考える医師もいます。
「提案内容に納得できるかどうか」自分でも確認することが大切です。

骨切り手術の症例写真
当院・マイアミ美容外科で行った骨切り手術の症例は以下になります。
- エラの骨切りと脂肪吸引を合わせた症例
- エラの骨切りと咬筋切除で余白を減らした症例
- Vライン形成でナチュラルな卵型の輪郭に整えた症例
それぞれ詳しくご紹介します。
エラの骨切りと脂肪吸引を合わせた症例
エラ切りと脂肪吸引を合わせてフェイスラインを小さく整えた方の症例写真です。
外巻きのエラの方の場合は前から見ても余白が減ります。
斜めからと、横からは当然小さくなります。
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頬顎の脂肪吸引
痛みは3~4日は痛み止めを飲んで生活し、1週間くらいすると押さえると痛い程度になります。
内出血は平均2週間くらいで目立たなくなります。
頬の痺れが出ることがありますが、多くは通常1ヶ月以内に改善します。
稀に感染がありますが、そのような際は責任を持って当院で治療します。
仕上がりには個人差があり、手術を受けた人全員がこの写真の様な変化をするわけではありませんのでご注意下さい。
[※全身麻酔代込み]
エラの骨切りと咬筋切除で余白を減らした症例
エラ幅骨切りと咬筋切除で余白を減らした方の症例写真です。
自然な仕上がりで、変化のある手術を心がけております。
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咬筋切除
痛みは3~4日は痛み止めを飲んで生活し、1週間くらいすると押さえると痛い程度になります。
内出血は平均2週間くらいで目立たなくなります。
頬の痺れが出ることがありますが、多くは通常1ヶ月以内に改善します。
稀に感染がありますが、そのような際は責任を持って当院で治療します。
仕上がりには個人差があり、手術を受けた人全員がこの写真の様な変化をするわけではありませんのでご注意下さい。
咬筋切除同時施術:22万円(税込)
全身麻酔:27万5,000円(税込)
Vライン形成でナチュラルな卵型の輪郭に整えた症例
Vライン形成でナチュラルな卵型の輪郭に整えた方の症例写真です。
咬筋切除とフェイスラインの脂肪吸引もしているので下顎全体がスッキリした印象になっています。
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咬筋切除
頬脂肪吸引
顎脂肪吸引
糸リフト
痛みは3~4日は痛み止めを飲んで生活し、1週間くらいすると押さえると痛い程度になります。
内出血は平均2週間くらいで目立たなくなります。
頬の痺れが出ることがありますが、多くは通常1ヶ月以内に改善します。
稀に感染がありますが、そのような際は責任を持って当院で治療します。
仕上がりには個人差があり、手術を受けた人全員がこの写真の様な変化をするわけではありませんのでご注意下さい。
[※全身麻酔代込み]
骨切り手術のほかの症例写真は、以下のページでご確認ください。
骨切り術の老後に関するQ&A
骨切り手術の老後に関してよくある質問は以下の通りです。
- 骨切り手術に年齢制限はありますか?
- 骨切りをすると老けて見えることはありますか?
- 骨切りをしたら老後のメンテナンスは必ず必要ですか?
それぞれ詳しく解説します。
骨切り術に年齢制限はありますか?
骨切り手術を含める美容医療に年齢制限はありません。
しかし、以下で挙げるリスクの観点から、年齢制限を設けているクリニックもあるでしょう。
- たるみが起きやすい
- 全身麻酔による身体への負担やリスクが大きい
- 持病がある場合に手術のリスクが大きくなる可能性がある
身体の状態には個人差もあるため、年齢だけで「手術が受けられるか」の判断は難しいでしょう。
骨切りをすると老けて見えることはありますか?
骨切りをして骨格が変わっても、「筋肉や脂肪」「皮膚」はそのままの状態です。
そのため、ゆとりができた箇所がたるみとなって現れる可能性があります。
たるみで皮膚の張りを失うと、年齢より老けた印象を与える恐れもあります。
骨切りをしたら老後のメンテナンスは必ず必要ですか?
骨切り後にたるみが起きて、リフトアップを希望される方もいらっしゃるかと思います。
ただし、たるみの程度は個人差もあり、気になるかどうかの感じ方はそれぞれ異なります。
そのため、骨切り後のメンテナンスは、必ず必要なわけではありません。
たるみに対してリフトアップをすすめるケースはありますが、必ず受ける必要はなく患者様が希望するタイミングで構いません。
【まとめ】骨切り術の老後の影響について
骨切り術の老後の影響について解説してきました。
身体は加齢に伴い変化することが大前提として、悪影響を与えないために以下の対策を行いましょう。
- クリニックの選択は慎重に検討する
- 骨切り手術の経験が豊富な医師を選ぶ
- カウンセリングで疑問や不明点を解消する
- 老後の変化を踏まえたイメージの共有ができる
- 骨切り手術後のアフターケアは徹底して実施する
当院・マイアミ美容外科では骨切り手術に熟知した、日本専門医機構認定の「形成外科専門医」がカウンセリングから一貫して対応しています。
また、カウンセリングでは、実寸大サイズのモデルでシミュレーションを行い、イメージの共有をしながら一人一人に適した手術を提案いたします。

このコラムを監修したドクター

経歴
-
- 1978年
- 愛知県豊橋市生まれ
-
- 2004年
- 昭和大学医学部卒業
-
- 2004年
- 聖隷浜松病院 勤務
-
- 2007年
- 昭和大学形成外科学教室 入局
-
- 2013年
- 昭和大学藤が丘病院形成外科 講師
-
- 2014年
- 他院 大手美容外科 入職
-
- 2015年
- 同院 統括院長就任
-
- 2017年
- 銀座マイアミ美容外科 開院
-
- 2018年
- 医療法人社団形星会 理事長就任
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