たらこ唇の治し方は?たらこ唇の特徴や原因も紹介
- コラム丸山院長監修
ふっくらとしてボリュームがあり、女性的でセクシーな印象を与えることができる「たらこ唇」。
魅力的と感じられることも多い唇ですが、逆にその存在感にコンプレックスを感じ、改善したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、たらこ唇になる原因や治し方などを解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
たらこ唇の特徴
たらこ唇の原因や治し方を説明する前に、「たらこ唇の特徴」について以下の順で解説します。
- たらこ唇の厚さに厳密な定義はない
- 唇の印象が強い場合もたらこ唇と言われやすい
特徴に当てはまっているか、ぜひご自身と当てはめながらご確認ください。
たらこ唇の厚さに厳密な定義はない
「たらこ唇は○cm以上」という厳密な定義はありません。
ただし、「上下の唇を合わせて2.5cm以上」の方は、たらこ唇と分類される傾向があります。
日本人の場合、「美しい」といわれる唇の厚さは「上唇が約0.8cm・下唇が約1cm」で合計1.8cmです。
これと比較すると、たらこ唇と分類される2.5cmは約1.4倍であり、厚めといえるでしょう。
唇の印象が強い場合もたらこ唇と言われやすい
また、他人の顔を見る時には自然に存在感のあるパーツに注目しやすいため、唇の印象が強い方はどうしても「たらこ唇」と評されやすくなる傾向にあります。
次の項目では、たらこ唇になってしまう主な原因を紹介しますので、ご覧ください。
たらこ唇になる原因
たらこ唇になる原因は、以下の通りです。
- 遺伝
- 口輪筋が弱い
- 出っ歯や歯並びの悪さ
- 手入れ不足による腫れや乾燥
- 口呼吸
それぞれの原因について解説します。
遺伝
唇に限らず、顔や体のパーツは両親の特徴を引き継ぐ傾向にあるため、両親のどちらかが厚めの唇の場合、子どもにもその特徴が遺伝する可能性があるでしょう。
また両親がたらこ唇でなかったとしても、祖父母や曾祖父母がたらこ唇だった可能性もあります。
家系的にたらこ唇が引き継がれている場合には、「体質」のようなものとして受け入れるしかありません。
口輪筋が弱い
口輪筋とは、口の周りに張り巡らされている筋肉のことを言いますが、弱い方は唇を閉じにくい傾向にあります。
常に唇がぽかんと開いた状態となり、「たらこ唇」などと言われやすくなる可能性があるでしょう。
また口角が下がっている方は、下唇が突き出ているように見える「ブルドッグ顔」になり、さほど厚みのない唇でも「たらこ唇」になってしまう傾向にあります。
出っ歯や歯並びの悪さ
歯が唇を前に押し出てしまっている状態の出っ歯の方は、笑ったときなどに唇の内側が見えやすく、本来の厚み以上に唇が厚く見えてしまうでしょう。
また、歯が適切に咬み合っていない方は、上下の顎がずれている可能性があります。
上下どちらかの唇が前に出たり、唇の内側が露出したりしやすく、顔のパーツの中でも唇の印象が強くなってしまうでしょう。
この状態の場合、唇の厚みにかかわらず「たらこ唇」と言われることが多いかもしれません。
手入れ不足による腫れや乾燥
唇のお手入れを怠った場合、唇が腫れてしまったり乾燥で固くなったりして分厚く見えることがあります。
唇は、元々角質層が薄いうえに、皮脂を分泌する皮脂腺や汗を出す汗腺がないため、外からの刺激にも弱く、すぐに乾燥しやすい部位です。
また唇は、角質層のターンオーバーサイクルが早いことも特徴です。
3~4日周期で新陳代謝を繰り返しており、角質を作るために常に水分が必要となるため、ダメージや乾燥により赤くなったり腫れたりした唇は厚みが出て、たらこ唇の印象を与えやすくなるでしょう。
口呼吸
口呼吸を行っている方は、常に口が開いた状態で、だらしない口元の印象が、見る人に「たらこ唇」という印象を与えている可能性があるでしょう。
また口呼吸をしていると、唇をすぼめてしまうこともあり、唇が厚く見えることから、たらこ唇と言われやすくなります。
このほかにも、口呼吸によって唇が乾燥したりダメージを受けると、本来の唇よりも分厚く見える可能性があるため、注意が必要です。
たらこ唇を自力で治す方法
たらこ唇を自力で治す方法は、以下の通りです。
- メイクでカバーする
- リップ選びに注意する
- 口周りのエクササイズを行う
- マッサージを行う
- 口呼吸にならないよう意識する
それぞれの方法について解説します。
メイクでカバーする
たらこ唇特有の唇の厚みを調整したいときは「グラデーションリップ」で仕上げるのがおすすめです。
グラデーションリップとは、唇の内側から外側に向かって徐々に色を薄く仕上げるメイク方法のことをいい、唇の中央部分が強調されるため、厚みを目立ちにくくすることができるでしょう。
リップカラーと肌との境界があいまいになり、うるんだようなピュアな唇にも仕上がります。
手順については、以下の通りです。
- 「コンシーラー」「リキッドファンデーション」「リップ」を用意する
- コンシーラーを使って、唇の赤味を消す
- リキッドファンデーションで唇の輪郭を消す
- 唇の中央にリップを塗る
- 指でタップして色を外側に広げる
指だけできれいなグラデーションにならない場合は、綿棒で唇と肌の境界をぼかすとよいでしょう。
リップ選びに注意する
たらこ唇と言われる方は、ベージュ系のマットな色味がおすすめです。
華やかで明るいカラーを唇に乗せると、唇の存在感がより一層強くなってしまいます。
またキラキラ・ツヤツヤのグロスやティントも、たらこ唇には鬼門です。
唇に過度な照りやツヤ感を乗せてしまうとセクシーで色っぽい唇にはなりますが、全体が膨張して見えてしまうでしょう。
口周りのエクササイズを行う
口周りのたるみによってたらこ唇に見えている方は、口輪筋を鍛えるエクササイズできれいな口元を実現できる可能性があります。
日常に取り入れて、衰えた筋肉を鍛えましょう。
まずは以下の手順で、簡単なエクササイズを行ってください。
このほか、「割り箸をくわえたまま微笑む」「風船の口を押さえずに風船を膨らませる」「口笛を吹く」なども、口輪筋を鍛えるうえで有効と言えるでしょう。
マッサージを行う
口輪筋が衰えている方は、すでに筋肉が固くなっている可能性があります。
口元の印象を変えるなら、エクササイズの前後にマッサージを行うのがおすすめです。
また、口輪筋をほぐすマッサージは、以下の手順で行いましょう。
マッサージを繰り返すことで、口輪筋はもちろん、口輪筋につながる筋肉も揉みほぐすことができます。
口輪筋を重点的にマッサージしたい場合は、人差し指と中指を使って、口の上・下・横を10~20秒程度マッサージしてください。
このときも、円を描くように動かすことが大切です。
口呼吸にならないよう意識する
たらこ唇を自力で治すには、口呼吸を避ける意識を持つことが大切です。
口呼吸が習慣化すると口が常に開いている状態になり、自然に唇が前方に突き出した表情になってしまう恐れがあります。
たらこ唇を改善するためには、鼻呼吸を意識するようにしましょう。
たらこ唇を根本的に治す方法
たらこ唇を根本的に治すことを目指す方法は、以下の通りです。
- 歯列矯正
- 美容整形
それぞれの方法について解説します。
歯列矯正
たらこ唇が出っ歯や噛み合わせの不整合・受け口などによるものの場合は、歯列矯正で見た目の印象が変わる可能性があります。
歯列矯正の種類は「ワイヤー矯正」「マウスピース矯正」の2種類があります。
ワイヤー矯正は、抜糸を行って歯のスペースを空け、前に出ている歯を押し込む矯正スタイルです。
矯正ではごく一般的な施術方法で、料金も比較的安価に抑えられます。
マウスピース矯正は、抜歯をせずにスペースを作る矯正スタイルです。
矯正装置が目立たないというメリットがありますが、矯正できる範囲には限界があります。
施術が成功するかどうかは人によるため、歯科医とじっくり相談することが必要となるでしょう。
-
<効果については事前に医師に確認を>
矯正を行ったからといって、必ずしもたらこ唇が治るわけではありません。
遺伝などの理由で、歯の並びが整っても唇の厚さはさほど変わらないということは十分にあり得ます。
唇の厚さが理由で歯列矯正に取り組む場合は、必ず歯科医にその旨を伝えてください。
歯列矯正を行うかどうかは、説明を聞いてから判断しましょう。
美容整形
たらこ唇を治す方法として、美容整形もあります。
施術によって物理的に唇の幅を狭くするため、たらこ唇に見える原因を問いません。
エクササイズや歯列矯正だけでは治せない、「遺伝によって唇が厚い方」も、すっきりとした唇にを目指すことが期待できるでしょう。
また、美容整形であれば、「上唇だけ」「下唇だけ」などの希望も叶えられるでしょう。
顔に対してベストなバランスの唇を実現できれば、顔全体の印象さえ変わるかもしれません。
たらこ唇の美容整形の治療は「口唇縮小術(たらこ唇修正)」
たらこ唇を美容整形で治療する場合「口唇縮小術(たらこ唇修正)」という手術が行われます。
これは、唇の外側から見える部分と、口腔内の湿った部分の境界部分を切除し、縫合して唇を薄くする手術です。
外側から見える部分は「ドライリップ」、口腔内の部分は「ウェットリップ」と呼ばれます。
境界部分を切除し、物理的に唇のボリュームを減らしているため、たらこ唇の改善を期待できます。
また、切除する境界部分は外側から見えにくいため、傷跡も目立ちません。
さらに、唇の粘膜部分は修復力が高いため、術後のダウンタイムも短い傾向にあることがメリットです。
切除する量などの内容によっても異なりますが、美容整形の手術の中では、負担が少なめの手術といえます。
口唇縮小術については、以下のQ&Aで詳しくお答えしているため、興味を持っていただけたら、ぜひこちらもご参照ください。
当院・銀座マイアミ美容外科では、この口唇縮小術と併せて「M字リップ形成」の施術を行うことも可能です。
この施術は、メリハリのある綺麗な唇のラインを作成する手法です。
ダウンタイムも口唇縮小術と同程度で、負担が少なめの施術といえます。
銀座マイアミ美容外科のたらこ唇修正の施術事例
当院で実際に行われたたらこ唇修正の施術事例を紹介します。
理想とするイメージを伝える際にも役立つため、是非参考にしてください。
出血や血種:極まれに起こります。追加で処置が必要になります。
腫れ、浮腫み:1から2週間程度で改善します。 稀に月の単位で続くこともあります。
痛み:痛み止めを内服して暮らせる程度です。7日程で楽になり、押えたら痛い程度。
感染:ごく稀に、細菌感染がおこることもあります。その際は、抗生剤の投与や洗浄をすることが必要になる場合があります。
左右差や表情の違和感が生じることもあります。半年くらい大きな口を開けるとつっぱったかんじがすることがあります。
局所麻酔:55,000円(税込)
血液検査:11,000円(税込)
※上記以外に必要な費用はありません。
出血や血種:極まれに起こります。追加で処置が必要になります。
腫れ、浮腫み:1から2週間程度で改善します。 稀に月の単位で続くこともあります。
痛み:痛み止めを内服して暮らせる程度です。7日程で楽になり、押えたら痛い程度。
感染:ごく稀に、細菌感染がおこることもあります。その際は、抗生剤の投与や洗浄をすることが必要になる場合があります。
局所麻酔:55,000円(税込)
血液検査:11,000円(税込)
※上記以外に必要な費用はありません。
当院のたらこ唇修正では、患者様の状況に応じながら、細やかな配慮をして施術をデザインしています。
たらこ唇修正と関連の深い様々な唇・口元の施術にもご対応しています。
「理想の唇・口元の形に近づきたい」とお考えの方は、ぜひ当院にご相談ください。
たらこ唇の治し方に関してよくある質問
たらこ唇の治し方に関してよくある質問は、以下の通りです。
- 年齢と共にたらこ唇は悪化しますか?
- たらこ唇を薄くする方法はありますか?
- たらこ唇を治す美容整形(口唇縮小術)の流れとは?
それぞれの質問にお答えします。
年齢と共にたらこ唇は悪化しますか?
たらこ唇は年齢と共に悪化することがあります。
この原因は、口を閉じるために必要な口輪筋の衰えです。
加齢によって口輪筋が衰えると、普段から口を閉じていることが難しくなり、口が半開きの状態になります。
こうなると、たらこ唇の傾向がある方は、その唇の厚さがさらに強調されてしまうのです。
たらこ唇を薄くする方法はありますか?
たらこ唇を物理的に薄くする方法は、美容整形以外にありません。
目立たせない方法であれば「鼻呼吸をする」「口輪筋を鍛える」などの選択肢もあります。
また、歯並びの悪さが原因でたらこ唇になっている場合は、歯科矯正によってたらこ唇を薄くせきることもあります。
たらこ唇を治す美容整形(口唇縮小術)の流れとは?
たらこ唇を治す美容整形(口唇縮小術)の流れは、以下の通りです。
- 診察・カウンセリング
- 施術
- 休憩
- アフターケア・検診
診察・カウンセリングは医師が直接行い、施術の方法・メリット・デメリットなどを詳しくご説明します。
カウンセリングから手術までの間に生じた疑問点や不安な点も、LINEなどでご相談可能です。
施術当日は、来院後すぐにリカバリールームにご案内いたします。
リカバリールームは手術前のお支度や、手術後の休憩などにご使用いただく個室です。
看護師からの問診、お薬のご説明の後で、施術室にご案内いたします。
手術後は再びリカバリールームへご案内し、たらこ唇修正の場合は30分程度お休みいただいてからご帰宅となります。
術後のアフターケアについては、時間外電話またはLINEを介して、24時間医師と直接連絡を取っていただくことが可能です。
検診では、どのような些細なことでも不安があれば医師に相談しましょう。
【まとめ】たらこ唇の治し方は美容外科にご相談ください!
たらこ唇は、見た目の印象だけであれば、自力で改善することもできます。
しかし、根本的に治したいのであれば、歯科矯正か美容外科の手術が必要となります。
そして、多くのたらこ唇は歯が原因ではなく、唇のボリュームが原因となっているため、美容外科の手術が有効な選択肢の一つといえます。
その美容外科の手術は主に「口唇縮小術(たらこ唇修正)」ですが、この手術を行うのに十分な知識と経験を有する医師に、施術を依頼することが重要です。
そのような医師の条件の一つは、日本専門医機構が認定する形成外科専門医の資格を持っていることです。
この資格を持つ医師は、口唇縮小術の基本となる形成外科の分野で、十分な知識と経験を有していると考えられます。
そして、当院の口唇縮小術はこの形成外科専門医の資格を持つ医師のみが担当しています。
このため、患者様の唇の状態に適した手術をご提案できることが特徴です。
「たらこ唇をスッキリと美しい唇にしたい」とお考えの方は、ぜひ当院までご相談ください。
このコラムを監修したドクター
経歴
-
- 1978年
- 愛知県豊橋市生まれ
-
- 2004年
- 昭和大学医学部卒業
-
- 2004年
- 聖隷浜松病院 勤務
-
- 2007年
- 昭和大学形成外科学教室 入局
-
- 2013年
- 昭和大学藤が丘病院形成外科 講師
-
- 2014年
- 他院 大手美容外科 入職
-
- 2015年
- 同院 統括院長就任
-
- 2017年
- 銀座マイアミ美容外科 開院
-
- 2018年
- 医療法人社団形星会 理事長就任
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