PRP豊胸は、通常の脂肪豊胸に加えてPRPを利用することで、定着率を向上させることが可能です
そのほかにも、シコリの発生リスクが低下するなど、メリットはいくつかあります。
PRP豊胸は、どんな悩みを抱えている方が選び、どんな目的で選ばれているのでしょうか?
このページでは、PRP豊胸についての紹介や、料金、疑問に思うことについての解説なども紹介していきます。
PRP豊胸とは?
多血小板血漿(Pletlet Rich Plasa)のことをPRPと言います
このPRPを、注入する脂肪に加えて脂肪豊胸をする施術のことをPRP豊胸と言います。
「脂肪注入法」に「PRP自己血小板注入法」をプラスすることで、注入した脂肪細胞を活性化させ、脂肪の定着率をさらにアップできる施術法です。
PRPの利用で定着率が向上する
多血小板血漿(PRP)の中には、多くの血小板という細胞が含まれています。
この、血小板という細胞は、傷を治す時に真っ先に働く細胞です。
PRPを脂肪に混ぜることで血小板が通常の状態よりも多くの増殖因子を分泌するので、注入した脂肪細胞に血管が入りやすくなり定着率が向上します。
PRP豊胸はどんな女性が選んでいるの?
注入した脂肪の定着率を上げたい方にお勧めできます
PRP豊胸は「脂肪注入法」に「PRP自己血小板注入法」をプラスする施術方法です
定着率を上げたいかたには最もおすすめです。
PRP豊胸は通常の脂肪注入に比べてコンデンスリッチ豊胸と同程度、約2割くらいの定着率アップが見込めます。
また、コンデンスリッチ豊胸では注入する脂肪の1.5倍の脂肪を採取する必要がありますが、PRP豊胸はその必要がありません。
PRP豊胸は痩せていて脂肪が取りづらい女性にも適しています。
20代後半や30代以上の、細胞活性が落ちてきたかたで、痩せ型の女性が一番の適応になります。
この手術の優れている3つのポイント
PRP豊胸の優れているポイントを3つ紹介します。
・脂肪定着率の向上
・シコリ発生リスクの低下
・脂肪採取が少量で可能
脂肪定着率の向上
PRPには、血小板から出される様々なサイトカインが豊富です。
サイトカインとは、細胞同士の連携をする物質で、細胞を活性化させる因子です。
PRP豊胸では、さまざまなサイトカインに満たされたPRPを脂肪に混ぜて注入するので、いわばサイトカインカクテル療法とも言えます。
脂肪に添加されたPRPが、周囲の組織から血管を呼び込むことで、注入した脂肪に早期の段階で酸素や栄養が供給されやすくなるので、脂肪の定着率が上昇します。
シコリ発生リスクの低下
脂肪豊胸後にできてしまうシコリとは、定着せずに死んでしまった脂肪細胞や脂肪細胞が破壊されてできてしまったオイルの塊です。
PRPを加えることで脂肪の定着率が高くなった結果、定着せずに死んでしまう脂肪の数が減ります。
死んでしまう脂肪の数が減ると、定着しなかった脂肪を体に再吸収しやすくなるのでシコリの発生リスクが低下します。
少量の脂肪採取で可能
コンデンスリッチ豊胸に比べて、脂肪採取が少量でも良いという点がポイントです。
PRP豊胸と同じく、定着率をあげて、シコリ発生リスクを低くするための方法として、コンデンスリッチ豊胸というやり方があります。
この方法は脂肪吸引した脂肪を特殊な装置で処理することで純粋な濃縮脂肪(コンデンスリッチファット:CRF)を作成し豊胸に用います。
しかしCRFを作成する時に、脂肪採取した量の1/3は破棄されてしまいます。捨てられることを見越して多く脂肪吸引する必要があります。
PRP豊胸では、注入する量よりも多くの脂肪を吸引採取する必要がないので、痩せていて採取する脂肪量に限りがある方にお勧めの方法です。
PRP豊胸についてのFAQ
PRP豊胸についての疑問をまとめました。
PRP豊胸では傷跡は残りますか?
少し残りますが、ほとんど気にならない程度です。
通常の脂肪豊胸の時と同様で、脂肪を採取する場所には4mm程度の傷跡が残ります。
例えば、お尻の下から脂肪をいただいた場合は、お尻の下のシワのなかに4mmほどの傷がつきます。
最初の半年くらいは直径4mmの茶色い点がつき、半年から1年にかけて次第に傷跡が薄らいでゆき、最終的には肌色から白で、線のような4mmほどの傷がシワに隠れるかたちで残ります。
脂肪を注入した箇所は、2から3mmほどの傷が脇の下のシワに隠せる位置につきます。
最初の1から2ヶ月は赤茶色の傷ですが、3ヶ月くらい経過するとシワを広げてみてもどこに傷跡があるか良く分からないくらいになります。
PRP豊胸の仕上がりは自然なの?
柔らかく自然な仕上がりです。
PRP豊胸は1回で1カップ以上のサイズアップも可能です。
シコリの発生リスクが低いので、触った時に固いシコリが触れるというようなことはなく、柔らかく自然な触感に仕上がります。普通の乳房と同じ柔らかさです。
乳房の形自体も綺麗に整えることができます。
デコルテが痩せている場合はデコルテをふっくら、両サイドに足りない時は脇乳に盛ったり、左右差の調整ももちろん可能です。
PRP豊胸は痛みがありますか?
手術中は全く痛みを感じることはありませんが、手術後は少しあります。
静脈麻酔で手術をした場合は、手術中は完全に眠っていますので痛みは感じません。途中で起きるということもありませんのでご安心ください。
手術後は筋肉痛のような痛みが、脂肪吸引した箇所と注入した乳房にあります。
3~4日痛み止めを必要としますが、それ以降は飲まなくても大丈夫なくらいに治るのが普通です。
その後、押すと痛いくらいになります。
ばれない豊胸でPRP豊胸をした時は、脂肪吸引が必要最低限で済みますので体へのダメージが最小限になります。
通常の脂肪豊胸に比べるとかなり楽な手術後生活が送れます。
PRP豊胸で失敗するケースや注意点は?
タバコや運動、施術の方法には気を付ける必要があります。
PRP豊胸に限らず脂肪豊胸全般的に失敗しないために大切なこととして、タバコを吸わないということが挙げられます。
タバコを吸っていると定着率が下がってしまいます。
特に手術後1週間は、注入した脂肪にとってとても大切な時期なので禁煙をお勧めします。
次に、激しい運動も手術後1ヶ月くらいは控えた方が無難です。
胸を押しつぶすようなことや激しく揺さぶると注入した脂肪の安静が保てないので、きちんと定着するまではそのようなことは避けましょう。
また、RPRだけを注入する豊胸術は注入した割に大きくなりませんので、PRP豊胸をする場合は、脂肪と混ぜて注入する方法をお勧めします。
そして、人工的な増殖因子1種類だけを混ぜて豊胸するやりかたは、しこりができる原因となって悩む方を多くみますので、それもやめた方が良いです。
増殖因子はPRPのようにバランスよく配合されているものを選ぶようにしていただくと失敗が少ないと思います。
PRP豊胸の定着率は?何年もちますか?
定着率70%、定着すれば一生ものです。
PRP豊胸の定着率も通常の脂肪豊胸に比べて2割増しと捉えていただいて良いでしょう。
胸の大きさとして、手術直後を100%とすると、手術後1週間で90%、手術後1ヶ月以降は70%くらいに落ち着きます。
通常の脂肪豊胸の場合が50%くらいです。
一般的に、PRP豊胸を含め、脂肪豊胸の完成は手術後3ヶ月と言われていますが、手術後1ヶ月以降は、サイズはほとんど変化しません。
PRP豊胸を含め、全ての脂肪豊胸で手術後はデコルテに一番張りが出ます。その後、上記のように時間の経過とともに少しずつ小さくなり、手術後1ヶ月で一定となります。
例えば、病気や過激なダイエットで激痩せしてしまった場合は、胸のサイズも小さくなりますが、常識の範囲内のダイエットであれば手術後の胸のサイズが激減するようなことはありません。
また、痩せてしまってもその後、体重が増加して体脂肪率が戻れば、胸のサイズも戻ります。
一旦定着した脂肪細胞は一生涯その場所に留まるからです。
PRP豊胸のメリットデメリットまとめ
PRP豊胸は、注入した脂肪の定着率を向上させることができます。
コンデンスリッチ豊胸と違い、注入する量よりも多めに脂肪吸引をする必要がありませんので、痩せていて脂肪の量が少ない方にメリットがあります。
無駄になる脂肪がないという点でも、複数回の手術を検討している方にも適しているといえます。
通常の脂肪豊胸に比べて、PRP豊胸は10万円(税抜)と、コストが上がってしまうというデメリットはありますが、体の負担を少なく定着率を向上できるというメリットの部分が大きいと考えられます。