ヒアルロン酸注入による豊胸術・バストアップについて。メリットとデメリット

ヒアルロン酸豊胸とは、バストアップを目的とした美容手術の一つです。この方法はヒアルロン酸という成分を使用し、バストのボリュームを増やすことができます。

ヒアルロン酸は、保湿力が非常に高く、肌に優しい成分であるため、アレルギーの心配が少ないとされています。また、体内に存在する成分なので、徐々に吸収されていくため、自然な仕上がりが期待できます。

ただし、ヒアルロン酸豊胸は、一時的な効果しか得られないため、定期的な手術が必要になることがあります。それでも、リスクが低く、ダウンタイムが少ないというメリットがあるため、多くの女性に選ばれています。

ここではヒアルロン酸注入豊胸のメリットデメリットや注意点について説明していきます

目次

ヒアルロン酸豊胸とは?


ヒアルロン酸は、もともと人体にも存在する成分です。
関節や皮膚にも含まれる成分で水を取り込んで保持する能力があります。

ヒアルロン酸だけを取り出して精製した製剤がヒアルロン酸製剤と呼ばれるもので、トロトロしたジェル状の物質です。このヒアルロン酸を乳房に注入することにより豊胸を図る手術が「ヒアルロン酸豊胸」です。

ヒアルロン酸豊胸は、他の豊胸手術に比べてシンプルです。

脇の下のシワなどから乳房に向かってヒアルロン酸製剤を注入するだけの豊胸術です。

脂肪豊胸のように他の部分から採取する必要がなく、シリコンバッグ豊胸のように切る手術でもありません。手術自体の体へのダメージや手術後の痛み、ダウンタイムは他の豊胸術に比べて最小限となります。

ヒアルロン酸豊胸はどんな女性におすすめ?

ヒアルロン酸注入での豊胸は手軽にできる方法でもあることから、以下のような悩みや要望がある方に選ばれています。

ダウンタイムが短い、手軽にできる、一気にサイズアップしないのでバレにくいなど利点も多く若年層だけでなく40代以上の女性にも選ばれています

手軽に豊胸をしたい
豊胸したことがバレたくない
一時的に胸を大きくしたい
豊胸するとどうなるか試したい


それでは各項目について詳しく解説していきます

手軽にバストアップや豊胸をしたい方

手軽さを考えるならヒアルロン酸豊胸や、バレない豊胸は最適です

ヒアルロン酸豊胸は、ヒアルロン酸製剤を注射器で注入するだけのシンプルな方法なので、切る手術でもなく、傷をつける必要がないのでダウンタイムがないに等しいです。

注入したヒアルロン酸は通常半年以内に溶けてしまいますが、「少しだけ張りを出したい」、「少しだけデコルテを盛りたい」といったケースには手軽に実施できます。

手術時間も約15分くらいで終わり、日帰りで行えます。
静脈麻酔で眠った間に施術も可能です。その場合は、痛みや怖さも感じません。

豊胸とバレたくない方

注射痕や穴が開くのでは…と心配される方がいますがご安心ください。

ヒアルロン酸を注入する穴は、脇の下のシワのなかに隠します。
大きさは約2ミリ程度ですので、見た目で傷跡がバレることはほぼありません。

また、内出血なども通常できませんので他人に分からずに豊胸をすることが可能です。
ヒアルロン酸を塊として注入してしまうと固い塊になるので触るとわかってしまいますが、分散して注入するとシコリにならないので、触ってもわかりません。

仕上がり、触り心地、胸の流れなどとても自然なのでバレたくない方にはおすすめです。

時間が取れない、仕事を休めない方

ヒアルロン酸豊胸は手術後すぐに、帰宅できます。
(静脈麻酔の場合は30分くらい休んでから帰宅となります)

施術後は3日くらい痛みがありますが、痛み止めを飲んでいただければ問題なく日常生活が可能です。

ダウンタイムが短いので、通常お仕事は休まなくても施術可能です。

一時的に豊胸をしたい方

ヒアルロン酸豊胸などは芸能人やモデルさんなどにも非常に人気です。その理由は「一時的にボリュームを出すことが可能だから」

大事な撮影がある、パーティーがある、結婚式、同窓会がある、友達との旅行がある..などの理由で一時的にボリュームアップをしたいという方もおられます。

ヒアルロン酸豊胸なら、少し足すだけの一時的なボリュームアップも簡単にできます。
一時的に必要な量だけ必要な場所に盛るということも自由自在です。
お洒落にドレスを着こなしたり、温泉などにご友人と入浴する時なども気後れすることもありません。
水着も映える豊胸がヒアルロン酸豊胸で可能です。

豊胸するとどうなるか試したい方

お試しで豊胸をしてみたい方にもお勧めです。

脂肪豊胸やシリコンバッグ豊胸をしたいけれども、実際に豊胸した時のイメージが沸かないという方が最初にヒアルロン酸豊胸を試すケースもございます。


ヒアルロン酸豊胸の場合、半年以内に入れたヒアルロン酸は溶けるので再び豊胸する前の状態に戻ります。
ヒアルロン酸をどれくらい入れたら理想の状態になるのか確認して、シリコンバッグや脂肪豊胸のような永久的な豊胸に置き換えるというのも一つの手段です。

ヒアルロン酸豊胸で優れている3つのポイント

ヒアルロン酸豊胸の優れているポイントは、以下の3つになります

手術時間とダウンタイムが短い
継ぎ足しが可能(段階的なサイズアップ)
元の状態に戻すことができる

メリット①手術時間とダウンタイムが短い

脂肪豊胸が30~40分、シリコンバッグが1時間程度の手術時間に対して、ヒアルロン酸豊胸は15分くらいで終了します。

手術時間が短いので体への負担が少なく、ダウンタイムもほとんどありません。
仕事やイベントなどが差し迫っていても施術できるのが他の豊胸方法に比べて有利な点です。

また術後の痛みも少ないため、日常生活んもい支障がありません。

メリット②継ぎ足しが可能

ヒアルロン酸豊胸は継ぎ足しが可能です。
局所麻酔でも施術ができるので、施術中に注入後の乳房の状態を確認し、その場で追加することもできます。

また、少し注入してみて様子をみた後、もう少し足したいと思った場合でも容易に再注入が可能です。

メリット③元の状態に戻すことができる

ヒアルロン酸は半年くらいすると吸収されて無くなります。
半年待たなくてもヒアルロニダーゼという酵素を注射すると即時的に反応してヒアルロン酸は分解されます。

万が一、豊胸した胸の状態が気に入らなく元に戻したいと思った場合でもすぐに戻すことができます。

この点も、脂肪豊胸やシリコンバッグ豊胸に対して有利な点といえます。

豊胸ヒアルロン酸の定着率は?何年もつの?

ヒアルロン酸は注入してから、体内の水を引きつける力があるので1から2週間くらいは一番張りがでます。その後、手術後1から3ヶ月にかけてだんだんと小さくなり半年以内に手術前の胸のサイズに戻ります。

あまりお勧めの注入方法ではありませんが、筋肉の下や乳腺の下などに塊で注入すると、ヒアルロン酸の塊のまわりにカプセルが作られて膜で包まれますので何年もずっと効果が継続します。

ただし、そのようなケースでは固いシコリになりますし、乳房の形が変形する場合もあります。

ヒアルロン酸豊胸で失敗するケースやトラブル事例

ヒアルロン酸豊胸で「極端なサイズアップ」「浅い所にヒアルロン酸注入する」などの場合は十分に気をつける必要があります
それぞれのケースでの注意点について補足します

1.ヒアルロン酸豊胸で極端な巨乳を目指す場合

乳房のサイズの許容量以上のヒアルロン酸を注入した場合は、確かに大きくなることはなりますが、シコリになります。

注入量はきちんと医師が診察して決定をしないといけません。
カウンセリングの時に、目標のサイズが安全に実現可能かどうか医師にきちんと診断をしてもらう必要があります。

2.浅いところに硬いヒアルロン酸製剤を注入してしまった場合

ヒアルロン酸製剤には柔らかいものもあれば固いものもあります。豊胸状態を長く持たせる場合には固い種類のヒアルロン酸を選択するのですが、その際は皮膚の浅いところに注入してしまうとヒアルロン酸の部分がボコボコした仕上がりになってしまいます。
ヒアルロン酸製剤は、乳腺下や筋肉したなどのある程度深い場所に注入するように医師の側の注意が必要です。

施術後の注意点

術後1週間は「抑えたり、強く揉んだりしないこと」

ヒアルロン酸豊胸をした後の胸は、強く揉んだり押さえつけたりといったことは1週間ほどは避けた方が良いでしょう。

せっかく医師がデザインしてヒアルロン酸を注入しているので、強く揉んだり抑えたりするとその場所がずれてしまう可能性があります。

最悪のケースとして、筋肉の下などに分散して注入したヒアルロン酸でもマッサージが原因で集まってしまい、その結果、塊で注入したのと変わらないことになってしまうこともあります。

豊胸ヒアルロン酸の値段は?

ヒアルロン酸豊胸100cc 400,000円(税抜き)
*上記料金には局所麻酔代金が含まれます。

静脈麻酔希望の場合は100,000円(税抜き)が麻酔代金として必要です。
その他にかかる費用はありません。分割をご希望の場合は、各種クレジットカード、医療ローンがご利用いただけます。お気軽にご相談ください

ヒアルロン酸豊胸についてのFAQ

ヒアルロン酸豊胸についての質問をまとめました。

豊胸ヒアルロン酸注入は何CCまで可能ですか?

50~100ccくらいです。
ヒアルロン酸豊胸を安全に行える範囲での1回量は片胸50~100ccの間かと考えます。
シコリを作らないようにするということと、感染のリスクを減らすという観点でそのくらいの量ならば安全です。

※50~100と幅があるのは、もともとの乳房の大きさによって許容量が異なるからです。
※小さな乳房や痩せている方の乳房は、大きな乳房に比べると注入できるスペースが狭いので、注入可能量が少なくなります。


多量にヒアルロン酸を入れすぎると分散して入らなく塊として注入されてしまいます。そうすると、ヒアルロン酸の周りを被膜(カプセル)が取り囲むようになります。
カプセルで包まれたヒアルロン酸は溶けることなくずっと体内に残ってしまいシコリとなるので注意が必要です

ヒアルロン酸をわざと塊で注入してシコリにして永久的に乳房のボリュームをキープするという入れ方もありますが、固いシコリや石灰化になるデメリットがあるので、そのような入れ方は当院ではお勧めしていません。

豊胸術後に傷跡は残るの?

傷は少しつきますが、わからなくなります。

ヒアルロン酸豊胸は、脇の下のシワの中から直径2ミリの管を、乳房に差し入れて行います。
そのため、脇のシワの中に2ミリくらいの刺し傷がつきます。通常3ヶ月くらいでよく分からなくなります。

ヒアルロン酸豊胸術の仕上がりは?自然なの?

適量を注入すれば自然な仕上がりになります胸のサイズに対して多いヒアルロン酸を注入しなければ触感は自然です。

また、筋肉の下などの深いところに入れるようにしても自然な仕上がりになります。
効果を長く持続させるために塊で注入する方法もありますが、その場合は硬くなるので仕上がりとしては自然ではなく、硬いシコリになるケースもあるのであまりお勧めの入れ方ではありません。

一般的に100ccで1カップと言われていますので注入量の目安となります。
自然さを求めるならば、1回であまり多くのヒアルロン酸を入れず段階的に少しずつ注入するというのが良いと思います。

ヒアルロン酸豊胸術でシコリは出来やすいですか?

適切な施術をすれば、シコリになりません。

塊で注入したり、胸のサイズに対して多い量のヒアルロン酸を注入するとシコリになります。
適切な施術をしていればシコリにはなりません。量の決定や、注入方法に関してはカウンセリング時に医師と相談しましょう。

ヒアルロン酸豊胸の定着率は?何年くらい持ちますか?

1~2週間がピークで、半年以内に手術前に戻ります。

ヒアルロン酸は注入してから、体内の水を引きつける力があるので1~2週間くらいは一番張りがでます。

その後、手術後1~3ヶ月にかけてだんだんと小さくなり、半年以内に手術前の胸のサイズに戻ります。

あまりお勧めの注入方法ではありませんが、筋肉の下や乳腺の下などに塊で注入すると、ヒアルロン酸の塊のまわりにカプセルが作られて膜で包まれるため何年も効果が継続します。
ただし、そのようなケースでは固いシコリになりますし、乳房の形が変形する場合もあります。

自然な仕上がりで豊胸された状態をヒアルロン酸で持続させたい場合は、半年~1年ごとに超音波で乳房の状態をみながら、ヒアルロン酸注入をしていくというのが、一番安全な方法かと思います。

ヒアルロン酸は注入してから、体内の水を引きつける力があるので1~2週間くらいは一番張りがでます。
その後、手術後1~3ヶ月にかけてだんだんと小さくなり、半年以内に手術前の胸のサイズに戻ります。

※あまりお勧めの注入方法ではありませんが、筋肉の下や乳腺の下などに塊で注入すると、ヒアルロン酸の塊のまわりにカプセルが作られて膜で包まれるため何年も効果が継続します。ただし、そのようなケースでは固いシコリになりますし、乳房の形が変形する場合もあります。


自然な仕上がりで豊胸された状態をヒアルロン酸で持続させたい場合は、半年~1年ごとに超音波で乳房の状態をみながら、ヒアルロン酸注入をしていくというのが、一番安全な方法かと思います。

ヒアルロン酸豊胸での失敗例と注意点

ヒアルロン酸豊胸で「極端なサイズアップ」「浅い所にヒアルロン酸注入する」などの場合は十分に気をつける必要があります
それぞれのケースでの注意点について補足します

1.ヒアルロン酸豊胸で極端な巨乳を目指す場合

乳房のサイズの許容量以上のヒアルロン酸を注入した場合は、確かに大きくな  ることはなりますが、シコリになります。注入量はきちんと医師が診察して決  定をしないといけません。
カウンセリングの時に、目標のサイズが安全に実現可能かどうか医師にきちんと診断をしてもらう必要があります。

2.浅いところに硬いヒアルロン酸製剤を注入してしまった場合

ヒアルロン酸製剤には柔らかいものもあれば固いものもあります。豊胸状態を長く持たせる場合には固い種類のヒアルロン酸を選択するのですが、その際は皮膚の浅いところに注入してしまうとヒアルロン酸の部分がボコボコした仕上  がりになってしまいます。

ヒアルロン酸製剤は、乳腺下や筋肉したなどのある程度深い場所に注入するように医師の側の注意が必要です。

施術後の注意点

ヒアルロン酸豊胸をした後の胸は、強く揉んだり押さえつけたりといったことは1週間ほどは避けた方が良いでしょう。せっかく医師がデザインしてヒアルロン酸を注入しているので、強く揉んだり抑えたりするとその場所がずれてしまう可能性があります。

最悪のケースとして、筋肉の下などに分散して注入したヒアルロン酸でもマッサージが原因で集まってしまい、その結果、塊で注入したのと変わらないことになってしまうこともあります。

豊胸ヒアルロン酸の値段は?

ヒアルロン酸豊胸100cc 400,000円(税抜き)
*上記料金には局所麻酔代金が含まれます。

静脈麻酔希望の場合は100,000円(税抜き)が麻酔代金として必要です。
その他にかかる費用はありません。分割をご希望の場合は、各種クレジットカード、医療ローンがご利用いただけます。お気軽にご相談ください。

豊胸ヒアルロン酸のメリットデメリットまとめ

メリット
1.ダウンタイムが短い
他の豊胸に比べてダウンタイムが短いです。痛みは3日程度。
その他の症状が出ることはほとんどありません。

2.元に戻せる
時間が経てば豊胸前の胸に戻ります。また、ヒアルロニダーゼという酵素の注  射で溶かすことができます。豊胸がご自身に合わなかった場合は戻せます。

3.傷跡が目立たない
脇の下などの目立たない部分に2mmほどの傷がつくだけです。その傷も3ヶ月  から半年でよく分からなくなります。

4.注入方法によっては自然な仕上がり
適量を注入すれば自然な仕上がりの豊胸が可能です。量を多く入れたい場合   は、超音波検査をしながら継ぎ足して行くと安全です。

デメリット

1.サイズキープには定期的な注入が必要
注入したヒアルロン酸は次第に溶けて体内に吸収されてしまいますので、半年  ごとなどの定期的な注入をしてゆかないとサイズキープできません。したがっ  て、長い目で見るとコストが一番かかる方法です。患者さんの中には、シリコ  ンバッグや脂肪豊胸に切り替える方もいらっしゃいます。

2.アレルギーが出る場合がある
ヒアルロン酸そのものにはアレルギーになことは無いのですが、ヒアルロン酸  製剤の中に含まれている架橋剤や保存料などにアレルギーがある場合がありま  す。その際は、ヒアルロニダーゼで溶解したり抗アレルギー剤を内服または点  滴したりすることで治めます。

3.感染やシコリのリスクがある
ヒアルロン酸製剤は体にとっては異物ですので、感染症のリスクは常に付き纏  います。もし、細菌感染した場合は、抗生剤の投与や場合によってはヒアルロ  ン酸の溶解が必要になります。同様に、異物である以上シコリになってしまう  リスクもあります。その場合は、溶解注射で溶かして除去可能です。

上記のようなメリットとデメリットを理解した上で正しくヒアルロン酸を使用すれば満足のゆく豊胸治療を受けることができます。

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この記事を書いた人

「かしこい消費者になって欲しい」 騙されたり後悔して欲しくないと、自らカウンセリングも行い一人ひとりの患者様と向き合うことで、美容整形業界に存在するリスクや矛盾を無くすために日々奮闘しています! 医学博士・日本専門医機構形成外科領域専門医

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