具体的にどんな悩みの方がするの?
谷間作りを希望される患者さんには色々なタイプの方がおられます。
- 下着をつけても谷間ができない。
- 下着を脱ぐと谷間が無くなる。
- 離れ乳だから谷間が無い。
治療は1、2、3の順番に難しくなりますがいずれも解決可能です。
1.下着をつけても谷間ができない。
下着で寄せても谷間ができない方の場合は、比較的治療が簡単です。
そのような方の多くは痩せていてデコルテから骨ばっています。胸骨という胸の中央の骨が広い方も多く、胸の中央の皮膚は薄い傾向にあります。
また全体的に乳房のボリュームが少ないケースがほとんどです。
このような悩みの方たちには脂肪豊胸などで少しボリュームを足せばふっくらした胸元になります。
ブラジャーをすれば谷間ができるようになります。
2.下着を脱ぐと谷間が無くなる。下着で寄せたら谷間ができるけれども、脱ぐと谷間がキープできなくてがっかりする。
下着がないと綺麗な形が維持できないという悩みをよくうかがいます。”下着をつけなくても谷間をキープする”というのは、1の方たちよりも解決が大変な課題となります。
このような方々に適応となる手術は、シリコンバッグまたは脂肪注入ということになります。
下着をつけても谷間ができないような痩せている方たちに比べるとシリコンバッグでも自然な仕上がりが期待できます。
もちろん、ナチュラルさを損なわない方法としては脂肪豊胸が優れています。
3.離れ乳だから谷間が無い。
乳房同士が離れているいわゆる離れ乳の場合は、なかでも一番谷間を作るのが難しいです。
離れ乳の原因として多いのが鳩胸という状態です。漏斗胸と反対で、胸骨が胸の中央に盛り上がっているためその高まりのせいで乳房が左右に別れてしまいます。
そのような状態では、強制力の強い下着で寄せてもなかなか谷間はできません。下着を取ると、乳輪乳頭がそっぽを向いた感じになって、その見た目に悩む方もいらっしゃいます。
このような場合は、少し大きめなシリコンバッグで補正をするか、脂肪注入を乳房の両サイドに多めに入れて外側から内側に乳房が移動するような工夫をします。
Aカップから谷間を作る豊胸とは?
Aカップの胸からでも谷間は作れます。シリコンバッグを入れれば作れるのは当然ですがここでは、脂肪豊胸による豊胸術を説明いたします。
痩せている胸にシリコンバッグを入れると、シリコンの形が浮き出てしまうことがあります。したがって、痩せている方には脂肪豊胸が適しています。
当院には、ばれない豊胸といって、太ももやお尻などから豊胸に必要な量だけの脂肪をいただき、胸に移植するという体へのダメージを最小限にした脂肪豊胸のメニューがあります。
胸の皮下脂肪が少ない方にも、安全に豊胸ができる方法です。
Aカップから谷間を作るポイントは?
- 皮下脂肪に厚みを持たせること
- 脂肪注入は谷間だけでなく、脇乳にもしっかり盛ること
- 内側を剥がして胸骨の上にも脂肪をのせること
- シリコンは小さめで、痩せている場合は脂肪注入も合わせること
1.皮下脂肪に厚みを持たせること
痩せている方の豊胸には、脂肪豊胸が適しているのでAカップから無理なく谷間を作るポイントとしては全体的に痩せている胸に脂肪注入をして
まずは皮下脂肪の厚みを持たせることだと思います。
谷間メイクには皮下脂肪の厚みが必要です。
そうすることで、骨が浮き出なくなるので谷間ができやすくなります。
2.脂肪注入は谷間だけでなく、脇乳にもしっかり盛ること
谷間を作りたいからといって、脂肪注入を胸の中心にだけにしていては綺麗な谷間はできません。
乳房がより中心に向かうようにするために、脇乳のほうにも脂肪注入をすることが大切です。
乳房の外側のボリュームも増やしてあげると、例えば下着をつけた時に外のボリュームが内側に押されてくるので自然で綺麗な谷間が作られるのです。
3.内側を剥がして胸骨の上にも脂肪をのせること
胸骨という骨があります。胸の中心の硬い骨ですが、この骨の幅が広めの方で皮下脂肪が少ない場合に谷間が作りづらくなります。
つまり、骨の上の皮下脂肪が薄いので谷間ができないのです。その場合は、皮膚を骨から剥がしつつ、できたスペースに脂肪を敷き込んで谷間を作ります。
4.シリコンは小さめで、痩せている場合は脂肪注入も合わせること
シリコンバッグによる豊胸を選択する場合は、あまり大きなバッグを入れてしまうと不自然感が出てしまうので、
不自然な感じが好きな方を除いて、小さめのバッグを選択する必要があります。また、Aカップの方の場合、皮下脂肪が少ない方がほとんどだと思いますので、
シリコン挿入に加えて脂肪注入による豊胸をするとよりシリコンが目立ちにくく自然な感じになります。
痩せている方にシリコンバッグを入れた際にバッグの縁が目立ってしまうということがあります。
縁の段差を脂肪注入で埋めることで自然な質感の谷間メイクと豊胸が可能になります。
Aカップの状態から谷間を作るにあたってよくあるトラブル
- シリコンバッグを入れたら不自然な仕上がりになってしまった
- ヒアルロン酸で谷間を作ろうとしたらシコリが目立ってしまった
1.シリコンバッグを入れたら不自然なしあがりになってしまった
乳房の大きさに対して大きすぎるシリコンバッグを挿入すると谷間は出来ますが不自然な仕上がりになりやすいです。
元々がAカップの方は、皮下脂肪が薄い方が多いです。そこへ、大きめなシリコンを入れてしまうと、シリコンの形がもろに浮き出てしまいます。
そうすると、せっかく谷間を作ったのに形として美しくない胸になってしまい、大きな満足度は得られません。
当院では、痩せている方へのシリコンバッグ挿入は特に気をつけており、シリコンバッグ豊胸と脂肪注入を合わせて行い、シリコンのシルエットを浮き立たせないような工夫をしています。
2.ヒアルロン酸で谷間を作ろうとしたらシコリが目立ってしまった
ヒアルロン酸やアクアフィリングなどのフィラー注入で谷間を作ろうとして失敗しているケースも多く見受けられます。
硬いしこりが出来てしまったり、それだけでなく、しこりのせいで乳房が変形してしまうケースもあります。
フィラーを谷間などの1箇所に集中して入れると、本来ならば次第に溶けて無くなってしまうはずのフィラーが溶けないで塊として残ります。
ある程度塊が大きいとフィラーの塊の周りをカプセルが包み込んで、半永久的に残るしこりとなります。
皮下脂肪や乳腺が薄い方の場合、表面にしこりの形が浮き出てしまいトラブルの原因となります。
当院では、基本的には、Aカップで痩せている方の場合は脂肪豊胸をお勧めしていますが、もしフィラーで豊胸をしたい場合は細かく分散して注入するようにしています。
谷間を作りたい方へ具体的なアドバイス
女性らしい、綺麗な胸の谷間は、美容外科手術で作ることができます。体になるべくダメージを与えない方法としては、ばれない豊胸という脂肪豊胸がお勧めです。
脂肪吸引をして胸に注入して豊胸すると同時に谷間メイクします。もともと谷も胸も無いような状況からでも作成可能です。痩せている方は、皮膚が薄いので、
脂肪注入で豊胸するのが一番自然に仕上がります。また、手術時間は30分から40分、その後30分から1時間お休みいただいて、日帰りで治療可能です。
もちろん、シリコンバッグで豊胸しても谷間は作成できます。当院の場合は、脂肪豊胸と組み合わせることでより自然な乳房に仕上げるこことも可能です。
乳房が小さくても諦めることはありません。各人にとって最適な方法を提案可能です。
ケース1 ばれない豊胸でAカップ未満の胸に無理なく谷間を作成
向かって一番左が手術前、Aカップあるかどうかという胸です。ばれない豊胸というメニューは小さい胸の方でも痩せていても無理なく脂肪豊胸できるメニューです。
真ん中は脂肪注入を1回おこなった後です。大きくなりましたが、まだ谷間はハッキリしません。
向かって一番右が2回目の脂肪注入をおこなった後です。谷間がくっきりしているのが分かると思います。
脂肪豊胸をする前と、2回おこなった後の比較を下に示します。
全体的に大きくなり、谷間のシルエットが下着を着けなくても見えているのが分かると思います。
1回目と2回目の手術は安全のために最低でも2ヶ月はあけていただいています。
ケース2 谷を作ってデコルテも盛っているケース
この方も段階的に大きくなっています。Aカップあるか無いかくらいから始まっています。真ん中は1回行なった後です。谷間ができ始めました。2ヶ月開けて、2回目を施行。向かって一番右が2回目終了です。谷間もできていますがデコルテから胸が盛られているのでボリュームアップ感が良いです。
ケース3 手放しでも谷間ができるところまで3回の脂肪注入で到達した例
この方は、手術と手術の間隔を2ヶ月以上あけて、合計3回のばれない豊胸で手放しでも谷間ができるところまで脂肪注入をしたケースです。注入を繰り返すたびに、だんだんと育つように胸が大きくなって行っているのがお分かりかと思います。
[box class=”box26″ title=”ばれない豊胸”]定価 30万円(税抜き、静脈麻酔、脂肪吸引代込み)
合併症 はれ、むくみ、内出血、痛みのダウンタイムが1から2週間全員に起こります。痛みは3から4日は痛み止めを飲んで生活。1週間くらいすると押さえると痛い程度になります。内出血は平均2週間くらいで目立たなくなります。脂肪をいただいた箇所は1から3ヶ月ツッパリ感がでます。ツッパリ感が出ても動かして大丈夫です。ごく稀に感染やシコリがでますが、そのような際は責任を持って当院で治療します。仕上がりには個人差があるので、手術を受けた人全員がこの写真の様な変化をするわけではありませんのでご注意下さい。カウンセリングにて、診察させていただいた上でその方一人一人の状態をふまえて、アドバイスさせていただきたいと思います。[/box]