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鼻中隔延長は10年後どうなる?変形やトラブルで後悔しないための対策を解説

鼻中隔延長 10年後

鼻の高さや長さ、形を変えることで理想の鼻を目指せる「鼻中隔延長」。

この鼻中隔延長に興味を持った時「10年後にどうなっているのか不安…」と心配になる方は多いでしょう。

そこで今回は、鼻中隔延長で10年後に起こりうる変化や、10年後に後悔しないための対策などを解説します。

鼻中隔延長で10年後に起こりうる変化

鼻中隔延長で10年後に起こりうる変化

鼻中隔延長によって10年後に起こりうる変化は、以下の通りです。

  • 鼻呼吸をしづらくなる
  • 鼻先に移植した軟骨が浮き出る
  • 鼻全体が曲がって不自然になる

3つの変化の中でも、特に深刻な変化は「鼻が曲がる」ことと言えます。

この変化については、以下の記事で詳しく解説しています。

> 鼻中隔延長は将来曲がる?鼻が変形する原因や曲がらない対策を解説

鼻呼吸をしづらくなる

鼻中隔延長の手術後、一定期間は鼻がつまり、鼻呼吸をしづらくなります。

この期間には個人差があり1〜2週間程度ということもあれば、1ヶ月以上かかることもあります。

鼻がつまる原因は、手術後に患部の腫れやむくみが生じるためです。

切開手術である以上、術後の腫れやむくみは必ず生じます。

しかし、鼻呼吸をしづらい状態が6ヶ月以上続いた場合は、その後も同じ状態が続いてしまう可能性があります。

判定がやや難しいのは「鼻で大きく息を吸おうとすると、今までより吸い込みにくいと感じる」というケースです。

こうしたケースは手術が無事に成功し、腫れやむくみが治まった後でも起こり得ます。

鼻中隔延長を行うことで鼻中隔が太くなり、鼻中隔の両側にある鼻の穴(鼻腔)が狭くなることもあります。

そのため、鼻腔が少しでも狭くなれば、大きく鼻で息を吸う時に「以前より吸いにくい」と感じることはあり得るでしょう。

したがって、音楽やスポーツなど、呼吸が重要となるお仕事に就いている方などは、鼻中隔延長を行うかどうか、事前によく考えていただく必要があります。

鼻先に移植した軟骨が浮き出る

鼻中隔延長によって鼻を高くすると、鼻の皮膚が引き伸ばされて薄くなります。

皮膚が薄くなることで、10年程度経過してから、移植した軟骨が浮き出て見えることが稀にあります。

「元々鼻の皮膚が薄い」「移植軟骨の形が不自然・大きい」という場合に、目立ちやすいです。

対処法は「浮き出ても自然に見える形に移植軟骨を成形する」「大きさを調整する」などです。

最初の施術の時点で、医師がこれらの点も意識して手術を行っていれば、10年後に軟骨が浮き出るリスクは回避しやすくなります。

医師やクリニックによっては、軟骨が浮き出ることを避けるため、独特の術式を実践していることもあります。

こうした術式の工夫も、その医師が十分な知識と経験を持っていれば、軟骨が浮き出るリスクの軽減に繋がる可能性があるでしょう。

一方で、従来の術式であっても、上で説明した通り、大きさの調整や軟骨の成形を丁寧に行うことで、軟骨を目立たなくすることもできます。

最終的には術式の問題ではなく医師の総合的な経験の問題となるため、常に医師の信頼性をトータルで見るようにしましょう。

鼻全体が曲がって不自然になる

鼻中隔延長の手術から10年程度経過すると、鼻全体が曲がって不自然になることも稀にあります。

この原因は以下の2つです。

  • 土台である鼻中隔軟骨が曲がる
  • 移植した軟骨が曲がる

鼻中隔延長は、元々ある鼻中隔軟骨を土台として自分の軟骨を継ぎ足すことで、鼻を高く・長くする手術です。

土台には強い力がかかるため、その力に耐えきれず鼻中隔の軟骨が曲がってしまうことがあります。

また、継ぎ足した軟骨も鼻の皮膚や皮下組織(肉)から強い力を受けるため、曲がってしまうケースが見られます。

移植には耳介軟骨(耳の軟骨)や肋軟骨(肋骨部分の軟骨)が多く用いられますが、これらは元々の形が湾曲している軟骨です。

その形をまっすぐ加工してから使用しますが、元々の形が曲がっている以上、加工後も曲がりやすい部分があります。

鼻中隔延長で10年後に後悔しないための対策

鼻中隔延長で10年後に後悔しないための対策

鼻中隔延長で10年後に後悔しないための対策は、以下の通りです。

  • 鼻中隔湾曲症などの異常がないか確認する
  • 鼻中隔延長が適応なのか確認する
  • 経年変化が起こる可能性を知っておく
  • 多量の軟骨を移植しすぎない
  • 信頼できる医師を選ぶ

それぞれの対策について解説します。

鼻中隔湾曲症などの異常がないか確認する

鼻中隔湾曲症とは、鼻中隔が曲がっており鼻詰まりが起きやすい、鼻血が出やすいなどの問題が起こる症状です。

鼻中隔湾曲症とは

鼻中隔の湾曲自体は多くの人に見られる状態で、症状が出ていなければ問題はありません。

主に鼻詰まりや鼻血などの症状が出ている場合のみ、鼻中隔湾曲症と診断されます。

鼻中隔湾曲症の状態で鼻中隔延長を行うと、10年後に鼻が曲がりやすい、鼻詰まりになりやすいなどの問題があります。

同様に、斜鼻の症状も、鼻中隔延長を行うと将来、鼻の曲がりや鼻詰まりなどが起きやすい症状です。

斜鼻は鼻が曲がっている状態のことで、I型・S型・C型などいくつかのタイプが存在します。

鼻中隔延長の手術を行う際は、まず鼻中隔湾曲症や斜鼻などの異常がないことを確認する必要があります。

鼻中隔延長が適応なのか確認する

解決したい鼻のお悩みに対して、そもそも鼻中隔延長が適応なのかも確認が必要です。

適応でなかった場合、仮に成功しても「不要な手術をしてしまった」「希望する変化が得られなかった」という理由で、後悔する可能性が高いといえます。

鼻中隔延長が適応となるのは、鼻が短めの方や鼻が上向きの方など、さまざまです。

適応かどうかは医師による診察で判断できるため、まずは信頼できる医師に相談していただくのが良いでしょう。

鼻中隔延長に近い手術としては、鼻尖形成や鼻柱下降などが挙げられます。

お悩みによってはこのような他の手術が適応という可能性もあるため、鼻中隔延長だけにこだわらないようにしましょう。

経年変化が起こる可能性を知っておく

鼻を過剰に高くするなど、無理に大きな変化を出すと、鼻中隔延長の術後の経年変化も起きやすくなります。

このように経年変化のリスクを抑えるためには、手術による変化を控えめにし、鼻中隔軟骨や移植軟骨に過大な負担をかけないことが重要です。

また、軟骨を移植する際に自然な形に成形することで、経年変化によって浮き出て見えてしまった際も、違和感が小さくなることを期待できます。

このように経年変化のリスクを抑えるための工夫を凝らしているクリニックや医師を選ぶことも重要です。

無理な変化を出す手術は、患者様からの強いご希望によって行ってしまうクリニックも存在します。

どのクリニックや医師でも、医学的にリスクの高い手術については、患者様のご希望であってもカウンセリングで難色を示すことが多いです。

医師がこのようなリスクを説明する場合は、一度よく話を聞いていただき、どうしても納得がいかない場合はセカンドオピニオンを他院で求めていただくのが良いでしょう。

多量の軟骨を移植しすぎない

鼻中隔延長で大きな変化を出すためには、軟骨移植を多めにすることが必要です。

軟骨を多めに移植すると、土台となる鼻中隔軟骨に大きな負担がかかり、鼻中隔軟骨の形が崩れることで、様々な問題が起きやすくなります。

また、変化が大きければ鼻の皮膚や皮下組織が、軟骨を抑えつける力も大きくなります。

この力によって、移植軟骨・鼻中隔軟骨の双方が崩れやすくなります。

これらのリスクを防ぐためには、過度に大きな変化を希望せず、移植する軟骨の量を適量に抑えることが重要です。

また、同じ量の変化を出す場合にも、医師の知識や経験によって仕上がりや持続性に差が出るため、鼻中隔延長や形成外科の知識と経験を十分に持つ医師に、手術を依頼する必要があります。

信頼できる医師を選ぶ

ここまで説明してきた対策は、信頼できる医師を選べば医師の方で配慮してもらえる内容です。

鼻中隔延長で十分な知識や経験を持つ医師であれば、説明が確かなだけでなく、実際の手術についても確かな施術を期待できます。

医師の信頼性を測るポイントを挙げると、以下の通りです。

  • 日本専門医機構が認定する「形成外科専門医」の資格の有無を見る
  • カウンセリングでの印象で判断する
  • これまでの経歴を見る
  • 公式サイト・ブログ・SNSでの情報発信を見る

これらのポイントの中でも、カウンセリングでの印象は重要です。

医学の専門知識がなくとも、相手が信頼できる人柄かどうか、自分のことを親身に考えてくれているかは、普段の人生経験からある程度判別できるでしょう。

患者様や美容外科の施術と真摯に向き合っている医師であれば、その雰囲気はカウンセリングで感じ取れるものです。

そのため、実際にカウンセリングを受けてみて、信頼できる医師かどうかを確認しましょう。

鼻中隔延長でトラブルが起きた時の対処法

鼻中隔延長でトラブルが起きた時の対処法

鼻中隔延長でトラブルが起きた時の対処法は、以下の通りです。

  • ダウンタイム後の再手術で対応する
  • 違和感がある場合は早めに担当医へ相談する

それぞれの対処法について説明します。

ダウンタイム後の再手術で対応する

再手術が必要なトラブルが起きた場合は、可能な限り迅速に再手術を行うことが必要です。

しかし、ダウンタイム中の再手術はできないため、ダウンタイムが明けた後に行います。

再手術の内容や時期は、トラブルの状況によって様々です。

急ぐ必要がなく、施術部位の完全な回復を待つ方が良いケースでは、6ヶ月程度待つこともあります。

逆に、移植した軟骨の癒着が始まる前に修正すべき状況では、より早いタイミングでの再手術を行うケースも見られます。

違和感がある場合は早めに担当医へ相談する

鼻中隔延長の術後に違和感を覚えた場合は、早めに担当医へ相談しましょう。

術後の違和感自体は、手術が成功していても起こります。

例えば鼻尖(鼻先)や鼻筋の違和感は、ほとんどの方にある程度発生します。

また、術後の一定期間は患部が腫れているため、鼻詰まりが起こりやすいです。

このように問題のない違和感が多いものの、放置すると症状の悪化につながる違和感も、稀に存在します。

そのようにリスクのある違和感かどうかを判断してもらうためにも、違和感があれば早めに担当医に相談するようにしてください。

鼻中隔延長の症例写真

鼻中隔延長の症例写真

当院で実際に行われた「鼻中隔延長」の症例を紹介します。

理想とするイメージを伝える際にも役立つため、是非参考にしてください。

施術内容
鼻中隔延長、耳介軟骨移植
リスクや副作用
・痛み→1-3日間 内服でコントロール可能です。
・内出血、腫れ→1週間で劇的に改善し、2週間で落ち着きます。
・感染→0.〜%です。
施術料金
モニター価格:60万円(税抜)
施術内容
【鼻フルプレミアム】
異物除去、鼻尖形成、鼻中隔延長、耳介軟骨移植、鼻柱形成
リスクや副作用
併発症
・痛み→1-3日間(内服でコントロール可能)。
・内出血、腫れ→1週間で劇的に改善し、2週間で落ち着きます。
・感染→0.〜%です。
施術料金
モニター価格:90万円(税抜)
施術内容
鼻フルプレミアムで、なりたいお鼻に形成できます。
【お悩み】
・他院で挿入したオステオポールを取りたい。
・ハンプを削り、鼻背に若干のカーブを形成したい。
・鼻先から鼻柱基部の曲線も欲しい。
・ACRを軽えたい。
→鼻フルプレミアムで上記のお悩みを改善する方針としました。
リスクや副作用
切除しすぎると細長いコンセント鼻になったり、息がしづらくなる可能性があります。
微妙な左右差が出ることがあります。
元の形によっては完全に理想の形にできない方もいます。
施術料金
鼻フルプレミアム:100万円(税抜)
異物除去:10万円(税抜)※モニター患者様価格
カウンセリングにて伝えさせていただきたく存じます。

この他の鼻中隔延長の症例については、以下のページで紹介していますので、合わせてご確認ください。

鼻の整形の症例写真はこちら

なお、カウンセリングではホームページに掲載しきれない症例もご覧いただけます。

鼻中隔延長を含めて、鼻整形の手術を受けるかどうか迷っている状態でのご相談も歓迎ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

無料のご相談はこちら

鼻中隔延長の10年後の変化に関するQ&A

鼻中隔延長の10年後の変化に関するQ&A

鼻中隔延長の10年後の変化に関して、よくある質問は以下の通りです。

  • 鼻中隔延長はやり直しができますか?
  • 鼻中隔延長のダウンタイム中の経過とは?
  • 軟骨を移植する鼻整形では何年持ちますか?

それぞれの質問にお答えします。

鼻中隔延長はやり直しができますか?

鼻中隔延長はやり直しも可能です。

移植軟骨の形を調整して仕上がりを修正することも、抜去して手術前の状態に近づけることもできます。

仕上がりの修正については、延長量の調節や延長方向の調整などが可能です。

抜去については、切開を伴う手術である以上、完全に手術前の状態に戻るわけではありませんが、近づけることはできます。

こうした修正・再建の手術に対応している美容外科は、自院で行った手術だけでなく、他院での手術の修正(他院修正)にも対応していることが多いです。

鼻中隔延長のダウンタイム中の経過とは?

鼻中隔延長のダウンタイム中の経過は、以下の通りです。

腫れ・むくみ・内出血など 1〜2週間
鼻へのギプス貼り付け 1週間程度
軟骨採取箇所のダウンタイム 1週間程度
痛み 痛み止めの内服でコントロール可能

より詳しい説明は、以下のページでご覧いただけます。

鼻の整形のダウンタイムの一覧表

軟骨を移植する鼻整形では何年持ちますか?

軟骨を移植する鼻整形には、主に鼻中隔延長と鼻尖形成があります。

いずれの手術も、正しく行われていれば半永久的な持続性を期待できます。

しかし、以下のようなケースでは経年変化が起き、将来的に鼻の仕上がりが変わってしまうこともあります。

  • 過度に大きな変化を出した
  • 自家組織の軟骨でない保存軟骨などを使用した
  • 軟骨の成形を適切に行わなかった
  • 鼻中隔湾曲症や斜鼻などの症状があった
  • ダウンタイムの注意事項を守らなかった
  • その他、医師が適切な手術を行わなかった

これらの問題を回避するためには、信頼できる医師に手術を依頼することが重要です。

その上で、ダウンタイムの注意事項を守り、その後もあらゆる事故を避けるよう注意する必要があります。

【まとめ】10年後の変化も考えて鼻中隔延長を検討しましょう

【まとめ】10年後の変化も考えて鼻中隔延長を検討しましょう

今回解説してきた通り、鼻中隔延長では10年後の変化も考慮し、軟骨に過度な負担がかからない手術を行う必要があります。

また、また、変化の量が同じであっても、持続性は医師の知識や経験によって変動します。

そのため、鼻中隔延長の手術と直結する形成外科の分野で、十分な知識と経験を持つ、信頼できる医師に手術を依頼することが必要です。

そのような医師の条件の一つは、日本専門医機構が認定する「形成外科専門医」の資格を持っていることです。

この資格を保有する医師であれば、鼻中隔延長の手術に必要な知識と経験を有していると判断できます。

当院・銀座マイアミ美容外科の鼻中隔延長では、全ての手術をこの形成外科専門医が担当していることが特徴です。

カウンセリングでは、医師がじっくりと患者様のお悩みをヒアリングさせていただき、鼻中隔延長の手術が適応かどうか、どの程度の変化を出すのが適切かを、わかりやすく説明させていただきます。

「10年後も綺麗な状態を維持できる鼻中隔延長をしたい」とお考えの方は、ぜひ当院までご相談ください。

無料のご相談はこちら

このコラムを監修したドクター

丸山 直樹

銀座マイアミ美容外科 院長

丸山 直樹 Naoki Maruyama

日本専門医機構 形成外科領域専門医 / 医学博士 /
昭和大学藤が丘病院 形成外科兼任講師

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経歴

  • 1978年
    愛知県豊橋市生まれ
  • 2004年
    昭和大学医学部卒業
  • 2004年
    聖隷浜松病院 勤務
  • 2007年
    昭和大学形成外科学教室 入局
  • 2013年
    昭和大学藤が丘病院形成外科 講師
  • 2014年
    他院 大手美容外科 入職
  • 2015年
    同院 統括院長就任
  • 2017年
    銀座マイアミ美容外科 開院
  • 2018年
    医療法人社団形星会 理事長就任

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