脂肪注入によるクマ取りのデメリットとは?併用時の注意点も解説!
- コラム丸山院長監修

- 脂肪注入単独では定着率の個人差やしこりのリスクがある
- 脱脂との併用は高度な技術が必要で、バランス調整が難しい
- 脂肪を採取する部位(太もも等)にもダウンタイムの負担が生じる
- 併用しない場合は、脱脂後に目の下がくぼんで老けて見えるリスクがある
- 後悔を避けるには、形成外科専門医(日本専門医機構認定)による適切な診断が不可欠である
目の下のクマやたるみを解消するために、脂肪注入を検討されている方は多いのではないでしょうか。
特に、最近では「脱脂(だっし)」と呼ばれる脂肪除去施術と脂肪注入をセットで行うケースが一般的になっています。
しかし、自分の体から採取した脂肪を使うとはいえ、医療行為である以上デメリットやリスクはゼロではありません。
「自分には脂肪注入が必要なの?」「併用することでどんなリスクがあるの?」といった不安を抱える方も少なくないはずです。
本記事では、脂肪注入によるクマ取りのデメリットや、他の施術と併用する際の注意点について解説します。
丸山院長
脂肪注入のみで行うクマ取りのデメリットとリスク

目の下の膨らみ(眼窩脂肪)がそれほど強くなく、主に「凹み(溝)」によってクマが目立っている場合、脂肪注入のみで改善を目指すことがあります。
ここでは、脂肪注入を単独で行う場合の具体的なデメリットやリスクについて解説します。
脂肪の定着率に個人差があり効果が薄れる可能性がある
脂肪注入において懸念点となるのが、注入した脂肪がすべてその部位に残るわけではないという点です。
一般的には注入した量の半分から7割程度が組織として定着し、残りは体内に吸収されてしまいます。
現在では、脂肪を濃縮・微細化し、不純物を取り除いて定着率を高めた「コンデンスリッチ(CRF)」や「ナノリッチ」で行うこともあり、しこりのリスクを抑えることも可能です。
とはいえ、定着率には個人差があり、喫煙習慣や代謝の状態、術後の生活習慣などによって期待したよりもボリュームが減ってしまうことがあります。
丸山院長
医師の技術不足によるしこりや石灰化が生じるリスク
脂肪注入には、稀に「しこり」や「石灰化」が生じるというリスクが伴います。
これは、注入した脂肪が周囲の組織から十分な栄養(血流)を受け取れず、壊死(えし)してしまうことが主な原因です。
一度に大量の脂肪を同じ箇所にまとめて注入すると、中心部の脂肪に栄養が行き届かずしこりになりやすい傾向があります。
これを防ぐためには、マイクロカニューレなどの専用器具を使用し、微細な単位で多層的に注入する高度な技術が必要です。
丸山院長
注入量の誤りによる不自然な膨らみや左右差
脂肪はヒアルロン酸とは異なり、一度定着すると「溶かす」ことが非常に困難です。
万が一、注入量が多すぎたり、左右で定着に差が出たりすると、不自然な膨らみや左右差が残ってしまう可能性があります。
笑ったときにボコッと浮き出て見えるなど、表情の変化に合わせた緻密なシミュレーションができていないと、後悔の原因になりかねません。
修正が必要になった場合、吸引や外科的な摘出が必要になることもあるため、最初の施術で正確な量を注入することが求められます。
丸山院長
クマ取り(脱脂)と脂肪注入を併用する際のデメリット

現在、目の下のクマ治療で主流となっているのが、突出した脂肪を抜く「脱脂(だっし)」と脂肪注入を同時に行う方法です。
効果が期待できる組み合わせですが、併用ならではのデメリットも存在します。
脱脂と注入のバランス調節が難しく技術力に左右される
脱脂と脂肪注入を併用する場合、医師には「引き算」と「足し算」の高度なバランス感覚が求められます。
脂肪を取りすぎてくぼみが強くなってもいけませんし、注入しすぎて不自然に盛り上がってもいけません。
特に目の下は皮膚が非常に薄いため、わずかなバランスの崩れが目立ちやすい部位です。
患者様一人ひとりの骨格や皮膚の厚みを見極め、脱脂すべき量と注入すべき量を正確に判断できる医師を選ぶことが、失敗を避ける鍵となります。
丸山院長
脂肪吸引部位(太もも等)のダウンタイム負担が加わる
脂肪注入を行うためには、自分の体の別の部位から脂肪を採取(吸引)しなければなりません。
多くの場合、太ももやお腹などから細い管を使って脂肪を採取します。
そのため、目元だけでなく吸引部位にも、腫れや内出血、筋肉痛のような痛みが生じます。
吸引部位がしばらくの間しびれたり、硬くなったりする(拘縮)こともあるため、日常生活での運動制限や圧迫固定が必要になる場合もあり、全身的な負担が増えることがデメリットです。
丸山院長
単独施術に比べて費用が高額になりやすい
当然ながら、脱脂のみやヒアルロン酸注入のみといった単独施術に比べ、併用プランは費用が高くなります。
脱脂の手術費用に加え、脂肪採取の費用、さらに採取した脂肪を不純物を取り除いた良質なものに加工する(コンデンスリッチ等)費用が加算されるためです。
初期費用という点では大きなデメリットに感じられるかもしれませんが、定着した脂肪は長期間持続します。
数年おきに繰り返す必要のあるヒアルロン酸注入と比較すると、長期的なトータルコストや手間は抑えられるという側面もあります。
脂肪注入を併用「しない」ことによるデメリット

デメリットがあるなら脂肪注入をしなければ良いのでは、と考えるかもしれませんが、実は「併用しないことによるリスク」も存在します。
特に脱脂(脂肪除去)のみを行う場合に注意すべき点を見ていきましょう。
脱脂だけでは目の下の凹みを解消しきれない
多くのクマは、脂肪が前に出ている(膨らみ)だけでなく、そのすぐ下が骨の形に沿って凹んでいる(影クマ)という複合的な状態です。
脱脂のみを行うと、膨らみはなくなりますが、元々の凹み(溝)はそのまま残ってしまいます。
結果として、膨らみは平らになったものの、目の下の影が消えず、期待したほどクマが改善しなかったと感じるケースが少なくありません。
この「凹み」を埋めるためには、やはり脂肪注入などでボリュームを補うことが必要不可欠です。
丸山院長
脂肪除去後に小じわやくぼみが目立ちやすくなる
脂肪は、内側から皮膚を押し上げている役割も果たしています。
その脂肪を急激に取り除くと、風船の空気が抜けた後のように、目の下の皮膚に余りが生じ、小じわが増えてしまうことがあります。
特に30代後半から40代以降で皮膚の弾力が低下している方は、脱脂のみによって「老け見え」が加速してしまうという皮肉な結果を招くリスクがあるため、注意が必要です。
丸山院長
皮膚の薄い方は別のクマが目立つ可能性がある
元々、目の下の皮膚が非常に薄い方や、痩せ型の方は、脂肪がなくなることで眼輪筋や血管の色がより透けて見えやすくなります。
これは「赤クマ」や「青クマ」が目立つ原因となり、脱脂によって膨らみは取れたものの、色が濃くなって不健康そうに見えるというデメリットに繋がります。
皮膚のすぐ下に自身の脂肪を薄く敷く脂肪注入を行うことで、改善することも可能です。
丸山院長

脂肪注入によるクマ取りで後悔しないためのクリニック選び

デメリットやリスクをゼロにすることはできませんが、適切なクリニック選びによって最小限に抑えることは可能です。
後悔しないための3つのチェックポイントをお伝えします。
クマの種類を正確に判断できる高い診断力
クマ治療で最も大切なのは、最初に行われる「診断」です。
あなたのクマの原因が「脂肪の突出」なのか「凹みによる影」なのか、あるいは「色素沈着」なのか。
これらを正確に見極めることができなければ、間違った術式を選択し、後悔することに繋がります。
「安価な広告に惹かれて行ったが、無理やり高い施術を勧められた」といった話も聞かれますが、納得いくまで丁寧に診察してくれるクリニックを選びましょう。
丸山院長
形成外科専門医による繊細な技術と解剖学的知識
目元の組織は非常に複雑で繊細です。
血管や神経の走行を熟知した日本専門医機構認定の形成外科専門医であれば、組織を不必要に傷つけることなく、正確な位置への注入・脱脂が可能です。
特にしこりを防ぐ注入技術や、傷跡を残さない丁寧な縫合などは、形成外科での研鑽があってこそなし得る技です。
「誰が執刀しても同じ」ではありません。
医師の専門性と症例実績を必ず確認するようにしてください。
丸山院長
カウンセリングでの丁寧なリスク説明とアフターケア
良いことばかりを強調するのではなく、今回紹介したようなデメリットやリスクについても包み隠さず説明するクリニックは信頼できます。
万が一、しこりができたり、思うような結果にならなかったりした際、どのようなアフターケアや修正対応をしてくれるのか。
この「誠実さ」を確認することも、大きな安心感に繋がります。
丸山院長
脂肪注入によるクマ取りに関するよくある質問

ここでは、脂肪注入によるクマ取りに関してよくある質問に回答していきます。
脂肪注入なしで脱脂のみを行うことは可能ですか?
脱脂のみの施術も可能です。
特に目の下の脂肪が突出しており、その下の凹みが目立たない若い方であれば、脱脂(経結膜脱脂術)のみでも十分に満足のいく結果が得られるでしょう。
ただし、加齢に伴い凹みが強くなっている場合やくぼみが心配な方の場合は異なります。
将来的な目の下の平坦さを保つためにも、脂肪注入や裏ハムラなどのアプローチが必要になってきます。
丸山院長
脂肪注入とヒアルロン酸注入ではどちらが良いですか?
ヒアルロン酸注入は手軽で安価ですが、持続期間が短く(半年〜1年程度)、定期的な通院が必要です。
一方、脂肪注入は一度定着すれば半永久的で仕上がりもより自然です。
長期的な視点で見れば、自分の組織を使う脂肪注入の方がメリットは大きいですが、初期の負担(吸引手術など)をどう捉えるかが判断基準となります。
術後の腫れや内出血はどれくらいで落ち着きますか?
目元の強い腫れや内出血は、個人差はありますが1〜2週間程度で落ち着くことがほとんどです。
脂肪注入を併用した場合、注入部位に少し「むくみ」のような感覚が2週間ほど続くことがありますが、メイクでカバーできる範囲です。
完全に馴染んで仕上がるまでには、3ヶ月〜半年ほどかかることを想定しておくと良いでしょう。
丸山院長
【まとめ】脂肪注入によるクマ取りのデメリット

クマ取りと脂肪注入の併用は、目元の若々しさを取り戻す有効な手段ですが、リスクやデメリットも正しく理解しておくことが大切です。
- 脂肪注入は定着率の個人差やしこりのリスクに注意が必要
- 脱脂との併用は単独施術よりも体の負担や費用が増えるが、くぼみにもアプローチできる
- 併用しない場合、目の下のくぼみや小じわが強調されるといった別のリスクが生じる
- 失敗を避けるためには、日本専門医機構認定の形成外科専門医による適切な診断と施術が不可欠
目の下のクマの状態は千差万別です。
ネットの情報だけで判断せず、まずは専門的な知識を持った医師のカウンセリングを受けてみましょう。
丸山院長
このコラムを監修したドクター

経歴
-
- 1978年
- 愛知県豊橋市生まれ
-
- 2004年
- 昭和大学医学部卒業
-
- 2004年
- 聖隷浜松病院 勤務
-
- 2007年
- 昭和大学形成外科学教室 入局
-
- 2013年
- 昭和大学藤が丘病院形成外科 講師
-
- 2014年
- 他院 大手美容外科 入職
-
- 2015年
- 同院 統括院長就任
-
- 2017年
- 銀座マイアミ美容外科 開院
-
- 2018年
- 医療法人社団形星会 理事長就任
CONTACT
お問い合わせ
まずは無料のご相談から。
お気軽にお問い合わせください。
お電話でのご相談・ご予約はこちら
受付時間
10:00 - 19:00
OTHER
NEWS & COLUMNS
その他のお知らせ & コラム
すべて
お知らせ
コラム
-
大陰唇がしわしわに見える原因や改善方法を徹底解説!
コラム幸地先生監修
-
小鼻縮小の名医の条件・医師選びの重要性を解説!
コラム新井先生監修
-
鼻孔縁下降術の名医を見極める5つの条件・医師選び
コラム新井先生監修
-
目の下のクマがひどい原因と改善法を徹底解説!即効性を求めるなら美容整形の検討も
コラム丸山院長監修
-
耳介軟骨移植の10年後はどうなる?変形リスクと後悔しないための対策
コラム新井先生監修
-
目尻切開は意味ない?理由や効果を出す対策を解説
コラム小野寺院長監修
-
40代で目の下のクマが目立つ原因や対策・治療法を解説!
コラム丸山院長監修
-
脂肪注入によるクマ取りのデメリットとは?併用時の注意点も解説!
コラム丸山院長監修
-
切らないクマ取りのデメリットは?リスクや対策を解説!
コラム丸山院長監修
-
best choiceクリニック byGMOにてマイアミ美容外科が掲載されました
お知らせ
-
Mionni様の記事を監修いたしました。
お知らせ
-
こちらのサイトで当院が紹介されました。
お知らせ
-
こちらのサイトに当院が紹介されました。
お知らせ
-
当院の脂肪豊胸に関する論文がアメリカ形成外科医師会の刊行するPRSグローバルオープンに掲載されました。
お知らせ
-
こちらの記事監修を丸山医師が行いました。
お知らせ
-
ばれない豊胸(ロゴ)など、商標登録しました。
お知らせ
-
お役立ち情報満載の、銀座美容LABO、始めました!
お知らせ
-
ラジオ出演しました「北條元治のメディカルカフェ」ぜひお聴きください。
お知らせ
-
大陰唇がしわしわに見える原因や改善方法を徹底解説!
コラム幸地先生監修
-
小鼻縮小の名医の条件・医師選びの重要性を解説!
コラム新井先生監修
-
鼻孔縁下降術の名医を見極める5つの条件・医師選び
コラム新井先生監修
-
目の下のクマがひどい原因と改善法を徹底解説!即効性を求めるなら美容整形の検討も
コラム丸山院長監修
-
耳介軟骨移植の10年後はどうなる?変形リスクと後悔しないための対策
コラム新井先生監修
-
目尻切開は意味ない?理由や効果を出す対策を解説
コラム小野寺院長監修
-
40代で目の下のクマが目立つ原因や対策・治療法を解説!
コラム丸山院長監修
-
脂肪注入によるクマ取りのデメリットとは?併用時の注意点も解説!
コラム丸山院長監修
-
切らないクマ取りのデメリットは?リスクや対策を解説!
コラム丸山院長監修