出べそ修正

出べそは、成長ともに治る場合がありますが、成長がとまっても治らない場合は治療対象となります。出べそには二通りあって、お腹の中と通じているか通じていないかの２つです。

通じているものを臍ヘルニアといいます。

お腹に圧力をかけた時にすこし膨らんだようになる場合は、お腹の中とつながっている可能性が高いと判断できます。その場合は、ヘルニア嚢という袋が臍の皮膚の下にあります。ヘルニア嚢のなかには腸などの腹腔内組織が入っている場合と入っていない場合があります。

腸などの組織が入っている場合は、それらをお腹の中に戻さないといけません。当院では、いずれの場合もまず、臍の中を切開して皮膚を開きます。ベンツのマークみたいに切ることが多いです。皮膚を起こしたら、ヘルニア嚢の処置をします。

交通していない場合は腹直筋の間に押し込みますが、交通している場合は、袋を少し切開して中を確かめます。組織が入っている場合はお腹の中に戻して袋の出入り口を縫い合わせて閉じます。

そして袋は腹直筋の間に押し込みます。その後、皮膚を臍のくぼみができるように折りたたんで縫い合わせ、臍の窪みの中にガーゼを詰めます。状態に応じて綿を縫い付けることもあります。そのまま１週間過ごします。１週間後に抜糸をします。