美容整形では残念ながら多くのトラブルが見受けられます。
中には訴訟を何件も抱えながら、営業しているようなクリニックも・・
誰もが失敗したくないし、後悔したくないはず。
手術トラブルとしては「明らかな失敗」というケースだけでなく、料金についてのトラブルも少なくありません。
便利なサービスに見えて、実は「トラブルの元」となっている存在もあります。
その一例が「コンシェルジュ」などを置いている場合です。
大手に限らず、受付とは別にカウンセラーやコンシェルジュを置いている場合があります。
患者様は気軽に相談できるのがメリットでしょう。
しかし、このコンシェルジュは本当に患者様にとって良いサービスなのか?
・・・と考えると一概に良いサービスであるとは言い切れません。
無資格のカウンセラーやコンシェルジュの介在リスクについて
驚くかもしれませんが、美容クリニックでは医師ではなく、無資格者が手術の説明をしたりケースが非常に多いです。
手術の説明だけでなく、料金説明も医師以外が行うことも珍しくありません。
これはとんでもない話ですし、「美容外科の悪しき慣習」だと思います。
・無資格者がヒアリングを行う
・無資格者がメニューや価格の案内を行う
・無資格者があらゆる窓口になる
一見、便利なように見えます
しかし。患者さま視点で見ると、リスクが大きいのは明らか。
実際に手術をする医師ではなく、無資格の方の話を聞いて判断するなんて危険ですよね
たとえば風邪ひいて内科に行ったとします。
いきなり受付の事務の人が
「どんな具合ですか?熱は?喉の具合は?」
と質問を始めて、
「じやあ今日はこういった治療しましょうか?」
・・とすすめてきたらどうですか?嫌ですよね。
美容業界にはこのように無資格者を介在させているクリニックも多いです。
それにはいくつか理由がありますが、気をつけたいのは次の2点。
知ると怖い。カウンセラーやコンシェルジュの役割
すべてそうだとは言い切れませんが、
次のような目的でカウンセラーなどを配置しているクリニックもあります。
・価格を吊り上げるため
・責任の所在を曖昧にするため
理由①価格を吊り上げるため
儲け主義の場合は「医師やカウンセラー」に売上に応じて報酬を払ったり、ノルマ設定をしている場合も。
そういったクリニックですと「いかに高いメニューで契約してもらうか」が優先されます
そのため当初とはかけ離れた金額、手術内容を提案されることも珍しくありません
「医師がやりたい手術をする」という典型的な危険なケースになります。
もうけ主義、商業主義のクリニックには用心してください。
そういった専属のカウンセラーがなるべく高い手術をすすめて料金を釣り上げるように持っていこうとすることもあります。
「無料カウンセリング」といいながら、来院してみるとカウンセラーやコンシェルシュと呼ばれる人が対応するクリニックは要注意です。
「無料カウンセリング」は医師が直接対応してくれるクリニックでなければ意味がありません。事前にその点も確認しておきましょう。
理由②責任の所在を曖昧にするため
カウンセリング、メニュー提案、説明、価格、術後について・・・などすべて医師が説明することが本来は望ましいです。
一部をカウンセラーなどに任せると「万が一の時の医師の責任逃れ」につながります
「言った、言わない」を無くすためにも、最初から最後まで医師が向き合ってくれるクリニックを選ぶのが安全です。
否定から入る医師、クリニックは要注意しよう
- その方法はあなたには向いていない
- この手術の方が絶対におすすめだ
- オプションで〇〇円をつければ、もっと良くなる
- リスクはゼロだ、副作用もない
- 今日決めてくれれば30%OFFにする
このようなクリニックは避けるべきです。
一方的な提案や、話を真摯に聞いてくれないような医師では術後のフォローも期待できません。
少しでも「あれ?」と思ったら、その場で決めたり契約することは避けましょう。
たしかに、悪い医師、クリニックばかりではありません。
しかし一部のクリニックでは「???」と思われるような行為もおこなわれています。
・ほかの手術ができないから、できる手術だけを勧める医師
・自分がやりたい手術をとにかく勧める医師
ホームページや口コミだけでな、これらは中々分かりません。
カウンセリングを利用し、医師の人柄や考え方などを判断することをおすすめします。
同意書にサインをする前に確認すべきポイント
手術の説明を受けて同意した場合は「同意書へのサイン」を求められるます。
この同意書の内容はクリニックによって大きく異なります
とくに「クリニックには責任はない」という内容の同意書を使っているクリニックもあるので注意したいですね
注意① 効果と副作用・合併症の内容を説明されているか
治療には考えられる効果やその限界もあります。
メリットだけでなくデメリットや合併症もきちんと説明された内容でしょうか。
注意② 他の治療法についても説明されているか
目的を達成するためには、さまざまな治療法があるはずです。
その他の治療法についても説明されていますか?
注意③ クリニックの責任逃れの内容を誓約させられないか
クリニックによっては、治療結果に異議申し立てをしないとか訴えたりSNSなどに結果を載せないといった内容の契約を同意書に盛り込んでいるような悪徳なところがあります。
このような、クリニックの責任逃れととれるような内容の同意書にサインさせようとするクリニックは要注意です。
同意書にサインする前には、必ず書かれている内容を確認してください
失敗しないためのアドバイスとまとめ
美容外科医は、すべての施術のメリット・デメリットを理解した上で、最善の方法を患者にすすめるべきす。
特にデメリットや合併症に関しては、説明が不十分だと感じた場合は必ず質問を追加するようにしましょう。
自分ではその治療ができない場合は、他院の得意な先生に紹介するということをしなくてはなりません。
自分のクリニックの利益だけを追求していると、患者さんを不幸にしてしまうということを自覚すべきだと考えます。
ぜひカウンセリングで、じっくりと医師と話をしてほしいと思います。
治療法が医師から提示された際には、その理論的根拠をしっかりと説明してもらってください。
自分の理想を実現するためには
「こんなことを言ったら気を悪くされるかも」などと遠慮していてはいけません。
そして、少しでも疑問がある場合は手術の契約はせず、一旦持ち帰ってよく検討するようにしましょう。
泣き寝入りさせる悪徳美容整形と裁判
失敗を繰り返す美容整形は,患者が裁判を起こしにくいことを知っています
患者が損害賠償を求めても示談に応ジずじることはないです
「どうぞ、裁判を起こすなら起こして下さい。」
と開きなおるケースが少なくありません。
病院側が示談に応じてくれないと患者は泣き寝入りになってしまいます。
そのようなことにならないように、クリニック選びは慎重になってください
口コミなども個人差があるので、あくまで参考程度に。
クリニックに直接出向いて、カウンセリングを受けてみることが大切です
韓国など海外での美容整形について
近頃は韓国やアジア圏に行って美容整形を受ける方も増えています
プチ整形含め日本に比べて価格が安いことから、ツアーを組んで韓国などに施術に行かれるケースも多いようです。
しかし美容外科施術後に何らかのトラブルがあった場合、リスクはかなり大きいことを忘れてはいけません。
・国内のクリニックのようにすぐに受診できない
・言葉の壁があって意思疎通が明確に取れない
手術直後は問題なくても、数週間後に痛みやトラブルが起こることもあります。
海外での手術はリスクを伴うことを忘れてはいけません。
場合によっては、患者さまが不利な状況になり、泣き寝入りせざるを得ない可能性もあるでしょう。
国内でも損害賠償が難しいのですから,まして海外で手術を受けて事故に遭うと更に損害賠償請求が難しくなります。
後遺障害で苦しむのは一生です。
くれぐれも軽い気持ちで美容整形を受けないように気を付けて下さい。