ヒアルロン酸豊胸手術を行うと授乳できないのは本当なの?母乳や乳腺への影響と検査バレについて。

ヒアルロン酸豊胸手術を行うと授乳できないと聞いたことがあります。
母乳が出ないなど授乳に関してのリスクやデメリット、乳腺への影響はあるでしょうか?
またレントゲンやエコー検査などでバレたりしますか?

誰しも手術したことは内緒にしたいですよね

 

ヒアルロン酸豊胸は見た目も自然ですが、独身の方は「授乳」に関して不安がある方がとても多いです。
ネットでもいい加減なアドバイスも多く、不安になっている方も多いハズ。

ここではヒアルロン酸豊胸と「授乳」について解説します

目次

ヒアルロン酸を入れても授乳に支障なし

結論から言いますと、授乳に関しては心配いりません。

豊胸手術ではヒアルロン酸は乳腺には注入しません。

 

誤って乳腺に入れてしまうと、感染や炎症の原因になって、母乳にも影響しますが、その可能性は極めて低いです。

理由は、乳腺はとても硬い組織のため、誤って乳腺に注入することはないから。

で相当頑張ってカニューレを差し込まなければ刺さることはありません。
先の尖った針で注入をしなければまず刺さることはないでしょう。

しかし、1つだけ注意が必要です。

乳腺に広く接する様に塊としてヒアルロン酸を注入するとリスクが上がることがあります。

乳腺というのは乳管を通して常に体の外と交通しています。

ということは、体の外から細菌が入ってくる構造になっています。

通常は、免疫機構があるので体の外から乳腺に細菌が入ってきても感染の状態にはなりません。

しかし、乳腺に接しているヒアルロン酸の塊の表面に細菌が巣食っている状態になることがあります。

これを専門用語でコロナイゼイションと言います。

感染状態ではないが、常に細菌がいて、免疫機能と拮抗している状態です。

その様なバランスが免疫が負ける方向に傾くと、感染が起こったり、慢性的に炎症を繰り返したりすることがあります。

乳腺から入ってきた細菌や、手術の時にヒアルロン酸と一緒に体に入ってしまった細菌が原因で、慢性炎症が続くと、ヒアルロン酸を包むカプセルができ、長時間カプセルがあると石灰化が生じます。

 

ヒアルロン酸はエコー検査やレントゲンでバレるの?

エコーにもレントゲンにも必ずヒアルロン酸は映ります

 

検査自体を行うには問題ありませんが、検査技師、医師には分かります。

石灰化を起こさなかったとしてもエコーには必ずヒアルロン酸は写ります。

レントゲンは、塊でヒアルロン酸を入れた場合は写りますし、マンモグラフィーでも見えます。

 

そのため、乳がん検診などの場合は誤診を防ぐためにもあらかじめ医師にヒアルロン酸豊胸をした旨を伝えるておくべきです。

 

万が一、ヒアルロン酸が原因でしこりができてしまったときは、しこりが潰れてしまうリスクがあるため検査時に医師に相談しましょう。


・検診を受ける際は必ず豊胸手術のことを申告して受診する

ヒアルロン酸や脂肪注入による小嚢胞と、がんの見分けはつけられるとは言われているものの、診断の際に予備情報があることに越したことはありません。

 

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この記事を書いた人

「かしこい消費者になって欲しい」 騙されたり後悔して欲しくないと、自らカウンセリングも行い一人ひとりの患者様と向き合うことで、美容整形業界に存在するリスクや矛盾を無くすために日々奮闘しています! 医学博士・日本専門医機構形成外科領域専門医

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